わたしはかもめ2012年鴎の便り(4月)

便

4月10日

千葉ロッテ2−1オリックス(QVCマリン)

ロッテが連敗を3で止めた。6回に井口の1号ソロで先制し、8回にはホワイトセルの適時打で加点した。グライシンガーが8回2安打無失点の好投で2勝目を挙げた。オリックスは8回2失点の西を打線が援護できなかった。

123456789R
オリックス0000000011
千葉ロッテ00000101x2

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井口の読みでロッテ本拠地初勝利[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(37)が「洞察力」で今季本拠地初勝利に導いた。最初の読みは打撃だった。0−0の6回2死。1、2打席目は4球目以内に追い込まれ、切り替えた。「追い込まれる前に早めに甘い球を狙う」。初球のカーブ。緩急でカウントを稼ぎに来た絶好球を左翼席へひっぱたいた。均衡を破る今季第1号だった。

2つ目の読みは首脳陣との合作による走塁。8回1死、右前打で出塁。オリックス西の集中は打者に向けられていた。試合前、モーションが大きくなるスキを狙えと指示されていた。

昨季1盗塁の37歳ベテランは、01、03年に盗塁王を獲得した獲物の目になった。完璧なスタートで二盗を成功させ、ホワイトセルの右前打で貴重な2点目の走者として生還。「盗塁王は10年前のこと」と苦笑いしたが、大塚守備走塁コーチは「行こうという時に1球で行ってくれる」と絶賛した。

読む力はグラウンド外でも発揮される。オフの沖縄自主トレ。若手の細谷は夫人の出産が近づいていた。帰京希望をなかなか切り出せなかった時に、井口が察知して帰京を促した。細谷は「言おう言おうと思っていたんですけど、気付かれましたね。出産に立ち会うことができました」と感謝していた。

ずばぬけた洞察力は経験のたまもの。この日朝はかつての主戦場だった大リーグのテレビ中継を見ていた。「ダルビッシュが投げているのを見て、うらやましかった。川崎も出ていてね。朝から1人で興奮して見ていた」。下克上を起こすために、井口の眼力は欠かせない。

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グライシンガー、完全復活の連勝!15イニング連続0封…ロッテ[報知]

表情を変えずに小さくうなずくと、グライシンガーはベンチ裏へ下がった。「7回が終わったところでも話をした。疲れも出てきていたし、自分の仕事はできた」。8回終了後に西本投手コーチと再び言葉を交わすと、完封への未練も見せずに後を救援陣に託した。8回を2安打無失点で今季2勝目。開幕からの無失点を15イニングまで伸ばした助っ人の快投で、チームの連敗を3で止め、本拠地QVCマリンで今季初勝利を挙げた。

序盤はらしくない投球だった。初回2死二塁から4番・李大浩を敬遠気味に歩かせると、続く高橋信にも四球。T−岡田を右飛に仕留めたが、3回までは“精密機械”に狂いが生じていた。「自分でも気づかなかったが、3回に(西本)コーチに上体が前に突っ込んでいると指摘された」。しっかりと体重を残して体の開きを修正すると、4〜8回の5イニングはパーフェクト。スキを与えなかった。

西村監督も「点を取れない中、頑張ってくれた」と絶賛した。故障もあり、最近2年間で1勝しか挙げられなかった右腕が、開幕から2戦2勝。完全復活した元最多勝右腕が、波に乗れないチームに再び流れをもたらした。

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「精密機械」だ!グライ8回2安打無失点で連敗止める[スポニチ]

正確無比な制球力を見せつけた。ロッテのグライシンガーが8回を2安打無失点と好投し、チームの連敗を3で止めた。8回で113球。完封目前だったが「疲れを感じていたし、素晴らしい救援陣がいるのでバトンを渡したよ」と笑った。これで、来日以来オリックス戦は負けなしの5連勝だ。

ピンチは初回に訪れた。安打と2四球で2死満塁とされたが、T−岡田を宝刀・チェンジアップで右飛に仕留めた。以降はテンポよくコースをつき、4回から5イニング連続で3者凡退。反撃のきっかけすらつかませなかった。本拠地初勝利に、西村監督は「グライシンガーは素晴らしかった。なかなか点が取れない中でよく抑えてくれた」と最敬礼で称えた。今季は2試合で計15回を無失点。「精密機械」のメカニズムが狂うことはない。

◇“ロッテ・キラー”のはずが…西、井口の一発に泣く

オリックスの西が手痛い一発に泣いた。6回2死無走者から井口に被弾。ド真ん中に入った116キロカーブを左翼席へ放り込まれた。昨季の10勝中4勝がロッテ戦。チーム屈指の“ロッテ・キラー”は「本塁打を打たれてはいけない場面」と唇をかんだ。

8回には再び井口に右前打を打たれ、盗塁を許してホワイトセルに右前適時打。「井口さんの盗塁とかもっと考えないと」と猛省した。勝負どころで若さを露呈したが、岡田監督は「よう投げたけどな」と話した。

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ロッテ・グライが8回無失点、味方に感謝[サンスポ]

ロッテのグライシンガーが8回無失点の好投でチームに本拠地初勝利を呼び込んだ。1回に2四球などで2死満塁のピンチを招いたが、その後は三塁を踏ませず「里崎捕手の好リードでテンポが良くなり、西本投手コーチの助言でフォームを修正した」と味方に感謝した。

完封を前に降板したが、これで今季は2試合に登板して15回無失点。「救援陣が充実しているので彼らに託せば心配ない。長いシーズンをけがなく乗り切るため、徐々に球数を増やしていく」と上機嫌だった。

西村監督
「ほっとしている。ファンのために何とかここで勝たないと。」(ホームで今季初勝利)
大塚外野守備走塁コーチ
「西は打者に集中するとモーションが大きくなる。7回に出塁した里崎にも行かせようと思った。」(8回の井口の二盗について)

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グライ連敗止めた!今季2勝目[ニッカン]

ロッテのセス・グライシンガー投手(36)が8回2安打無失点の好投で連敗ストッパーになった。1、3回に得点圏に走者を進められたが、粘りの投球でピンチ脱出。4回以降はカーブ、チェンジアップがさえ渡り、1人の走者も許さなかった。最終回は薮田に譲り「大事なのはシーズンを通して健康で投げること。球数は徐々に上げていけばいい」と笑顔だった。

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ロッテ・井口が今季1号「先に点が欲しかった」[サンスポ]

ロッテの井口が今季の1号本塁打を放った。0−0の6回、力投していたオリックス・西の甘いカーブを捉えると、低い弾道が伸びて左翼席に飛び込む先制弾となった。

チームは本拠地に戻ってからのここ3試合で、先制されて敗れる展開が続いていた。井口は「とにかく先に点が欲しかった。セス(グライシンガー)も頑張っていたから、何とか先制点を取ってあげたかった」とコメントした。

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ドラ3鈴木2軍戦で適時二塁打[ニッカン]

ロッテのドラフト3位、鈴木大地内野手(22)が1軍首脳陣が見守る中で適時二塁打を放った。4回2死一塁から高めの速球を逆らわずにレフト方向へ。左翼手が打球の目測を誤り、頭上を越えた。この日は同球場でのナイター試合を控え、1軍首脳陣も視察。もっとも他の3打席は無安打に終わり「1本じゃ足りないですね」と反省した。1軍では同期の藤岡、中後、益田の投手陣が活躍。それだけに「刺激もあるけど、焦りもないというのは無理。でも今はいい時間も過ごせているし、いつか上に上がって全員1軍と言われるように頑張りたい」と前を向いた。

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小野2軍戦で監督にアピール投[ニッカン]

ロッテ小野晋吾投手(37)がイースタン・リーグのヤクルト戦に先発し、1軍首脳陣の前で6回2失点とアピールした。1軍のナイター試合、オリックス戦を前に行われ、西村監督ら首脳陣も集結。2回に3安打を集中され、2失点した。「球が行っていなくて考えすぎて、腕が振れなかった」。だが4回から修正。内角、外角に出し入れしながら、スライダー、シュートなどで打ち取った。「状態としてはいい。これをキープしていければ」と1軍昇格の時をじっと待つ。

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井口1号「点が欲しかった」[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(37)が今季第1号となる先制弾を放った。0−0の投手戦が展開された6回2死。オリックス先発の西の甘く入ったカーブをレフトスタンドへ運んだ。好投するグライシンガーを援護する1点に「とにかく先に点が欲しかった。セス(グライシンガー)も頑張っているから、みんなで何とか先制点を取ってあげたかった」と責任感を見せた。

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