ソフトバンクが集中打で今季最多に並ぶ貯金32。2回に松田のソロで先制し、さらに2死走者なしから4連打で2点を加え、続く2死一、二塁から松中が3ランを放った。和田は7回無失点で11勝目。ロッテは投打に精彩を欠いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
福岡ソフトバンク | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
ロッテのプロ初登板コンビがそろって無失点デビューした。08年ドラフト1位の木村雄太投手(26)は0−6で迎えた7回に2番手で登板。松中に安打を許したものの、変化球を低めに集め内川、カブレラを三振に仕留めた。「低め低めを意識して投げた。やっと始まったかなという感じ」とほほ笑んだ。和製ランディ・ジョンソンとしてプロ入りも結果を出せず、今年から西本2軍投手コーチとフォーム改造に取り組み制球が安定した。この日1軍初昇格で即巡ってきたチャンスをものにした。
08年ドラフト5位の山本徹矢投手(21)も8回を3者凡退で続いた。「もっと緊張すると思ったけど落ち着いて投げられた。次も続けたい」と手応え。連敗中のチームにとって初陣コンビの好投が唯一の明るい材料だった。
ロッテ2軍が24日、ロッテ浦和球場で東洋大と交流戦を行い、3−7で敗れた。4日の初対戦でも0−3で完敗しており、2連敗となった。
東洋大は今秋のドラフトの超目玉で、ロッテが1位指名を表明している左腕、藤岡貴裕投手(22)=桐生一高=が先発。5三振を奪い、6回を6安打3失点(前回は3回無安打無失点)だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東洋大 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ロッテの先発・大谷が2回に6失点と崩れた。
1死から松田に先制ソロを被弾。さらに本多、内川に連続適時打を浴び、松中には右越え3ランを打たれた。重量打線に失投をはじき返され「6点は取られすぎ。試合を壊してしまった」と肩を落とした。
打線は相手と同じ9安打を放ちながら、つながりを欠いて零敗。4位の楽天に0.5ゲーム差と迫られ、西村監督は「(大谷は)初球の入り方を慎重にいかないと」とKOされた右腕に厳しい注文を付けた。
ロッテの08年ドラフト1位の木村がプロ初登板を果たした。
昨夜、緊急昇格が決まった左腕は、午前中の便で福岡入り。7回に登場し、1イニングを1安打無失点に抑えた。内川、カブレラから三振を奪い「低めを意識した。緊張せずに投げられた」。06年ドラフトでは横浜の3巡目指名を拒否。その後、栄養費供与問題で謹慎処分となった。苦労の末、プロのマウンドに立ち「やっと始まったなという感じ。チャンスをものにできるよう頑張りたい」と意気込んだ。
2009年に東京ガスからドラフト1位でロッテに入団した木村がプロ初登板を果たした。1回無失点に「やっと始まったなという感じです」と初々しく喜んだ。
入団前の07年には西武の裏金問題の当事者として名前が挙がり、1年近くも対外試合禁止となった。入団後もなかなか芽が出ず、投球フォームを試行錯誤しながら好機を待っていた。「少ないチャンスをものにできるように、頑張っていきたい」と左腕は早くも気持ちを入れ直していた。
ロッテは大谷が2回に6点を失い、打線も相手と同じ9安打を放ちながら零敗。4位楽天とは0.5ゲーム差となった。西村監督は「大谷は慎重にいかないといけない。打線もつなぐ気持ちを持っていかないといけない」と苦言を呈した。
大谷は2回に2本塁打を含む6安打を集められた。打たれた球は全て甘かった。球威がないだけに、制球ミスがすぐに失点につながる。右腕は「6点は取られすぎ。試合を壊してしまう。同じことの繰り返し」と自らの不甲斐なさを嘆いた。
先発大谷智久投手(26)が6回6失点で7敗目を喫した。2回に松田、松中に本塁打を浴びるなど大量6失点で試合の流れを決定づけた。「2回は何を投げても打たれる気がした。松田さんへの初球は外寄りで高さが甘くなってしまった」と悔やんだ。西村監督も「松田への初球の入り方は慎重さを欠いていた。初球からどんどん振ってくるタイプなんだから。その1球が大事になる」と苦言を呈した。
08年ドラフト1位の木村雄太投手(26)がプロ3年目で初めて1軍昇格した。23日夜10時ごろ昇格の知らせを受け、この日福岡入り。「驚きの方が大きい。ファームでも結果を出せているので楽しんでやりたい」と話した。2軍では西本聖投手コーチ(55)の下、フォーム改革に着手。テークバックを小さくすることでリリースポイントが一定になり変化球の制球力が上がった。手薄な中継ぎ左腕としてアピールする。