ロッテのセス・グライシンガー投手(36)が16日、ドラ1左腕・藤岡を絶賛した。15日のソフトバンク戦(ヤフーD)でプロ初完投勝利したルーキーに「ランディ・ウルフのようだ」とメジャー通算127勝左腕になぞらえて賛辞を送った。
ウルフとはアトランタ五輪米国代表、フィリーズ時代のチームメート。現在ブルワーズに在籍し、3年連続で2ケタ勝利中だ。そんな剛腕を引き合いに「(藤岡も)パワーボールもある上に制球もいい」と最速153キロの黄金左腕を称賛した。伝え聞いた藤岡は「127勝?いいですね」と上機嫌だった。
グライはこの日、17日の楽天戦(QVC)へ向け本拠地で調整。過去2戦は15回無失点、防御率0.00で2連勝と全盛期のような快投を続ける。チームは唐川、藤岡の22歳コンビが連続完投で2連勝と波に乗っている。「いい流れは止めたくない」というベテラン右腕が、若武者に負けじと今回もゼロを並べる。
ドラフト1位・藤岡が「鉄仮面」になる。プロ初完投勝利した15日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では試合中の笑顔を封印。その理由について「(ソフトバンクの)摂津さん、うちでは成瀬さん、唐川。勝てる投手はみんな黙々と投げている」と明かした。
既に2勝を挙げた左腕は、さわやかな笑顔で人気急上昇中だ。球団の営業担当者も「女性ファンに人気があるのは唐川、荻野貴。藤岡も負けてないですよ」と話すが、マウンド上ではポーカーフェースを貫き通す。次回登板となる22日の西武戦(QVCマリン)へ向けて「いい打者が多いので頑張ります」。最高の笑顔は、試合後のお立ち台の上で見せればいい。
ロッテD1位・藤岡(東洋大)は16日、新人完投一番乗りから一夜明け、ランニングなどで調整した。試合ではときおり笑顔を浮かべて投球してきたが、次回先発予定の西武戦(22日、QVCマリン)から“変身”することを宣言。「笑うのはやめます。成瀬さん、唐川も、いい投手はポーカーフェースで黙々と投げる」と指摘。エース格としての自覚を漂わせた。
ロッテのセス・グライシンガー投手(36)が3連勝を目指す。17日の楽天戦(QVCマリン)に向けて16日、同球場で調整した。15回連続無失点で2連勝中と絶好調。開幕シリーズを映像でチェックし「スピードにパワーを備えた打線だ。自分ができることは四球を出さずに、塁にランナーをなるべく出さないことを心掛けること」と注意点を挙げた。
ロッテ藤岡貴裕投手(22)がプロ初完投勝利から一夜明けた16日、QVCマリンで調整した。井上投手コーチとキャッチボールを行い、壁当てではサイドスローも披露するなどリラックスした様子。次回先発は22日の西武戦の予定で「いい打者が多いので頑張ります」と意気込んだ。
ロッテが球場でビューティー体験のイベントを展開する。これまでQVCマリンでの水曜開催試合を「女性の和(レディースデー)」に設定し、女性割引価格でのチケット販売を行ってきた。今季は従来の割引に加え、新企画として「ボールパークdeビューティーデビュー」と題し、トータルエステサロンのエスティーク社など各社の協力を受けて実施。抽選で1組2人を「特賞」として招待し、球場内「ボールパークルーム」でエスティークのフェイシャルエステが体験できる。またさらに10組20人を「ビューティー賞」として招待し、ロート製薬、べーネコスメティクスなど協賛社からビューティーグッズがプレゼントされる。エスティーク公式ホームページ内の特設ページで事前エントリーし、抽選を行って当選者が決まる。
ロッテ渡辺俊介投手(35)が予定されている19日の楽天戦の先発に向けて16日、QVCマリンで調整した。ランニング、ノックなどを受け、成瀬とのキャッチボールでフォームを確認。雨天の影響で12日のオリックス戦先発が流れ、調整登板した13日のイースタン・DeNA戦では5回5失点と低調だった。「原因ははっきりしている。打たれるようなボールを投げていたということ。悪ければ1軍であろうと、2軍であろうと打たれる。すごい緊張感が生まれたのでよかった」と前向きにとらえていた。
パ・リーグで2位のロッテと3位の日本ハムのゲーム差が「マイナス0.5」となる珍しい現象が起きた。
2位のロッテは12試合、7勝4敗1分けで勝率6割3分6厘、3位の日本ハムは16試合、10勝6敗で6割2分5厘。リーグ戦の順位は勝率で決まり、ゲーム差はあくまで目安であって順位決定については考慮されていない。今回はロッテの試合消化が少ない上、引き分けもあるためにゲーム差が「マイナス表記」となる逆転現象が起こった。
プロ野球経験者が学生の指導者になるための条件などをプロ、学生側の両者で議論する「学生野球資格に関する協議会」が16日、東京都内で開かれ、プロ側は指導者資格を得るための研修制度を新設することを提案した。今後、制度の中身を具体的に詰め、6月の協議会で再び話し合う予定。
現在、元プロ選手が高校や大学の指導者になるためには原則として教員を2年以上務め、学生野球資格を回復する必要がある。日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は「学生資格を回復するためには何が必要か。研修(制度)をしっかりとしたものにしたい」と語った。
日本学生野球協会の内藤雅之事務局長は「(具体案が)分かりやすくできればいいこと。(学生野球の)現場にはプロの技術を学びたいという意見もある」と話した。