ロッテの大松が来季も選手会長を務める意向を示した。
今季途中に選手会長だったサブローが巨人へ移籍。代理としてチームをまとめたが「みんなと話し合って決めるけど、来年も僕がやる方向です」。サブローがFA移籍でチームに復帰した場合も続投する見通しとなった。この日は千葉市内の後援会イベントに西村監督らと出席。4番争いでもライバルとなるが「他の人がどうこうではない。開幕から打てるように準備したい」と4番も譲らない意気込みを示した。
ロッテは30日、カスティーヨと契約を更新しないことを発表した。カスティーヨは今季途中から加入し86試合に出場、打率2割6分9厘、5本塁打、34打点の成績だった。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
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選手名 | 球団 | 得票数 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
澤村拓一 | 巨 | 235 | 牧田和久 | 西 | 150 |
榎田大樹 | 神 | 7 | 塩見貴洋 | 楽 | 43 |
久古健太郎 | ヤ | 4 | 伊志嶺翔大 | ロ | 16 |
藤村大介 | 巨 | 3 | 斎藤佑樹 | 日 | 3 |
今村猛 | 広 | 1 | 浅村栄斗 | 西 | 1 |
秋山翔吾 | 西 | 1 |
プロ野球12球団が1日のオーナー会議で、2013年開催の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を表明することが30日、明らかになった。
12球団は当初、日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)と協調して、大会主催者であるWBCインク(WBCI)に対して、スポンサーの権利やグッズのライセンスの日本への帰属を求めていた。しかし、WBCIとの交渉が難航したため方針を転換。大会期間以外にも日本代表チームを運営してスポンサーを募り、国際試合も開催することで収益を確保する計画を打ち出した。既に10月7日には、来春からの代表チーム(通称・侍ジャパン)の常設化を発表している。
ただし、実際にWBCへ出場するには、12球団だけでなく、日本プロ野球選手会の参加表明も不可欠だ。選手会は7月の臨時大会で、スポンサーなどの権利が認められなければ参加しないと決議しており、この方針を改める必要がある。
今後は、選手会の出方が焦点となる。選手会は8日に大阪市内で定期大会を開催。12球団から提示されている計画について協議する。
米大リーグ機構と大リーグ選手会からなるWBCIは、今年の9月30日を参加の回答期限に設定していた。しかし、大きな収入をもたらす日本の出場を望んでおり、期限を過ぎた現在も参加を受け付けている。
プロ野球12球団は1日、臨時実行委員会とオーナー会議を開き、TBSホールディングス(HD)から横浜ベイスターズの買収を決めた交流サイト運営大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入を承認する見通しとなった。
セ、パ両リーグが30日に都内で開いた臨時理事会でセは承認で見解が一致。楽天が反対するパは方向性を示さなかったが、オーナー会議で参入が承認される4分の3以上の同意を得る公算が大きくなった。正式承認されれば2004年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来の球団譲渡となる。
オーナー会議を翌日に控え、急遽招集されたセ、パの臨時理事会。楽天が反対の立場を取っているパは日本ハムが欠席して5球団が資料を精査した上で意見交換しただけで、リーグとしての方向性を示すことはなかった。その一方、同時刻に行われたセの理事会では参入を承認することで見解の一致を見た。
阪神・沼沢正二球団本部長は「セ・リーグでは(意見が)まとまりました」と説明。中日・佐藤良平球団代表も「(参入に)強く反対する球団はなかった」と言った。セの6球団はDeNAの参入を承認することで一致。オーナー会議前日にセの方向性が明確に出たことに大きな意味がある。
セでは、賛成派と見られた巨人の白石興二郎新オーナーが23日の就任会見で「状況を分析してオーナーとしての判断を示したい」と軌道修正とも取れる発言。中立の立場を示し、他球団へどのように影響するか注目されていた。その巨人も含めた見解一致。巨人・原沢敦球団代表は臨時理事会後、報道陣の質問に一切答えなかったが、新(あたらし)純生セ・リーグ理事長(ヤクルト球団常務)は「1つにまとまろうということは変わっていない」とした。
パの臨時理事会について井上智治理事長(楽天オーナー代行)は「資料を確認、精査して(DeNAの)どこに問題があるか全般的に話した。各球団の意向は聞いていない」と説明。楽天は22日の臨時実行委員会でも大量の資料を持ち込み、事業の健全性や法令順守について問題を提起している。見解一致のセとは対照的に、パは賛否について臨時実行委員会、オーナー会議で各球団が判断することになった。ソフトバンク・高田浩一郎球団取締役も「スタンスは決まっていない。今は中立。慎重に判断する」と話したが、ここに来てパでもオリックス、西武をはじめ複数球団が賛成に回る情勢となっている。参入の承認にはオーナー会議の出席者による4分の3以上の賛同が必要だが、セ6球団を含め4分の3以上の同意が得られる可能性が高くなった。
オーナー会議に向けては、DeNAの問題点を取り上げた新聞や雑誌の記事、ウェブサイトでのアンケート結果など資料が各オーナー宛てにメールで配信されている。また、22日の臨時実行委と同様に、各オーナーの質疑応答に備えてDeNA関係者が別室で待機する。新球団誕生となるか否か。最終的にはパの何球団が賛成するかが鍵を握る。
セ、パの臨時理事会後に行われた12球団代表者会議では、議決方法について議論された。
オーナー会議でDeNAの参入の可否は採決で決まる。その採決に当たる議決対象を利害関係にある横浜を加えた全12球団とするか、横浜を除いた11球団とするか検討したが、法的な問題点を確認しただけで、結論は出なかった。棄権票の取り扱いも含め最終決定は臨時実行委で野球協約第10条に従って加藤良三コミッショナーに一任する方向となった。
議決方法については前日、オーナー会議議長の楽天・島田亨オーナーから「代表者会議で事前に審議して欲しい」と要望があったが、中日・佐藤良平球団代表は「コミッショナーのいない(代表者会議の)席では結論を出せない」と説明。この問題について加藤コミッショナーは22日の臨時実行委で12球団から意見を聴取している。04年に楽天とソフトバンクの参入を承認した際もオーナー会議の議決には利害関係にあった近鉄、ダイエーも採決に加わり、ともに全会一致で承認。野球協約23条(3)に「出席したオーナー全員」とある通り、12球団で採決することになる見込みだ。
1日のオーナー会議を前に、DeNAの春田真会長(42)は「ここまで長かったですね。これまで(ヒアリングなどで他球団の)質問に対してお答えしているので、ご理解いただけているのではないか」と参入への自信を示した。
その一方で、GMに前ヤクルト監督の高田繁氏、新監督候補として元西武の工藤公康氏を迎える方針を固めるなど球団人事も進めているだけに、「無事に終わればいいなと。もし、これで承認されなかったら、ファン、球団、職員、選手に対して申し訳ない」と不安な胸中ものぞかせた。
オーナー会議終了後に、承認の可決、否決を問わず、オーナー会議が行われる都内のホテルで会見を行う予定で、参入が承認されれば、チームロゴの発表も行いたい意向。2日に横浜市内の球団事務所で臨時取締役会、株主総会を開き、春田氏のオーナー就任や同社の池田純氏(35)の球団社長就任が決定する。
オーナー会議でDeNAの参入に反対するとみられる楽天の島田亨オーナー(46)は仙台市内のホテルで行われた球団主催の「スポンサー謝恩パーティー」に出席。
「オーナー会議の議長として議事進行して正しい結論を出すということ」と語るにとどまった。11月28日には「(22日の実行委員会で)問題点や課題に対してクリアな答えは出てない」と反対姿勢を示していたが、この日は「明日(1日)が本来、意見交換して議論する場。フラットでいきます」とした。
NPBの下田邦夫事務局長はオーナー会議でTBSHDからDeNAへの球団譲渡が承認されなかった場合について「停止条件付きの合意契約だから」と説明。 両社間の契約では譲渡が成立しなかった際はTBSHDが横浜球団を再び保有しなければならず、継続保有するか新たな身売り先を探すことになる。
レッドソックスの新監督に元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏(61)の就任が確実となった。29日(日本時間30日)、米メディアが一斉に報じた。一両日中に正式発表される。日本に滞在していた同氏は30日、予定を切り上げて緊急帰国。ボストンへ向かった。日米で計22年の監督実績を持つ同氏は02年メッツ以来、10年ぶりのメジャー監督復帰。チーム再建とともに、右肘の腱移植手術を行った松坂の復活にも大きな役割を求められる。
ボビーが名門球団の再建を託された。レ軍関係者によると、日本滞在中のバレンタイン氏と日本時間30日の早朝、合意に達したという。同氏は米国時間30日(日本時間12月1日)にボストン入り。正式契約を経て同12月1日(同2日)までに正式発表される見込みだ。
レ軍は9月の大失速でプレーオフ進出を逃し、テリー・フランコナ監督が退任。当初は「監督経験よりも実務能力のある人物」を候補に絞っていたが、19日にジョン・ヘンリー・オーナーが監督経験がある人物へ方針転換するよう指示。日米通算22年で1610勝の経験に加え、卓越した野球理論、抜群の人気を誇るバレンタイン氏とは、本格交渉からわずか10日で合意に達した。
メジャーでは02年メッツ以来10年ぶりの指揮を執ることになるバレンタイン氏は、松坂再生もチーム浮上の大きなテーマと考えている。6月に右肘の腱移植手術を受けた右腕の復帰は来年7月前後とみられるが「今は非常にいい状態と聞いている。強くなって帰ってくるだろう」と大きな期待を寄せている。ロッテ監督時代から松坂の良さを知るだけに「彼の監督なら日本時代と同じように調整させる。試合でも球数を意識させない。カウント3ボール2ストライクから日本の時のように変化球を投げてもいいんだ」と再生プランも頭に描いている。
レ軍は今季、一部先発投手が登板間の試合中に飲酒していたことが発覚した。巻き返しへは、個性派集団と言われるレ軍選手の意識改革も行う必要がある。さらに、来季は本拠フェンウェイ・パークの開場100周年。07年以来の世界一奪回は至上命令だ。補強面もベン・チェリントンGMは新任でバレンタイン氏の広い人脈も必要になるなど問題は山積している。
「レッドソックスは強く、伝統もあり、ファンの注目も高い。候補に挙がるだけでも光栄」と話してきたバレンタイン氏が、再びユニホームに袖を通す。
米大リーグで松坂大輔投手が所属するレッドソックスの次期監督に、プロ野球ロッテ前監督のボビー・バレンタイン氏(61)が就任すると、米スポーツ専門局ESPNなど複数のメディアが29日、報じた。
今季ア・リーグ東地区3位に終わり、2年連続でプレーオフ進出を逃したレッドソックスはテリー・フランコナ監督が退き、後任候補を2人に絞っていた。
バレンタイン氏は2000年にメッツをワールドシリーズに導き、ロッテでは05年に日本シリーズを制覇した。09年に退任後はESPNで解説者を務めていた。