両チームともに2桁安打を放ちながら決め手を欠き、引き分けた。ロッテは1−1の7回に井口の左前打で1点を勝ち越したが、直後の8回に日本ハムも糸井の中前打で追い付いた。9回以降は救援陣が踏ん張り、得点を許さなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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北海道日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ロッテはBクラス確定後の初戦も歯がゆい展開で引き分けた。1点を追う4回に無死から3連打で追いついたが勝ち越せず、7回に無死満塁から井口の適時打で1点を勝ち越したが突き放せなかった。成瀬は中盤に立ち直ったが8回に糸井に同点打を許し、9回を2失点で投げきりながら11勝目はならず。西村徳文監督(51)は「逆転したところでもう1点でも取っておけば」と7回の攻撃を悔やんだ。
ロッテは先発・成瀬が9回2失点と力投したが、打線が援護できずに延長11回引き分けに終わった。
1−1の7回無死満塁から井口が勝ち越しの左前打。相手先発のケッペルを攻略し、なお無死満塁だったが2番手・宮西の前に3者凡退。追加点を奪うことができず、直後の8回に成瀬が糸井に同点の中前打を浴びた。
2桁12安打ながら2得点の拙攻に、西村監督は「成瀬がしっかり投げてゲームをつくってくれた。余計に打つ方が点を取ってあげないといけない」と厳しい表情だった。
ロッテの成瀬は9回2失点もチームが引き分け、約1ヶ月ぶりの白星は手に入らなかった。2−1の8回に追い付かれ「もったいなかった」と自らを責めた。
4回までは毎回の7安打を浴びながらも1失点と粘り、5〜7回は1人の走者も許さなかった。「立ち直って、尻上がりにできたのは良かった」と手応えも口にした。
好投しても打線の援護が少なく、勝ち星が伸びない。「できれば勝ちたかった。負けなかったのが救い」と気持ちを切り替えていた。
ロッテ成瀬善久投手(25)が9回2失点と粘りの投球を見せたが、約1ヶ月ぶりの11勝目はならなかった。1回に陽の先頭打者本塁打で先制され、味方が逆転した直後の8回には糸井に同点打を浴びた。「途中で立ち直れたのはよかったけど、点を取ってくれた後にああいう形なんで。50点ぐらい」と試合後は反省しきり。10勝11敗から勝ち星を加えることはできず「できれば勝ちたかった。五分にしたかった」と悔しがった。
ロッテ福浦和也内野手(35)が同点タイムリーを放った。1点を追う4回、無死二、三塁でツーシームを左前に運んだ。「連打で来たので自分もつなぐ気持ちで、最低でも犠牲フライと思っていた。コースに逆らわず自分らしいバッティングができた。これだけのファンが来てくれている。ファンのために何が何でも勝たないと」と話し、前夜にBクラスが確定した状況でも全力で勝ちにいく姿勢を強調した。
始球式を女優の川島海荷(17)が務めた。この日の試合は「フレッツ光スペシャルデー」と銘打って行われ、CMキャラクターとして応援のため来場。マウンド上から投げたボールは大きく左にそれたが、ワンバウンドで捕手のミットに収まった。試合前には球場正面でのチャリティーイベントにも参加。募金者と丁寧に握手を交わし「皆さんの温かい気持ちが伝わってとても嬉しかった」と挨拶した。
ソフトバンクがパ・リーグ連覇を果たした。リーグ優勝は前身の南海、ダイエーなどを含め17度目。就任3年目の秋山幸二監督(49)はプロ野球生活をスタートさせた思い出の西武ドームで宙に舞った。
ソフトバンクは西武先発の岸を6回にようやくに攻略。先頭の長谷川が二塁打で出塁すると、1死後に福田の中前適時打、続く明石の右中間を破る三塁打で2点を先制。7回には松田の左犠飛で1点を追加した。
先発の岩崎は大事な試合で7回無失点の好投をみせ、8月19日以来の6勝目。ファルケンボーグ、馬原の必勝リレーで逃げ切った。
秋山監督は「ホッとしてます。選手が全力で頑張った結果なので、嬉しいです。ケガが多かったが、カバーしながらやってきた。パ・リーグはチームの差がないので、1試合1試合(勝ち星を)積み重ねてきた。今の時代、連覇するのは難しいが、よくやってくれた。今年は日本一を獲るんだということでスタートしたので、最後まで目一杯やっていきます」と8年ぶりの日本一を誓った。
ソフトバンクは11月3日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、第1ステージの勝者と本拠地のヤフードームで対戦。8年ぶりの日本シリーズ進出を目指す。
ソフトバンクが西武に3−0で勝利し、2年連続17度目のリーグ優勝を果たした。ソフトバンクに敗れた、パ・リーグ5球団の監督のコメント。
プロ野球の国際関係委員会・島田利正委員長(日本ハム球団代表)は1日、13年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加問題が交渉継続となったことで、日本の参加へ明るい見通しを語った。
主催者の大リーグ機構(MLB)に交渉の継続を要望した島田委員長は「向こうも理解してくれたと思う。ファンあっての野球界。いい方向に向いていけると信じている」とした。回答期限だったこの日(米国時間30日)を前に、主催者側は日本の参加表明を10月以降も受け付ける意向を示していた。今後は7日のオーナー会議で参加へ向けて協議。島田亨オーナー会議議長(楽天オーナー)らが10日に渡米してMLBに会議の内容を報告する。
島田委員長は「交渉のデッドラインは考えていないが、遅くなるのは良くない」と説明。参加条件が改善されなければ参加しないとする選手会との調整も急ぐ。
日本プロ野球選手会の新井会長(阪神)はWBCの参加問題について大会主催者が10月以降も日本の参加表明を受け付けるとしたことに「期限は一方的に言われていただけで、最初から関係ない。今まで通りNPBと連携を取ってやっていく」とした。
ただ、条件改善がなければ不参加とする選手会としての主張には「スタンスは変わらない」と強調。今後は12球団とNPBが、主張を変えない選手会と参加へ向けた調整をどう進めていくかが焦点となる。
日本野球機構(NPB)の島田利正国際関係委員長(日本ハム球団代表)は1日、2013年に行われる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加について話し合う7日の臨時オーナー会議後、島田亨議長(楽天オーナー)とともに渡米することを明かした。ニューヨークで大会主催者(WBCインク)に会議内容を報告する予定。同委員長は9月30日、主催者側であるMLBアジアのジム・スモール副社長と会談し、交渉継続を確認したばかり。同委員長は「(交渉の締め切りが)9月30日ではなくなったのは進展だと思う。交渉はいい方向に進んでいると思う」と話している。
プロ野球の横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)が昨年に続いて球団の売却交渉を進めていることが1日、関係者の話で分かった。売却先の候補は、携帯電話向けソーシャルゲームサイト「MobaGe(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)が軸とみられる。
DeNA側は球団買収について「ノーコメント」としているが、球界関係者が同社とTBSHDの接触を認めた。DeNAは1999年に設立、2007年に東証1部に上場した。昨年度の売り上げは1127億円と急成長し、モバゲーの会員数は今年3月末時点で2714万人に達した。
売却の動きを受け、横浜の尾花高夫監督は1日の横浜スタジアムでのヤクルト戦後、「僕にはどうしようもない。なるようにしかならない」と話し、三浦大輔投手は「残り試合を全力で戦うだけ。それ以外は何も言えない」と語った。
横浜は4年連続の最下位が決定的。球団株式の69.2%を持つTBSHDは毎年約20億円の赤字を補?する球団経営が重荷となっていた。昨年は住生活グループへの売却が持ち上がったが、交渉が大詰めで決裂した。
昨年に続いて親会社のTBSホールディングス(HD)による球団売却の動きが明らかになったプロ野球の横浜ベイスターズでは1日、監督や選手が冷静に事態を受け止めた。
横浜スタジアムで行われたヤクルト戦の後、尾花高夫監督は「僕にはどうしようもない。なるようにしかならない」と話し、三浦大輔投手は「残り試合を全力で戦うだけ。それ以外は何も言えない」と静かに語った。球団幹部は球場を訪れなかった。
TBSHDの石原俊爾社長は9月28日の定例会見で「今はまだシーズン中でもあり、具体的な話は上がってきていない。仮に決まれば、きちんとお話しする」と話した。交渉相手とみられる携帯電話向けソーシャルゲームサイト「MobaGe(モバゲー)」の運営会社、ディー・エヌ・エー(DeNA)は「ノーコメント」としている。