わたしはかもめ2012年鴎の便り(4月)

便

4月15日

福岡ソフトバンク1−5千葉ロッテ(ヤフードーム)

ロッテの藤岡がプロ初完投で2勝目。要所を締めて4安打1失点だった。打線は3回2死から四死球を挟んだ4連打で4点を先制。9回も1点を加えた。今季初登板のソフトバンクの帆足は制球が定まらず、3回途中4失点で降板した。

123456789R
千葉ロッテ0040000015
福岡ソフトバンク0010000001

◇欠場

里崎智也捕手(35)が右腕打撲でソフトバンク3回戦(ヤフードーム)を欠場した。13日の同1回戦で打球を右腕に受けていた。17日の楽天戦からは出場できる見込み。

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クロスファイア藤岡!新人初完投[ニッカン]

ロッテのドラフト1位、藤岡貴裕投手(22)が「攻撃」の内角攻めで、能力を全開にした。ソフトバンク戦で9回を4安打10奪三振で1失点に抑え、12球団の新人一番乗りで完投勝利を挙げた。先輩の助言を胸に、初登板と2戦目で鳴りを潜めた内角への攻撃姿勢を取り戻し、打者の懐を攻めまくった。

藤岡の視線は打者の胸元に向けられていた。4回2死一、二塁。怪力のペーニャをフルカウントに追い込む。田中捕手のサインは外角直球。ルーキー左腕は首を振った。「前の2試合は全然、内角を攻められなかった。相手は外角を意識していたし、攻めようと思った」。主張を押し通した1球。えぐるような内角高めの直球にバットが動かない。今カード初戦で同じ左腕の成瀬から、渾身の外角低め直球を右翼席に放り込んだ助っ人を、見逃し三振に切り捨てた。

プロ初黒星の翌日9日の練習。青空の下、藤岡は西本投手コーチと約15分間、話し合った。説かれたのは「嫌な投手になれ」。藤岡より天賦の才がなかったという同コーチはシュートによる内角攻めで生き抜いた。「10勝で終わる投手ならそれでいい。だが15勝以上を目指すには、打者の嫌がることをしないと」というのが真意だった。

藤岡の他球団評は「コントロールがいい」「完成品」。だが「嫌な」という言葉はなかなか聞かれなかった。藤岡も大学時代は攻めていた。オープン戦も右打者への「クロスファイア」など内角攻めへの手応えはあった。だが公式戦に入れば、捕手もオープン戦で相手に抱かせた印象を逆手に取った配球をする。プロの世界では、まだ遠慮もあるし、先輩捕手のサインに簡単には首を振りづらい。元々穏やかな性格。この2戦に限れば、知らず知らず内角への頻度が落ちていた。

過去の登板を顧みて、心に決めた。「当てるぐらい内角を攻めないと。外ばかりだと打者も踏み込んでくる」。そしてプロ3戦目のマウンドに向かった。

初完投目前の9回。江川を内角高めで空振り三振、松田を外角高めのボール球で振らせて10奪三振目で試合を締めた。「攻撃」の意思を持った荒ぶる球。強力打線の日本一チームをねじ伏せた内角攻めは、藤岡の成長を象徴していた。

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新人一番乗り!ロッテ・藤岡が10K完投[サンスポ]

ルーキー一番乗り!ロッテのドラフト1位・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=が15日、ソフトバンク3回戦(ヤフードーム)に先発。4安打1失点、10奪三振の快投で、プロ初完投勝利となる2勝目を挙げた。新人完投一番乗りでチームは5−1で勝利し、今季敵地で負け無しの6連勝(1分けを挟む)となった。

9回2死、松田のバットが空を切る。藤岡が、141キロの直球で10個目の三振を奪う。ルーキー一番乗りの完投勝利を成し遂げ、雄叫びをあげた。「新人の中で一番乗りは嬉しいし、何事にも1番になりたい。完投で自信もつきました」。

先発3度目で達成。観衆3万7025人の敵地でも動じない。8、9回に最速144キロを計測した直球で押し、カーブとスライダーで重量打線を4安打に抑えた。9回に明石、内川に連打を浴びたが後続をピシャリ。131球のメモリアル勝利だ。

13日のブルペン投球では、ビジターならではの戸惑いもあった。マウンドの傾斜が低く調整に苦しんだという。ヤフードームのマウンドがブルペンよりも高く感じた。微妙な差だったが、試合では表情1つ変えず好投。新人ながら適応力の高さも光った。

首位ソフトバンクに勝ち越し、0.5ゲーム差とピタリ追走。今季敵地で負け無しの6連勝で、チームの“外弁慶神話”のバトンをつないだ。

「よく完投してくれた」と西村監督は絶賛。今季のロッテは一味違う。間違いなく黄金左腕は快進撃の中心にいる。

裏話
藤岡は、九州屈指の歓楽街「中洲」「天神」の誘惑にも負けなかった。チームは13日に福岡入りしたが、ホテル滞在中に外出したのはコンビニへの買い物だけ。先発前日の14日は午後8時半に消灯し「何度か起きましたけど、しっかり眠れて(遠征移動の)疲れはないです」と自己管理も徹底している。

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新人完投一番乗り!藤岡10K2勝目、逃げずに内角攻めた[スポニチ]

思い切り左腕をしならせた瞬間、ロッテ・藤岡の帽子が脱げて宙を舞った。9回2死一、二塁。松田のバットが空を切り、12球団の新人一番乗りで完投勝利を手にした。帽子を拾って顔を上げ、祝福に駆け寄るナインに晴れやかな笑顔を返した。「走者を出しても粘れた。新人の中で1番でありたいというのはある。良かったと思います」。

最後の試練でギアを上げた。「行け!」。西村監督に背中を押されて迎えた9回。連打で無死一、二塁のピンチを迎えた。ここで松中を右飛に抑えると、江川を141キロ直球で空振り三振。松田も外角高めの141キロで三振と、2桁10奪三振だ。「疲れはあった」という終盤。球速は出なくとも気合でしのいだ。

同じミスは繰り返さない。プロ初黒星を喫した8日の日本ハム戦(QVCマリン)は、内角を突けず甘い直球を2本塁打された。4回2死一、二塁のペーニャ。フルカウントから捕手のサインに首を振った。外角の要求を嫌って自ら内角球を選択。胸元をえぐる144キロ直球で見逃し三振に斬った。西本投手コーチは「苦しいところで逃げずに攻めた。しっかり腕が振れていた」と評した。

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ロッテ、序盤に集中打!鷹・帆足をKO[サンスポ]

ロッテは序盤の集中打で、制球の不安定な帆足をKOし、試合を優位に進めた。

走塁ミスで1度はチャンスが消えかけた3回、2死から安打と死球で一、二塁とし「少し雰囲気が悪くなっていたから、いい流れをつくりたかった」という井口の左前打で先制。四球を挟んで満塁にすると、福浦と今江の連打でリードを広げた。西村監督は「あそこで4点取ってくれて、(藤岡も)楽になったと思う」と打線をたたえた。

田中
「開幕できました。(藤岡は)内を攻めないと外も生きない。」(今季初出場で先発マスク。好リードに2安打)
西本投手コーチ
「苦しい時に逃げなかった。」(藤岡に)

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ロッテ・藤岡、プロ初完投で2勝目![サンスポ]

ロッテは前回登板の日本ハム戦(8日)でプロ初黒星を喫した新人・藤岡が先発。4安打1失点のプロ初完投で2勝目を挙げた。

藤岡は1、2回をいずれも三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。4点のリードをもらった直後の3回、連続四死球と犠打で1死二、三塁とされると本多の二ゴロの間に1点を失う。4回にも1死一、二塁のピンチを迎えるが、松田をスライダーで空振り三振、続くペーニャを内角への直球で見逃し三振に仕留めピンチを脱した。

9回に1死一、三塁とされるが、江川と松田を連続三振に斬り、4安打1失点10三振の完投で2勝目を飾った。

打線は3回に井口の左前適時打で先制、その後2死満塁で福浦、今江の連続適時打でこの回4点を挙げた。9回にも井口が適時二塁打を放ち、藤岡を強力に援護した。

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今江が猛攻完成の一打[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が猛攻を完成させる一打を放った。3点を先制し、なおもチャンスが続いた3回2死一、三塁。外角高めのボールをライト前におっつけて、4得点目を生んだ。前日14日まで打率1割7分5厘と低調。それだけに主将は「打ったボールは分かりません。ここまでチームに迷惑をかけてきたので、とにかくチームに貢献できるヒットが打てて良かったです。その気持ちだけです」と責任感を口にした。

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福浦が貴重な2点適時打[ニッカン]

ロッテ福浦和也内野手(36)が貴重な2点適時打を放った。1点を先制した直後の3回2死満塁。外角の直球をレフト前へはじき返し、走者2人を返した。前日14日の試合で今季初先発し、2安打1打点の活躍。連日、存在感を示している。「みんながつないでくれたチャンスだから、何とか得点に結びつけたかった」とコメントした。

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井口タイムリー、猛攻の口火[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(37)が猛攻の口火を切った。3回2死走者なしから、伊志嶺、岡田がチャンスメークして、一、二塁の場面で打席に入った。今季初先発の帆足の低めの直球をレフト前へはじき返し、先制点を入れた。「走塁ミスなどで少し雰囲気が悪くなっていたから、いい流れをつくりたかった」と仲間をフォローする一打となった。

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