日本ハム打線が16安打11得点と活発に打った。1回、2番起用を試す稲葉からの4連打で2点を挙げるなど、つながりと迫力を見せた。ロッテはペン、伊藤と主力投手が打たれ、打線も4安打。攻守両面で収穫が少なかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北海道日本ハム | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 | x | 11 |
ロッテはドラフト4位の益田が収穫だった。前日に続いて中継ぎ登板し、5回の1イニングを簡単に3者凡退。数日前に遠投でリリースポイントを確認してから調子が上向きで「安定した投球を続けて信頼されたい」と笑った。
一方で主力の伊藤が6回に登板も5安打4失点。試合後に今後の遠征に帯同せず、千葉でフォーム修正することが決まった。西村監督は「連投テスト」に合格した益田を「計算が立ってくる」と評価したが、伊藤については「調整が遅れている」と苦言。新人右腕の開幕1軍のチャンスが高まっている。
東日本大震災から1年となる11日のオープン戦6試合で、地震が発生した午後2時46分に試合を一時中断して黙祷を行うことになった。
NPBからの要請を12球団が了承した。11日のオープン戦は全てデーゲームで、14時開始のソフトバンク―ロッテ(ヤフードーム)以外の5試合は13時開始となっている。横浜スタジアムなど各球場で試合前に募金活動も行われる予定だ。また、10日に日本代表が台湾代表と行う復興支援試合(東京ドーム)では、秋山監督やコーチ、選手が着用したサイン入りユニホームを対象としたチャリティーオークションを実施。売上金を義援金として全額寄付することも発表されるなど、球界が1つとなって被災地支援に取り組む。
ロッテの薮田が7回に登板し、1イニングを3人で抑えた。キャンプでは体調が万全でなく調整を遅らせたが、オープン戦は2試合続けて無失点となった。
昨季は抑えに転向し31セーブ、防御率1.75とをマーク、今年で39歳になるベテランは「球の力、指のかかり、ボールの軌道がもう少し。もちろん開幕までに間に合わせる」と余裕を漂わせた。
ロッテのドラフト4位新人、益田(関西国際大)が前日6日に続いて1回を無失点で切り抜けた。5回に登板し、ストライク先行の小気味よい投球で小谷野、陽岱鋼、金子誠を三者凡退に抑え「信頼されるには、今日みたいな投球を続けないと」と、ほっとした表情で話した。
フォームが崩れていたそうで、試合前に遠投でリリースポイントを確認し、マウンドではクイック気味に投げたという。修正能力を発揮し「感覚を取り戻してきた。空振りも取れた」と笑顔だった。
ロッテの守護神、薮田安彦投手(38)が中継ぎ登板し、1回無失点と順調な仕上がりを見せた。7回から登板し、相手は若手主体だったが、遊ゴロ、遊ゴロ、左飛と3者凡退に打ち取った。キャンプ中に右ふくらはぎ痛で出遅れたが、4日のソフトバンク戦でも1回無失点と少しずつ調整段階を上げている。「自分の中ではもう少し、球の力、指のかかりとか微調整が必要。でも開幕に合わせて、しっかりやっていきたい」と先を見据えた。
ロッテのヘイデン・ペン投手(27)は先発したが、3回8安打4失点と不安定な投球を見せた。直球は最速147キロを掲示したが、高めに浮き、1回1死から4連打で2失点。3回にも失策が絡み3安打で2失点した。2月22日の紅白戦以来の実戦で間隔が空いていたが「今日の成績は嬉しいことじゃない。テーマとして直球の制球、精度を考えていたが、高めに浮いてしまった」と反省していた。
ロッテのドラフト4位新人、益田直也投手(22=関西国際大)が前日6日に続いて1回を無失点で切り抜けた。5回に登板し、ストライク先行の小気味よい投球で小谷野、陽岱鋼、金子誠を三者凡退に抑え「信頼されるには、今日みたいな投球を続けないと」と、ほっとした表情で話した。
フォームが崩れていたそうで、試合前に遠投でリリースポイントを確認し、マウンドではクイック気味に投げたという。修正能力を発揮し「感覚を取り戻してきた。空振りも取れた」と笑顔だった。