ロッテが競り勝ち、3連勝で首位に浮上した。1−1の8回に根元の2打点目となる中前適時打で勝ち越し、継投で逃げ切った。グライシンガーは8回途中1失点で3勝目。日本ハムは8回の1死満塁を生かせず、連勝が4で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 |
北海道日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテのブルペンからザックザックと「金の卵」が出てくる。2勝の藤岡、1勝の中後に続き、この日はドラフト4位ルーキー益田直也投手(22)が、勝ちに等しい好リリーフでチームを首位へと押し上げた。
1点リードの8回1死満塁。3番手としてマウンドに上がった。同学年の4番中田に対し、オール直球で勝負した。「僕は昔から知っているけど、向こうは絶対に僕のことを知らないでしょうね」と対決を楽しんだ。決め球は141キロ高め直球で捕邪飛に仕留めた。
さらに強心臓を見せつける。続く稲葉に対しては、1ボールから2球連続内角へ直球を投げ込んだ。稲葉が得意とするコースへもひるむことなく連続ファウルでカウントを稼ぎ、最後は渾身の145キロ外角高め直球で遊ゴロに打たせて取った。「自分が抑えて目立ちたいとか欲を出さず、目の前の打者を打ち取ることだけ考えた。全然緊張しなかったです」と言ってのけた。
今春キャンプで初のフリー打撃登板の際、西本投手コーチに「インコースへ投げてもいいんですか?」と質問したという。打者は井口と今江。主力に当てる恐怖より、打者に向かっていく姿勢の方が上回っていた。西本コーチは「阪神のコーチ時代を通じてもルーキーからこんなこと言われたのは初めて。投手にとって一番大事な要素」とプロとしての資質を評価した。
これで早くも9試合に登板し5ホールドをマーク。「自分の勝利は全然いらないです。それは藤岡と中後に任せます。僕はチームの勝利に貢献できる仕事ができればいい」。雑草魂でチームの縁の下を支える覚悟だ。
試合終了後、東京ドームのロッカールームに戻って携帯をチェックすると、母しのぶさんから早速メールが届いていた。「お疲れさま。よく抑えたね」。プロに入ってから、益田が登板した試合後には必ず連絡が入るという。「ほぼ毎日連絡とってますね」と照れくさそうに話した。 1歳の時に両親が離婚し、女手1つで育てられた。用具や遠征費などお金がかかる野球を大学まで続けさせてくれた感謝の気持ちから、契約金6000万円は全てプレゼントした。次なる親孝行は?「僕が投げているのが1番の楽しみと言っているので、ずっと1軍にいて50試合は投げたい」と目標を掲げた。まずは5月1日からのオリックス戦(京セラ)に初観戦に訪れる母の前で好投し、一足早い母の日のプレゼントを贈るつもりだ。
ロッテは24日、日本ハム4回戦(東京ドーム)に2−1で勝利。1点リードの8回1死満塁のピンチで救援したドラフト4位・益田直也投手(22)=関西国際大=が中田、稲葉の強打者を抑えて切り抜けた。ロッテは日本ハムに0.5ゲーム差に迫ったが、試合数が少ないために勝率はトップという“暫定首位”に立った。
全身全霊の10球。ルーキー益田が躍動した。チームの“暫定首位”浮上を演出し、新人ではリーグトップの5ホールド目をマークした。「打たれるイメージはなく、抑えるイメージを持ってマウンドに立ちました」。
1点を勝ち越した直後の8回。好投のグライシンガーが連続安打でつかまり、2番手の中後も死球で1死満塁の大ピンチ。4番の中田を迎えた場面でマウンドを託された。球速自体は145キロに満たないが、気持ちを込めたオール直球の5球勝負で捕邪飛に。続く稲葉も遊ゴロに仕留め、勝利をたぐり寄せた。
中田とは同世代だが、市和歌山商高出身の益田にとって、大阪桐蔭高で全国区だった中田は別次元の存在だった。「僕は高校でも補欠。中田は僕を知らないです」。そんな立場からはい上がり、プロの世界での真っ向勝負で、見事に勝った。
「期待通りにここまでやってくれている」。西村監督もご満悦。頼もしいルーキーがチームをトップに押し上げた。
並のルーキーならば、ぶるってしまいそうなピンチだった。1点リードの8回。1死二、三塁。ロッテ2番手の中後が糸井に死球を与え1死満塁となったところで、益田の出番がやってきた。
「“本塁打、四球はあかん”と考えたが、びびると自分の投球ができない。だから楽しみながら思い切って投げた」。中田を5球連続直球で捕邪飛、稲葉は145キロの直球で遊ゴロ。度胸満点の計10球だった。
市和歌山商時代は控えの遊撃手。中田と同学年だが「こっちは補欠。高校の頃に会っていたら“サインをください”って言いそうなぐらい」と雲の上の存在だった。それがどうだ。「第1打席で変化球に泳ぎながら適時打を打っていたので、今度もスライダーに合わせてくる」と冷静に読み切って直球勝負で仕留めた。
ドラフト1位・藤岡、2位・中後に比べて注目度は低かったドラフト4位右腕だが、これで登板9試合は薮田らと並びチーム最多タイ。西村監督は「今日は益田。プレッシャーがかかる場面で新人らしからぬ投球だった」と舌を巻いた。チームは3連勝。首位に返り咲いたチームに、今や欠かせない存在だ。
ロッテの根元が0−1の6回1死二塁で多田野の決め球のフォークボールを右翼線へ同点打。8回には1死一、三塁で宮西のスライダーを中前へはじき返し勝ち越し点を挙げた。
ともに2ストライクを取られてから相手投手の勝負球を仕留め「追い込まれたので全ての球種を打てるようにした」と、してやったりだった。
ロッテの根元が持ち味の打力で勝利に貢献した。
0−1の6回1死二塁で多田野の決め球のフォークボールを右翼線へ同点打。8回には1死一、三塁で宮西のスライダーを中前へはじき返し勝ち越し点を挙げた。ともに2ストライクを取られてから相手投手の勝負球を仕留め「追い込まれたので全ての球種を打てるようにした」と笑顔で話した。
ロッテが日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦に勝ち、「マイナス0.5」ゲーム差で19日以来の首位に返り咲いた。この時もゲーム差はマイナス0.5だった。
ロッテは11勝6敗1分けで勝率6割4分7厘となり、日本ハムは14勝8敗で勝率6割3分6厘。リーグ戦の順位決定にゲーム差は考慮されず、勝率で決まるために試合消化数が少なく、引き分けもあるロッテが日本ハムを上回った。
ロッテ根元俊一内野手(28)が、1点を追う6回に同点適時打を放った。この回、1死二塁から真ん中内寄りのフォークを右前へ運んだ。「前の打席で併殺打を打っていたので、何とかしたい気持ちだった。前回の日本ハム戦は3つ負けているので、今日は勝たないといけない試合。グライシンガーが頑張っているから、何としても勝たせてあげたい」と話した。
ロッテ井口資仁内野手(37)が、米大リーグ・レイズとマイナー契約で合意間近と報道された松井秀喜外野手(37)を祝福した。この日の日本ハム戦前に一報を聞き「良かったね。長くやってもらわないといけない選手だからね。もうそろそろ決まるとは思っていた。おめでとう」と話した。メジャー在籍時は球場で顔を合わせれば、よく会話したという間柄だけに、朗報を喜んでいた。
プロ野球選手会は24日、甲子園球場内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、昨季から導入された統一球の見直しを申し入れた。新井貴浩会長(阪神)は「去年から統一球に変わって(投高打低の)数字というのはしっかり出ているし、このままでいいのかなと。他球団の選手からも、野手だけじゃなく、投手の方からもそういう声は聞いている」と説明した。
導入1年目の昨季に本塁打数が激減し、今季も「投高打低」の傾向が続いている。NPB側は今後、12球団で協議する方針。選手関係委員会の鈴木清明委員長(広島球団本部長)は、検証委員会などを立ち上げて調査する可能性もほのめかした。
選手会は他に、
を求めた。
日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は24日、兵庫・西宮市内で日本野球機構(NPB)や12球団側と事務折衝を行い、昨季から導入されて本塁打数が激減した統一球について検証と見直しを求めた。あまりに顕著な“投高打低”傾向に、ついに一石が投じられた。
統一球はそれまでの使用球よりも反発係数が抑えられ、両リーグの本塁打数が2010年の1605本から昨年は939本に激減。一方、防御率1点台の投手が6人も誕生した。今季も完封試合が多く見られるなど、打者が対応に苦しんでおり、明らかな“投高打低”現象がある。
日本プロ野球選手会の新井会長は「数字にもしっかり出ている。このままでいいのかな、という意見が選手会で多かった。野手だけではなく、投手からもそういうことを聞いたので、少し検証してくださいという話をした」と明かした。松原徹事務局長も「飛ぶボールにしようというのではなく、現状をどう考えているのか検証しようということ」と説明した。
開幕前、マリナーズとアスレチックスとの親善試合を行った巨人や阪神の選手は「メジャーのボールの方がよく飛ぶ」とも漏らしていた。反発係数を大リーグの公式球(米ローリングス社製)に近づけた統一球だが、逆転現象が起きていた。
NPBの選手関係委員長を務める広島の鈴木清明球団本部長は「選手の感じ方としてMLBのボールの方が飛ぶと。(科学的な)検査ではMLBのボールが飛ばない。選手会から面白みがないという話が出たが、それは12球団でも話している」と今後の検討課題とした。その上で「シーズン途中に変えるのではなく、来年以降の検討課題になる」と語った。
五輪やWBCで日本選手が使用球への対応に苦慮したことから、加藤良三コミッショナーの「国際基準に合わせるべき」との提言で導入された統一球だが、2年目にして見直しの機運が高まってきた。
新井選手会長は統一球にノー!!労組・日本プロ野球選手会会長を務める阪神・新井貴浩内野手(35)は24日、西宮市内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、飛ばない統一球の検証及び見直しを求めた。
WBC参加国は、国内リーグなどではそれぞれ各国独自の使用球がある。WBC第1、2回参加国で、使用球をわざわざメジャー使用球に近づけた国は日本だけ。第1回WBC前に、どの球を使用するかの会議が行われた。米球界関係者に「目を閉じて、この2つの球のどちらがいいか、手触りで判断して欲しい」とメジャー使用球と統一球以前の日本での使用球を手渡した。答えは「日本」。「ならば、使用球も日本製を」と詰め寄ると、答えは「NO」。理由は「このボールは素晴らしいが、使用球を変えると、これまでの記録の整合性がなくなる」という説明だった。
新井選手会長は統一球にノー!!労組・日本プロ野球選手会会長を務める阪神・新井貴浩内野手(35)は24日、西宮市内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、飛ばない統一球の検証及び見直しを求めた。導入1年目の昨季から“投高打低”が続いている。この日、虎は今季2度目の完封負け。ファンも投手戦ばかり見たくない!!
甲子園。虎が0−1の惜敗。球界を取り巻く問題が、また浮き彫りになった。選手会の会長として新井は、試合前にNPB側と約2時間半に渡り協議を重ね、意見を交わした。話題の中心は“飛ばないボール”だ。
「去年から統一球になって、数字というか(データが)しっかりと出ている。このままでいいのか?という感じがする。各球団の選手に聞いても、そういう意見が大多数。野手だけじゃなくて、ピッチャーからもそういう話を聞く」。
12球団の選手代表として、現場の思いを集約してNPBに伝えた。ズバリ、ボールの検証および見直しを求めたのだ。実際に、昨季の本塁打数は2010年シーズンからセ、パ両リーグ合計で666本も減った。今季、阪神は甲子園でいまだノーアーチ。他球団も完封試合が多い。恩恵を受けているはずの投手からも統一球への異論が出ている。
一流投手は、ボールに関係なく、いい成績を残すが、一流の域に達しない投手までもが、飛ばないボールのおかげで成績を伸ばしている−。投手陣の間にも、こんな声も挙がっている。
開幕前、マリナーズとアスレチックスとの親善試合を行った巨人や阪神の選手は「メジャーのボールの方がよく飛ぶ」とも漏らしていた。球界でも統一球に疑問を呈する声は多い。
楽天・田淵ヘッドコーチは「僕は野球の醍醐味はホームランだと思うんだけど。ファンがホームランの出ない、今の野球をどう思うか知りたい」と話す。ソフトバンク・王貞治球団会長は「(統一球を)何とかしようとするチャレンジ精神が欲しいね。人間は工夫してやることができるんだから」といいつつ、 「やっぱりファンが喜ぶようなホームランを打って欲しいね」。通算868本のアーチを放った男としては、今の“投高打低”の現状には、物足りないようだ。
元々、MLB球とほぼ同質の公式球を採用するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での使用球に準じようと導入された統一球だったが、事態は球界を揺るがす問題に。この日、新井と対談したNPB側の選手関係委員長を務める広島・鈴木清明球団本部長は大リーグ球を比較の対象に説明した。
「選手の感じ方としてMLBのボールの方が飛ぶと。(科学的な)検査では(日本の統一球より)MLBのボールが飛ばない。選手会から面白みがないという話が出たが、それは12球団でも話している。(ボールの)変更が必要なら議論していく。来季以降の検討課題です」。
新井会長が投じた統一球への疑問。球界を動かすのか。
日本代表のスポンサー料などが日本野球機構(NPB)に入ることを求め、選手会が参加表明をしていない来春の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場問題については、進展がなかった。
態度を保留している選手会は大会運営会社WBCIに収益配分改善を求める交渉継続をNPB側に再度、訴えた。大会期間外活動による収益確保が妥協点として提示されていることに、新井会長も「総会で2度も決議を採っていて姿勢は変わっていない。これからの野球界のために選手会とNPBは共同で(改善のために)戦っている。温度差はない」とした。
日本プロ野球選手会はこの日の事務折衝で34、35歳など一定の年齢に達した選手がフリーエージェント(FA)権を獲得できるような制度改革を12球団側に提案した。
昨年は東日本大震災の影響もあり、話し合いが進まなかった。選手会の松原徹事務局長は「今年はFAについてしっかりと話していきたい」と語り、資格取得年数は従来通り、一律7年を要望した。
日本プロ野球選手会(会長・新井貴浩=阪神)は24日、甲子園球場内で日本野球機構(NPB)や12球団側と事務折衝を行い、導入2年目の統一球についての見直しを申し入れた。12球団側も選手会の要望を踏まえた上で、検証する方針を示した。
「野手だけでなく、投手からも(統一球は)どうなのかという意見を聞いている。少し検証してくださいという話をした」。新井会長はそう明かした。統一球はそれまでの使用球よりも反発係数が抑えられ、昨季の本塁打数は2010年シーズンからセ、パ両リーグ合計で666本も減った。今季も両リーグ計118試合のうち、完封37試合(24日現在)で、打者が対応に苦慮している。
著しい投高打低。過剰な投手優位の状況が、投手と打者が切磋琢磨して技術を競うという本来あるべき野球の姿を消してしまうのではないかとの現場の声もある。また、ファンの中には「野球の華はホームラン」との意見も多く、「野球離れ」を危惧する声も上がっている。新井会長は今回、選手会担当者による12球団巡回で集まった声を代表してNPB側へ届けた形で、「本塁打減少や完封試合増加など数字として出ている。このままでいいのかということを検討して欲しい」。同時に、3月に日本開幕戦を控えたマリナーズ、アスレチックスとの親善試合に出場した巨人、阪神の選手が肌で味わった「統一球はメジャーの球よりも飛ばない」という実感も伝えた。
選手関係委員長を務める広島・鈴木清明球団本部長は「選手会から面白みがないという話が出たが、それは12球団でも話している。反発係数でMLB球より飛ばないということはない。12球団に(選手会の要望を)持ち帰る」とした上で、「シーズン途中に変えるのではなく、来年以降の検討課題になる」と語った。
日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)は24日、兵庫・西宮市内で事務折衝を行い、選手会側が昨年から導入された統一球の見直しを求めた。NPB側は統一球の効果などを再検証する方針を固め、来季の使用については12球団であらためて議論する構えだ。
昨年から採用された統一球は、従来より反発係数が低く「飛ばない」とされる。本塁打数や得点数は激減し、投高打低の傾向は極端だ。選手会は各球団にヒアリングを行い、統一球に関する選手たちの意見を集約。選手会の新井貴浩会長(35)=阪神=は「このままでいいのかという意見が多かった。野手だけでなく、投手からもそういう声が聞かれた。数字にもしっかり表れていますから」と、再検討の必要性を強調。3月にメジャー球団と交流戦を行った巨人、阪神の選手からは「メジャー球のほうが飛ぶ」という意見まで出ていた。
統一球が採用された昨シーズンと、一昨年を比較すると、その差は歴然だ。12球団の合計得点は2010年の7582点が、11年には5663点に。本塁打数も1605本から939本に。一方、無得点試合は126試合から196試合に増えた。
NPB側の選手関係委員長を務める広島・鈴木球団本部長は「反発係数を調べると、メジャー球の方が高いということはない。日本の球界にとって、どのボールがいいのか、12球団で持ち帰って考えたい」と、来季以降の使用については今後の検討課題とする考えを明かした。
日本プロ野球選手会は24日の事務折衝で34、35歳など一定の年齢に達した選手がフリーエージェント(FA)権を獲得できるような制度改革を12球団側に提案した。
昨年は東日本大震災の影響もあり、話し合いが進まなかった。選手会の松原徹事務局長は「今年はFAについてしっかりと話していきたい」と語り、資格取得年数は従来通り、一律7年を要望した。
日本代表のスポンサー料などが日本野球機構(NPB)に入ることを求め、選手会が参加表明をしていないワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場問題については、進展がなかった。
日本プロ野球選手会は24日、兵庫県西宮市内で日本野球機構(NPB)や12球団側と事務折衝を行い、導入1年目の昨季に本塁打数が激減した統一球についての見直しを申し入れた。12球団側も選手会の要望を踏まえた上で、検証する方針を示した。
統一球はそれまでの使用球よりも反発係数が抑えられ、昨季の本塁打数は2010年シーズンからセ、パ両リーグ合計で666本も減った。今季も完封試合が多く見られるなど、打者が対応に苦慮している。選手会の新井貴浩会長(阪神)は「野手だけでなく、投手からも(統一球は)どうなのかという意見を聞いている。少し検証してくださいという話をした」と話した。
広島の鈴木清明球団本部長は「選手会から面白みがないという話が出たが、それは12球団でも話している。12球団に(選手会の要望を)持ち帰る」と話した。その上で「シーズン途中に変えるのではなく、来年以降の検討課題になる」と語った。