わたしはかもめ2012年鴎の便り(4月)

便

4月30日

千葉ロッテ4−3福岡ソフトバンク(QVCマリン)

ロッテが競り勝った。4回に大松の2点適時打など4安打を集め、3点を先行。追いつかれた5回に里崎の犠飛で勝ち越した。藤岡は6回3失点にまとめ、3勝目。ソフトバンクはプロ初登板の先発千賀が、打者2巡目の4回に崩れた。

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福岡ソフトバンク0000300003
千葉ロッテ00031000x4

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ロッテ56年ぶり藤岡4月3勝[ニッカン]

ロッテのドラフト1位、藤岡貴裕投手(22)が本拠地初勝利で球団の新人で56年ぶりとなる4月中の3勝目を挙げた。先発したソフトバンク戦は5回に3失点と崩れるなど不安定だったが、瀬戸際で踏ん張り、6回3失点でバトンタッチ。同期の同2位中後、同4位益田が7、8回と日本一軍団の反撃を封じ最後は守護神薮田が締めた。昨年最下位のロッテは、“ルーキーズ”の活躍で4月2位と好発進した。

藤岡は同期の中後、益田とベンチ最前列に並び、最後の戦況を見守った。「薮田さん、頼みます!」と祈った。最後に薮田が投直を好捕して、緊張感から解放された。球団では56年の中西勝己以来となる新人の4月末までの3勝。快挙達成にも、同期3人そろったお立ち台で反省と感謝の思いを口にした。「不甲斐ない。この2人と薮田さんが抑えてくれて勝てた。打線にも感謝です」と控えめに笑った。

球の走りはまずまず。だが直球が暴れた。初回は先頭から5球連続ボール。制球のいい左腕には珍しかった。味方が3点を挙げた直後の5回も連続四球と2本の適時打で一気に追いつかれた。過去2度、味方打線が3得点した直後の回に失点。攻撃が長くなった時にリズムが乱れた。この日はグラウンドコート着用でキャッチボールをして工夫したが崩れた。「ベンチでの肩の作り方をしっかりやらないと」と課題を覚えた。

だが同期が救った。7回から中後が18球中17球の徹底したスライダー攻めで流れを遮断。8回には2日前に救援失敗した益田が後を継いだ。2日前の夜はホテルで寝るまで打たれた場面を振り返り、助言されたことをノートに書き込んだ。「自分はやれると思い、やり返す気持ちで投げた」。前回、同点打を浴びた松田を空振り三振に退け「ヨッシャー!」とほえた。

1本の矢ではない。3本の矢だから活躍できる。中後は言う。「全員負けず嫌い。お互い、いい刺激になっている」。同期で感じたことを言い合う。益田も「体が突っ込んだとか、投げ方が悪いとか2人ともサラリと言う。同級生に言われて否を認めるのは難しいが、大事ですね」と認める。

藤岡もプロ最短降板とはいえ、6回3失点で試合をつくり、2人の活躍を引き出した。西村監督も「信頼がなければあの代え方はできない」と認める。4月2位の原動力となった藤岡も「役割は違うけど、いい形で支え合えれば」と、ルーキーズの力を結集させることを誓った。

ロッテ藤岡が3勝目。4月までに3勝を挙げた新人投手は藤岡の桐生一の先輩にあたる久米勇紀(ソフトバンク)が08年に3勝して以来。ロッテでは毎日時代の50年荒巻淳、榎原好(以上6勝)上野重雄(3勝)、56年中西勝己(3勝)に次いで球団史上56年ぶり5人目となった。

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藤岡、球団56年ぶり新人4月時点3勝!…ロッテ[報知]

初めて立ったQVCのお立ち台。好救援した中後、益田の隣で藤岡は少し申し訳なさそうだった。新人投手ではチーム史上56年ぶりの4月までの3勝到達。「本当に不甲斐ない。3勝はうれしいけど、少しモヤモヤした形になってしまった。変な感じ」。プロ最短6回4安打3失点でつかんだ本拠地初白星は、満足からほど遠かった。

「いつも大量点を取ってもらった後に点を取られてしまう」。猛省したのは3点を先行した直後の5回だ。高低に制球がバラつきながらもそれまで無安打に抑えていたが、先頭から松田、小久保を四球で歩かせると3安打を集められて3失点。同点に追いつかれた。

4回の打者9人の猛攻の最中、キャッチボールをしながら戦況を見守ったが、攻撃が長引くとみて1度ベンチへ。コートを羽織って、キャッチボールを再開したが、マウンドでは思うような投球ができなかった。「大量得点の後の肩を作り方をしっかりしないと」。15日の同カード(ヤフーD)でも4点をもらった直後に連続四死球で失点している。

他の新人選手よりも早く、入団決定直後から登場曲のビヨンセ「Love On Top」を決め、イメージし続けた本拠地マウンドでの初勝利。その投球内容は理想と違ったかもしれない。だからこそ、お立ち台から降りた背番号18は、リベンジに力を込めた。「次こそはいい形で上がりたい」−。

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里崎決勝犠飛でロッテ貯金4も浮かれず「最後が大事」[スポニチ]

ロッテの里崎が同点の5回1死満塁から決勝の左犠飛。4回1死満塁の好機で浅い中飛に倒れて走者を本塁に還せなかっただけに「前の失敗もあったんでゴロを打たないようにした。状態は悪くない」と納得の表情だった。

チームは4月貯金4と上々のスタート。ただ、「あまり関係ない。最後にどうなっているかが大事」とずっと先を見据えていた。

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新人リレーで藤岡3勝目、ロッテルーキー56年ぶり[スポニチ]

ロッテの藤岡貴裕投手(22)が30日のソフトバンク戦で、今季3勝目を挙げた。6回3失点ながら新人が4月までに3勝を挙げるのは、56年の中西勝己(当時毎日)以来、球団史上56年ぶり。チームも貯金4で首位・日本ハムに2ゲーム差の2位で4月を終えた。この日、好救援で藤岡の勝利をアシストした中後悠平投手、益田直也投手(いずれも22)とともに、新人3投手がチームの躍進を支えている。

初々しい笑顔が並ぶ中で、1人バツの悪そうな苦笑いを浮かべた。中後、益田と並んだ新人トリオのお立ち台。QVCマリンでロッテファンの大歓声が降り注ぐ中、藤岡の口から出たのは反省の弁ばかりだった。

「不甲斐ない投球だった。3勝目は凄く嬉しいけど、仲間が点を取ってくれたのにすぐ同点に追いつかれて、先頭にも四球を出して…不甲斐なかったです」。

6回4安打3失点の粘投で本拠地初勝利。新人が4月までに3勝を挙げるのは、56年の中西勝己以来、球団では56年ぶりの快挙。それでも表情が浮かなかったのは、3点の援護をもらった直後の5回が許せなかったから。直球、スライダーが高く抜けて修正が利かない。連続四球で無死一、二塁とし、そこから甘い球をことごとく痛打され同点にされた。その裏の味方の援護で勝利投手となったが「大量得点の後の失点が多い。攻撃の間の肩のつくり方を考えないと。モヤモヤした3勝ですね」。即戦力として期待が大きいからこそ、西村監督も「藤岡はもう少し投げて欲しかった。制球がバラバラだったね」と注文を出した。

それでも、柔剛自在の投球は新人離れしていた。最速142キロの直球で内角を果敢に攻める。2回の江川の打席ではバットを2本折り、4回には初回に続き怪力ペーニャのバットをへし折った。一方で1点リードの6回2死一塁では、内角を意識させた後に真ん中低めに106キロのカーブを落とし、江川を空振り三振。力任せではない。奥行きの深さを感じさせる投球術だった。

頼もしい同期と切磋琢磨できる環境が相乗効果を生み出している。藤岡の3勝目を好救援でアシストした中後、益田とは球場を離れたプライベートでも「おまえ、あの球は甘かったな」「少し上体が突っ込んでいたぞ」と遠慮なく指摘し合う。益田は「野球の話ばかりです。2人は厳しいですよ。僕もそうですけど。女の子の話は…しないです。今は野球しかないんで。3人で刺激し合えるのがいい」と話す。藤岡も「役割は違うけど、お互い支え合いながらできている」とこのときばかりは笑顔で声を弾ませた。

チームは4月を終え貯金4の2位。首位・日本ハムに2差に迫った。すでに藤岡の存在は、先発の一角として欠かせない存在になっている。「今度は気持ちいいお立ち台にしたい。1つ1つ、自分が投げる試合は勝ちたい」。驚くのはまだ早い。黄金ルーキーが真価を発揮するのはこれからだ。

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藤岡、ロッテ左腕で4月3勝は“火の玉投手”以来62年ぶり[スポニチ]

ロッテの藤岡が6回3失点で今季3勝目。過去の白星はKスタ宮城(対楽天)、ヤフードーム(対ソフトバンク)で挙げており、本拠地QVCマリンでは初勝利となった。

ロッテの新人で、4月までに3勝以上は56年ぶり5人目。左腕では50年の荒巻、榎原以来だ。

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ロッテ・藤岡、22歳リレーで快挙![サンスポ]

ロッテのドラフト1位・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=が30日、ソフトバンク戦で6回3失点で3勝目。チームの新人では1956年の中西勝己(当時毎日)以来56年ぶりに4月月間3勝をマークした。

新人3人が並んだお立ち台で、1番恐縮していたのは藤岡だった。偉業も本拠地初勝利も素直に喜べない。「味方が3点を先制してくれた直後に3失点。不甲斐ない投球で、モヤモヤした3勝目です」。制球が定まらず、3点をもらった直後の5回に連続四球から同点とされた。里崎の勝ち越し犠飛の1点を守り、同期の救援を仰いだ。

7回はD2位・中後(近大)が、8回はD4位・益田(関西国際大)がピシャリ、守護神・薮田につないだ。3人でお立ち台を下りると、右翼席から「黄金ルーキー!」の大合唱。「新人3人は想像以上。大事なところで結果を出している」と西村監督。まさに、4月を2位で終えたロッテの快進撃を象徴するコールだった。

◇藤岡の車で3人一緒に移動

このほど藤岡は国産大型RV車を購入。西武ドームなどへは、中後、益田を乗せて移動している。益田は「試合が終わった深夜でも、タカヒロ(藤岡)が乗せてくれるので助かります」と笑う。車中では野球の話になるそうで「もし2人だったら同級生の意地があって素直に受け入れられないかもしれない。でも3人だと言い合える」。球場ではよきライバルとして切磋琢磨、私生活では助けあっている。

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藤岡4月3勝!新人56年ぶり[ニッカン]

ロッテのルーキー藤岡貴裕投手(22)が6回3失点と粘りの投球で、球団56年ぶりとなる新人の4月末までの3勝目を挙げた。初回に先頭打者をストレートの四球で出したが、2〜4回は威力のある直球で3者凡退。だが味方が3点を先制した直後にリズムを崩し、連続四球と3安打を集中され、一気に同点に追いつかれた。それでも味方が再度、勝ち越し、6回は無失点に封じ、後に託して勝利がついた。「気持ちのいい形で3勝したかったけど、モヤモヤした形になってしまった」と反省した。

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里崎「ゴロだけは」決勝犠飛[ニッカン]

ロッテ里崎智也捕手(35)が決勝打となる犠飛を放った。5回1死満塁からレフトへ飛距離十分のフライを打ち上げ、勝ち越し点を入れた。直前の4回は1死満塁で浅い中飛に終わっていた。「犠牲フライを狙った訳じゃないけど、ゴロだけは打たないようにと考えていた」と冷静だった。

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薮田セーブ挙げるもヒヤリ[ニッカン]

ロッテの守護神、薮田安彦投手(38)がリベンジのセーブを挙げた。2日前のソフトバンク戦で同点の9回から登板し、松中に決勝打を許した。30日は1点リードの9回から登板し、2死を取ってから代打松中を迎えた。警戒しすぎたか、四球を与え、さらに代走の城所に二盗を決められ、一打同点のピンチ。今宮の投直はあわや頭部直撃だったが、とっさに出したグラブに入ってゲームセットとなった。「簡単に2死を取った後の四球は反省しないと。でも抑えることができてよかった。ライナーは上でよかった。下に来ていたら危なかった」と振り返った。

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大松満塁で2点タイムリー[ニッカン]

ロッテ大松尚逸内野手(29)が先制2点適時打を放った。4回2死満塁で打席に入り、内角低めのフォークをライト前へ。この試合前まで打率1割8分2厘と不振にあえぐ中での一打だった。「先制のチャンスだったので、何が何でも点が取りたかった。うまくフォークを拾うことができた。自分らしい打撃ができたと思う。このヒットをきっかけに自分自身も乗っていきたい。マリンではゴールデンウィーク最後の試合。これだけのファンが来てくれているから負ける訳にはいかない」とコメントした。

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