わたしはかもめ2011年鴎の便り(8月)

便

8月9日

福岡ソフトバンク2−6千葉ロッテ(ヤフードーム)

ロッテは成瀬が鋭いスライダーを駆使し、8回2失点で8勝目を挙げた。打線は4回にカスティーヨの犠飛と里崎の2点二塁打で3点を先制。7回に2点、8回は1点を加点した。ソフトバンクはホールトンが崩れ、6試合ぶりの黒星。

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千葉ロッテ0003002106
福岡ソフトバンク0000002002

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成瀬連勝、母校「横浜魂」見せた[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(25)が、8回2失点の力投で首位ソフトバンクを打倒した。調子が上がらないと自覚する中、心掛けたのは気持ちで負けないこと。この夏、母校の横浜高が3年ぶりに甲子園に出場。高校時代にたたき込まれた「エースの教え」を胸に、気持ちのこもったボールで、強力打線を手玉に取った。敵地ヤフードームでは昨季のCSから4連勝。エースの活躍で、ロッテが連敗を2で止めた。

数字では表せない、気持ちのこもった1球だった。7回、2点を奪われてなお2死二塁のピンチ。成瀬が投げた130キロの直球に、長谷川のバットが空を切った。「普通の人だったらチェンジアップ(の球速)でしょう。バットの上に行ってくれたから、思ったよりも球が伸びてくれていたのかな」。この試合最大のピンチを乗り越えると、成瀬はユニホームで汗をぬぐい、大きく息をついた。

首位ソフトバンクを相手に8回2失点の堂々のピッチングで、5月3日以来の連勝を飾った。それでも「調子は良くなかった」と振り返る。いつも終盤になってエンジンをかけ直すが、この日はそれができなかった。「勝負どころでギアも上げようと思っても、上がらなかった」。調子が上がらない中で心掛けていたのは、1球1球を集中して投げること。里崎は「今日の成瀬は丁寧に投げていた」という。

この夏、母校の横浜高が3年ぶりに甲子園に出場を果たした。予選を見て感じたのは「投手がしっかり試合をつくれば、野球は勝てる」ということだった。と同時に、渡辺監督や小倉部長からたたき込まれた教えが頭の中によみがえった。「お前はエース。エースが他と同じことをしていたらだめ。1.5倍練習して、結果を残せ」。気持ちで負けていたら、勝負には勝てない。母校の活躍が成瀬に刺激を与えた。

成瀬の気迫が、ソフトバンク打線の強力打線を封じた。これで敵地ヤフードームでは、昨季のCSから4連勝だ。「スピードガン以上に打者が差し込まれていたと思う」。熱投122球。この日の熱い投球は、甲子園で試合を待つ後輩たちにも届いたに違いない。

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ロッテ・成瀬、8回2失点「球が伸びた」[サンスポ]

ロッテ・成瀬は8回2失点で8勝目。「責任感を持って投げられた」と表情を緩めた。5−0の7回に2点を返され、なおも二死二塁。長谷川にフルカウントから「普通の投手ならチェンジアップの球速」と苦笑する130キロの直球で勝負に出た。疲れはあったが腕を振り切り「思ったより球が伸びていた」と空振り三振を奪った。これで8勝8敗となり「ここからがスタート」と前を見ていた。

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成瀬8勝目、130キロ直球で三振奪う投球術光る[スポニチ]

ロッテ・成瀬が8回5安打2失点で8勝目。チームの連敗を2で止めた。5−0の7回に2死から3連打で2点を返され、なお2死二塁。

本調子でなく「ギアが上がらなかった」と苦しむ中、長谷川にフルカウントから直球勝負。球速は130キロながら空振り三振を奪い「普通の投手ならチェンジアップ(の球速)ですね。でも、バットの上だったので球はいっていた」と執念でピンチを脱した。5月3日の西武戦(西武ドーム)で3連勝後は勝ち負けを繰り返し、これが自身3ヶ月ぶりの連勝。8勝8敗の五分に戻したエースは「ここからがスタート。切り替えていきたい」と表情を引き締めた。

岡田
「監督に“細かいプレーが多くなる。頭に入れておいてくれ”と言われていた。内野安打は僕の生きる道なので良かった。」(2番に座って2安打2打点1盗塁)
里崎
「コンパクトに振ることを心がけた。最近ミスショットが多かったから仕留められて良かった。」(4回の左越え2点二塁打を含む3安打2打点)

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ロッテ・里崎、14戦ぶり打点「久しぶり」[サンスポ]

ロッテの里崎が14試合ぶりの打点を挙げた。「自分の打撃をしようとだけ思っていた」と1−0の4回に2点二塁打を放った。

甘い球が来ても打ち損じが目立っていた。この打席は浮いた直球を逃さずに捉え、打球は左翼フェンスに直撃した。「積極的にいこうと思っていた。一発で仕留められて良かった」と喜ぶ。この日は3安打。特に7回の右越え二塁打には「1番(内容が)良かった」と手応えを口にした。

西村監督
「成瀬らしい、いい投球。これから、どんどん勝ち星を挙げていってくれるでしょう。」(成瀬に)
岡田
「いい仕事ができて良かった。出たところで、しっかりと貢献したい。」(今季初の2番。2安打2打点1得点)
伊志嶺
「大学でもずっと打っていたので慣れている打順だけど、今は自分の役割を果たすことだけ。」(岡田と入れ替わり、プロ初の1番)

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打順変更ピタリ!5戦ぶり白星[ニッカン]

打順組み替えがピタリとはまり、ロッテが5試合ぶりの白星をつかんだ。「しばらく点が取れていなかったので、ちょっといじってみようと思った」と、西村徳文監督(51)。1、2番を入れ替え、「1番伊志嶺」「2番岡田」のオーダー。2番に配置転換された岡田が2度の得点機で存在感を見せ、西村監督も「岡田が4回と7回に得点に絡んでくれたね。先制、中押し、だめ押しと今日はいい形で得点ができた」と満足そうに振り返った。

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里崎が後半戦初打点で成瀬援護[ニッカン]

ロッテ里崎智也捕手(35)が、後半戦初の打点をたたき出した。4回、カスティーヨの犠飛で1点を先制してなお2死一、二塁のチャンスで、左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。「先制点を取ったけど犠飛だったからね。ヒットで得点して勢いづきたかった」。1点だけで終わっていれば嫌なムードも漂う場面。成瀬をリードする女房役として、エースに最高のアシストをした。

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岡田の俊足で貴重な追加点[ニッカン]

ロッテが7回、足で追加点を奪った。2死満塁で俊足の岡田幸文外野手(27)が一塁内野安打を放つと、三塁走者の里崎に続いて、二塁走者の根元も一気に本塁へ生還。リードを5点に広げた。殊勲の岡田は「チャンスだったので必死に食らいついて、必死に走った。ネモさん(根元)がよく走ってくれたので、大きな追加点が取れた」と振り返った。

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WBC収益分配問題、NPBと運営会社話し合い不調に[スポニチ]

13年に行われる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会運営会社WBCIのポール・アーチー副社長(MLB国際ビジネス部長)らが9日、東京・内幸町の日本野球機構(NPB)を訪れ、過去2大会の収益分配を不満とするNPB側に理解を求めた。

9球団の代表が集まったNPB側は、代表チームに対するスポンサー権譲渡を要求。これに対しアーチー副社長は「日本の存在の大きさを認め対価は支払っている。大会はまだ発展途上。特定の国だけに便宜は図れない」と難色を示し、話し合いは平行線をたどった。WBCI側は10日、NPB側と再度協議。その後、NPBと協調姿勢を示す日本プロ野球選手会と話し合う。

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