わたしはかもめ2011年鴎の便り(12月)

便

12月1日

「ロッテ・サブロー」が復活[ニッカン]

「ロッテ・サブロー」が復活する。ロッテ重光昭夫オーナー代行(56)は1日、巨人からFA宣言した大村三郎外野手(35)について「選手をまとめてくれる人という印象を持っている。そういうとこに期待している」と、今年6月にトレードで放出したベテランの再獲得を示唆した。昨年日本一から今季は最下位に転落したチームの立て直しに向け、まずは精神的支柱にもなれるリーダーを呼び戻す。近日中にも交渉を開始する見込みだが、サブローも古巣への愛着を示しているため、交渉に弊害はないとみられる。

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ロッテ、巨人・大村獲得へ[サンスポ]

ロッテの重光昭夫オーナー代行(56)は1日、巨人からFA宣言した大村三郎外野手(35)について獲得に乗り出すことを認めた。「選手をまとめてくれる印象を持っている」と話し、ロッテの補強ポイントと合致するとした。ロッテではサブローの登録名で活躍した大村は、今季6月に交換トレードで巨人に移籍。古巣ロッテについて「(愛着が)ないと言ったら嘘になる」と話していた。重光オーナー代行は10月に、近年の生え抜き選手の放出を悔やみ「呼び戻せる人は呼び戻したい」としていた。

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サブロー“出戻り”獲りに前向き…ロッテ[報知]

ロッテが巨人からフリーエージェント(FA)宣言した大村三郎外野手(35)の獲得に乗り出すことが1日、分かった。オーナー会議の後、重光昭夫オーナー代行(56)が今季途中まで在籍した大村について「選手をまとめてくれる人。来季の補強ポイントに合う?そうですね」と“出戻り”獲得に前向きな姿勢を示した。

ロッテでは「サブロー」の登録名で05、10年と2度の日本一に貢献。6月29日に工藤との交換トレードで巨人に移籍したが、代打を中心に48試合出場にとどまった。ロッテも今季13年ぶりの最下位を経験しただけに、サブロー復帰なら巻き返しへの大きな戦力となりそうだ。

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ロッテ重光オーナー代行“サブロー”獲得へゴーサイン[スポニチ]

ロッテの重光昭夫オーナー代行が巨人からFA宣言した大村の獲得へゴーサインを出した。

2日が交渉解禁日とあって「タンパリングになってしまうので」と前置きしながらも、今季途中まで在籍したベテランを「選手をまとめてくれる印象を持っています。補強ポイントとも合致?そうですね」として再獲得を目指す意向を示した。大村もロッテへの愛着を示しており復帰への支障はなくなった。

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表彰選手(最優秀選手)

◇2011年度最優秀選手投票結果

セントラル・リーグパシフィック・リーグ
選手名球団1位2位3位点数選手名球団1位2位3位点数
浅尾拓也1705541019内川聖一1204716757
吉見一起701567825田中将大434758414
内海哲也294683中村剛也西213345249
長野久義493380本多雄一14189133
谷繁元信342148和田毅82220126
宮本慎也052944ダルビッシュ有31831100
岩瀬仁紀002121ホールトン3181887
畠山和洋03716松田宣浩26735
ネルソン0088森福允彦0103
青木宣親0136ファルケンボーグ0103
館山昌平0055小久保裕紀0011
阿部慎之助1005後藤光尊0011
マートン0055(白票)03817
ブランコ0033
鳥谷敬0103
バレンティン0011
平野恵一0011
バリントン0011
栗原健太0011
(白票)075475

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選手会、WBC参加は総会で協議[ニッカン]

プロ野球12球団は1日、オーナー会議で大会3連覇がかかる13年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を表明した。これを受け、プロ野球選手会は6日の事務折衝を経て、8日に大阪市内で開く選手会総会で、参加するか否かの協議を行う。選手会の阪神新井貴浩会長(34)は「まだ詳しい話は聞いていないが、8日にみんなの意見を聞きたい」と話すにとどめた。

選手会側はスポンサー権と商品化権のNPBへ帰属を要求し、条件が改善されなければ不参加の方針を決議していた。主催者側のWBCIにも通達し、交渉は難航していた。

しかし、12球団が日本代表の常設化を決め、WBCに参加した方がより多くのスポンサー料を見込めると判断。常設化に伴い長期間で結ぶ日本代表スポンサー料やユニホームのスポンサー料など、独自の活動で収益を確保する構想をまとめた。オーナー会議の議長を務める楽天島田オーナーは「選手会とはこれから誠意を持って話し合いを続けていきたい」と話した。

ただ、選手会はいまだWBCIに対し不信感を持っており、松原事務局長は「いい方向にいけばいいと思っているが、米国は最後まで侮れない」と話した。新井会長も「参加に傾いているか」の質問に、「そういう話はできない」と慎重な対応。12球団の決定を受けた選手会の態度が注目される。

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プロ野球12球団がWBC参加表明[報知]

プロ野球オーナー会議及び臨時実行委員会が1日、都内のホテルで開かれ、12球団が2013年開催の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を正式に表明した。島田亨オーナー会議議長(楽天オーナー)が「(大会主催者の)WBCIとの話し合いは順調に進んでいる。契約書の内容についてはこれから詰めていくが、NPBとして参加を表明したい」と明かした。

ただ、日本プロ野球選手会が、スポンサーの権利などの日本への帰属が認められない限り参加しない方針を打ち出しているため、日本の出場が決まった訳ではない。選手会の新井貴浩会長(阪神)は「6日の事務折衝を受けて、8日の(選手会の)総会でみんなの意見を聞きたい」と話すにとどまった。NPBの島田利正・国際関係委員長は「責任を持って選手会に話していきます」と選手会の説得に全力を注ぐ。

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2013年第3回WBCに12球団が参加表明[スポニチ]

オーナー会議では2013年開催の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加を決め、12球団が表明した。楽天・島田亨オーナーは「(WBC主催者の)WBCIとの話し合いも順調に進んでる。これから詰めていかないといけないところはあるけど、NPBとしては参加するということを表明したい」と説明した。

12球団側は当初、選手会と協調して、WBC日本代表のスポンサー料などの権利確保を求めていたが、交渉が難航したために方針を転換。WBC期間以外にも日本代表を運営し、来春から4年単位でスポンサーなどを募り、国際試合を開催することで収益を確保する構想をまとめた。

今後は6日に事務折衝を行い、8日の選手会総会までに理解を求めていく方針。国際関係委員会の島田利正委員長(日本ハム球団代表)は「選手会には責任を持って話し合っていくつもりです」と話した。

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横浜DeNA巨大投資で5年以内Vだ[ニッカン]

プロ野球の臨時実行委員会とオーナー会議が1日、都内で行われ、TBSホールディングス(TBSHD)からディー・エヌ・エー(DeNA)への横浜球団譲渡が正式に承認された。オーナーに就任する同社の春田真会長(42)は会見で、来季最下位脱出、5年以内のVなどを“厳命”。そのためには積極的に戦力補強することも明言した。今日2日には早速、FA宣言した主砲村田修一内野手(30)を直接慰留。さらに、ソフトバンクのD・J・ホールトン投手(32)の獲得に乗り出す可能性も出てきた。

11月4日の加盟申請から約1ヶ月。正式に球界参入が決まった春田会長は、「正直申し上げると長かったなという印象。安堵とともに、球団を持つ重み、責任が今までよりどんどん増していく気持ちがあります」と、笑みを浮かべ、言葉に力を込めた。

喜びとともに感じた責任感。「願望でもいいですか?」と前置きしながらも、4年連続最下位と低迷するチームの新たなオーナーとして、大きな目標を掲げた。

春田会長
「来季の目標はまず、最下位を抜け出してくれということ。そして3年以内にCS(クライマックスシリーズ)進出、5年以内に優勝してくれということを(GMには)申し上げたいと思う。」

GMには高田繁氏(66)の就任が濃厚。現場を束ねる新監督には工藤公康投手(48)の就任が決定的だ。春田会長は「今日の夜からしっかり動いて、チーム作りを進めたい」と、今週中にも正式要請、来週にも就任発表と進めたい考えだ。

要求するだけでなく、オーナー会社として最大限のバックアップをする。「最下位が現状の戦力では、十分でないと思う。お金をかけないとダメなところもある。人だけじゃなく、球団のインフラにも投資は必要。現状が正しいと思っていないので、必要な投資はある」と、補強に必要となる投資は惜しまない考えを明かした。

その第1歩として、巨人を退団したラミレスの獲得に動く。新チームの顔として早くから関心を示していたが、今日2日にも交渉に乗り出し、2年契約の年俸4億円を提示する見込み。ラミレス側も新しいチームでのプレーを求め、複数年契約を希望していることから、合意は確実だ。

そして、今季12球団最低の防御率を残した投手陣の立て直しに、今季19勝で、パ最多勝に輝いたソフトバンク・ホールトンの獲得にも乗り出す。最大のウイークポイントである先発陣。今シーズンチーム最多の勝ち星は、高崎、三浦が挙げたわずか5勝。白星が計算出来る投手の獲得は、春田会長が掲げた目標達成にむけて、必須事項となる。保留者名簿から外れる今日2日の交渉解禁から、アタックをかける可能性もある。

巨人入りが確実視されている杉内争奪戦にも加わる見込みで、ホールトンとともに獲得できれば、左右の柱も確立できる。FA宣言した村田も、今日2日に春田会長が直接交渉し、慰留に努める。ソフトバンク2投手、そして村田はいずれも巨人が獲得に動くが、新参球団として、遠慮するつもりはない。新生DeNAベイスターズの“初戦”は、伝統の球団とのガチンコ勝負となりそうだ。

◇球団譲渡からリーグ優勝までの年数

05年に参入したソフトバンクの1年目は勝率6割6分4厘でレギュラーシーズン1位も、プレーオフでロッテに敗れ2位。10年のリーグ優勝まで6年かかった。79年参入の西武は1年目こそ勝率3割8分1厘で最下位に終わったが、2年目からは4位→4位→1位と、広岡監督が就任した82年に4年目で優勝した。

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楽天最後まで「横浜DeNA」反対[ニッカン]

プロ野球の臨時実行委員会とオーナー会議が1日、都内で行われ、TBSホールディングス(TBSHD)からディー・エヌ・エー(DeNA)への横浜球団譲渡が正式に承認された。

球界が「11対1」でDeNAの参入を認めた。臨時実行委員会とオーナー会議では、挙手こそ行わなかったものの、12球団に意見を聞く事実上の評決を行い、楽天を除く11球団が賛成した。野球協約では実行委員会とオーナー会議で出席者の4分の3以上の賛同があれば承認となる。

議決のやり方については実行委員会の冒頭で協議した。特別利害関係にある横浜に権利があるか否かは見解が分かれたため、野球協約10条「規定の解釈に疑問が生じた場合、コミッショナーが最終判断する」により、加藤良三コミッショナーに一任。同コミッショナーが12球団で議決することを決め、審議に入った。

楽天は実行委員会とオーナー会議でともに「承認しません」と反対表明。繰り返し主張していたDeNAの事業の健全性や法令順守について問題点があるとの判断からだった。しかし両会議にDeNA春田会長が入室し、それぞれ30分にわたって疑問点に答え、十分な議論を尽くした。

これまで「中立」とみられていたロッテ重光オーナー代行は「春田会長はテレビで見るよりいい印象を受けた。野球界に新しい風を吹き込んでくれるのでは」と歓迎した。加藤コミッショナーも「日本の世相、経済の移り変わりを見ると、新しいファン層を開拓してくれるという期待感があった」と話した。

DeNAは11月4日に日本野球機構(NPB)に加盟申請。異例ともいえる春田会長による3度のヒアリングを行い、承認された。球団譲渡は04年にソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来。IT関連企業が球団保有をするのは楽天、ソフトバンクに続き3球団目で、セでは初めてとなる。02年から横浜球団を保有したTBSHDは球団運営から撤退する。

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DeNAベイ誕生!春田会長「5年で優勝」[サンスポ]

新生ベイスターズが誕生だ! プロ野球オーナー会議が1日、都内で開かれ、横浜球団の買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入を承認した。2002年から横浜球団を保有したTBSホールディングス(HD)は球団運営から撤退し、新球団「横浜DeNAベイスターズ」が誕生する。会議後に会見に臨んだDeNAの春田真会長(42)は「来季の目標は最下位脱出、3年以内にクライマックスシリーズ進出、5年以内に優勝」と目標を掲げた。

緊張した表情がようやくやわらいだ。オーナー会議で球界参入が承認されると、守安功社長(38)とともに雛壇に上がった春田会長の高い声が響き渡った。

「正直(承認まで)長かったなあという印象。安堵するとともに球団を持つ重み、責任感が増しています」。

DeNAはTBSHDから95億円での球団買収で正式合意し、11月4日に日本野球機構(NPB)に加盟を申請した。オーナー会議では、約1時間半にわたり議論が展開。参入の賛否を決めるにあたっては採決はとらず、12球団が意見を表明する形となった。

DeNAが運営する携帯電話向けゲーム「モバゲー」の不健全性などを指摘していた楽天が反対を表明したが、11球団による賛成多数をもって同社の球界参入が決まった。春田会長は「全体としてウエルカムという形で迎えられたと思います。皆さんと球界を盛り上げていきたい」と胸をなで下ろした。

横浜DeNAベイスターズが誕生。春田会長は「今日から動いて、できることを精一杯やりたい」と宣言。仕事始めとして2日午前、海外フリーエージェント(FA)権の行使を宣言した主砲・村田修一内野手(30)とFA交渉し、慰留に全力を尽くす。

さらに午後には横浜市内の球団事務所で開催される株主総会、臨時取締役会に出席し、新オーナーに就任する。今後はゼネラルマネジャー(GM)に前ヤクルト監督の高田繁氏(66)、次期監督は元西武投手・工藤公康氏(48)に就任要請する方向だが、「GM、監督(の発表)は来週以降にできるようにしたい」と慎重だった。

「GMになる方には、来季の目標として最下位から抜け出してくれ、3年以内にクライマックスシリーズ進出、5年以内に優勝できるようにしてくれと申し上げるつもり」。

4年連続最下位に沈む横浜だけに、春田会長が掲げた目標もやや控えめだ。人気の低迷も著しい。今季主催試合の観客数は12球団で最低の約110万人。「少なすぎる。どうやって150万人にするか」と最初の課題を挙げた。荒波の中、新生ベイスターズが動き出す。

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「横浜DeNA」誕生!春田新オーナー、立て直しに意欲「5年以内に日本一」[報知]

プロ野球オーナー会議及び臨時実行委員会が1日、都内のホテルで開かれ、横浜を買収したディー・エヌ・エー(DeNA)社の新規参入を正式に承認した。オーナー会議では楽天が反対したが、11対1の圧倒的多数で議決された。球団買収による参入は、04年にソフトバンクがダイエーを買収して以来。新オーナーとなる春田真会長(42)は「5年以内の日本一」を目標に掲げ、新生「横浜DeNAベイスターズ」が第一歩を踏み出した。

新球団「横浜DeNAベイスターズ」が産声を上げた。3時間以上にわたったオーナー会議で、ついに参入が承認された。会見でまずマイクを取ったD社の守安(もりやす)功社長(38)は「正直なところ、ホッとしている。ファンには心配をおかけしたが、当社が責任を持って運営していくので、末永く応援していただきたい」と喜びの第一声を放った。

再建に乗り出す相手は、4年連続最下位のどん底球団だ。日本野球機構(NPB)への預かり金を含む買収額95億円は“勇気ある買い物”といえる。ただ、買うだけでは満足しない。春田会長は今後のチームの目標設定を聞かれ「願望でもいいですか?」と前置きした上で続けた。「これからGMの方にも話したいと思うが、来季に関しては願望ではなく目標として最下位を抜け出してくれ、という話はしようと思っています。3年以内にCSに出られるように、5年以内に優勝できるチームにして欲しい、とは申し上げたい」と壮大な野望をぶち上げた。

既に動き出している。チームのかじ取りを任せるGMには前ヤクルト監督の高田繁氏(66)の招聘が決定。新球団決定となった1日夜に正式オファーを出した。春田会長は監督など具体名にこの日は触れなかったが「今日の夜からしっかり動いて、来週中にはバチバチと出せる形にしたい」と話した通りとなった。週明けの5日にも発表される高田新GMのもと、新監督に内定している前西武投手の工藤公康氏(48)を中心とした組閣作業を急ぐ。

2日にはFA宣言した主砲の村田と残留交渉を行う。すでに巨人を退団したラミレスの加入は決定的で、さらにソフトバンクからFA宣言した杉内の獲得にも乗り出す。一方で、10月のドラフトでは育成を除く9位までの指名選手のうち8人が将来性を見据えた高校生だった。目の前の勝利も追い求めつつ、中長期的な改革も視野に入れる。

IT企業のオーナーは、セ・リーグでは初となる。オーナー会議では、楽天だけが最後まで反対。理想とした全会一致での参入はならなかったが、春田会長は「全体としてはウエルカムという形で認められたと認識している。球界の仲間として盛り上げていきたい」と意気込んだ。運営する携帯ゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の会員は3000万人以上。球場で観戦すればゲームのポイントが付くというプランもあり、球界全体の利益を考えたアイデアを実行に移していく考えだ。

新球団への注目度は嫌でも高くなる。加藤良三コミッショナーは「野球は文化公共財。健全な方向に持っていく努力をして欲しい。新しい風を吹かせ、新しいファン層の開拓にも期待したい」とエールを送った。「DeNAが入ってよかったと思ってもらえるようにしたい」と春田会長。設立から12年のD社にとって、最大のチャレンジになる。

◇本社社員大喜び

来季から新しく横浜ベイスターズの親会社となるディー・エヌ・エー本社では「球界参入の正式決定」のニュースに喜びの声があふれた。社内の野球部で監督を務める萩原洋さん(36)は「夢かと思いました。買収話は社内でもずっと話題になっていた。野球という事業に関われて感激です」と感無量。プロ野球の親会社となったことで知名度も大幅にアップ。会員数も急上昇しているという。松本典子さんは「めちゃくちゃ嬉しい。開幕戦は絶対に応援に行きます」と笑顔を見せた。

◇若林オーナー支援継続約束

D社の球界参入が決まり、横浜の若林貴世志オーナー(69)は「強い球団になれるよう、協力できることは協力したい」と新球団への継続支援を約束した。04年秋のオーナー就任以降、チームのAクラスは3位に入った05年だけ。「オーナー会社から外れるというのは残念。日本一になった98年のような盛り上がりがなかったのは申し訳ない」とベイ党に頭を下げた。

横浜球団史
大洋漁業(現マルハニチロホールディングス)が母体となって「大洋ホエールズ」として創設され、1950年にセ・リーグに加盟。三原脩監督が率いた60年に初のリーグ優勝と日本一を達成。78年に本拠地を川崎球場から横浜スタジアムに移転し、92年11月に球団名を横浜ベイスターズに変更。98年には38年ぶりに日本シリーズを制覇。02年にTBSが筆頭株主となったが、10年には住生活グループとの球団売却交渉が表面化した。

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楽天は最後まで反対も…11球団賛成でDeNA承認[スポニチ]

プロ野球のオーナー会議(島田亨議長=楽天オーナー)が1日、都内ホテルで開かれ、横浜球団の買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の参入を承認。新球団「横浜DeNAベイスターズ」が誕生した。約3時間半に及んだ会議では、反対の立場だった楽天が最後まで抵抗。難産の末、11球団が賛成し参入を承認した。04年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来7年ぶりの新球団は、前途多難の船出となった。

午後2時に始まったオーナー会議が終わった時、時計の針は午後5時半に近かった。プロ野球コンベンションの開会まであと30分強。熱のこもった約3時間半、そのうち1時間半以上がDeNAの参入問題のために費やされた。「これだけ実質的な議論を行ったオーナー会議は私の経験にない」。加藤良三コミッショナーは言った。

事前にオーナー宛てにメールで配信された資料はプリントアウトすると70枚にも及んだという。ほとんどが参入に当たっての懸念事項。反対の立場を取ってきた楽天が問題提起してきた事業の健全性や法令順守などについてで、様々な問題点を念頭に置いて激論が交わされた。午前9時から同じ会場で行われた臨時実行委員会でも同様の議論が行われ、臨時実行委とオーナー会議それぞれに別室で待機していたDeNAの春田会長が途中で入室。10日の12球団による審議、22日の臨時実行委に続いて3度目のヒアリングは午前午後の2部にわたって行われ、いずれも入念な質疑応答が約30分も行われた。

オーナー会議のヒアリングについて、島田議長は「基本的には色んな懸念事項があり、それについて全球団がきちんと議論した」と説明。質問は楽天以外の複数球団からもあり、ロッテ・重光昭夫オーナー代行によると「春田会長は自分の言葉でしっかり答えていた」という。ただ、厳しい意見が飛び、参入後の業務内容に注文を付ける球団もあったという。さらにプロ野球は文化的公共財という観点から、襟を正した球団運営を求める言葉も投げかけられた。

決議対象に利害関係にある横浜を加えるか否かの問題は、加藤コミッショナーが野球協約第10条に基づき12球団とする考えを示し、最後は12球団のオーナーがそれぞれの考え方とともに賛否を表明していく形で議決を行った。その結果、反対したのは楽天1球団。他の11球団が賛成し、11対1で参入承認となった。オーナー会議後、春田会長に「おめでとう」と握手を求めた横浜・笹川博史取締役は「ちょっと難産だったけど、やっと誕生した」と言った。

04年の楽天、ソフトバンクの参入は全会一致の承認。今回は賛成11球団の中に条件付きで賛成した球団もある。反対の立場を貫いた島田議長は最後に「新陳代謝は大事なこと。新しい血が入るのは大変喜ばしいことだと思う」と締めた。それはDeNAに期待すればこその言葉だった。

◇横浜株、TBSが買収時は140億→売却時は95億円

IT関連企業が保有するのは楽天、ソフトバンクに続きDeNAが3球団目で、セ・リーグでは初めてとなる。DeNAは2日に、TBSホールディングス(HD)から66.92%の球団株式を取得する。買収総額は95億円。02年にTBSが買収した時は140億円だった。DeNAは11月4日に球団買収を発表し、日本野球機構(NPB)に加盟申請していた。

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DeNA春田会長「3年以内にCS、5年以内に優勝」[スポニチ]

セ・リーグ初のIT企業が新風を吹き込む。球団譲渡が承認されたDeNAの春田真会長(42)は、守安功社長(38)とともに安堵の笑みを交えながら会見に臨んだ。冒頭で守安社長は「長い間お待たせしました」と挨拶し、質疑応答では「世界を切り開く、永久ベンチャーになろうと常に挑戦してきた。プロ野球運営でも新しい風を吹かせていきたい」と抱負を述べた。

4年連続最下位からの脱却へ、横浜DeNAベイスターズのチームづくりはいよいよ本格化する。2日に臨時取締役会を開き、春田会長のオーナー就任と同社の池田純氏(35)の球団社長就任が決まる。早ければ3日にも水面下で進めていた前ヤクルト監督・高田繁氏(66)のGM就任を発表。週明けの5日には元西武・工藤公康氏(48)の監督招聘を含めた球団人事も発表される見通しだ。「来週中にはバチバチ言える」と春田会長。コーチ陣の組閣は急ピッチで行っており、ヘッドコーチ候補は元横浜監督・山下大輔氏(59)と元広島監督・達川光男氏(56)の2人を軸に、近く一本化する運びとなっている。

来季の目標順位を問われた春田会長は「GMとなる方には、願望ではなく目標として来季は最下位を抜け出してくれと。3年以内にCS出場、5年以内に優勝(日本一)できるようにして欲しいと話します」ときっぱり言った。そのために、まずは巨人を退団したラミレスら大型補強に乗り出す。同時に、同会長は2日に行う主砲・村田とのFA残留交渉に直接出馬する意向をあらためて示した。

オーナー会議では厳しい質問も受けたが、各球団オーナーからは「新しい風」として球界活性化につながることを期待する声が上がった。満場一致ではなくても「全体としてウエルカムとして迎え入れられたと思っている。仲間と球界を盛り上げたい」と春田会長。IT企業の強みを生かし、3000万人を超す携帯電話向けソーシャルゲームサイト「MobaGe(モバゲー)」の会員には球場に足を運ぶことでゲームのポイントなどを付与する計画もある。チーム再建へ、12球団最年少オーナーとなる42歳の頭の中は、豊富なアイデアと情熱でいっぱいだ。

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TBS2年越しの売却、否決あり得た綱渡り[スポニチ]

横浜球団の親会社だったTBSホールディングス(HD)にとっては2年越しの売却となった。そもそもの苦難の始まりは昨年10月末、住宅設備大手の「住生活グループ」との交渉が合意寸前で破談したからだった。

TBSHDは水面下で複数の企業と交渉していたが、身売り先として売上高で1兆円規模を誇る住生活グループは飛び抜けた存在。企業の安定性も申し分なく、球界全体の受け入れ態勢が進んでいたが、同社が横浜からの本拠地移転を希望したことが障害となった。

その住生活以外の候補だったのがDeNAと旅行業界大手のHIS。今年に入ってもTBSHDは両社に絞って売却交渉を続け、9月に入って本格化した。同21日、HISの平林朗社長は「うちは権利を失った」と買収を断念。同社の買収額はDeNAと大差はなかったが、TBS関係者は「DeNAの方が先に名乗りを上げたことが決め手」と語る。またDeNAの球団経営に対する熱意も強く、その頃には売却先として一本化された。京浜急行電鉄グループとガス事業のミツウロコを中心とした地元企業連合が名乗りを上げたと報道されたこともあったが、買収額が低過ぎた。

TBSHDの井上弘会長は各球団のオーナーへの根回しに奔走した。本業の不振から球団経営を維持するのはすでに限界。「どうしても売らなければならない。うちがもう1年保有することは無理なんです」と頭を下げ回ったという。01年オフ、TBS(当時)への身売りに道筋をつけたのが当時の巨人・渡辺恒雄オーナー(現球団会長)。「俺が間を取り持ったけど、迷惑をかけた」と話すなど、TBSHDの売却交渉を後押ししてきた。

しかし、DeNAと同じIT企業で同社の経営内容に不安を抱く楽天の三木谷浩史会長は「不適切」と判断。反対の姿勢を強硬に示し、パ各球団、そしてイニシアチブを握る渡辺会長にも訴えかけたという。11月23日に新しく就任した白石興二郎オーナーがDeNAの球界参入に態度を保留したのもうなずける。最終的には巨人が反対に回ることなく、セ・リーグが賛成で一致。パ各球団も「負け戦」には乗らなかった。仮に承認が否決された場合、継続保有しなければならなかったTBSHDにとってはまさに綱渡りの売却劇だった。

◇横浜・若林オーナー、安堵の表情「終わりです」

横浜・若林貴世志オーナーはDeNA参入の正式決定に安堵の表情を浮かべた。会議を終えて報道陣に囲まれると「了解ということ。終わりです。(各球団の)皆さんにお世話になりましたし、NPBにもお礼を伝えました」と頭を下げた。

98年にリーグ優勝を果たして以降チームは低迷。最近4年間は最下位に沈み「1つでも上の順位と思ったが、98年のような盛り上がりがこの10年間なかった。県民やファンの方に申し訳ない」と謝罪した。また、加地隆雄球団社長は「今の職を辞してと思っています。志半ばですが道を譲ります」と辞意を表明した。

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やくみつる氏、DeNAバッサリ「横浜ファンやめる」[スポニチ]

TBSホールディングス(HD)から横浜ベイスターズの買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入の承認を受け、漫画家のやくみつる氏は「僕は30年来の横浜ファンだが、親会社が変わるまではファンをやめる」と宣言した。

その理由として「DeNAが運営する携帯電話向けゲームの存在自体を僕は認めない。多くの若者が遊んでいるが、どれだけやっても何も得るところがないし、金もむしり取られると聞く」とDeNA社の事業内容を挙げ、さらに「そういった事業でもうけた“あぶく銭”は野球につぎ込んでもらわなくて結構。球団経営は社会的に存在意義のある企業がすべきだ」と切り捨てた。

◇DeNA参入決定、地元・横浜は安堵と不安

プロ野球横浜ベイスターズの譲渡先がディー・エヌ・エー(DeNA)に正式決定したのを受け、球団の地元横浜市のファンからは1日「やっと決まった」「ずっと保有してくれるか不安」などの声が上がった。

本拠地、横浜スタジアム近くのJR関内駅では、同市旭区の女性販売員(41)が「やっと決まって良かった。チームのことを親身に思って支えてほしい」と歓迎。神奈川県藤沢市の男性は「売名ではなく安定した球団運営を」と注文を付けた。

ファンが集まるスポーツカフェ「ヤンキィース」(横浜市中区)の店主で自身も30年来のファンの石野晶さん(58)は「新興企業なので、ずっと球団を保有してくれるか不安。若い選手を育てて、チームを少しずつ強くして欲しい」と話した。

横浜市の林文子市長は「市民や選手の不安が解消されて嬉しい。多くの人に感動を与えるチームづくりを期待する」とのコメントを出した。

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DeNA新監督候補の工藤氏「いずれ答えを出さないと」[スポニチ]

横浜DeNAベイスターズの新監督候補として一本化されている、元西武投手の工藤公康氏が1日、球界参入が承認された後に横浜市内で取材に応じ「気になっていた。(選手らが)安心して野球ができればいい」と感想を口にした。

横浜には2007年から3年間所属した。低迷するチームには愛着もある。「新しい、勢いのある会社がチームを持ってもらえて、その中で選手が伸び伸びやってくれれば、いい結果も出る」と語った。

DeNA側からの正式な就任要請はないとした上で、今後については「(要請が)あれば考える。仮定の話になるので、何とも言えない」と話すにとどめた。

現役続行を希望しているが、左肩の状態は思わしくない。「投げたい気持ちは強い。いずれ答えを出さないといけない」と近日中に態度を表明する見込みだ。

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12球団WBC参加を表明、選手会と協議[サンスポ]

プロ野球12球団は1日に東京都内で開いたオーナー会議で、2013年に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を表明した。議長を務める楽天の島田亨オーナーは「(主催者と)協調的に、友好的に話し合いができている。NPBとして参加することを表明したい」と語った。

日本野球機構(NPB)は当初、WBC日本代表のスポンサー料などの権利を要求したが交渉の難航で方針を変え、独自の日本代表の活動で収益を確保する構想をまとめた。協力が必要な日本プロ野球選手会は現時点で参加表明をしていないため、島田議長は「これから誠意を持って話し合いを続けていきたい」と話した。

選手会はNPBから示されている構想について8日の定期大会と総会で協議する。新井貴浩会長(阪神)は「6日に事務折衝、8日に総会がある。それからになる」と話した。

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新規参入、各球団も期待「新しい風が入る」[サンスポ]

プロ野球のオーナー会議が東京都内で1日開かれ、横浜を買収したディー・エヌ・エー(DeNA)の球界加盟を承認した。

「新しい血が入る」「リーグの活性化を」。DeNA参入に各球団のオーナーらからは、球界活性化につながることを期待する声が上がった。

ソフトバンクの笠井和彦オーナー代行は「新しい風を入れてもらえる。素晴らしい企業。業績もいい」と大歓迎。日本ハムの大社啓二オーナーは「活性化するのはいいこと。文化的公共財としての球団であって欲しい」と話し、ヤクルトの衣笠剛オーナー代行も「セ・リーグの活性化のため賛成した」と説明した。

唯一、反対に回ったのは楽天。オーナー会議の議長を務める島田亨オーナーは「新陳代謝が大事なので、新しい血が入るのは喜ばしい。色々な懸念があったが、議論して承認した」とし、具体的な審議の内容については「細かなことは申し上げられない」と述べるにとどめた。

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新球団「横浜DeNA」誕生へ!参入が決定[サンスポ]

プロ野球のオーナー会議は1日、東京都内のホテルで開かれ、横浜球団の買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入を承認した。新球団「横浜DeNAベイスターズ」が誕生する。

DeNAはTBSホールディングス(HD)から95億円での球団買収で正式合意し、11月4日に日本野球機構(NPB)に加盟を申請した。球団譲渡は2004年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来となる。02年から横浜球団を保有したTBSHDは、球団運営から撤退する。

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DeNA参入を了承、プロ野球臨時実行委[サンスポ]

プロ野球の12球団代表者などによる臨時実行委員会が1日、東京都内で開かれ、TBSホールディングス(HD)から横浜ベイスターズの買収を決めた交流サイト運営大手、ディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入を賛成多数で了承した。午後2時から行われる12球団のオーナー会議で4分の3以上の賛成が得られれば、参入が正式に承認される。

参入が認められれば、2004年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来の球団譲渡となる。

11月30日のセ、パ各リーグの理事会では、横浜が属するセ・リーグは参入を認める見解で一致。パ・リーグは楽天が事業の健全性や法令順守について提起した問題点などを協議していた。

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“夢叶った”ボビー、Rソックス監督に就任[スポニチ]

レッドソックスは30日(日本時間12月1日)、前ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏(61、写真)の新監督就任を発表した。契約は2年となる見込み。1日(同2日)に本拠フェンウェイ・パークで記者会見を開く。

この日、ボストンから近いコネティカット州の自宅に戻ったバレンタイン氏はESPNの電話取材に「世界一のタイトルを狙えるチームを指揮することはみんな夢見ること。自分も夢を見てきた一人」と喜びを語った。

地元のボストン・ヘラルド紙はバレンタインデーにかけて「ハッピーバレンタイン」の見出し。チームに厳しい規律をもたらすことを好意的にとらえるメディアも目立っている。主力のペドロイアは「監督決定に興奮している。強い組織になるためにみんなが努力していく」と話した。大物新監督の誕生にボストンが沸いている。

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