西武は攻めきれず、延長11回で引き分けた。4回に銀仁朗の2点二塁打で先制したが、その後は得点圏に何度も走者を送りながら無得点。バント失敗など拙攻が目立った。ロッテは4回に追い付き、8回以降は救援陣が踏ん張った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
5投手の継投で意地のドロー。4回に2点を先制されたが、その裏に今江の中越え適時二塁打などで同点に追いつき、CS進出を狙う西武に一歩も引かなかった。延長11回を闘い終えた西村監督は「勝つことはできなかったけど、ファンが熱い声援を送ってくれている。残り3試合もこういう試合をしたい」とうなずいた。
ロッテは延長11回の末に引き分けに終わった。
先発の成瀬は7回2失点。4回2死一、三塁で銀仁朗に初球の甘い直球を左中間に2点適時二塁打され「悪いなりの投球ができた中、あの1球だけ悔いが残る」と、今季最終登板を飾れず悔しさをにじませた。打線は5回以降はわずか1安打。西村監督は「(投手が)何とかピンチをしのいでくれたが勝てなかった。残り3試合はファンの方のためにも大事になる」と奮起を促していた。
ロッテの成瀬は7回2失点で今季最後の登板を終えた。4回に銀仁朗に浴びた2点二塁打を「力みもあった。もっと慎重にいかないといけなかった」と悔やんだ。
今季は10勝12敗。8月30日を最後に勝ち星がなく、特に後半戦で苦しんだ。勝ちたい、という欲が強すぎて焦りを生んだとエースは振り返った。「自分の投球をすることで、勝ちにつながる。もう少し冷静にいかないと。精神面をしっかりしたい」と来季に向けての課題を口にした。
ロッテ成瀬善久投手(26)は8安打を浴びながら7回を投げ2失点で踏ん張った。同点の場面で降板して勝ち負けはつかなかったが「調子はあまり良くなかったのですが、悪いなりの投球はできたと思います」と、話した。
4回表に2点を先制されたロッテがその裏、すぐさま同点に追いついた。無死一塁から今江敏晃内野手(28)が中越えの適時二塁打を放って反撃の口火を切り、敵失でもう1点を加えた。今江は「うまく変化球をとらえることができ、自分自身納得のいくバッティングができました」と、コメントした。
巨人の渡辺恒雄球団会長が、TBSホールディングス(HD)による横浜球団売却について「静観」の姿勢を示した。
都内のホテルで報道陣に対応し「俺がちょっかいを出す権利は何もない」と明言。TBS側に判断をゆだねる考えを口にした。一方で参入する企業には「品位だけは気をつけてくださいと(TBSHDに)言っている」と強調。「プロ野球のオーナーが変なことをやったら、これは一発で退場。オーナー会議で叩き出すよ」と話した。