オリックスが4連勝。1回にT−岡田、バルディリスの連続適時打で3点を先制。2回に後藤の右前打などで2点を挙げ、7回にも1点を加えた。中山は6回2/3を4失点で7勝目。ロッテは7回に1点差としたが、反撃が続かなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 |
オリックス | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 6 |
ロッテは終盤の反撃も及ばず、バレンタイン監督時代の04年4月以来となる10連敗。借金は93年以来の22まで膨らんだ。
プロ2度目の登板だった阿部は1回1/3を5失点でKO。22歳右腕は「前回より緊張なく試合に入ることができたけど…。ボール先行の投球で自分を苦しくしてしまった。チームに申し訳ない」とうなだれた。0−5の7回に細谷の左越え3ランで追い上げ、なお無死一塁で中前打の田中が二塁を狙って憤死。反撃の流れを止めると、直後の守備では遊撃・細谷の一塁悪送球で致命的な1点を奪われた。ズルズルと悪い流れを断ち切れず、西村監督は「走塁や守備にミスが出ると痛い」と厳しい表情。9月は3勝16敗1分けと、昨季日本一チームの失速は止まらない。
最下位のロッテは2004年4月以来、7シーズンぶりの10連敗となった。これで70敗だ。プロ2度目の登板となった先発の阿部は2回途中に5失点で降板。西村監督は「あそこの5点が響いた」と嘆いた。
一時は1点差としたが、ミスもあった。7回は3点を返した後、無死一塁で安打を放った田中が二塁を狙ってアウト。直後の守りでは、遊撃手の細谷が併殺を焦って失策を犯した。指揮官は「そういうところで(きっちり)やっていかないと。もっとチームとしてやっていかないと」と奮起を促した。
ロッテが04年以来7年ぶりの10連敗となった。立ち上がりの1、2回にいきなり5点を失う厳しい試合展開。終盤に4点を挙げて追い上げたが、走塁や守備のミスもあり、反撃も及ばなかった。「1、2回の5点が響いた。7回に4点を取っても…。守備や走塁のミスもあったし、そういうところをチームとしてしっかりやっていかないといけない」。重なるミスに、試合後も西村徳文監督(51)の表情はこわばったままだった。
ロッテ阿部和成投手(22)が2回途中5失点でKOされた。プロ入り2度目の先発マウンド。前回17日の対戦ではオリックス打線を5回まで無失点に抑えていたが、この日は立ち上がりから制球が定まらず「前回対戦している相手で、少しでも甘く入ると、見逃してくれずに打たれてしまう」とコメントした。
ロッテ細谷圭内野手(23)が5点を追う7回、反撃の2号3ランを放った。無死一、二塁。甘く入った中山のスライダーを左翼ポール際にたたき込んだ。「前の2打席で三振していたので、ごちゃごちゃ考えず打席に入った。三振していたチェンジアップは捨て、ゾーンを上げて、練習の時のように力を抜いてリラックスして打った」と振り返った。
大リーグ機構の国際部門トップ、ポール・アーチー副会長が26日(日本時間27日)、スポニチ本紙の電話インタビューに応じ、13年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加をめぐる日本の主張に反論した。過去2大会は主催者にあった日本代表のスポンサー料などの権利をNPB(日本野球機構)に譲渡するよう求める日本に対し、多額の大会運営コストがかかる点を強調。30日(日本時間10月1日)の出場可否の回答期限も延期しない方針を示した。
(注1)WBCIとは「WORLD BASEBALL CLASSIC INC」の略でWBC大会の企画、運営などを一手に担う。大リーグ機構国際部門内の組織で、本部はニューヨークにある。責任者はジェームス・ピアース氏。
WBCは通常の国際イベントとは異なる収支構造を取っている。売り上げの全てをWBCIに一括して集め、そこから経費などを差し引いた総収益を分配率に応じて参加国に分配する仕組みだ。
売り上げの柱となるのはチケット収入と放映権料、そしてスポンサー料とグッズ収入。ちなみに09年大会を例に見てみると、放映権料は合計3110万ドル(約27億7000万円)で、うち日本代表の放映権料は全体の38%に当たる1180万ドル(約10億5000万円)だった。WBCIは独特の収支構造について大会の歴史が浅く、大会運営に大きなリスクを負っていることが理由だと説明している。
選手会の松原徹事務局長は、ポール・アーチー副会長の主張に対して「われわれはWBCの権利を侵すつもりはない。収支計算をしてもチケット収入、放映権料で収益は上がるはず。参稼報酬を上げろと言ってるのではなく、本来は日本にあるべき権利を求めているだけです」と強調。
回答期限についても「それは向こうが一方的に指定したもの。交渉では最低限の要求しかしてない」。また、選手会長の阪神・新井は日本の選手がMLB選手より45%多い出場報酬を受けていたとする点に「WBCIの収支報告書にそんな記載はなかった。理解できない」と語気を強めた。