ロッテで正遊撃手を狙う根元が4安打3打点。4回1死満塁では中越え二塁打を放った。中後、益田の新人はともに無失点と好投した。日本ハムは先発の一角に期待されるケッペルが4回5失点。球が高めに浮き、打ち込まれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
北海道日本ハム | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
ロッテ根元俊一内野手(28)がオープン戦の“首位打者”に躍り出た。2試合連続猛打賞となる4打数4安打の固め打ち。計4試合とはいえ、12打数9安打と漫画「ドカベン」の主人公山田太郎ばりの打率7割5分で単独トップに立った。オープン戦だけではない。紅白戦18打数8安打、練習試合8打数2安打。実戦では38打数19安打と打率5割だ。驚異的な成績に「あり得ないですね」と、さすがに苦笑いした。
振れば安打になる。3打席目の4回1死満塁。ケッペルの微妙に動く外寄りの直球を逆らわずに中堅越えの2点適時二塁打で決勝打を放った。「しっかり自分のスイングができた。だから(中堅手に)捕られてもいいと思った」。結果より内容に納得できた。
08年には360打席で打率2割9分6厘を残すなど打撃には定評があった。だがその後は伸び悩み、昨季は2割2分8厘。今季はプロ入り時からのノートを見返し、一から自分の打撃フォームを確認した。「自分の間合いをつくるために、足の上げ方、トップの作り方を気持ち早くした。準備が大切」。準備の重要性を思い起こさせたのはサッカー日本代表MF長谷部誠の著書「心を整える。」。「同学年の選手が何を考えているのかと思って読んだ。意識が変わった」と言う。
昨季、西岡のメジャー移籍後は遊撃手の位置は8人が務めた。根元もその1人だったが、西村監督も「現時点では頭1つ抜けている」と最有力であることを認めた。だが根元はまだ受け入れない。「打つだけじゃなく守りもある。気を抜かずにやりたい」。完全に手中にするまで、打って打ちまくる。
ロッテの根元は同点の4回1死満塁から中越えに決勝2点二塁打を放つなど4打数4安打、3打点。これでオープン戦は12打数9安打となり、打率.750、5打点だ。
自主トレ、キャンプでも早めの始動を意識して練習に取り組み「打席で自分の間合いで打てている」と手応え十分。西村監督も「現時点ではショートの定位置争いでも抜けてる」と目を細めていた。
ロッテ根元俊一内野手(28)が4打数4安打と2試合連続猛打賞だった。1、2打席目は内野安打でチャンスメーク。3打席目の4回1死満塁では、センターオーバーの2点適時二塁打を放った。4打席目もレフト前へのクリーンヒットで、オープン戦12打数9安打とノリに乗っている。「キャンプから色々やって、それが少しずついい状態になっている」と実感している。西村監督も「絶好調だね。2番があれだけ打てば打線もつながる。(遊撃手争いも)現時点で抜けたと言える」と評価していた。
ロッテで正遊撃手を狙う根元が4安打3打点。4回1死満塁では中越え二塁打を放った。中後、益田の新人はともに無失点と好投した。日本ハムは先発に期待されるケッペルが4回5失点だった。
振れば安打になる。ロッテの正遊撃手候補、根元の勢いが止まらない。この日は4打数4安打3打点。オープン戦4試合で通算12打数9安打、打率7割5分と猛威を振るっている。
1、2回に内野安打を放って迎えた第3打席は、4回1死満塁の好機で回ってきた。1ボールからの2球目、やや外寄りの速球を捉えた打球はぐんぐん伸びて中越えの二塁打となり、2者をかえした。「自分の間合いで打席に入り、ボールに対してしっかり自分のスイングができた」と相好を崩した。
ロッテの先発グライシンガーは球が高めに浮き、3回で7安打を浴びて3点を失った。オープン戦初登板は残念な結果に終わり「セットポジションからの投球が思い通りにいかず、球が真ん中に集まった」と、さえない表情だった。
セ・リーグで最多勝2度の実績を持つが、当時のテンポ良く打たせて取る投球は影を潜めた。西村監督は「最初の登板だから…。あと数回、投げさせる」と、かばっていた。
ロッテの新人左腕、中後(近大)が2回で3三振を奪い、無失点の好投を見せた。四回にマウンドに上がると陽岱鋼、金子誠を連続三振にとる上々の滑り出し。5回は1死二、三塁のピンチを招いたが4番中田、5番スレッジをともに速球で打ち取った。
制球難で先発候補からは外れた格好だが、この日は内角を果敢に攻める投球を見せ「任されたところで一生懸命やる。短いイニングだと全力でいける」と前向きだ。左の中継ぎが不足するロッテにとって、明るい材料となった。
ロッテの新人左腕、中後悠平投手(22=近大)が2回で3三振を奪い、無失点の好投を見せた。4回にマウンドに上がると陽岱鋼、金子誠を連続三振にとる上々の滑り出し。5回は1死二、三塁のピンチを招いたが4番中田、5番スレッジをともに速球で打ち取った。
制球難で先発候補からは外れた格好だが、この日は内角を果敢に攻める投球を見せ「任されたところで一生懸命やる。短いイニングだと全力でいける」と前向きだ。左の中継ぎが不足するロッテにとって、明るい材料となった。