オリックスのバルディリスが2試合連続のサヨナラ本塁打を放った。1点を追う9回1死一塁で、左翼席に4試合連続ホーマーとなる2ランを運んだ。ロッテは3番手の薮田が打たれ、グライシンガー、益田の好投をふいにした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2x | 2x |
3連勝中のグライシンガーは7回を投げ、3安打7奪三振で無失点。サヨナラ負けでハーラートップタイの4勝目は逃したが、防御率0.31は両リーグトップとなった。右腕は「サヨナラ負け?これも野球だ。自分自身はしっかり投げられた。シーズンは始まったばかりだし個人の記録は気にしていない」と話した。西村監督は「7回までしっかり抑えてくれた」とねぎらった。
ロッテは守護神がつかまって逆転サヨナラ負けを喫した。1−0の9回1死一塁から薮田がバルディリスに2ランを被弾。初球の139キロ直球が甘く入り、左翼席に放り込まれた。薮田は試合後、「失投?そうですね。すみません。チームに迷惑を掛けました」と力なく話すと、足早にバスに乗り込んだ。
昨季31セーブを挙げ、今季もここまで8セーブ。西村監督は「うちの守護神ですから。明日から切り替えてまたやってくれるでしょう」と話した。
ロッテは1点リードの9回を託した薮田が打たれた。1死一塁で迎えたバルディリスに直球が甘めに入り、打った瞬間に分かる逆転のサヨナラ2ランを浴びた。試合後は報道陣の「失投か」の問い掛けに「そうですね」と答えてから「すいません。チームに迷惑をかけた」と続けたが、ショックを隠せなかった。
ここまで8セーブを挙げており、西村監督は「うちの守護神なので、切り替えて、またやってくれるでしょう」と話した。
ロッテの根元が5回1死一、三塁で右前へ先制打を放った。「セス(グライシンガー)も頑張っていたし、何とか先に点が欲しかった」と話した。
打力を買われて7年目で遊撃の定位置をつかんだが、この試合まで打率2割1分6厘だった。150キロ台の球速を連発するフィガロの速球をはじき返し「足の速い走者(工藤)だったので、バットに当てたら何とかしてくれると思った」と味方に感謝した。
ロッテ・サブロー外野手(35)がサヨナラ負けに責任を感じた。「1−0で勝つチームは理想だけど、もっと点を取らないと。オレも中途半端だった」と初回1死一、三塁で併殺打に終わったことを反省した。150キロ台を連発したオリックス先発のフィガロに対しても「速いけど、まったく打てない訳じゃない」と突破口はあったはずと強調した。
ロッテ西村徳文監督(52)は3連勝を逃し、悔しさを押し殺すように試合を振り返った。守護神薮田がバルディリスに初球の甘く入った直球でサヨナラ弾を浴びたことに「昨日、サヨナラ本塁打を打っている打者だから、最初の入り球は慎重に行って欲しかった」と話した。
ロッテ根元俊一内野手(28)が先制打を放った。5回1死一、三塁からフィガロの直球をライト前にしぶとく、はじき返した。「セス(グライシンガー)も頑張っていたので何とか先に点が欲しかった。ランナーが足の速い選手だったので、バットに当てたら何とかしてくれると思っていた。初球をミスってしまったが、切り替えて思いっきり打つ事が出来ました。本当に良かったです」とコメントした。
ロッテ西本聖投手コーチが4回まで2安打無失点と好投を見せている先発のグライシンガーについてコメントした。「今日はストレートが走っているね。今まで同様にいい立ち上がりだね。相手もそれほど足を使ってくるチームではないと思うから、ランナーを出しても落ち着いてバッターに集中して投げて欲しい。先制点を取るまで、先に点をやらないんだという強い気持ちと、粘り強いピッチングをして欲しい」。