日本ハムのダルビッシュが自己最多に並ぶ16勝目を挙げた。芯で捉えられたのは数えるほどで8回1失点、9奪三振。打線は1−1の6回に二岡の適時打で勝ち越し、続く小谷野が3ランを放った。ロッテは復帰戦の唐川が6回5失点。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
左ふくらはぎの打撲で8月12日以来の登板となった唐川は、1−1で迎えた6回に4失点。プロ4年目で初めて実現したダルビッシュとの対決に意欲を見せていたが、6回7安打5失点で5敗目(8勝)を喫した。「1点勝負の中で打たれてしまった。相手投手が相手投手だけに厳しいですよね」と反省しきりだった。
左ふくらはぎ痛から復帰したロッテの唐川が6回5失点でKOされた。
失点は全て2死からで、6回の4失点は許した3安打1死球が全て1ボール2ストライクとカウント有利な状況から。詰めの甘さ、追い込んでからのボール球の使い方が課題として浮き彫りになり「ミスですね。もう少しはっきりしたボール球でも良かった」と悔やんだ。ダルビッシュとの初の投げ合いも完敗して「相手投手を考えると1点勝負。調子が良かっただけにもったいなかった」と反省しきりだった。
左ふくらはぎの打撲で8月12日以来の登板となった唐川は、6回に4失点。「調子が良かっただけに、もったいない」と悔やんだ。
1−1の6回は2死一、二塁から二岡に適時打を浴び、続く小谷野には140キロを左翼席に運ばれた。高めの直球がシュート回転してしまった。「腕をしっかり振れていれば(相手が)空振りしてくれたと思う。球が弱くなった」と声を落とした。初めて投げ合ったダルビッシュに敗れ「相手が相手だけに1点勝負。うまく攻められなかった」と反省していた。
ロッテ角中勝也外野手(24)が、ダルビッシュからの2安打を含む4打数3安打で、今季2度目の猛打賞をマークした。2回に内野安打でチーム初安打をマークすると、6回の第2打席にはツーシームをセンターへクリーンヒット。「初対戦だったけど、意外に落ち着いて打席に入れた。本当はもう少しストレートを投げてもらいたかったが、自信にはなります」と振り返った。それでもこの日は4回無死一、二塁のチャンスでバントをミス。「バントを失敗しているし、3安打でも喜べない」と表情はさえなかった。
ロッテ唐川侑己投手(22)が6回5失点で、今季5敗目を喫した。左ふくらはぎの打撲から復帰し、この日が8月12日以来のマウンド。5回までは1失点と好投していたが、中盤に力尽きた。「久しぶりのマウンドでも調子自体は良かった。ゲームにもすんなり入れた。ただ、相手が相手。先に点を取られてしまうと厳しくなる」と振り返った。
ロッテ井口資仁内野手(36)が1点を追う4回無死一、二塁、同点の左前適時打を放った。日本ハムのダルビッシュ有投手(25)のツーシームを思い切りたたきつけると、打球が三塁の頭を越えた。「いい形でチャンスをつくってくれたから、つぶしたくなかった」。チームリーダーが気持ちの入った一振りで、試合を振り出しに戻した。