わたしはかもめ2011年鴎の便り(10月)

便

10月27日

ドラフト会議

順位名前位置所属
1位藤岡貴裕東洋大
2位中後悠平近畿大
3位鈴木大地東洋大
4位益田直也関西国際大
西村監督
「思った通りのドラフトができた。点数は100点です。藤岡君はどうしても欲しい投手だったし、2位以下も含めて、全て即戦力の選手を指名することができた。最初から指名は4人と考えていたし、その通りの形になった。」

◇1巡目指名選手:藤岡貴裕(ふじおか・たかひろ)

山下スカウト
「アマ球界ナンバーワン投手。即戦力として期待。恵まれた体格から繰り出されるMAX150キロのストレートは威力十分。豪快さだけでなく器用さも持ち合わせた欠点のない投手。」

◇2巡目指名選手:中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)

下敷領スカウト
「150キロ近いストレートを投げる変則左腕。全ての球種で空振りが取れ、マウンド度胸も非常に良い。制球の粗さも魅力の1つで、先発・中継ぎともに適性がある。」

◇3巡目指名選手:鈴木大地(すずき・だいち)

山下スカウト
「三拍子揃った堅実な選手で内野ならどこでもこなせる。バットコントロール抜群で広角に打てるヒットメーカーとして期待。好青年で性格面、精神面も評価できる。」

◇4巡目指名選手:益田直也(ますだ・なおや)

下敷領スカウト
「球種豊富な中継ぎ即戦力投手。元々野手で肩の使い減りもない上にフィールディングが非常に巧い。しっかり経験を積んでいけば、ロングリリーフや先発としても十分可能性のある素材である。」

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ロッテ西村監督「18」用意/ドラフト[ニッカン]

ロッテ西村徳文監督(51)の右腕が、2度3度と力強く突き上げられた。横浜、楽天と3球団の競合の末、東洋大・藤岡貴裕投手(4年=桐生一)との交渉権を獲得した。「強い気持ちが通じたのだと思う。最高の気持ち」。いつもは冷静な指揮官の声が、上ずって聞こえた。当たりくじを引き当てたのは右手。昨年は4球団が競合した早大・斎藤の抽選を左手で外した。西村監督は「今年は右手と決めていた」と笑った。

待望の即戦力左腕に球団はエースナンバーの「18」を用意し、最大限の誠意を示す。「うちにはおいしい番号が残っている。相応しいものを用意したい」と球団関係者。西村監督も「ストレートがいい投手でロッテにはいないタイプ」。「石垣?」と聞かれ「当然でしょう」と来春の1軍キャンプ同行を明言した。

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藤岡はロッテ、感激の涙/ドラフト[ニッカン]

最注目男に愛が届いた。3球団が競合した東洋大・藤岡貴裕投手(4年=桐生一)の交渉権をロッテが獲得した。ロッテは5月にいち早く1位指名を表明。くじ引きを見届けた藤岡は「初めて1位と表明してくれた球団なので、非常に嬉しく思います」と涙を流した。

モニターを一心に見つめていた藤岡の表情が、ふいに崩れた。用意したハンカチも忘れ、あふれる涙を制服の袖でぬぐう。「最初に1位と言ってくれた球団なので。嬉し涙というか、つい流れてしまいました」。交渉権を獲得したロッテ西村監督の嬉しそうな表情が、テレビ画面に映った直後だった。

最速153キロの即戦力左腕は、一時は最大7球団競合の可能性もあった1番人気。結果的には横浜と楽天の3球団だったが、5月からラブコールを送ってくれた相手に藤岡も好印象を持っていた。「夏にオープン戦を2回やって、すごく雰囲気のいいチームでした。同じ左の成瀬さんの投球術を学んでみたい」。一足早くタテジマのユニホームに袖を通すと、西村監督直筆色紙を手にポーズ。午後8時半には会場から同監督が指名挨拶に訪れ、幸運の当たりくじを手渡された。

ロッテは昨年の日本一から最下位に沈んだ。藤岡はチームを救うかもしれないツキも持ち合わせている。所属の東都大学リーグで春5連覇、全国制覇4度の経歴を持つ。高橋昭雄監督(63)は「藤岡の運も持ってってください。3年くらい日本一になれるかも」と冗談交じりに笑った。

目標は高く持つ。「ケガなく先発のローテーションを守りたい。勝利数は今年のルーキーで1番勝っている(巨人)沢村さんを目指します」と、1年目での2ケタ勝利を狙う。東洋大でつけた「17」は成瀬が背負っているため「与えられた番号でいい。『これが藤岡の番号だ』と思ってもらえるようになりたい」と話した。4年前「高校ビッグ3」と騒がれた同い年の唐川と甲子園で撮った2ショット写真は、モチベーションを高めるため今も寮の部屋に置いてある。

朝5時に起床し、青学大とのリーグ最終戦から始まった長い1日。大量のフラッシュとともに、藤岡のプロ人生が幕を開けようとしている。

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鈴木大地ロッテ3位に笑顔/ドラフト[ニッカン]

東洋大の鈴木大地内野手(4年=桐蔭学園)が、ロッテから3位指名を受けた。中学時代は静岡裾野シニアでプレー、高校は神奈川・桐蔭学園に進学した。大学で大きく開花し、今春は主将として大学日本一に導いた走攻守3拍子そろった内野手だ。

今ドラフトの「BIG3」と呼ばれるエース藤岡に壇上で迎えられ「M」の帽子をかぶせてもらうと笑顔になった。プロでも共に戦う仲間になった。「正直、ここまで緊張するのかというくらい緊張した」。別室で待機し、寮でテレビ中継を見ていた仲間から電話をもらった。ロッテ3位。「言葉が『嬉しい』としか言えない」と喜んだ。小山町出身のプロ選手は中日、西武で活躍した杉本正投手以来、静岡裾野シニアからは横浜石川雄洋内野手以来ともに2人目だ。

4度の全国制覇に日本代表の主将を務め、プロにも認められた。原点は中学まで暮らした静岡にあった。静岡裾野シニアでは当初は外野手だったが、2年の途中から遊撃手に転向した。「最初は『史上最低のショート』って言われて悔しかった。でもそこで基礎をたたき込まれたのが、今につながっている」。

野球に対する情熱は昔から変わらない。平日の全体練習のない2日は、友人宅にある打撃練習場でバットを振った。御殿場線に乗り小山から沼津まで1人で通った。卒業前には、当時のエースが誘われた桐蔭学園の練習参加に「自分も参加させてください」と自ら志願。「後から聞いた話ですけど、入学は絶対にないと言われていたみたいです。ただ自分は挑戦したいという気持ちがあったから」と、逆転合格で進学した。

指名を受ける数時間前、大学最後の試合に臨んでいた。優勝の可能性は消滅していたものの2安打を放った。しかし、次打者席で敗戦を見届け「ドラフトより、今日の試合に集中していたけど、負けて悔しい」。それでも3年にして副主将、今年は主将としてチームを引っ張り、リーグ優勝5度と4度の全国制覇を成し遂げた。「試合が終わった日にドラフト。次に向けて新しいスタートを切れる」と充実感をにじませた。

競泳五輪金メダリストと同姓同名に感謝している。「すごい方だと後から知って、年を重ねるごとに『いい名前をいただいた』と思えるようになった。名前もすぐに覚えてもらえる。小さい子に『なりたい』と思われる選手になりたい」。あの鈴木大地氏は千葉出身。運命はついに結び付いた。

鈴木大地(すずき・だいち)
1989年(平元)8月18日、駿東郡小山町生まれ。足柄小時代は学童野球・北郷ファイターズ、中学から静岡裾野シニアで内野手として全国大会に出場。高校は神奈川・桐蔭学園で、3年の夏は県大会5回戦敗退で甲子園出場なし。東洋大では創部初の3年生副主将、4年生で主将を務めるなど5度のリーグ優勝とベストナイン3度。4度の日本一に輝く。日本代表として出場した昨年の世界選手権ではキューバ戦で本塁打を放ち銅メダルを獲得。リーグ通算成績は301打数85安打、3本塁打、29打点、打率2割8分8厘。遠投110メートル。175センチ、77キロ。右投げ左打ち。両親、姉、兄。血液型B。

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藤岡、成瀬に“弟子入り宣言”/ドラフト[サンスポ]

2011年プロ野球ドラフト会議(27日、グランドプリンスホテル新高輪)最大競合は3球団。東洋大・藤岡貴裕投手(22)、東海大甲府高・高橋周平内野手(18)が27日、今ドラフトで最多の3球団から1位指名を受けた。藤岡はロッテ、高橋は中日に引き当てられ、ともにプロ入りに前向きな姿勢をみせた。

まるで入団会見のようだった。東京・文京区にある東洋大白山キャンパスのスカイホール。ロッテ・西村監督が“当たりくじ”を引き当てた瞬間、うれし涙を流した藤岡。会見では一転、嬉しさのあまり、目尻が下がりっぱなしだ。「ロッテは1位指名を公表してくれたチームなので嬉しいです」。

ドラフト会議開始前から会場でスタンバイしていたロッテ・山下スカウトから、手際よく渡されたロッテの帽子、ユニホームに袖を通すとサイズはピッタリ。すでに心は、チームの一員だ。

大先輩となるエース左腕・成瀬に対し、「同じ左腕なので、投球の間(打者のタイミングの外し方)などの野球術を学びたい」と意欲的。早くも“弟子入り宣言”まで飛び出した。また東洋大で一緒にプレーした遊撃手の鈴木もロッテから3位指名を受けて「また一緒にやれる」と喜んだ。

会見後、ドラフト会場から駆けつけたロッテ・西村監督、中村新社長らと初対面。西村監督が「先発で頑張ってもらいたい」というと、藤岡は「直球で押す投球をアピールしたい」と応え、握手を交わした。

「新人として沢村さん(巨人)の記録を目指したいです」と藤岡。今季最下位に沈んだチームに、即戦力左腕が新風を吹かせる。

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東洋大・藤岡、最多3球団競合に嬉し泣き…ロッテ1位[報知]

◇東洋大・藤岡貴裕投手

固まったように画面を見つめていた藤岡が、その瞬間、大きく息を吐いた。激しくたかれるフラッシュに照らされ、目元が光る。自らを引き当てた、西村監督のインタビュー中、ハンカチを出すことも忘れて2度、3度と涙を手でぬぐった。3球団の競合の末、意中のロッテが交渉権を獲得。「嬉しさが1番。嬉し涙ですね。泣いてしまいました」。照れくさそうに振り返ると、ようやく笑顔が広がった。

会議スタートから3球団連続での指名。それでも、表情は全く動かなかった。「緊張しながら見てたので、表情も変えられなかった。ホッとしました。自分では泣かないだろうと思っていたんですけど」。真っ先に1位指名を明言してくれた球団がロッテだった。“相思相愛”が実り、自然と涙が流れていた。

一通りの質問が終わると、会見場は入団発表のような雰囲気に包まれた。待機していた山下スカウトが、ロッテの帽子とユニホームを用意。ドラフト直前に、西村監督が「藤岡君へ 共に頑張ろう!」と書き込んだ色紙も手渡された。東洋大・高橋監督が「早すぎるんじゃないか?大丈夫か?」と苦笑する前で、ためらいなくユニホームに袖を通すと、色紙を手に笑った。

今ドラフトのBIG3といわれた3人の中で、最多の指名を集めてプロの世界に飛び込む。「対戦したいのは自分達の代のスターだった中田翔選手。投手では菅野投手や野村投手と投げ合いたい」と同期のライバルとの対決に思いをはせた。気持ちは、もうロッテの一員。「打者に対する気持ちだけは、誰にも負けたくない」と言い切った大学NO.1左腕が、最高峰の舞台でも頂点を目指す。

◇菅野ハムに驚き

会見までほとんど表情が変わらなかった藤岡だが、東海大・菅野が日本ハムに決まった瞬間だけは、驚きの表情。「単独指名だと思っていたので、ビックリ。(菅野は)表情には出てなかったですね。昨日、連絡したとき『また、明日な』と言っていたので、今日も連絡を取ると思います」。同じパ・リーグになり「投げ合えるチャンスがある」と意気込んでいた。

◇西村監督笑顔、もう1軍内定

ロッテ・西村監督が右拳を突き上げた。1位で競合の末に東洋大・藤岡を引き当て「絶対に欲しい投手だったので興奮しました。先発でやってもらいたい。当然、石垣島には連れて行くと思う」と来春キャンプの1軍スタートまで内定させた。会議後は中村球団社長ら出席者全員で、東洋大の会見場を電撃訪問。「共に頑張ろう!」と直筆でしたためた当たりくじをプレゼントした。球団は空いている背番号「18」も用意する構えだ。

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近大・中後、ドラ1超える…ロッテ2位[報知]

◇近大・中後悠平投手

中後が12球団のドラ1ルーキーに挑戦状を叩きつけた。外れ1位にも名前が出ず、会見場で同席の榎本監督に「何で僕がこの中に入っていないんですか。何で負けないといけないんですか」とポツリ。強気な変則左腕は「新人は全員がライバル。中継ぎになると思うが、1軍でチームに貢献したい」と1年目からフル回転を誓った。

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東洋大・鈴木「藤岡に負けない」…ロッテ3位[報知]

◇東洋大・鈴木大地内野手

オリンピック金メダリストと同名の東洋大・鈴木大地内野手(22)も、藤岡と同じロッテから指名を受けた。日米大学野球で日本代表の主将も務めた巧打の内野手は「ここまで緊張するかというぐらい緊張した。素直に嬉しい」と笑顔。再び藤岡と同じユニホームを着ることになり「藤岡に負けないぐらい、1軍で活躍したい」と気合十分だった。

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藤岡、ロッテに嬉し涙、縦じまユニも「嬉しい」[スポニチ]

無数のフラッシュに照らされた藤岡の顔が紅潮した。3球団競合の末にロッテが交渉権を獲得。大学No.1左腕が安どの息を吐く。会見場のテレビモニターに喜ぶ西村監督の様子が映し出されると下を向いて目頭を押さえ、何度も涙を拭った。「泣かないだろうと思っていたけど…。嬉し涙です。最初に(1位指名を)言ってくれた球団なので、嬉しかった」。

涙はすぐに笑みに変わった。東洋大OBのロッテ・山下徳人スカウトから西村監督の「共に頑張ろう!」とメッセージ入りのサインを受け取ると、ロッテの帽子、ユニホームも身にまとってまるで入団会見。12球団OKの姿勢だったが、早くから密着マークを続け、今年6月10日には1位指名を正式表明していたロッテは意中の球団だった。

「高校(桐生一)以来、久しぶりの縦じまユニホーム。嬉しかった」。早くも気持ちはロッテの一員で、チームメートとなる同じ左腕の成瀬、同い年の唐川を目標に挙げた。同じ「BIG3」の1人、菅野の胸中を思いやりつつも「菅野と投げ合いたい」とプロのマウンドに思いをはせていた。

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藤岡のくじ引き当てた!西村監督「興奮」[スポニチ]

藤岡を引き当てたロッテ・西村監督は右手を派手に上げて喜び「興奮した」と表情は崩れっぱなし。

成瀬に次ぐ先発左腕として期待を寄せ、早くも来年の春季キャンプの1軍スタートを明言した。球団は既に背番号18を用意しており「直球が良くて、度胸もいい。ローテに入る力は十分」と指揮官。会議後には中村家国球団社長らと東洋大に足を運んで速攻の指名挨拶。サインした当たりくじも手渡した。

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中後、2位での指名に「まだまだなのかな」[スポニチ]

中後はロッテから2位での指名に対して「1位指名で来ると期待していたが、まだまだなのかなと受け止めたい」と冷静に振り返った。

日本代表のチームメートで、「仲が良かった」という藤岡と同じチームに。実力差は認めながら「何年間かしたら、絶対に抜きます」と宣言した。同じ左腕だが「(自身は)中継ぎかワンポイントで使われると思うので、とにかく左に打たれないこと」。好きな投手は元阪神の中継ぎ左腕・ウイリアムスだという中後が、左キラーを目指す。

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鈴木もロッテが指名!藤岡とまたチームメートに[スポニチ]

藤岡の囲み取材中、会見場でもう1度東洋大学関係者の歓声が上がった。 鈴木もロッテが指名。藤岡と並んで会見に臨んだ鈴木は「大学4年間を一緒に頑張ったチームメートとまた同じチーム、同じ舞台でやれるのは嬉しい」。ソウル五輪競泳金メダリストと同姓同名の俊足好打の遊撃手は「喜んでいるだけでは駄目」と気を引き締め直していた。

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過去にも異色選手が…陸上五輪代表はロッテ入り[スポニチ]

◇過去の異色選手

飯島秀雄(陸上五輪代表)
東京、メキシコの両五輪陸上100メートル代表で元日本記録保持者。68年、ロッテから9位指名され入団。
市場孝之(大相撲)
中学時代に野球と相撲を掛け持ち。卒業後、大相撲の佐渡ケ嶽部屋に入門し、元序二段。2年間のロッテ球団職員を経て、91年に7位で指名。
日月(たちもり)鉄二(やり投げ)
87年秋の沖縄国体やり投げで6位入賞。同年ドラフト外で投手として入団したが、外野手に転向した。
矢野正之(学生監督)
神奈川・霧が丘高で2度の留年。19歳になり年齢規定で公式戦に出場できなくなると、94年ドラフト5位で阪神入団。
橋本泰由(中学講師)
和歌山県御坊市立湯川中学の常勤講師だった橋本は01年オリックスの15巡目指名を受ける。大体大卒業後、00年から保健体育の講師で、クラブチームの箕島球友会に所属していた。

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東洋大・藤岡を3球団指名!ロッテが交渉権獲得[報知]

プロ野球のドラフト会議が27日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。

153キロ左腕・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=はロッテ、横浜、楽天の3球団が1位指名。抽選でロッテ・西村監督が右手で交渉権を引き当てた。

ロッテの交渉権獲得が決まると、藤岡は嬉し涙を流した。

150キロを超える速球とスライダーが武器。ロッテのスカウトから渡された帽子とユニホームを身に着け、西村監督直筆の「共に頑張ろう!」と書かれた色紙を手にすると満面の笑みを見せた。

大学の背番号17はエース成瀬がつけている。「成瀬さんの技術を学びたい。与えられた背番号を自分のものにしていく」と活躍を誓った。

藤岡貴裕投手
「嬉しさが1番にきて涙が出た。ロッテはやっている野球の雰囲気が素晴らしい。けがなく先発ローテーションを守れる投手になりたい。自分達の年代でスターの中田翔選手(日本ハム)と対戦したい。」

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ロッテ西村監督「右端」当たり/ドラフト[ニッカン]

ロッテが3球団の競合の末、藤岡貴裕投手(4年=東洋大)を引き当てた。壇上で右手を大きく突き上げた西村徳文監督(51)は「興奮しています。去年外しているので、今年は絶対にという強い気持ちだった」と満面の笑みだった。「右端に1つあったので当たりかと思った。藤岡には期待しています」。

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ロッテ2位中後「藤岡抜く」/ドラフト[ニッカン]

ロッテに2位で指名された近大・中後(なかうしろ)悠平投手(4年=近大新宮)は、東大阪市の同大で会見した。「プロ野球選手が夢だったのですごく嬉しい。ロッテは非常に強いチームだし、(来年は)1軍でチームに貢献する年にしたい」と意気込んだ。チームメートになった1位藤岡にはライバル心を燃やした。「藤岡は自分よりレベルの高い投手と思っています。でも何年かしたら絶対に抜かします」。本格派の藤岡に対し、変則投法でタイプは違うが、同じサウスポーで同い歳。切磋琢磨で、ロッテの勝利を導くことを誓った。

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東洋大・藤岡はロッテ、3球団競合/ドラフト[サンスポ]

プロ野球ドラフト会議(27日)で、東洋大の左腕・藤岡貴裕投手(22)は1位指名で3球団が競合。抽選の結果、交渉権を得たのはロッテだった。

最大7球団の指名といわれた藤岡だが、ロッテ、横浜、楽天が指名。ロッテ・西村監督、横浜・加地球団社長、楽天・星野監督が順に引き、1番最初に右手で引いた西村監督が、当たりクジを引き当てた。

ロッテに決まった瞬間、会見場の藤岡は「凄く嬉しいの一言です。1番最初に(1位指名を)言ってくれた球団なんで」と涙を浮かべた。

昨年、斎藤佑樹(日本ハム)を外した西村監督は「興奮しています。右端に1つだけあったので当たりクジかと思ったんですが、その通りでした。昨年外しているだけに、今年は絶対当たりと強い気持ちできました。(藤岡に)期待しています」と満面の笑み。

藤岡は最速153キロを誇り、東都大学リーグ通算27勝9敗、防御率1.31。全日本大学選手権で2年連続MVPに輝くなど、大学ナンバーワン左腕の呼び声が高い。身長183センチ、体重85キロ、群馬県出身。

西村監督
「絶対に欲しいピッチャーだったので(くじを引き当てて)興奮しました。全ての面で、すぐに1軍で通用する。かなりの数字を勝てる投手だと思う。」

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ロッテ・西村監督、藤岡に大きな期待/ドラフト[サンスポ]

2011年プロ野球ドラフト会議(27日、グランドプリンスホテル新高輪)ロッテの西村監督は藤岡を引き当てると、右手を派手に上げて喜んだ。「興奮した」と表情は崩れっぱなしで、会議後は東洋大に指名挨拶に直行した。

3位指名した鈴木も含め「2人の顔を見たら気持ちが高ぶる」と西村監督は笑顔が絶えない。6月から1位指名を公言するなど、藤岡には成瀬に次ぐ先発左腕として大きな期待を寄せる。指揮官は早くも来年の春季キャンプの1軍スタートを明言し「ローテに入る力は十分に持っている。いい素材の投手が入ると、周りのいい刺激になる」と絶賛していた。

ロッテ1位・藤岡投手(東洋大)
「嬉しさが1番にきて涙が出た。ロッテはやっている野球の雰囲気が素晴らしい。けがなく先発ローテーションを守れる投手になりたい。自分達の年代でスターの中田翔選手(日本ハム)と対戦したい。」

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東洋大・藤岡「ローテ守れる投手に」/ドラフト[サンスポ]

プロ野球ドラフト会議が27日、都内ホテルで行われ、大学ナンバーワン左腕の評判通りに会議開始からロッテ、横浜、楽天が立て続けに東洋大の藤岡を指名。早々に1位指名を公言していたロッテの交渉権獲得が決まると、嬉し涙を流した。すぐに笑顔になり「先発ローテーションを守れる投手になりたい」と意気込みを示した。

150キロを超える速球とスライダーが武器。小学校低学年の時に父の茂さんが自宅につくったマウンドで練習したのが制球力の原点だ。ロッテのスカウトから渡された帽子とユニホームを身に着け、西村監督直筆の「共に頑張ろう!」と書かれた色紙を手にすると満面の笑みを見せた。

打者では同世代の中田(日本ハム)との対戦を熱望。1位指名を受けた菅野(東海大)野村(明大)とも「投げ合ってみたい」と意欲的だ。東洋大主将の鈴木がロッテから3位指名を受け「チームメートがいて励ましあえる」と握手した。

大学の背番号17はエース成瀬がつけている。「成瀬さんの技術を学びたい。与えられた背番号を自分のものにしていく」と活躍を誓った。

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ロッテ2位・中後、藤岡に挑戦状/ドラフト[サンスポ]

プロ野球ドラフト会議が27日、都内ホテルで行われ、ロッテに2位指名された近大の中後は「僕の中では1位で来ると期待していた」と本音を明かしたが、「幼い頃からプロ野球選手になるのが夢だった。最高に嬉しい」と笑顔を見せた。

今ドラフトの「ビッグ3」の1人で、1位指名された藤岡とチームメートになる。同じ左腕のライバルに「現段階では自分よりレベルの高い投手。だけど、何年後かには絶対に抜かします」と力強かった。

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[ロッテ1位]藤岡、間違いなくNO.1左腕、球速も制球も精神力も◎[スポニチ]

藤岡貴裕(ふじおか・たかひろ)
投手、22歳、東洋大、左投左打、1メートル83、85キロ

間違いなく今ドラフトNO.1左腕。最速153キロをマークする左腕で、スライダーを始めとした変化球の切れ味は抜群、スタミナも無尽蔵。「1年目から2ケタの勝ち星が狙える」と、どの球団のスカウトも口をそろえる。

1メートル83、85キロの恵まれた体格に、修正の必要のない美しいフォームから繰り出す速くて重いボールは、走り込みで鍛えた安定感のある下半身の賜物。この下半身があればこそ、力強い腕の振りが生まれる。パワーピッチャーに多い制球難も心配なく、特に右打者のインコースへのストレートはプロの打者でもそうは打てないレベル。スライダーのほか、カーブ、フォークもあり、同じ腕の振りから投げられたらお手上げ状態だ。

実績でも2年連続で大学選手権2連覇を果たした上2年連続でMVPを獲得と申し分なし。心配なのは、投げ過ぎによる疲労。11年春はリーグ戦11試合、大学選手権4試合とチームの公式戦全15試合に登板。日米大学野球では精彩を欠き、今秋も序盤は藤岡本来の力からすれば球威も精度も本調子でないような投球が続いた。防御率は1点を切り、リーグ1位(27日時点)に位置しているのだが、それでも不満を感じてしまうことこそ、藤岡のすごさを示しているのかもしれない。

ロッテ1位・藤岡投手(東洋大)
「嬉しさが1番にきて涙が出た。ロッテはやっている野球の雰囲気が素晴らしい。ケガなく先発ローテーションを守れる投手になりたい。自分たちの年代でスターの中田翔選手(日本ハム)と対戦したい。」
ロッテ・西村監督
「絶対に欲しいピッチャーだったので(くじを引き当てて)興奮しました。全ての面で、すぐに1軍で通用する。かなりの数字を勝てる投手だと思う。」
ロッテ・山下徳人スカウト
「パワーピッチャーなのに制球がいいのが魅力。変化球のキレもいい。球の出所が見えにくく、打ちづらいのは武器。打たれてもタフなのはプロでは必要条件。うちの成瀬以上の投手になる可能性がある。」
巨人・藤本茂喜スカウト
「ウチの内海より球に力がある。」
広島・苑田聡彦スカウト部長
「3年生の時からドラフト1位だよ。調子が悪くても抑えるところがいい。」

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藤岡、思わず嬉し涙「1年間ローテーションを守りたい」[スポニチ]

12球団OKを表明していた東洋大・藤岡は、ロッテが交渉権を獲得したことに「嬉しいの一言です」と声を弾ませた。球団が決まった瞬間には目には光るものが。西村監督から「期待しています」投げかけられた左腕は「先発を理想としているので、1年間ローテーションを守りたい」ときっぱり言い切った。

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昨年のリベンジ、ロッテ・西村監督「興奮しています」[スポニチ]

3球団による競合を制し、BIG3の一角・藤岡の交渉権を引き当てたロッテ・西村監督。右手で何度もガッツポーズを作ると「興奮しています」と喜びを隠さなかった。

「1番右端に1つだけあって」と、この1枚を引いて見事当確。昨年は、早大・斎藤(現日本ハム)を外しただけに「今年こそは獲得したいと強い気持ちでいました」と振り返った。

リーグ最下位からの出直しへ。大学最強左腕に向かって「当てました!期待してます」と呼びかけた。

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意外?東洋大で投手ドラ1、藤岡以前1人だけ[スポニチ]

2011年のドラフトでBIG3と呼ばれ、そろってドラフト1位指名を受けた藤岡貴裕(東洋大)、菅野智之(東海大)、野村祐輔(明治大)。東洋大の投手で過去に1位指名を受けたのは2007年の大場翔太(ソフトバンク)のみ。前評判に応える結果を出せない時期が続いたが、今季中盤から先発に定着。7勝を挙げた。

東海大の投手は過去に上田次朗(元阪神など)、井辺 康二(元ロッテ)、久保裕也(巨人)、の3人(自由獲得枠含む、社会人経由は除く)。

明大の投手は星野仙一(現楽天監督)、川上憲伸(米ブレーブス)など6人。野村は星野監督と出身大学だけではなく岡山出身という点も共通。“燃える男”として親しまれ、中日のエースとして君臨した先輩を超えることができるか。

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BIG3同級生、中田、由規、唐川らすでにプロで活躍[スポニチ]

藤岡貴裕(東洋大)、菅野智之(東海大)、野村祐輔(明大)ら大学4年生と同世代で、4年前の高校生ドラフトでプロ入りを果たし、すでに活躍しているのは当時高校BIG3と騒がれた中田翔(日本ハム)、唐川侑己(ロッテ)、由規(ヤクルト)の3人が筆頭。

清原和博(元西武など)の再来とまで言われた中田は、3年目まではプロの壁に苦しんだものの、4年目の2011年は4番を務めるなどリーグ3位の91打点を挙げる活躍。1年目から先発を経験してきた唐川は今年プロ入り初の二桁勝利となる12勝を挙げるなど通算28勝、由規も4年間で26勝を挙げている。

大学へ行った4年間が遠回りでなかったことを証明するためにも、2011年ドラフト指名組は一足先にプロ入りした同世代には負けていられない。

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[ロッテ2位]中後悠平、一体どこから投げる?変幻自在左腕“実戦で使える”[スポニチ]

中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)
投手、22歳、近大、左投左打、1メートル82、72キロ

時に上から、時に横から、あるいは下から球が出てくる変幻自在の変則左腕は、140キロを超えるクセ球の直球と変化の大きなスライダーを武器に、大学通算19勝、防御率1.51をマークした。

近大新宮時代は無名だったが、近大に進学後頭角を現し、2年春には先発の一員として3勝をマーク。全国大会デビューとなった09年の大学選手権でも桐蔭横浜大戦で1失点完投勝利を挙げ、大学日本代表には3年連続で選ばれている。

制球にやや不安があるものの、3つのフォームで投げ分け、本格派にも技巧派にもなれる左腕は希少価値が高い。前例のないタイプで、まだ粗削りな部分もあるため1年目から確実に計算できる投手ではないかもしれないが、対左打者はもちろん、右打者へのクロスファイヤーは簡単に手が出ないレベル。先発でもいけるが、ロングリリーフでも面白い好素材で、ブルペンの評価より、実戦で使える投手だ。

“優等生”なBIG3と違い、関西人気質の中後は会見で笑いをとることもしばしば。型にはまったヒーローインタビューばかりとなってきている今、口でも稼げる?稀有な存在になる能力を秘めている。

在京球団スカウト
「スピードボールも魅力だし、適度な荒れ球も打者にとっては絞りづらい。」
阪神・畑山スカウト
「関西ではトップ。」

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中後2位指名に「まだまだなのかなと受け止めたい」[スポニチ]

ロッテに2位指名された近大の中後は「1位で来ると期待していたので、まだまだなのかなと受け止めたい」と話した。それでも念願のプロ入りへ「最高に嬉しい」と表情を緩めた。

ロッテは1位指名で東洋大・藤岡の交渉権も獲得。ともに大学野球を盛り上げた左腕だけに、中後は「目の前で自分よりレベルの高い投手がいたら負けられない」と早くも闘志を燃やした。

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ドラフト2位は名捕手の宝庫、大リーグ挑戦組も多数[スポニチ]

ドラフト2位でプロ野球の世界に入った選手は、1位に負けず劣らず、球史に名を残した選手は少なくない。

特に名捕手といわれる選手が多いのが1つの特徴だ。71年近鉄の2位は島根・浜田高の梨田昌孝。西本監督でリーグ2連覇を果たし79、80年に活躍。長くバファローズのホームベースを守った。

89年にヤクルトに指名された、トヨタ自動車の古田敦也は90年代に4度のリーグ優勝と3度日本一を経験。スワローズの司令塔としてチームを引っ張った。

90年に東北福祉大から中日入りした矢野輝弘(現、燿大)は、98年に阪神に移籍後、実力を発揮。2003、05年のタイガースのリーグ優勝は矢野の存在なしには語れないものだった。

現役ではロッテの里崎智也、近鉄、楽天から阪神へ移籍した藤井彰人が同じ98年の2位指名選手。来季のさらなる活躍が期待される。

大リーグに挑戦したヤクルト・岩村明憲、広島・黒田博樹、西武・森慎二、近鉄・大塚晶文はそれぞれ96年の2位指名。97の2位、阪神・井川慶、ヤクルト・五十嵐亮太も大リーグに活躍の場を求めた。98年の日本ハム2位、建山義紀も2011年から米国へ移った。

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[ロッテ3位]鈴木大地、金メダリストにあやかった鉄壁内野手[スポニチ]

鈴木大地(すずき・だいち)
内野手、22歳、東洋大、右投左打、1メートル76、74キロ

派手さはないが、まとまりという意味では今ドラフトの中ではトップクラス内野手。鉄壁の守りだけでなく、東洋大野球部史上初の3年時から副主将を務め、4年は主将としてチームをまとめるリーダーシップの持ち主。将来的にはチームの精神的支柱にもなりうる存在として、ヤクルトの宮本慎也内野手のように貴重な選手だ。

バットコントロールに長けており、シュアな打撃は実戦で実証済み。東都大学リーグでは通算3割6分3厘(11年春まで)をマークした。ただ、手先が器用なだけに、下半身が十分に使えていないのが残念。大学レベルの投手には十分対応できるが、プロの投手と対戦した時に厳しい内角球をさばけるかどうかは、これからの課題の1つ。選球眼ももう少し磨きたい。

プロで今すぐ通用するのは守備。3年までは三塁、神奈川・桐蔭学園高と大学4年からは遊撃手として出場し、広い守備範囲と強肩をいかんなく発揮している。打球に対する勘も良く、その堅実さは安心してみていられる。将来的には二塁手を、という声もあるが十分対応できる期待を抱かせる。

技術を超えて“持っている”選手でもある。大学入学以来、5度のリーグ優勝と日本一を4度経験。完全な負け試合でも土壇場で同点本塁打を2度打つなど、チャンスを引き寄せ、結果を出す力を持っている。こういう運は引き寄せられる選手とそうでない選手がいるだけに、それだけでも存在感はある。

名前はあのソウル五輪の競泳金メダリスト、鈴木大地氏にあやかったもの。子供の頃は恥ずかしくて好きではなかったが、「今は気に入っている」。名前の如く大きな仕事が出来る可能性を秘めた選手だ。

ロッテ・山下徳人スカウト
「大学生ではNo.1の内野手。走攻守全てにおいて魅力がある。即戦力候補。」
在京球団スカウト
「守備は買うが、バッティングと足はプロでは疑問符。ただ、素材はいいので、得意の守備から磨き、打撃に取り組めば楽しみな存在。」

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落合博満を筆頭に個性派強打者ぞろいのドラフト3位、俊足が多いのも特徴[スポニチ]

78年のロッテ・落合博満に代表される、ファンの心に強烈な印象を残した、個性派スラッガーがドラフト3位には多い。

65年の第1回ドラフトで中日に3位指名された、広野功はプロ野球界でただ1人逆転サヨナラ満塁本塁打2発を記録。67年は西鉄入りした“死球王”竹之内雅史、近鉄で最多試合数出場を誇る小川亨は“もーやん”のニックネームで親しまれた。

2000安打以上を記録した打者は現役の巨人・小笠原道大(96年、日本ハム)を含め4人。68年に中日に指名された大島康徳、85年の日本ハム・田中幸雄はともに40歳を過ぎてからの大台達成。70年、ヤクルトに指名された若松勉は、球団が指名の挨拶に北海道の自宅を訪ねると「プロでやる自信がない」と身を隠してしまったという、今では考えられないエピソードがある。

“コンコルド”淡口憲治(70年巨人)“オバQ”田代富雄(72年大洋)、“絶好調”中畑清(75年巨人)、珍プレーの常連・宇野勝(76年中日)、“神様”八木裕(86年阪神)など、代名詞がつく強打者がズラリ。

現役組にも日本ハム・稲葉篤紀(94年ヤクルト)、広島・栗原健太(99年)、ロッテ・今江敏晃(01年)と球界を代表する打者が多い。

盗塁王のタイトルを獲得した俊足がそろっているのもドラフト3位の特徴。70年代後半から80年代の強い広島の象徴が高橋慶彦(74年)。入団時は投手だった。高橋の後を継ぐ形となったのが、緒方孝市。盗塁王も3年連続で獲得したが、通算1506安打を記録した。

大洋の「スーパーカートリオ」の一番手、高木豊は盗塁王のタイトルを獲得し、通算321盗塁。その大洋の先輩中塚政幸(66年)も74年に盗塁王を獲った。

タイトルこそなかったが、91年にダイエーに指名された浜名千広は112盗塁を記録。114盗塁の阪神・北村照文(79年)も足の速い切り込み隊長として活躍した。

現役では楽天・松井稼頭央(93年)、片岡易之(04年)と西武に指名された選手が、足で魅せている。

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横浜身売り暗礁、モバゲーベイ×で急転[ニッカン]

横浜の親会社TBSホールディングス(HD)は27日、ゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)への球団売却に関して今日28日に予定していた臨時取締役会を延期すると発表した。両社の交渉では合意しており、この日の取締役会で承認して正式発表することになっていた。TBSHDは「交渉は継続する」としている。前日26日に巨人渡辺恒雄会長(85)が、「モバゲー」を球団名にすることに難色を示した影響が大きいとみられる。

TBSHD広報部は午後6時前に、報道各社へ「株式会社横浜ベイスターズの株式譲渡に関して、明日予定しておりました臨時取締役会は、延期することといたしました。株式会社ディー・エヌ・エーとの交渉は、今後も続けてまいります」とファクスを送った。

TBSHDとDeNAの交渉はほぼ合意に至っており、28日にそれぞれが取締役会を開いて承認する予定だった。その後、日本野球機構(NPB)へ申請して正式発表することになっていた。こうした流れを受け、NPB側も11月2日に臨時実行委員会を開いて横浜問題について検討する予定を組んでいた。

巨人渡辺会長の発言が大きく影響を及ぼした。DeNAは「横浜モバゲー・ベイスターズ」という球団名でNPBに申請予定だった。だが、前日26日、渡辺会長が取材に対し「モバゲーという名前で1つの球団を作るのは野球協約上、無理」などと、拒否する考えを明確にした。また、モバゲーという子会社を作って球団運営をすることで球団名を通す案も否定した。野球協約に明確な規定はないものの、商品名の宣伝に球団を利用しないという慣例がある。

また、DeNAの参入そのものにも疑問の声が上がっていた。理由は、ゲーム課金方法など同社の業務に関する懸念、球団の長期保有に対する不安、12球団が行っているゲーム会社に対するライセンス業務への影響などが挙げられていた。楽天など強く反対する球団もあり、申請しても、参入するためには承認が必要な実行委員会及びオーナー会議で紛糾する可能性がある。

TBSHDは各球団に理解を求めるなど水面下で動き、申請すれば承認されるという手応えを持っていた。しかし、渡辺会長の発言で、申請をしても球団名を理由に却下される可能性が高くなり、この日になって延期を決断した。

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横浜、DeNAへの譲渡発表延期!球団名の調整つかず[スポニチ]

横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)は27日、28日に予定していた携帯電話向けゲームサイト「MobaGe(モバゲー)」を運営するDeNA(ディー・エヌ・エー)への球団譲渡を承認するための臨時取締役会を延期すると発表した。

同じく28日に予定していた球団譲渡の発表も延期となった。交渉は継続するとしている。

延期の理由は、球団名の調整がつかなかったためとみられる。DeNAは、球団名に「モバゲー」の名称を使うことを検討していたが、26日に巨人・渡辺恒雄球団会長が「企業の売名は禁止されているんだよ」と発言していた。

球団譲渡は12球団による実行委員会とオーナー会議での承認がなければ成立せず、オーナー会議での議決には出席者の4分の3以上の賛成が必要となる。一部球団からは球団名に加えてDeNAの長期的な球団保有を不安視する声も出ていた。また今回の発表延期を受け、11月2日の臨時実行委員会も延期された。

広島・鈴木清明球団本部長
「(2日の)臨時実行委は中止ではなく延期。申請があればすぐに招集されると思う。ただ、その申請がいつになるのか。」
中日・佐藤良平球団代表
「ドラフト会議が始まる前に、NPBから2日の臨時実行委はなくなったと聞いた。球団名の問題が影響してるのかもしれない。」

◇DeNA社、返答避ける

DeNA社の広報部は、28日に予定されていたTBSHDの取締役会延期を受け「当社側から発表していたものではないし、それを受けてもお話できることはありません」とコメント。同社も28日に取締役会を予定していたが「他の案件もあるかもしれないし、行うかどうかは分からない」とした。また、前社長の南場智子取締役は交渉の長期化などについて問われ「現時点では私は何も喋れないんです」と返答を避けた。

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TBS、横浜譲渡を延期、球団名「モバゲー」難航か[スポニチ]

プロ野球の横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)は27日、携帯電話向けソーシャルゲームサイト「MobaGe(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)への球団売却を承認するために28日に開く予定だった取締役会を延期すると発表した。同じく28日に予定していた球団譲渡の発表も延期される。

DeNAとの交渉は大筋で合意しているが、新球団の球団名に社名ではない「モバゲー」を入れるかどうかの調整が難航しているとみられる。TBSHDは交渉を継続するとしており、金融筋も破談や決裂の可能性は低いとみている。

TBSHDは「株式会社横浜ベイスターズの株式譲渡に関して、明日予定しておりました臨時取締役会は、延期することといたしました。株式会社ディー・エヌ・エーとの交渉は、今後も続けてまいります」との文書を発表。ドラフト会議に出席していた横浜の加地隆雄球団社長は「何も情報は入っていない。連絡はまだない。心配ですね」と驚いた表情を浮かべた。

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