ローテーション入りを目指す両チームの先発投手は精彩を欠いた。中日の山井は球が高めに浮き、2回3失点。ロッテの新人中後は4回で3四球と制球難で4失点した。中日は山崎、ロッテはホワイトセルと移籍の主砲が一発を放った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
中日 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ロッテのドラフト2位左腕、中後悠平(22=近大)が対外試合初戦の中日戦で“大暴れ”した。初回に最速145キロをマークしたが、2回から雲行きが一変。無死一、二塁から二塁への牽制のサインが出ながら投球し、里崎が慌ててワンバウンドの球を止めた。3回に1点を失い、さらに2死二塁で4番山崎への初球に失投の140キロ直球。左中間に135メートルと被弾した。
極め付きは4回2死一塁。牽制で走者の逆をつきながら一塁へ悪送球。「今まで牽制で刺した記憶がなくて、走者がビクついたことに自分がビックリした」と肩を落とした。
大学時代に最速151キロを誇った期待の変則左腕で、制球力の粗さは魅力でもあり課題。だが、この日は自らの首を絞めた。スタメンに全員右打者を並べた中日高木監督は「(変則の)クロスからすっぽ抜けると聞いていたし、こんな雨天だったから、左の森野と高橋周は外した」と説明。大きく抜ける球はなく心配は無用だったが、4回5安打4失点で3四球2被弾と中後にはホロ苦かった。
福田へのスライダーは鋭すぎて、スイングしながら体に当たる場面もあるなど、球自体には大器の片鱗を見せた。「同じことを繰り返さない」。中後が28日からの高知遠征での再テストで成長した姿を見せる。
ロッテ先発のD2位・中後(近大)が4回4失点。“プロ初勝利”を挙げたが3回に山崎に2ラン、4回に福田にもソロを被弾。課題の制球も3四球を与えるなど4回で球数79を要し「プロは甘い球を見逃さない」と猛省した。一塁へ牽制悪送球、サインプレーの二塁牽制を見逃すなど散々で、西村監督は「ルーキーでも、サインミスはあってはいけない」と手厳しかった。
ロッテのジョシュ・ホワイトセル内野手(29)が25日、中日とのオープン戦初戦(北谷)に「4番・DH」で先発出場。初打席で“移籍第1号”となる中越え2点本塁打を放ち、チームを6−4の勝利に導いた。
「しっかり振り切れた。新しいチームで、オープン戦の早い段階で結果を残せてよかった」。1回2死三塁、山井の143キロの真ん中低め直球を強振し、スタンドイン。3回2死無走者でも左中間二塁打を放ち、続くサブローの右翼線三塁打で生還した。
昨季はヤクルトでプレー、年俸30万ドル(約2400万円)で新加入の助っ人に、西村監督はご満悦だ。「4番打者が打つと勢いがつく。最高の仕事をしてくれた」。昨季7人も入れ替わったロッテの4番。左の大砲がドッカリ座ってくれれば、打線に勢いがつく。
ヤクルトから移籍し、4番に座ったロッテのホワイトセルが初打席で2ランを放った。
初回2死三塁から山井の低めの143キロ直球を強振。ライナーでバックスクリーン下に運び「直球にいい感じでバットが出た。感触良く振り切れた」と笑みを浮かべた。
ロッテは昨季、12球団最少の46本塁打。打線に迫力を欠いただけに、期待の新戦力の一発に西村監督は「4番が打つと勢いが出る。いい仕事をしてくれた」とうなずいた。
オーバーフェンスする打球をぼう然と見送った。ロッテのドラフト2位左腕・中後(近大)がプロの厳しさを味わった。3回2死二塁。初球の真ん中低めストレートを山崎に左中間席に運ばれた。4回5安打4失点。開幕ローテ争いからは、大きく後退した。
投げた瞬間「甘い(コース)と思った」と猛省。西村監督も「長く4番で活躍してきた打者に対して、初球にあのボールはない」と苦言を呈した。4回1死にも福田に左翼に場外弾を浴び、4失点のホロ苦デビューとなった。
冷静さも欠いた。2回無死一、二塁で、牽制のサインを見落とし。4回2死一塁では、牽制で走者の逆をついたが悪送球した。課題に挙げていた制球でも3四球。先頭打者を歩かせるなど、悪い面だけが目についた。
それでも、インコースの直球でバットをへし折るなど球威は健在。「自分の投球ができれば抑えられる自信がついた。同じ失敗は繰り返さない」と雪辱を誓った。
ロッテが対外試合初戦で白星発進した。打線が3回までに4番ホワイトセルの2ランを含む5得点。オープン戦開幕投手に指名した期待のドラフト2位左腕、中後悠平(22=近大)が2被弾を含む4回5安打4失点3四球と乱調だったが、服部、木村ら中継ぎ陣は無失点に抑えた。西村監督は「負けるよりは勝つ方がいいですからね。ホワイトセルはチームを勢いづけてくれた」と笑顔だった。
先発したロッテの新人左腕、ドラフト2位の中後(近大)は本塁打2本を浴び、課題の制球も3四球を与えるなど4回で球数79を要した。牽制悪投もあり「マウンドで冷静にならないと。情けない」と、さえない表情だった。
西村監督は先頭の和田を四球で歩かせた2回と、山崎に初球の甘い球を左中間席に運ばれた3回の2つの場面を問題視した。「先頭打者の四球は絶対に駄目。プロで長く打っている山崎にあの初球はない」と厳しい評価だった。
ロッテのホワイトセルが1回、山井の速球を捉えて中越えに2ランを放った。新加入の4番候補は「打った瞬間、いい感触だった。まだ1試合だけど、1本出て気分がいいね」と笑顔で話した。3回の第2打席でも左中間に二塁打し、2打席で退いた。
ヤクルトでプレーした昨季は12本塁打と不完全燃焼に終わったが「(飛ばないとされる)統一球を意識しすぎた。今年は自分のスイングをすることを心掛けている」と話した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
東京ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |