西武が昨季からの千葉での連敗を10で止めた。1回に2点を先制。追い付かれた直後の4回に、大崎の二塁打で1点を勝ち越した。岸は4回以降は走者を出さず、8回2失点で約1ヶ月ぶりの4勝目。ロッテは打線に活気がなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ロッテは尻上がりに調子を上げた岸を攻略できなかった。0−2の3回1死一、二塁から今江の左翼線適時二塁打などで同点に追いついたが、4回以降は8回まで3者凡退。切れのある直球とブレーキの利いたカーブで緩急をつける投球に手を焼いた。
昨年7月から続いていたQVCマリンでの西武戦の連勝は10でストップ。西村監督は「(4回から)9回2死までノーヒットでしょ。これでは勝てない。攻撃陣に奮起を促すしかない」と厳しい表情で会見を切り上げた。
ロッテはわずか4安打。伊志嶺が体調不良で戦列を離れ、打線がより低調になった。西村監督は「(4回から)9回2死までノーヒット。これじゃあ勝てない」と声に力がなかった。
3回に2点を奪ったが、それ以降は岸の切れのある直球とカーブとの緩急に手を焼いた。4打数無安打に終わった岡田は「早い回で捉えられるかと思っていた。4、5回あたりから、真っ直ぐが切れ出した」とさばさばと話した。
6回3失点と粘ったロッテの渡辺俊だが、点の取られ方を悔やんだ。2−2と追い付いてもらった直後の4回に勝ち越し点を奪われ「流れが良くない。(相手の先発の)岸を生き返らせてしまった」と反省した。
4回は先頭の秋山に中越え三塁打を許し、1死後は大崎に高めの球を右越えへの適時二塁打とされた。「打たれたので、失投。ちょっと球が弱かったのかな」と首をひねっていた。
ロッテ先発の渡辺俊介投手(34)は6回9安打3失点で降板し、今季6敗目を喫した。味方が同点に追いついた直後の4回、決勝点を失い「あの回ですね。バックの守りにも助けられ、調子が悪いなりに何とか粘れたが、4回の1点はやってはいけない。あそこをリズム良くいって、いい流れを作らなくては」と反省した。ロッテの本拠地QVCマリンでの西武戦連勝は10でストップした。
2点を先制されたロッテが3回に同点に追いついた。1死一、二塁から今江敏晃内野手(27)が左翼へ適時二塁打。なおも二、三塁の好機で福浦和也内野手(35)が右犠飛を放った。今江は「打ったのはカーブ。1打席目でチャンスで凡退してしまったので取りかえす気持ちでした。カーブにうまく反応できて思い切りたたきました」とコメントした。