ロッテが連敗を6で止め、5位に浮上した。唐川は再三得点圏に走者を背負いながらも7回無失点で9勝目。1回に今江の遊ゴロで先制し、7回には清田が適時二塁打。西武は好機で一打が出ず、涌井は自己ワーストに並ぶ11敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ロッテが苦しみながらも連敗を6で止め、球団通算4000勝を達成した。「節目の勝利を収めたことは光栄だが、チームがこういう状況。今日勝てたことの方がホッとした」。8月30日以来の白星に、西村徳文監督(51)は大きく息をついた。
先発唐川侑己投手(22)が前半戦の輝きを取り戻した。今季最多の132球を投げ、西武打線を7回無失点。西村監督も「唐川の投球に尽きる。丁寧に投げていた」と絶賛した。勝負どころで必殺のスライダーがさえ渡った。1点リードの6回1死一、二塁。中村から空振り三振を奪ったのもワンバウンドのスライダーだ。「低すぎたけど、意識は間違っていなかった」。後半戦初勝利の9勝目。徹底して高低にこだわり、西武打線に決定打を許さなかった。
一夜にして5位に返り咲き。腰痛から復帰した里崎は「まだ諦めない。スーパー下克上はある」と昨季の再現を予言した。残りは33試合。ロッテの逆襲がここから始まる。
泥沼からチーム救い出し、チーム4000勝のメモリアルに導いたのはロッテ右のエース・唐川だ。
西武打線を相手に7回4安打無失点。132球の熱投も「前回よりコースに決められましたし、さらに調子は良かったです。(球数は)丁寧にいこうと思ったからです」と充実感をにじませた。
自身が先発した8月31日の日本ハム戦(QVCマリン)から始まった連敗を、ようやく6でストップ。同時に一夜にして最下位から脱出させた。
7月12日の西武戦(QVCマリン)以来、約2カ月ぶりの白星で9勝目(5敗)。初の2けた勝利にも王手をかけた。
史上8チーム目の球団通算4000勝に到達。西村監督は「(球団通算本塁打)4000号を打ったのは僕。4000はラッキーナンバーというか何なんでしょうね」とゴキゲンだった。
腰痛悪化で8月28日から出場選手登録を外れていたロッテ・里崎が、再登録され即先発出場。零封リレーに貢献した。「失うものはなにもない。スーパー下克上もありますよ」と、昨季のリーグ3位からの日本一を上回る巻き返し劇を宣言。1−0の7回、2死一塁から右中間適時二塁打を放った清田は「連敗を止められたのはデカい」と喜んでいた。
ロッテ・唐川が今季最多の132球の熱投で、通算4000勝をチームにもたらした。7回を4安打7奪三振で無失点。7月12日の西武戦(QVCマリン)以来の9勝目で、チームの連敗を6で止めた。
1−0の6回1死一、二塁では、中村をフルカウントから宝刀の縦のスライダーで空振り三振。「カウント次第で三振を、と思っていた。低すぎたけど、よく腕が振れていたので」と狙い通りに仕留めた。前半戦で8勝を挙げたが、球宴後に故障で2度の2軍落ち。「期待に応えられていない思いがあった。波に乗っていきたい」とようやく笑みが戻った。
抑えの薮田からウイニングボールを手渡された西村監督は「球団通算4000号を打ったのも僕。縁があるのかな」。チームは1日で最下位脱出。メモリアル勝利を浮上のきっかけにしていく。
ロッテは腰痛から1軍復帰した里崎が、即先発マスクをかぶってフル出場。巧みなリードで3投手による完封リレーを演出し、チームを連敗脱出へと導いた。
故障明けで軽快な動きを見せた正捕手は「最下位までいったから失うものはない。思い切ってやればいい」。さらに昨年、シーズン3位から日本一へと駆け上がった快進撃を引き合いに「“スーパー下克上”あるよ」と口も滑らかだった。
唐川は歓声を浴びて勢いよくマウンドを駆け降りた。7回2死一塁で片岡を見逃し三振に仕留め、リリーフ陣へ完封リレーのバトンを渡した。「先輩方が積み重ねてきた、節目のところで投げて勝てて良かった」。チームの連敗を6で止める7回4安打無失点の力投で、球団通算4000勝のメモリアル白星だ。
立ち上がりからボールを低めへ丁寧に集めた。6回1死一、二塁のピンチでも、一発の怖い中村をワンバウンドのスライダーで空振り三振。「前回(登板)よりもコースに投げられて調子は良かった」。今季最多の132球は、手応えたっぷりの内容だった。
悔しさをボールにぶつけた。自身の今季9勝目は、7月12日の西武戦(QVC)以来、約2ヶ月ぶりの勝利。「(自分はローテの)計算に入れてもらっているピッチャーだと思うので、期待に応えられなかったと思っていた」。7月は疲労による右肩の張り、8月は試合で打球が当たって左ふくらはぎを打撲するなど、後半戦で2度の2軍落ち。失った時間を取り戻すように、復帰2戦目で期待に応えた。
5位に再浮上した西村監督にとっても格別の1勝だ。最終回を締めた薮田からウイニングボールを手渡されて「光栄ですね。4000という数字は、何か縁があるんですかね。僕も球団通算4000号を打っているんですよ」と大喜び。何より泥沼の6連敗から抜けだして、ホッとしていた。
開幕から成瀬と並ぶローテの柱に成長した唐川。プロ4年目で自身初の2ケタ勝利に王手をかけた。「次の1勝というよりも、1つ1つ積み重ねていきたい」。若き右腕の復活が再浮上のきっかけとなる。
ロッテの清田が1−0の7回に貴重な追加点をもたらした。2死一塁で右中間に二塁打を放ち「ラッキーです。抜けてくれて良かった」と笑顔だった。
5回1死三塁では外角のスライダーを引っ掛け、三ゴロに倒れた。7回は「うまく反応して打てた」と、同じような球を右方向にしっかりと打ち返した。連敗ストップにも「明日、もう1勝して帰りたい」と気持ちを入れ直していた。
連敗を6で止め、球団通算4000勝をもたらした。泥沼のロッテを救ったのは、7回無失点と好投した唐川だった。
今季最多の132球に、唐川は「丁寧に投げた」と話す。3〜6回は毎回得点圏に走者を背負いながらもボール球を使ってしのいだ。6回1死一、二塁では中村をフルカウントから「真ん中でもいい。低めを意識した」と沈むスライダーで空振り三振に打ち取った。
かわしてばかりではない。投球の6割以上は直球だった。一時、切れが落ちていたが、初出場したオールスターが転機となった。「球宴で投げている中で色々試した。足を上げてからの間をなくしてフォームを早くしたら、しっくりきた」。前半戦の好調時の感覚がよみがえった。
白星は7月12日以来。唐川は「期待に応えられていなかった。波に乗っていきたい」と巻き返しを期した。
ロッテが連敗を6で止め、史上8球団目の球団通算4000勝を達成した。「今までの人達が築いてきたもの。今日の勝利に立ち会えて光栄です」と西村徳文監督(51)。9試合ぶりに1回に得点を挙げ、勝負どころの7回に貴重な追加点を挙げた。投げては先発唐川が7回まで無失点と好投。3投手の無失点リレーで逃げ切った。投打がかみ合い節目の勝利。西村監督も「チームがこういう状況だから、今日勝てたことの方がホッとした」と胸をなで下ろした。
ロッテ唐川侑己投手(22)が西武打線を7回4安打無失点に抑え、7月12日以来の9勝目を挙げた。「慎重にいった分だけボール球も多くなったが、前回(8月31日)よりも調子は良かった」。3〜6回は得点圏に走者を背負う苦しい展開だったが、粘りの投球で要所を締め、決定打を許さなかった。連敗を止める力投に、西村徳文監督(51)も「今日は唐川の投球に尽きる」と称えた。
ロッテ清田育宏外野手(25)が7回2死一塁、貴重な2点目をたたき出す右中間への適時二塁打を放った。「何とか追加点が欲しかった。前の打席のチャンスで打つことができなかったので、この打席でいい仕事ができて良かった」。5回には1死三塁の好機で三塁ゴロ凡退。リベンジの一打を放った。
背中の張りで8月28日に出場選手登録を外れたロッテ里崎智也(35)が再登録され「8番・捕手」で出場。先発の唐川の持ち味を引き出し、好リードした。背中痛は持病で、痛みはまだ残るという。ただ10日間の調整期間で「出られない状況から、出られる状況になった」と話す。低迷するチームにとって、攻守に勝負強いベテランに懸かる期待は大きい。