自主トレを公開したロッテ・薮田が13日、約30メートルの距離で捕手役を座らせて伸びのある球を投げ込んだ。15日にもブルペンに入る予定で「例年と同じペースです」と順調な調整ぶり。昨季はセットアッパーから抑えに転向し、自己最多の31セーブをマーク。39歳になる今季へ「常に向上心を持って、チームの優勝に貢献したい」と意欲を燃やした。
ロッテは13日、新加入のセス・グライシンガー投手(36)の背番号を「46」に、ジョシュ・ホワイトセル内野手(29)を「64」に決定したと発表した。
ロッテのチーム最年長・薮田がQVCマリンで自主トレを公開。異例のハイペース調整を宣言した。
6月に39歳となるベテランは15日にもブルペン入り予定で「オフも投げる方はずっとやってきたので問題ない。チームの優勝が第一」。この日も約30メートルの距離で練習パートナーを座らせて力強い球を投げ込んだ。昨季は抑えとして自己最多31セーブ、防御率1.75と活躍。「まだまだレベルアップしてできるだけ長くやりたい」と力を込めた。
ロッテの薮田が13日、QVCマリンフィールドで自主トレーニングを公開し、約30メートルの距離で捕手役を座らせての投球練習で伸びのある球を投げ込んだ。15日ごろからブルペンに入る意向で、投手陣では早めの調整だが「例年と同じペース」と余裕を漂わせた。
昨季はセットアッパーから抑えに働き場を移し、自己最多の31セーブをマーク。39歳になる今季へ「常に向上して、できるだけ長くやりたい」と力強く話した。
ロッテの薮田安彦投手(38)が順調な調整をアピールした。13日、QVCマリンでの自主トレを公開。遠投や、相手を座らせて力を込めた投球を繰り返した。「キャッチボールは11、12月から間隔を空けながら、やっていた。いつもと一緒です」。早ければ15日にブルペン入り。2月のキャンプに向けて調整のギアを上げていく。
パ6球団は13日、ナイキジャパンとオフィシャルサプライヤー契約を結んだ。今後に発売される商品などの収益金を社会貢献活動にあてる予定。
野球殿堂入りを決める野球体育博物館の表彰委員会は13日、競技者表彰のプレーヤー表彰で広島の抑え投手として活躍し「炎のストッパー」と呼ばれた故津田恒実氏、広島のエースとして通算213勝を挙げた北別府学氏(54)を選出したと発表した。
特別表彰ではプロアマの垣根を越えた五輪の日本代表編成に尽力した故長船騏郎氏、バット素材の研究に従事した故大本修氏を選んだ。殿堂入りは計177人となった。
津田氏は1982年に新人王に選ばれ、闘志あふれる投球スタイルで89年には最優秀救援投手のタイトルを獲得したが93年7月、脳腫瘍のために32歳で死去した。
北別府氏は絶妙な制球力を武器に、広島の黄金時代を支えた。82、86年に最多勝と沢村賞。86年には最優秀防御率のタイトルも獲得し、セ・リーグ最優秀選手に選ばれた。
長船氏は全日本アマチュア連盟会長などを歴任し、2004年アテネ五輪では日本代表編成委員会の委員長として長嶋茂雄監督が率いる「長嶋ジャパン」を誕生させた。大本氏は金属バットの安全基準をつくったほか、木製バットに適したアオダモの植樹を推進し、「アオダモ資源育成の会」理事長も務めた。
プレーヤー表彰は有効投票数の75%(今年は236票)が当選必要数で、津田氏は237票、北別府氏は257票を集めた。指導者も対象となるエキスパート表彰での選出はなかった。津田氏と北別府氏の表彰式は7月のオールスターゲーム第1戦で行われる。
プレーヤー部門では、広島勢2人がともに前年の得票数を大きく伸ばし、そろって殿堂入りした。前年次点の北別府学氏は31票、候補最終年だった津田恒実氏は25票を上乗せして、当選必要数を超えた。同一チームで、同時期に活躍し、同時に殿堂入りするのは、江藤慎一、東尾修(太平洋=10年に殿堂入り)以来で、これで9組目となった。津田氏と同じく候補最終年だったブーマー・ウェルズ氏は、前年から39票も伸ばしたが、13票及ばず次点に終わった。来年以降はエキスパート部門の対象者となる。
エキスパート部門は、これまた広島OBのほか木場義郎氏が最多28票を集めた。前年次点だった権藤博氏が現場(中日)に復帰して候補から外れたこともあり、前年から16票も伸ばしたが1票届かなかった。同部門では08年以来、2度目の該当者なしとなった。
年 | 名前 | メモ |
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1959 | 正力松太郎 | 日米野球成功させ巨人創設 |
平岡熈 | 日本初のクラブチームを創設 | |
青井鉞男 | 一高投手、野球規則邦訳 | |
安部磯雄 | 学生野球の父 | |
橋戸信 | 都市対抗野球生みの親 | |
押川清 | 「日本運動協会」創設 | |
久慈次郎 | 函館オーシャン名捕手 | |
沢村栄治 | 早世した不滅投手 | |
小野三千麿 | 慶大投手で大リーグに快投 | |
1960 | スタルヒン | プロ野球初の300勝投手 |
飛田忠順(穂洲) | 早大名捕手で監督も | |
河野安通志 | 初の球団創立に尽力 | |
桜井弥一郎 | 第1回早慶戦勝利投手 | |
1962 | 池田豊 | 学生、プロ球界名審判 |
市岡忠男 | 職業野球連盟初代理事長 | |
1963 | 中島治康 | プロ野球初の3冠王 |
1964 | 若林忠志 | 七色の変化球の好投手 |
宮原清 | 社会人野球協会初代会長 | |
1965 | 川上哲治 | 打撃の神様、V9巨人監督 |
鶴岡一人 | 南海時代築いた監督 | |
井上登 | 第2代コミッショナー | |
宮武三郎 | 慶大投手で阪急初代主将 | |
景浦将 | タイガース4番兼投手 | |
1966 | 守山恒太郎 | 一高時代の名左腕投手 |
1967 | 腰本寿 | 慶大黄金時代の名監督 |
1968 | 鈴木惣太郎 | 草創期に日米交流尽力 |
田辺宗英 | 後楽園スタヂアム4代社長 | |
小林一三 | 阪急結成、新球場建設 | |
1969 | 苅田久徳 | 華麗守備で魅了二塁手 |
三宅大輔 | 巨人、阪急初代監督 | |
田部武雄 | 巨人結成時の二塁手 | |
森岡二朗 | 日本野球連盟初代会長 | |
島田善介 | 慶大・三田倶楽部捕手 | |
有馬頼寧 | 東京セネタース結成尽力 | |
1970 | 天知俊一 | 中日監督で初の日本一 |
二出川延明 | パの初代審判部長 | |
田村駒治郎 | 松竹ロビンスオーナー | |
直木松太郎 | 規則を本格的に翻訳 | |
中馬庚 | baseballを野球と訳す | |
1971 | 小西得郎 | 独特話法野球アピール |
水野利八 | 野球用具改良に尽力 | |
1972 | 石本秀一 | 広島の初代監督 |
中野武二 | 審判の権威と信頼確立 | |
太田茂 | スポーツ記者草分け | |
1973 | 内海弘蔵 | 明大野球部創設 |
天野貞祐 | 学生野球協会2代会長 | |
広瀬謙三 | 公式記録の第一人者 | |
1974 | 藤本定義 | 5球団率いた名監督 |
藤村富美男 | 初代ミスタータイガース | |
野田誠三 | 甲子園設計工事責任者 | |
1976 | 中上英雄 | 日本の完全試合第1号 |
小泉信三 | 学徒出陣壮行早慶戦 | |
1977 | 水原茂 | 巨人黄金時代の名監督 |
西沢道夫 | 投打に活躍した中日強打者 | |
森茂雄 | 早大監督。プロ監督も | |
西村幸生 | 戦前タイガース投手 | |
1978 | 松木謙治郎 | 初代タイガース主将 |
浜崎真二 | 48歳で登板。勝利投手 | |
伊丹安広 | 早大名捕手は神宮外苑長も | |
吉原正喜 | 巨人黄金期の名捕手 | |
岡田源三郎 | 明大万能選手で監督も | |
1979 | 別所毅彦 | 310勝巨人エース |
平沼亮三 | 6大学野球2代会長 | |
谷口五郎 | 大正時代の早大投手 | |
1980 | 大下弘 | 青バットの天才打者 |
小鶴誠 | シーズン51本の本塁打王 | |
千葉茂 | 猛牛の異名。二塁手 | |
1981 | 飯田徳治 | 1246試合連続出場 |
岩本義行 | 1試合4発の神主打法 | |
佐伯達夫 | 3代日本高野連会長 | |
小川正太郎 | 社会人野球協会結成尽力 | |
1982 | 鈴木龍二 | セ会長として発展尽力 |
外岡茂十郎 | 学生野球憲章制定尽力 | |
1983 | 三原脩 | 魔術師と呼ばれた知将 |
内村祐之 | 第3代コミッショナー | |
1984 | 桐原真二 | 早慶戦の復活に尽力 |
1985 | 杉下茂 | フォークボールの神様 |
白石勝巳 | 逆シングル巨人遊撃手 | |
荒巻淳 | パ100勝投手第1号 | |
田中勝雄 | 早大で首位打者3度 | |
山内以九士 | 規則、記録の研究 | |
1986 | 中河美芳 | 華麗な守備の一塁手 |
松方正雄 | タイガース初代会長 | |
1987 | 藤田信男 | 法大初優勝の名監督 |
山下実 | 慶大時代築いた強打者 | |
1988 | 長嶋茂雄 | 「ミスタープロ野球」 |
別当薫 | 4球団の監督を歴任 | |
西本幸雄 | パで優勝8度の名将 | |
金田正一 | 400勝4490奪三振 | |
横沢三郎 | プロ草創期の名審判 | |
芥田武夫 | 飛田早大の名外野手 | |
永田雅一 | 大毎の名物オーナー | |
1989 | 島秀之助 | 初代のセ審判部長 |
野村克也 | 65年3冠王の名捕手 | |
野口二郎 | 延長28回投げた鉄腕 | |
池田恒雄 | 球界貢献大の出版人 | |
伊達正男 | 捕手から鉄腕投手に | |
1990 | 真田重蔵 | 速球とドロップの好投手 |
張本勲 | 3085本の安打製造機 | |
佐伯勇 | 近鉄球団のオーナー | |
1991 | 牧野茂 | V9導いた参謀コーチ |
筒井修 | 3000試合出場名審判 | |
島岡吉郎 | 明大率いた名物監督 | |
中沢良夫 | 春夏甲子園の基盤作る | |
1992 | 広岡達朗 | セ、パで日本一監督 |
坪内道則 | 1000試合1000安打第1号 | |
吉田義男 | 「牛若丸」名遊撃手 | |
吉田正男 | 中京商夏甲子園V3 | |
1993 | 稲尾和久 | 西鉄時代築いた鉄腕 |
村山実 | 2代目ミスタータイガース | |
1994 | 王貞治 | 868本ホームラン王 |
与那嶺要 | 攻守走揃った日系2世 | |
広岡知男 | 野球五輪参加に貢献 | |
1995 | 杉浦忠 | 日本シリーズ4戦全勝 |
石井藤吉郎 | アマ強打者。全日本監督 | |
呉昌征 | 強肩快足「人間機関車」 | |
村上実 | プロ草創期阪急代表 | |
1996 | 藤田元司 | 巨人エースから名監督 |
衣笠祥雄 | 2215試合連続出場 | |
牧野直隆 | 4代日本高野連会長 | |
保坂誠 | 初屋根付き球場建設 | |
1997 | 大杉勝男 | セパ1000安打1000試合 |
山本英一郎 | キューバ交流に貢献 | |
1998 | 中尾碩志 | 通算209勝の技巧派 |
井口新次郎 | 和歌山中、早大の名選手 | |
1999 | 中西太 | 怪童と呼ばれた強打者 |
広瀬叔功 | 歴代2位596盗塁 | |
古葉竹識 | 赤ヘル広島監督で初V | |
近藤貞雄 | 投手分業制考案監督 | |
吉国一郎 | 第9代コミッショナー | |
2000 | 米田哲也 | 350勝タフネス右腕 |
福島慎太郎 | パ会長で人気回復尽力 | |
2001年 | 根本陸夫 | 西武黄金時代の基礎 |
小山正明 | 抜群制球力320勝 | |
武田孟 | 日米大学野球開催尽力 | |
長谷川良平 | 広島の小さな大投手 | |
2002 | 山内一弘 | シュート打ち2271安打 |
鈴木啓示 | 草魂モットー317勝 | |
福本豊 | 1065個の盗塁王 | |
田宮謙次郎 | 打者転向し首位打者 | |
中沢不二雄 | パ初代会長は名解説も | |
生原昭宏 | アイク生原。日米かけ橋 | |
オドール | 日米野球で親善尽力 | |
正岡子規 | 野球文化の普及貢献 | |
2003 | 上田利治 | 1322勝の熱血監督 |
関根潤三 | 投手と野手で球宴 | |
松田耕平 | 赤ヘル広島のオーナー | |
ホーレス・ウィルソン | 野球伝えた米教師 | |
鈴鹿栄 | 少年用軟式球を考案 | |
2004 | 仰木彬 | イチロー発掘名監督 |
秋山登 | 大洋初の日本一貢献 | |
2005 | 村田兆治 | マサカリ投法215勝 |
森祇晶 | V9捕手。6度日本一監督 | |
志村正順 | 沢村を伝えた名アナ | |
2006 | 門田博光 | 40歳で44本塁打 |
高木守道 | 攻守走揃う二塁手 | |
山田久志 | 284勝サブマリン | |
川島広守 | プロアマ雪解け導く | |
豊田泰光 | 西鉄黄金期遊撃手 | |
2007 | 梶本隆夫 | プロ最多9連続奪三振 |
松永怜一 | ロス五輪金メダル監督 | |
2008 | 山本浩二 | 536発ミスター赤ヘル |
堀内恒夫 | V9巨人の大エース | |
嶋清一 | 海草中で連続無安打無得点 | |
2009 | 若松勉 | 通算打率3割1分9厘 |
青田昇 | 「ジャジャ馬」本塁打王 | |
大社義規 | 日本ハム初代オーナー | |
君島一郎 | 「日本野球創世記」著 | |
2010 | 東尾修 | 251勝。MVP2度 |
江藤慎一 | 両リーグで首位打者 | |
古田昌幸 | 都市対抗の功労者 | |
2011 | 落合博満 | 史上最多3度3冠王 |
皆川睦雄 | 最後の年間30勝投手 |