わたしはかもめ2012年鴎の便り(3月)

便

3月31日

東北楽天3−5千葉ロッテ(Kスタ宮城)

ロッテが効率良く攻めて逃げ切り11年ぶりの開幕2連勝。2−2の4回に里崎の適時二塁打などで2点を勝ち越し、9回も里崎の二塁打で加点した。益田、中後の新人が好救援。14安打の楽天は8回の無死満塁を逃すなど拙攻で2連敗。

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千葉ロッテ2002000015
東北楽天2000010003
今江
「昨日打ててなかったので、いい所で1本出て良かったです。昨日に続いて2死からチャンスを作って先制できたのは大きい。今年は自分にとっても特別なシーズン。チームをいい形で引っ張って行けるように一生懸命頑張ります。」(初回適時打)

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ロッテ中後、プロ初登板で満塁斬り2K[ニッカン]

ベテランでも尻込みする場面だった。それがロッテのルーキー中後悠平投手(22)のプロ初登板だった。1点リードの8回。ロサの乱調で1死満塁で指名された。変則左腕で球威とキレはあるが、制球難の前評判。西村徳文監督(52)も「オープン戦終盤は制球がよかった。押し出しは仕方ない。監督の責任」と腹をくくる。中後も肝が据わっていた。「オープン戦初先発の方が緊張した。ここを絶対に抑える気持ちが強かった」。堂々と向かった。

猛打賞の聖沢に外角低めに5球連続スライダー。最後は意表を突く142キロ直球で空振り三振を奪った。続く内村の2球目に内角スライダーが曲がりすぎて空振りしながら右ひざ直撃。「当たってなかったら暴投。助かった」。最後も内角低めのスライダーで空振りさせ、左拳を突き上げた。

2月、この勇姿は想像できなかった。バント処理練習の投球で2球連続で左打者の背中を通した。「親も見ているので新聞に書かないでください」。対外試合初先発の中日戦では、すっぽ抜けを警戒され、全員右打者を並べられた。だが中後は「味方には投げづらい。敵に投げれば腕を振れる」と言い続けた。西本投手コーチからは「踏み出す右足のつま先をホームへ向けること」と基本を徹底され、制球が向上。中継ぎへの配置転換で集中力も持続できるようになった。

11年ぶりの開幕連勝。ドラフト1位藤岡が先発する1日も勝てば55年ぶりの開幕3連勝だ。同世代で勝利投手となった唐川からウイニングボールをプレゼントされた。「お立ち台の方が緊張して『興奮した』を連発した」。インタビューへの度胸だけは、これからだ。

中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)
1989年(平元)9月17日、大阪府生まれ。小5から野球を始め、6年から投手。和歌山・近大新宮高では2年春からベンチ入りし、3年夏県8強。近大では1年春からベンチ入りし2年の日米大学野球から3年連続で大学日本代表。リーグ戦通算19勝13敗。昨秋ドラフトで2位指名された。182センチ、72キロ。左投げ左打ち。

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ロッテ11年ぶり開幕連勝!中後が満点投球[サンスポ]

ロッテは31日、楽天2回戦(Kスタ宮城)に5−3で勝ち2001年以来11年ぶりに開幕連勝。ドラフト2位、中後悠平投手(22)=近大=が8回1死満塁の大ピンチを2者連続三振に斬り、7回を1回無失点の同4位・益田直也投手(22)=関西国際大=とともに“新鮮力”で勝利に貢献。1日はいよいよ同1位・藤岡貴裕投手(22)が先発デビュー。新人トリオで1957年以来55年ぶりの開幕3連勝に挑む。

お前のおかげだ−。勝利投手の唐川が、同学年のルーキー中後にウイニングボールを譲った。若き右のエースだけではない。誰もが、左の変則リリーバーがヒーローだと認めていた。中後が、人生初のお立ち台で初々しくほえた。

「興奮してます!嬉しいです!名前(中後=なかうしろ)も珍しいので、もっと頑張って覚えられたいです!」。

絶体絶命のピンチが、デビュー登板の舞台だった。8回1死満塁、リードは1点だけ。この日3安打の1番・聖沢を142キロ直球で三振。続く内村には2球目スライダーが右ひざに直撃。だが内村はスイングしており、空振りストライク。

実はこれこそが中後の真骨頂。スライダーが鋭すぎて、右打者は見極めきれずスイングしながら体に投球を食らってしまうのだ。オープン戦から通算3度目の“必殺技”が炸裂。5球目のスライダーで空振り三振に仕留めた。

当初は先発要員も、2月25日のオープン戦初先発(対中日、北谷)で4回4失点。中継ぎ降格が快投の出発点になるのだから、人間万事塞翁が馬だ。西本投手コーチから「フィニッシュで三塁方向に左足が流れるのを遅くしろ」とアドバイスを受け、右肩の開きを抑えることに成功した。

この日は益田も2番手で7回をピシャリ。前日30日の初登板では「サインも分からなかった」と緊張したが、この日は 「中後が三振を取る度に嫉妬しました」とジョークが飛び出すほど肝が据わった。4月1日は藤岡が初先発。開幕3連勝となれば1957年以来、ロッテでは55年ぶり。ルーキー3人で歴史の扉を開いてみせる。

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ロッテ、藤岡で55年ぶり開幕3連勝だ![サンスポ]

ロッテD1位・藤岡(東洋大)1日の楽天戦に先発する。前日30日にはブルペンで52球を投げて、31日は短距離ダッシュなどで調整した。公式戦デビューに「調子は上がっている。これだけ大勢のファンが入る中で、その喜びをかみしめてマウンドに上がりたい」と意欲。開幕3連勝がかかる大一番で、黄金ルーキーがいよいよベールを脱ぐ。

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ルーキー・中後、強心臓の満塁KK斬り…ロッテ[報知]

ルーキーの初登板として、これ以上酷な場面はない。1点リードの8回1死満塁。スタンドからは逆転を信じる1万7780人の敵地の大声援。空からは雨。それでも、中後は強気に攻め抜いた。

「緊張はした。だけど、ここを任されるのは信頼されているから」。聖沢を「1番の武器」というスライダーを5球続けて追い込むと、142キロ直球で空振り三振に切って取った。続く内村への2球目は、空振りを奪いながら打者の右足に当たるほどキレた。最後も124キロスライダー。バットが空を切った。「三振じゃなくていい。とにかく抑えたかった。興奮した」。チームを11年ぶりの開幕2連勝に導く2者連続三振。両手でガッツポーズを作り、声にならない声を上げた。

「迷いはあった。悪い結果になったら自分の責任」と送り出した西村監督も「大したもの。よく抑えてくれた」。2番手で登板して2試合連続無失点に抑えた益田ともども、手放しでたたえた。

絶好調の新人コンビに続き1日にはドラ1の藤岡が、プロ初先発のマウンドに上がる。「中継ぎもいるので、先発の役割を果たせるように」。後ろには「投げることがあるなら、藤岡に勝ちをつけられるように」と意気込む益田も控える。最強ルーキーズの視界には、開幕3連勝しか映っていない。

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度胸満点ルーキー中後、プロ初登板で満塁連続K斬り![スポニチ]

アドレナリンを放出し、地面を叩くような角度で左拳を握った。1点リードの8回1死満塁でプロ初登板を果たしたロッテの中後は連続三振で切り抜けると、祝福に集まる先輩野手陣と力いっぱいグラブを突き合わせた。チームを11年ぶりの開幕連勝に導いた左腕はヒーローインタビューで叫んだ。 「まだ興奮しています!嬉しいです!ああいうところを任されるのは信頼されているからだと思って一生懸命投げました!」。

並の新人ではない。制球より気迫で打者に向かうスタイル。絶体絶命のピンチで、聖沢にスライダーを5球続けて追い込むと最後は142キロ直球で空振り三振。続く内村には124キロスライダーでバットに空を切らせた。送り出した西村監督は「四球でも仕方ないと思った。2人続けて三振とは誰も思わない。よく抑えてくれた」と称えた。

オープン戦では3試合にまたがり、7者連続三振を奪うなど、7試合で10回1/3を投げて11三振。チームトップの奪三振率9.58を誇るドクターKだ。体を沈み込ませる下手投げのようなフォームで、左腕が遅れ気味に出てくる。左打者に強いのはもちろん、右打者も苦にしない。内角球は、右打者に向かって来るような角度で食い込んでくるために容易に踏み込めない。スライダーの曲がり幅も大きく、内村は2球目のスライダーを空振りするとそのまま足に当たったほどだ。

ドラフト4位の益田も7回を3者凡退と好リリーフを見せた。1日の楽天戦(Kスタ宮城)は、ドラフト1位の藤岡が先発。チーム開幕3連勝となれば、毎日時代の1957年以来55年ぶりとなる。新人2人が快投で藤岡を勇気付け、しっかりとバトンを渡した。

益田
「いい緊張感を持って投げられた。明日は同期の藤岡が投げるので、出番があれば勝ちをつけてあげたい。」(2試合連続登板。2番手で1イニングを無失点)
中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)
1989年(平元)9月17日、大阪府生まれの22歳。近大新宮から近大に進み、2年春の関西学生リーグ優勝に貢献してMVP獲得。大学日本代表には3度選出された。大学通算19勝13敗、防御率1.48。11年ドラフト2位でロッテ入団。1メートル82、72キロ。左投げ左打ち。
益田直也(ますだ・なおや)
1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれの22歳。市和歌山商から関西国際大に進み、内野手から投手転向。4年時の春は阪神大学リーグ1位の防御率0.75でベストナイン獲得。11年ドラフト4位でロッテ入団。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。

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ロッテ、藤岡「ワクワクしている」、55年ぶりの快挙託す[スポニチ]

ロッテのドラフト1位・藤岡が、敵地でチーム3連勝を懸けてマウンドに上がる。

左腕は1日の楽天戦(Kスタ宮城)で先発デビュー。30日にはブルペンで52球を投じており、この日は強めのキャッチボールなどで最終調整した。

黄金ルーキーは「調子はだいぶ良くなっているし、ワクワクしている。しっかり集中して投げたい」と意気込んだ。 ロッテが開幕3連勝となれば、毎日オリオンズ時代の1957年(昭32)以来、55年ぶりの快挙となる。

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ロッテ、11年ぶり開幕2連勝!中後&益田の2新人が好投![スポニチ]

ロッテが効率良く攻めて逃げ切り11年ぶりの開幕2連勝。2−2の4回に里崎の適時二塁打などで2点を勝ち越し、9回も里崎の二塁打で加点した。益田、中後の新人が好救援。

中後は4−3の8回、1死満塁で救援のマウンドへ。近大時代から制球難を指摘されてきたが、左横手から打者の打ちづらい球をコースに集め、この日3安打の聖沢を直球で、内村はスライダーで、2者連続三振に仕留め「まだ興奮している。絶対に抑える、と強い気持ちで投げた」と語った。

7回にはドラフト4位の益田が開幕戦に続いて登板。「腕が振れ、いい緊張感で投げられた」と中軸を三者凡退に抑え、相手に傾きかけた流れを断った。

新人2人の活躍で11年ぶりの開幕2連勝にこぎつけ、西村監督は「大したもんだ。2人ともいい仕事で、信頼している」とうなずいた。

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ロッテ・唐川、勝利にも反省「気合空回り」[サンスポ]

ロッテの唐川は粘りの投球で6回3失点にまとめた。球が高めに浮いて1回に4安打を集められ、その後も球が高めに浮いて毎回安打を許した。走者を背負う場面が続き「緊張もあったが、気合が空回りした。球がいっていなかった」と首をひねった。

交代後の終盤は救援陣が好投して勝利投手に。力投した益田、中後の同学年の両投手に対し「何とか踏ん張ってくれた」と感謝した。

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サブロー点火!2安打[ニッカン]

ロッテ・サブロー外野手(35)が今季初安打となる2安打で開幕連勝に貢献した。初回は2死一、三塁で三ゴロも相手の失策を呼び込んで先制。4回1死では詰まりながらレフト前へ運び、勝ち越し点の口火を切った。1点差の9回も先頭打者で右中間突破の二塁打でダメ押し点に結び付けた。「今日は打撃を変えて、開き気味にステップしていたのを、中に変えた」と、きっかけを明かした。8回1死満塁の場面で救援し、連続奪三振で切り抜けたルーキー中後に対しては「自分はずっと中後がキーマンと言っている。四球がなければすごい投手だから」と絶賛した。

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今江今季初安打は中前適時打![ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が今季初安打をタイムリーで飾った。初回に1点を先制し、なおも2死一、二塁。外角低めに沈むツーシームをうまく拾ってセンター前へはじき返した。前日の開幕戦はノーヒットに終わっていただけに「いい所で1本出て、よかったです。今年は自分にとっても特別なシーズン。チームをいい形で引っ張っていけるように一生懸命頑張ります」と喜んだ。

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