わたしはかもめ2012年鴎の便り(5月)

便

5月13日

千葉ロッテ3−2福岡ソフトバンク(QVCマリン)

ロッテが4連勝。2−2の6回2死二塁から角中の中前適時打で勝ち越し、継投策で逃げ切った。6、7回を無得点に抑えた小野が今季初勝利を挙げた。ソフトバンクは14安打を放ったが、15残塁の拙攻で今季初の3連敗となった。

123456789R
福岡ソフトバンク0000200002
千葉ロッテ02000100x3
西村監督
「(今季初勝利の小野は)今日は良くやってくれました! 前は天気が悪かったから、仕方なかった(10日の先発予定が雨天中止)。(中継ぎ起用について)中止になった日に言いました。中継ぎを強化したかった。経験も多く、長いイニングが投げられますからね。(先発で5回11安打2失点の藤岡は)打たれ過ぎですね。コントロールが良くなかった。前回も言ったんですが、どこかに原因があるんでね。コーチと話をしてやっていかないと。今日も立ち直りかけたところでああいう形(ペーニャに2ランを浴びる)になってしまったから。(角中は)良いところで打ってくれている。5番の仕事をしっかりしてくれています。(4連勝について)交流戦に入る前にこの形で終われたのは良いですね。去年は(交流戦で)負け越している訳ですから、これからですよ。1つ、1つ、今までの形でやっていきたい。(好調の要因は)先発陣ですよね。しっかり投げてくれている。最初はバッティングが駄目だったが、調子を上げてきてくれている。あとは中後と益田の活躍ですよね。本当に良くやってくれてますよ。」
角中
「(昨日はサヨナラ犠飛の打撃に納得していませんでしたが、今日の決勝打は?)納得してます。(同点の6回2死二塁の打席でしたが?)2ボールになったので、ここはチェンジアップかフォークしかないと思って、待ってました。(6試合連続安打ですが?)はあー(笑)、試合をやるからには毎試合ヒットを打ちたいと思ってるんで、良いことだと思います。(2回の好走塁について)正直、三塁でストップかなと思ったんですが、全力で走っておいて良かったです。(9回の好守はグローブに)入りました(笑)。(今日は母の日ですが?)特にはないんですけど(笑)。でもやっぱり、いつも恥ずかしくて言えないんですけど、感謝しています。」
小野
「(今季初登板だったが?)この日のために自分なりにしっかり準備をしてきているので。やっと開幕できました。この3つ(対福岡ソフトバンク3連戦)は厳しい戦いだったんですけども、連勝できたことが1番嬉しいです。(先発予定だった10日の試合は雨で流れましたが?)常に戦っていたので。やっとマリーンズの一員になれた、そんな気がします。(若手投手陣が頑張っていますが?)本当に新人が頑張ってくれていたので、自分もベテランですが負ける訳にはいかないので、これからどんどんチームの勝利に貢献していけるようにやっていきたいと思います。」

◇ロッテ・今江が勝利呼ぶバント安打

絶妙のバントヒットで、ロッテ・今江が勝利に貢献した。

同点の6回1死。三塁前にセーフティーバントで出塁。角中の適時打で決勝のホームを踏んだ。「前の打席の時、サードが後ろの方にいましたからね。あの位置にいたら(アウトにするのは)無理ですから。自分もサードなんで」。チームは3回以降無安打。流れを呼び戻す安打を喜んだ。

16日から交流戦を迎える。昨季は8勝14敗と大きく負け越した。「交流戦優勝という欲は出さず、しっかり勝ちたい。今せっかく首位。それをキープできるようにしたい」と意気込んだ。

◇ロッテ・藤岡が11安打2失点の粘投

ロッテ・藤岡が5回を被安打11、毎回得点圏に走者を許しながら2失点。3回には無死満塁のピンチを招いたが、後続を断つなど、何とか試合を作って同点でマウンドを降りた。「前よりは良かったけど、ヒットを打たれすぎた。チームが負けなくて良かった」と振り返った。

6日の西武戦は3回0/3を8安打4失点で降板した。中間、ブルペンでフォームを入念にチェック。「突っ込むような部分がなくなって、ちょっとずつ前に体重が乗るようになった」と復調の手応えはある。「今後、勝っていけるように頑張りたい」とさらに修正して、次戦に臨む。

◇独立L時代から主食は牛丼 ロッテ・角中

ロッテ・角中が2日連続の決勝打を放った。

前日は延長11回にサヨナラ犠飛。この日は同点の6回1死二塁から決勝中前打で試合を決めた。「チェンジアップかフォークかと思った。今年初めて読みが当たった」としてやったり。独立リーグから入団6年目。「当時はゴハンは吉野屋ばかりでした。今?変わらないですが」と主食牛丼男は笑わせた。

角中
「みんなで繋いだチャンスだったので、何とかしたい気持ちでした。ツーボールになったので、チェンジアップしかないと思い狙っていました。狙ったボールをしっかり捉えることができました。」(6回勝ち越し適時打)

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サンデー晋吾、中継ぎで「やっと開幕」[ニッカン]

ロッテの流れを変えたのは“サンデー晋吾”こと小野晋吾投手(37)だった。ルーキー藤岡に5回まで11安打のタカ打線を相手に今季初登板。だが、37歳右腕は冷静沈着だった。6回を抑え、7回1死一、三塁のピンチ。「とにかく腕を振ろう」。冷静に投手としての原点に立ち返った。小久保を内角シュート攻めで空振り三振。多村は外角スライダーで右飛に打ち取り、切り抜けた。その裏に勝ち越し点が入り、今季初勝利を飾った。

「この日が来ることを信じて準備してきた。やっと開幕できた」。今季開幕時、小野は2軍にいた。ここ5年は仙腸関節炎(腰痛の一種)に苦しみ、昨年も2軍スタート。だが昨オフに入念にケアし、痛みも出ずにキャンプを過ごした。オープン戦も一定の結果を出したが、藤岡らが加わったハイレベルな先発ローテ争いに生き残れなかった。

競争が激しいのは、くさる要因ではなく歓迎すべき現象だった。「チームにとってはいい相乗効果。いい位置にいるのも意識が高いから」。そして2軍で自らは黙々と結果を残し続けた。この1ヶ月半で3勝、防御率0.87。ペンの不調もあり、1軍に昇格し10日の日本ハム戦で初先発予定だった。だが暴風雨で雨天中止となり、中継ぎへ配置転換。だが「しょうがない。どんな形でもチームの役に立てれば」と受け入れた。

7年ぶりの交流戦前の首位ターン。快進撃は「ルーキーズ」の働きも大きかったが、ベテランも渋い働きを見せる。「新人がすごく頑張っているので、ベテランもフォローしたい」。藤岡の先代のサンデー男は、日曜日の登板に「そんな(考える)余裕もなかった」と笑ったが、中継ぎで欠かせない存在になる。

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ロッテ“新旧サンデーリレー”で4連勝[サンスポ]

ロッテは13日、ソフトバンク9回戦(QVCマリン)に3−2で勝ち、4連勝。6回から2番手で登板した小野晋吾投手(37)が、2回2安打無失点で今季初登板勝利を飾った。先発したドラフト1位・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=との“新旧サンデー男”のリレーで、首位の座をガッチリと守った。

“旧サンデー男”の小野が、チームを今季2度目の4連勝に導いた。同点の6回から2回を2安打無失点、3三振を奪った。今季初登板での勝利で、お立ち台ではファンの声援を全身に浴びた。「やっと自分の開幕ができました。新人が頑張っているので、ベテランですが負ける訳にはいかない」。

7回は2安打を喫して1死一、三塁のピンチを招いたが、小久保を137キロの内角シュートで空振り三振。続く多村は外角スライダーで右飛に仕留めた。コーナーを突く40球で、“慣れ親しんだ”日曜日のスタンドを熱狂させた。

「チームが1位争いをしている間に貢献できなかった。歯がゆい思いをした」。開幕は2軍スタート。今月7日から1軍合流し、10日(対日本ハム、QVCマリン)に先発予定も暴風雨で試合が流れただけに、満を持してのマウンドだった。

日曜日が6度目の先発となった藤岡は、5回を投げて11安打を浴びながらも4三振を奪い2失点と粘った。“新旧サンデー男”のリレーで、チームは交流戦前を首位で終えた。

母の日に価値ある白星。「嫁と義理の母と食事にいく約束をしていた。そういう意味ではいいプレゼントになりましたね」と小野。中継ぎに回る交流戦でもフル稼働する。

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また角中!読みピタリV打でソフトバンクに3連勝[スポニチ]

ラッキーボーイの読みがズバリ的中した。同点の6回2死二塁。「直球勝負には来ない」。ロッテの角中はそう読み切って、変化球に狙いを定めた。3球目、116キロチェンジアップを中前へ。前夜は延長11回にサヨナラ犠飛を放った24歳が連日の殊勲打に胸を張った。

「今年初めて読みが当たった。狙い通りの球を、うまく打てたので良かった」。楽天・田中の剛速球を難なくはじき返すなど、直球にめっぽう強い。「そのデータは向こうにも行っているはず。チェンジアップでカウントを取りにくる」−冷静に分析した。狙いは一点。それがはまった。

開幕は2軍スタート。不振のホワイトセルに代わって昇格した。3日から5番に座ると、9試合で6打点と勝負強さを発揮。9日の日本ハム戦(QVCマリン)では、5回降雨コールド後にプロレスラー風のマスクをかぶって雨中のダイヤモンドを1周。スタンドを大いに沸かせるなど、今1番勢いに乗っている。

相手の14安打に対してわずか5安打。それでも勝つのが今の強さだ。4連勝で貯金は今季最多の8。ソフトバンク相手の同一カード3連勝も4年ぶりとなった。前年最下位チームが、首位で交流戦を迎えるのも史上初。西村監督は満足げに言った。「角中がいいところで打ってくれた。相手より安打数が少ないんだから、チャンスを確実にものにしているということ」。10年にはリーグ3位から「史上最大の下克上」で日本一。下克上、再び。勢い満点のロッテが、交流戦でも主役を演じる。

今江
「今日は僕は打てていなかったから。三塁手の様子を見ていけると思った。」(6回1死で初球を三塁前へバント安打。決勝のホームを踏む)
藤岡
「球自体は前回より良かったが、11本は打たれすぎ。野手のリズムを崩して申し訳ない。1年間は長いのでトータルでいい投球をしたい。」(母の日で両親が観戦する前でプロ最多の11安打を浴び5回2失点)

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やっぱり日曜は相性良い「サンデー晋吾」救援で今季初○[スポニチ]

6回から2番手で今季初登板したロッテの小野が初勝利を挙げた。2イニングを無失点。6回には味方が勝ち越しに成功した。

開幕は2軍スタート。初先発予定だった10日の日本ハム戦(QVCマリン)が天候不良のため中止となり、中継ぎに回った。「やっと開幕できた。1ヶ月半、この日が来ると信じていた。チームに貢献したい気持ちだった」。お立ち台に上がった「サンデー晋吾」は、日曜日で満員のスタンドの声援に応えた。

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角中、連日V打!5番に座って10戦8勝!…ロッテ[報知]

2日連続のお立ち台にも、角中の笑顔はぎこちなかった。同点の6回、2死二塁から決勝の中前適時打。「自分では調子がいいとは思ってない。何とかしたいという気持ちでした」。控えめなヒーローの一打でソフトバンクに3連戦3連勝。チームも4連勝で首位をキープし、最高の形で交流戦へ突入する。

狙い通りの一打だった。決勝打の場面は直球、チェンジアップで2ボール。「その前に直球をヒットにしてたんで、直球はないと思っていた。2ボールになってチェンジアップを狙ってました」。スコアラーのデータをベースに自分の感覚で狙い球を絞り、一発で仕留めた。

ここまで、5番に座った10試合は8勝1敗1分けと驚異的な勝率。西村監督が「いいところで打ってくれている。5番の仕事を十分してくれている」と評価する男が、交流戦でもチームを白星へと導く。

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ロッテ・小野、感激の今季初勝利「信じていた」[サンスポ]

ロッテの小野が、感激の今季初勝利を手にした。同点の6回から初登板し、味方が勝ち越した。今季は2軍スタートだったが「開幕から1ヶ月半、この日が来ると信じていた。初登板に懸ける思いは強かった。チームに貢献したい、ただ、その気持ちだけだった」と奔流のように言葉がほとばしった。

7回は、この日本塁打を放っているペーニャをスライダーで、小久保をシュートで空振り三振に取った。持ち味の変化球がさえ「腕を振って自分らしい投球ができた」と、37歳とは思えない初々しさだった。

藤岡
「感じは悪くなかったが、打たれすぎ。ボールが多く、テンポが悪くなった。」(5回で11安打を浴び)
福浦
「今日は母の日だから、天国にいるおふくろが打たせてくれたのかな。」(2回に先制二塁打)

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「晋吾しかいなかった」[ニッカン]

ロッテ西村徳文監督(52)がベテラン小野を称賛した。5回2失点で降板した藤岡の後を受けて6回から登板。7回1死一、三塁のピンチを迎えたが、冷静に小久保、多村を打ち取った。「あの場面は晋吾(小野)しかいなかった。よく投げてくれた」と今季初登板で初勝利したベテランをたたえた。

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藤岡5回11安打2失点で降板[ニッカン]

ロッテ藤岡貴裕投手(22)が5回11安打2失点で降板した。毎回のように安打を許す苦しい投球。3回は無死満塁のピンチを切り抜けたが、5回にペーニャに2ランを浴びた。「自分の投げている感じは悪くなかったのですが、ヒット11本は打たれすぎ。球数も多くなってしまった。ヒットは多く打たれたが、間を抜けるヒットで何とか粘ることができました。しかし、ペーニャのホームランは甘く入り、打たれてはいけないバッターにホームランを打たれてしまったのが悔しい。ボールが多くテンポが悪くなり、野手の人のリズムも崩してしまい申し訳ないです」とコメントした。

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大松適時打「いい追加点」[ニッカン]

ロッテ大松尚逸内野手(29)が2点目の適時打を放った。2回1死三塁から高めの直球をライト線へはじき返す適時二塁打。「ファーストストライクから積極的に行くつもりで打席に入りました。ストライクを取りに来ると思っていたから、思い切っていけました。いいバッティングでいい追加点が取れました」とコメントした。

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福浦「母の日の思い」先制打[ニッカン]

ロッテ福浦和也内野手(36)が母の日に捧ぐ、先制打を放った。3回無死一塁から高めの速球を振り抜き、痛烈な打球で右翼線へ。一塁走者の角中の激走で、先制点が生まれた。「ランナー一塁で一塁手がベースについているので、一、二塁間を狙ってランナーを三塁へ進めたいと思っていた。今日は母の日。昨年の母の日もホームランを打っているし、今日もいい所で打つことができた。天国にいるおふくろが打たせてくれたのかな。とにかく勝っていい試合を見せたい。昨年の母の日以来、ホームランを打てていないから、今日も打たせてくれるかな」と愛情のこもったコメントだった。

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