巨人は杉内が打たせて取る投球で6回2失点と好投。ボウカーは3回に2点二塁打を放ち、中飛で三塁にタッチアップするなど2番打者の適性を感じさせた。ロッテは開幕投手が有力な成瀬が2回無失点。ホワイトセルが一発を放った。
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巨人 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
成瀬が人生初のリリーフカー乗車に感激した。雨天中止によるスライドのため、6回から2番手で登板する際に車で登場。先発一筋のため、見慣れない光景に「1度は乗ってみたかった。いい経験をさせていただきました」と乗り心地を楽しんだ。テンションの上がったマウンドでは2回1安打無失点、3奪三振と順調そのもの。中3日で22日西武戦に向かい、長いイニングを投げて3年連続開幕に備える。
唐川が新球チェンジアップで、巨人の4番阿部を腰砕けにした。2打席とも勝負球に使い、空振り三振、投ゴロと完全にタイミングを狂わせた。今年から本格的に習得に取り組んでおり「十分使える球。これから右打者にも投げていければ」と手応えをつかんだ。球種、コースを確かめながら、5回を5安打2失点。制球のよさは相変わらずで、開幕2戦目の先発が最有力となっている。
ヤクルトから移籍したホワイトセルが、杉内から自信回復の1発を放った。6回2死一塁で、内寄りの136キロ直球を豪快に2ラン。4番の仕事に「いい形で、いいところで打てた」と笑顔を見せた。オープン戦開幕戦で1号を放って以来、22日ぶりの本塁打に「自分のスイングができず、苦労の日々が続いていた。軸回転で打てた」と浮上のきっかけをつかんだ。
ロッテのドラフト1位、藤岡貴裕投手(22=東洋大)が成瀬、唐川との“新・3本柱”の一角に加わる。18日、イースタン・リーグ開幕戦の日本ハム戦で先発。5回3安打でソロ本塁打による1失点も、最速144キロで9奪三振と格の差を見せつけた。
自己採点は「65点」の言葉通り、スライダーの制球が乱れた。だが悪いなりに抑えられる。勝負球を直球に変更。右、左打者の外角低めを丹念に突く。前回の楽天戦は15個のアウト中、直球が決め球は9個だったが、今回は11個。9奪三振中、8つが直球だった。「昔から悪いなりにどうやってゲームメークするか意識してきた。本塁打もソロなら1点だけ。そこから崩れなければいい」。風格を漂わせる解答だった。
開幕ローテは確実にしていたが、対外試合4試合で15回2失点の安定感でローテ3番手に浮上した。報告を聞いた西村監督は「十分でしょう」と納得。残りオープン戦の登板について22日の西武戦でエース成瀬、24日の日本ハム戦で唐川、そして最終戦となる25日の日本ハム戦で本拠地初マウンドの藤岡と公表した。開幕ローテについては「その次は分からない」と胸の内を隠した。だが実力、登板順を見ても開幕カードの楽天3連戦は、新・3本柱に任せることが確実だ。
歴史的に見ても、ロッテが優勝争いを展開する時は3本柱が形成できている。成瀬、唐川、藤岡は平均年齢23.3歳。黄金時代へ導くことも夢ではない。「ローテをしっかり守りたい。自信もあります」。童顔からの強気な言葉に、柱としての自覚があふれていた。
ロッテ・成瀬善久投手(26)が2番手で登板。2回を無失点に抑え、3年連続となる開幕投手へ順調な調整ぶりを示した。「開幕戦にしか照準を合わせていない。そうなると、本拠地開幕戦(4月6日、日本ハム戦)にもダブルで投げられる」と意気込んだ。
さらに唐川が先発で5回を2失点でまとめ、ドラフト1位左腕・藤岡(東洋大)もイースタン・リーグの日本ハム戦(鎌ケ谷)で5回1失点と結果を残した。これで楽天との開幕カード(30日〜4月1日、Kスタ宮城)は成瀬−唐川−藤岡のローテが確実。勢いのあるトリオで開幕ダッシュを狙う。
イースタン・リーグが18日、開幕。D1位・藤岡(東洋大)は1軍での登板機会がずれ、日本ハム戦で“2軍開幕投手”を務めた。東洋大の先輩、大野に初被弾したものの、5回82球を投げ3安打9三振1失点。「直球は走っていたし、スライダーもよく自分の投球はできた」と納得。25日に日本ハムとのオープン戦(QVCマリン)で先発し、いよいよ4月1日、楽天との開幕第3戦(Kスタ宮城)でデビューする。
ロッテは18日、千葉市内のホテルで出陣式を開催。本拠地を千葉に移して20年が経過したことを記念した新ユニホームを発表した。白地に黒で「CHIBA」と書かれ、公式戦(5試合)で着用する。
ロッテの成瀬が3年連続で開幕投手を務めることが決定した。6回から2番手で登板し、2回1安打無失点。
試合後は「完投できたらいいけど、開幕戦は1人で投げ切ろうとは思っていない。次の投手にいい形でつなぎたい」と決意を口にした。次回は22日の西武戦(QVCマリン)で7回前後を予定。キャンプから開幕戦だけをイメージしてきたエースが最後の仕上げを行う。
ロッテ・ドラフト1位左腕の藤岡が、イースタン・リーグ開幕戦の日本ハム戦(鎌ケ谷)で公式戦初先発。東洋大の先輩の大野にソロ本塁打を浴びたが、5回3安打1失点、9奪三振と好投した。
「本塁打は悔いの残る1球でしたが、四球を出さずゲームをつくることはできたと思います」と話した。すでに開幕3戦目の4月1日楽天戦(Kスタ宮城)での先発が決定的だが「自分に合った調整法を探しています」と「サンデー藤岡」として日曜日の先発に向け準備を進めていく。
ロッテは千葉市内のホテルで出陣式が行われ、本拠地・千葉移転20年を記念した限定ユニホームがお披露目された。
92年の移転後初めて「CHIBA」のロゴが入ったもので、本拠地・千葉をアピール。6月26日の西武戦(QVCマリン)などパ・リーグ5球団との対戦で各1試合着用する。地元出身の福浦は「シンプルで格好良い。このユニホームのときには絶対勝ちたい」と約600人のファンに誓った。
ロッテのドラフト1位・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=が18日、イースタン・リーグ開幕戦の日本ハム戦で5回3安打1失点に9奪三振と、圧巻の投球を披露した。
格の違いすら漂わせた。新人左腕は打者18人で82球を投げ、9つの「K」マークをつけた。5回先頭で「フルカウントで直球が甘く入った」失投を、東洋大の先輩・大野に打たれたソロによる1失点のみ。直球は最速144キロ、先発では初の無四球だった。それでも、本人は「65点。三振と無四球は良かったけど、ボール球が多かった」と反省の弁だ。
本来ならこの日の巨人戦(QVC)に登板予定だったが、17日の日本ハム戦(QVC)が中止、同カードで先発予定だった成瀬が巨人戦にスライド登板したことで、藤岡はイースタン登板となった。本拠地で快投の知らせを聞いた西村監督も「十分でしょう」と合格点を与え、25日の日本ハム戦での本拠地デビューを明言。順当なら開幕第3戦の4月1日・楽天戦(Kスタ)でのシーズン初登板が有力となった。
5回6Kだった10日の楽天戦(倉敷)に続く奪三振ショー。「ローテで投げたいし、その自信はある」。藤岡の視界は良好だ。
ロッテは18日、本拠地を千葉に移して20年が経過したことを記念した新ユニホームを発表した。白地に黒で「CHIBA」と書かれ、今季のホーム公式戦のうち5試合で着用する。
ロッテのドラフト1位、藤岡貴裕投手(22=東洋大)が日本ハム戦に先発し、5回3安打でソロ本塁打による1失点を喫したが、9奪三振と圧倒的な力を見せた。「直球は走っていた」の言葉通り、最速144キロながら低めに制球された。
対外試合先発3戦目では初めて無四球と「課題は四球を出さないこと」もクリア。5回には大学の先輩でもある日本ハム大野に対して、甘く入った直球をレフトスタンドに運ばれた。「あのボールは悔いが残る」。それでも、その後の3人はギアを入れ直し、完璧に抑えた。「ソロを打たれたけど、その後を抑えれば味方も点を取ってくれる。気持ちを切り替えた」と振り返った。
ロッテの青山道雄2軍監督(52)が、5回3安打1失点と好投した先発の藤岡貴裕投手(22)を絶賛した。アマチュア時代を通じて初めて実戦を目にしたという。「素晴らしい。十分に1軍でも通用する。1軍にはその通りに報告します」。本人の自己採点が65点と知ると、思わず苦笑い。「オレは90点あげるけどね。力みがあったとかは次の課題だけど、開幕前の調整としては90点で合格です」と褒めた。
ロッテが18日、オリジナルユニホームを発表した。千葉市内のホテルで出陣式を行い、ファン600人に真っ先にお披露目された。本拠地千葉移転20年を記念して、胸に「CHIBA」と記したロゴが特徴。今シーズン5試合と、2軍の公式戦でも着用する。モデル役で登場した唐川侑己投手(22)は「非常にかっこいい。千葉県出身として、千葉を前面に出してくれて嬉しい限り」と胸を張った。
ロッテ細谷圭内野手(24)が逆転の2点本塁打など3安打4打点と大暴れした。「4番、一塁手」で先発。7回に無死一塁から相手投手のシンカーに反応し、重心を低くしながら左翼スタンドに運んだ。「体が流れずに、動→静→動というイメージで打てた」と理想通りの1発だった。春季キャンプは1軍スタートだったが、遊撃争いで根元が絶好調で出場機会を確保できなかった。「いつか呼ばれた時に力を出せるようにしたい」と前を向いた。
ロッテに新加入したホワイトセルが2月25日以来となる本塁打を放った。6回に杉内の内角直球をロッテファンの陣取る右翼席に運び「打った瞬間、いくかなと思った」と手応え十分だった。
4番で起用されているが、打率1割台と低空飛行が続いていた。「スイングが体の軸で回転できるようになってきた。杉内のような洗練された投手から結果が出て、良くなる兆しだ」と、嬉しそうだった。
ロッテの唐川がオープン戦2試合目の登板で5回2失点と好投した。キャンプで背中に張りを訴えてやや調整が遅れたが、昨季まであまり使わなかったチェンジアップで阿部から空振り三振を奪うなど収穫があった。
「順調です。チェンジアップは使えるようになっている」と笑顔だった。昨年は自身初の2桁勝利でチーム最多勝となる12勝をマーク。右のエースにエンジンがかかってきた。
ロッテ唐川侑己投手(22)が先発し、5回5安打2失点だった。3回1死二、三塁から、ボウカーに右中間へ2点適時二塁打を許し「カーブをもう少し低めに投げないといけなかった。全体的には悪くなかったけど、ランナーが出てからの組み立てとか、ボールの意図とか、これからですね」と課題を挙げた。次戦は24日の予定。
3年連続開幕投手が確実なロッテ成瀬善久(26)が6回から中継ぎで登板。雨天中止によるスライド登板となったが、2回を1安打無失点、3奪三振と順調な仕上がりを印象づけた。「最初の回はスライダーの曲がりがよくなかったけど、次の回に修正できた」と収穫を挙げた。西村監督は「この前よりはいいでしょう。成瀬らしく、きっちりコースに投げ分けていた」と信頼の口ぶりだった。
20年に渡り、横浜の球団マスコットを務めてきたホッシーファミリーの卒業セレモニー≠ェ、試合後に行われた。選手を代表し、三浦大輔投手(38)が感謝状を朗読。「あなたがたはベイスターズ誕生以来、今日まで、グラウンド内外を問わず、ベイスターズの魅力を存分に伝えるため、いつも最高の笑顔と最高のパフォーマンスを見せてくれました。あなたたちがいたから、スタジアムに来るのが楽しみだった。あなたたちの笑顔にたくさん助けてもらった。表しきれない感謝の気持ちでいっぱいです」とメッセージを送った。最後は、スタンドからホッシーコールが起こる中、グラウンドを1周。ファンに別れを告げた。
試合前にDeNAの新マスコット『DB・スターマン』がお披露目。スタンドからの熱い拍手を浴びた。チームの象徴である星をモチーフに“ハマ”“スター”ならぬハムスターをイメージ。星形の顔と肉球などをあしらったキャラクターだ。試合後には1993年から昨年までマスコットを務めたホッシー3兄妹の卒業式が行われ、チーム最年長の三浦が卒業証書を渡した。
DeNA球団の新マスコット「スターマン」の就任が試合前に発表され、来場したファンにお披露目された。リリーフカーに乗って登場すると、その愛らしさに観客席は大盛り上がり。ぽっちゃり体形は、多少動きにくそうだ。
この日卒業式を迎えたホッシー、ホッシーナ、ホッシーゾのホッシー家でペットとして成長したという。「継承と革新」の象徴として、ホッシー一家から大役のバトンを渡され、決意を新たにした様子だ。また、オフィシャルチアチーム「diana(ディアーナ)」、新球団歌「熱き星たちよ」もファンにお披露目された。
巨人の渡辺恒雄球団会長(85)を批判して昨年11月に球団代表を解任された清武英利氏(61)が18日、共同通信の取材に応じ、巨人の契約金超過問題で内部資料が流出したとみられることについて関与を否定した。これに対して、巨人も深夜に反論文を発表し、清武氏の主張を「真っ赤なウソ」と断じた。“朝日対読売”の場外乱闘で、再び“清武対巨人”のバトルが勃発した。
朝日新聞が火をつけた「契約金超過問題」が飛び火し、昨年11月から球界を騒がせてきた“清武対巨人”の争いが新たな展開を迎えた。
朝日新聞に巨人の選手契約に関する資料を流したのは誰かについて、巨人と親会社の読売新聞社は問題視。15日に桃井恒和球団社長(65)は「アクセスできるのは経理部長以外に球団社長と球団代表」「何か違反行為が行われたのではないか。警察に相談している」と発言していた。
午後10時15分、共同通信が清武氏に取材した記事を配信。清武氏は「編成本部と総務本部は、はっきり分かれている。僕は編成本部を仕切っていた訳だから(過去の契約についての)資料は回ってこない。金庫の場所も知らないし、アクセスしたこともない」と関与を否定した。
これに対し、午後11時50分過ぎ、巨人はファクスで反論文を発表。清武氏の発言を「ウソ」と断じた。反論文では
としている。
朝日新聞は逆指名制度で巨人入りした6選手の契約金が、最高標準額(1億5000万円)を大幅に上回り計36億円だったと報じた。清武氏は「自分が契約した範囲の中では、1度も外れたことはない」と明言。「ルール違反はない」とした巨人側の対応を「少しおかしい」と批判した。
清武氏と巨人は互いに損害賠償などを求め、東京地裁で係争している。そこへ再び勃発した新たなバトル。いったい、いつ終わるのか。
巨人の契約金超過問題が18日、昨年11月に巨人の球団代表を解任された清武英利氏(61)と球団側の対立の再燃に発展した。
この日、読売新聞が巨人の内部資料流出についての検証記事で、内容確認できる人物の1人として清武氏の名前を挙げた。その清武氏は共同通信の取材に応じ、関与を否定。「編成本部と総務本部は、はっきり分かれている。僕は編成本部を仕切っていた訳だから(過去の契約についての)資料は回ってこない。金庫の場所も知らないし、アクセスしたこともない」。さらに巨人・桃井恒和球団社長が「(内部資料に)アクセスできるのは経理部長以外に球団社長と球団代表」と発言したことに「狙いをこちらへ向けて、僕に対して矢を射ている。非常に不愉快。朝日(新聞)の報道とは無縁」と不快感を示した。また、最高標準額を超える契約問題について、「自分が主導した」とする05年以降は「1度も外れたことはない」と語っている。
これが午後10時14分に配信されると、巨人側も素早く反応。配信から約1時間30分後の午後11時52分、「共同通信の清武氏インタビュー記事に対する反論文について」との文書を報道各社にファクス送信。「清武氏の発言内容には明らかなウソがある」と真っ向から反論した。その中で、巨人では球団代表が選手との契約交渉、調印などを直接担当し、代表が押印した契約書類が金庫に保管されること。契約更改の際は過去の契約書類などの写しを経理部長から取り寄せ、出来高払いの状況など必要事項を確認する−などと説明した上で、「従って、清武氏が“僕は編成本部を仕切っていた訳だから(過去の契約についての)資料が回ってこない”と述べているのは、真っ赤なウソである」と切り捨てた。
清武氏と巨人は互いに損害賠償を求め、東京地裁で係争している。今回の騒動が裁判の行方にも大きな影響を与えることになりそうだ。