日本ハムの武田勝が2年ぶりに完封した。直球と変化球を左右に散らし、4安打無四球だった。打線は0−0の9回1死満塁から稲葉、陽岱鋼の適時打などで4点を挙げ3連勝。ロッテは2連敗。唐川が好投したが、援護がなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
8回まで2安打投球だったロッテ・唐川が9回に力尽きた。
1死一、二塁から同学年の中田に四球。カーブを2球見極められ、最後はフルカウントから歩かせた。「去年からカーブに合っていない印象だったので」と中田には全打席でカーブを使用。だが、軌道に目が慣れた9回は空振りを奪えなかった。1死満塁となり、稲葉、陽岱鋼に連続適時打を浴びて降板。チームは開幕4連勝後に2連敗となり、西村監督は「長いシーズン、こういう試合もある」と淡々と振り返った。
タレントの吉木りさ(24)が始球式を務めた。ロッテD1位・藤岡(東洋大)が捕手を務め、打席に立ったD4位・益田(関西国際大)の背中を通す“暴投”を投げた。「本番前に藤岡投手に優しくコツを教えていただき、全力で投げました。それが成功(?)した要因じゃないかと思っています」とコメント。
好投していたロッテ唐川侑己投手(22)だったが、あとアウト2つが遠かった。9回、2本の安打と四球で1死満塁のピンチを招くと、稲葉に前進守備の間を抜かれ、左前適時打を許した。そこから連続適時打を浴び、マウンドを降りた。「前回よりは良かったんですが、相手が当てに来てるところに、当てやすい球を投げてしまったかもしれません」と悔やんだ。
ロッテの唐川侑己投手(22)は緩急をつけた投球で、8回まで2安打無失点と好投した。だが9回、1死満塁で稲葉を2ストライクと追い込んでからの3球目を左前にはじき返され、続く陽岱鋼にも前進守備の内野を破られて降板。「向こうが振らずに当てに来たのに、当てやすい球だった」と悔やんだ。
西本投手コーチは「素晴らしい投球」と褒める一方で、9回に満塁の場面を招いた過程を問題視。「1死一塁から田中に初球を簡単に安打にされたが、じっくり攻めてよかった。勝負は1球で変わる」と指摘した。
タレントの吉木りさ(24)が始球式を行った。サウスポーから、捕手を務めた新人の藤岡に向かって投げた。「すごく緊張していましたが、本番前に藤岡投手に優しくコツを教えていただき、セレモニーでも全力で投げようと思ったので、それが成功した要因じゃないかなって思っています。すごく光栄な場にお呼びいただき、すてきな思い出になりました。ありがとうございました」と、嬉しそうだった。