9月20日9月20日ロッテ井口資仁内野手（36）が20日、チームリーダーとしてフロント辞任の責任を受け止めた。「チームの成績が上がらない状況だから、そういう話も出てくる。僕達がもっとしっかりプレーしていかないといけない」。昨季の日本一から一転、5位から6ゲーム差の最下位に沈む現状を率直に反省した。瀬戸山社長、石川本部長とはダイエー時代からの縁。ベテランらしく「次に誰がきても僕らのやる仕事は同じ。選手はみんな分かっていること」と冷静にコメントしたが、表情はさえなかった。
楽天戦が2日連続で雨天中止となったこの日は、Kスタ宮城の室内練習場でじっくりと打ち込んだ。腰の張りでここ4試合は欠場していたが、本来なら19日からスタメン復帰の予定だった。「いい調整ができている。残り試合もまだあるのだから、頑張っていく」。チームの重苦しい空気を吹き飛ばすためにも、勝利をつかみ取るしかない。
左太もも裏の筋膜炎で欠場中のロッテ今江敏晃内野手（28）が20日、早期復帰への手応えを見せた。楽天戦が雨天中止となったこの日は室内練習場で打撃練習を行い、豪快なバッティングを披露。「走る方は試合での予測できない動きに不安があるが、打つ方は平気です。代打ならいつでも行けますよ」と意気込んだ。最下位に低迷するチーム状況だけに、1日も早い復帰が待たれる。
18日に今季限りでの退任を表明したロッテの瀬戸山隆三球団社長が、球団職員に事情説明を行った。
千葉市内の球団事務所で、朝礼に集まった職員に退任を正式に伝え「1度ゆっくり休みたい。シーズンが終わるまで一緒に頑張りましょう」と挨拶した。チームは2日連続で楽天戦（Kスタ宮城）が雨天中止。同社長は「チームは残り試合を全力で戦っている。我々も最後までしっかりサポートしていきたい」と残り23試合に全力を注ぐ姿勢を強調した。
日本野球機構（NPB）が今秋の日本シリーズ（11月12日開幕）で特別協賛社（冠スポンサー）を付ける準備を進めていることが20日、明らかになった。企業は、ゲームソフトやアミューズメント機器を手がけるコナミが最有力となっている。実現すれば、同シリーズに初めて「企業名」が付くことになる。
日本シリーズに特別協賛を付けることは09年8月のプロ野球実行委員会で承認されていた。中日とロッテが戦った10年のシリーズから募集を始めたが、企業が見つからなかった。この年は第1、2、5戦で地上波の全国中継が行われず、貴重な収入源である放映権料も伸び悩んでおり、今年の冠スポンサーはNPB関係者が「ずっと前から探している」と収入確保への重要課題だった。
コナミは05〜07年に、アジアNO.１のクラブチームを決める「KONAMI CUP アジアシリーズ」を特別協賛した実績がある。グループ会社のコナミデジタルエンタテインメントが「NPBパートナー」に名を連ねるなど、プロ野球界との関係も深い。関係者によると、両者は契約交渉を進めており、10月までに合意、発表となる見通しだという。セ・パが分立した1950年に始まった球界伝統のイベントは、新時代を迎えることになりそうだ。