楽天が5カード連続の勝ち越し。田中は5度得点圏に走者を背負いながらも、7回無失点。打線は1回に山崎の2点二塁打、ガルシアの適時打で3点を先制し、その後も小刻みに加点した。計15安打で10得点。ロッテは4連敗で借金11。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 10 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
ロッテが球団通算4000勝を前に、またしても足踏みとなった。先発ビル・マーフィー投手(30)が立ち上がりに失点し、追う展開となると、楽天田中を相手に、得点圏に走者を進めながら、あと1本が出なかった。西村徳文監督(51)は「相手の投手も今日はあんまりいい調子ではないと思った。得点圏までは走者を進めたんだけど、要所でしっかりした投球をしてきたんじゃないか。でもまだ36試合ある。これからですよ」と前を向いた。
田中の前に7回無得点で4敗目を喫した。得点圏に5度も走者を進めながら“あと1本”が出なかった。「あまりいいボールではないと思ったが、要所でしっかりした投球をしてきた」とロッテ・西村監督。4連敗で借金はワースト更新の11。「まだ終わった訳じゃない。あと36試合。やるしかない」と指揮官は巻き返しに意欲を見せた。
ロッテとブライダルリング専門店「アイプリモ」とのコラボ企画で、カップルによる“プロポーズ始球式”が楽天17回戦(QVCマリン)の試合前に行われた。選手を空振りに仕留めた24歳男性会社員のプロポーズを恋人の22歳女性が快諾した。
体調不良で復帰後の4試合で16打数1安打と不振だったロッテ・伊志嶺を1番から9番に下げた新打線は、10安打を放ちながら1点止まり。
失策、暴投、捕逸とミスも続出して今季ワーストの10失点での4連敗に、西村監督は「(先発の)マーフィーは四球からの失点。いつもと同じ。克服していかないと」。伊志嶺が2安打と復調を示したことに「少しは楽になると思う。9番なんか打ってる打者じゃない」とした上で、「まだ36試合あるし、まだまだ」と自らを奮い立たせるように話した。
ロッテは負の流れを断ち切れない。ミスも相次ぎ今季初の2ケタ失点を喫し、4連敗で借金11となった。
マーフィーは1回1死から2四球と連続適時打で3点を失った。サインミスによる捕逸も絡んだ。「初回が全て」と左腕は責任を背負い込んだ。若手主体のチームは、なかなか浮上のきっかけをつかめない。西村監督は「残り36試合。まだまだ終わっていない」と自らを奮い立たせるように話した。
大敗はしたが、この日9番に入ったロッテ伊志嶺翔大外野手(23)が3打数2安打と、復調の兆しを見せた。5回には楽天田中の外角150キロの直球を右前へ運んだ。「最近はああいう球をひっかけていた。いい感覚がでてきたと思う」と話した。西村監督から「力みすぎず、もっと楽に打つように」と言われての9番。「監督に言われて、楽に打席に入ることを考えていた」と、期待に応えられたことを喜んだ。
ロッテ・ビル・マーフィー投手(30)が4回3分の0を6失点でKOされた。1回、いきなり2つの四球を許してピンチを招くと、山崎、ガルシアに連続適時打を浴びる展開。立ち上がりに難のある課題を克服できず「初回が全てだった。点を取られてしまってのスタート。悪い流れをつくってしまった。次、頑張るしかない」と悔やんだ。