わたしはかもめ2012年鴎の便り(5月)

便

5月19日

横浜DeNA2−4千葉ロッテ(横浜)

ロッテが1分けを挟む連勝を3年ぶりの6に伸ばし、貯金を今季最多の10とした。4回、2死三塁から4連打で3点を先制。3−2の9回に加点した。7回途中2失点の成瀬が4勝目を挙げ、内は好救援。DeNAは4連敗を喫した。

123456789R
千葉ロッテ0003000014
横浜DeNA0000002002

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ロッテ角中カクヘン中!4連チャンV打点[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(24)が「恩返し打」でチームを3シーズンぶりの6連勝、そして貯金10に導いた。4回2死三塁、高崎の内角高めに甘く入った146キロ直球を強振。痛烈な打球が“恩人”のDeNA中村が守る一塁線を襲い、適時二塁打で先制した。波に乗ったロッテ打線は4連打で3得点。西村徳文監督(52)が「最初はやはり角中だね」と強調するのも無理はない。この連勝街道中、勝利打点は4つ。角中のバットが勝利を生んでいる。

試合前に中村と談笑した。「よう打っとるな」と言われ「覚えていてくれて、うれしかった」。年も一回り以上違い、経歴も重ならない中村との接点は四国独立リーグ時代だった。所属先の森山コーチが近鉄時代の同僚だった関係で、バット、スパイクなどの用具を大量に提供してくれた。

角中は当時、中村の35インチバットを使用。今より1.5インチ(約3.8センチ)も長いバットを振り込んだ。「体幹を使ってバランスよく振らないと、長くて重いバットは振れない。力はついたと思う」。プロ1年目まで使用し、途中からレベルの高いプロの球に対応するため、現在のモデルに変えた。だが天性のバットコントロールに力感を加えさせたのは、間違いなく中村のおかげだった。

規定打席には27打席足りないが得点圏打率は4割7分8厘。中村もセ・リーグ1位の4割8分1厘を誇る。恩人の背中を見習うように、首位快走チームの5番として無類の勝負強さを振るっている。だが試合前に交わした言葉で背いたことがある。「一塁には打つなよ、と言われていたんですけど…」。照れくさそうに裏話を明かした。

ロッテが1分けを挟み6連勝。ロッテの6連勝は09年9月22〜30日以来で、貯金10は10年9月5日(67勝57敗2分け)以来となった。12、13日ソフトバンク戦、16日中日戦に次いで最近4勝は角中がすべて勝利打点をマーク。4連勝(引き分けを挟む)で同じ打者が勝利打点は今季の森野(中日)が記録しているが、ロッテの選手では勝利打点が公式記録となった81年以降(現在は表彰なし)初めてだ。

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成瀬、4勝目も不満「ここ2試合は内容が良くない」[スポニチ]

ロッテの成瀬が高校時代を過ごした横浜で4勝目を挙げた。

6回まで無失点も7回に連打で1点を許し、なお無死一、二塁とされて降板。「自分の出した走者で同点にされてもおかしくなかった。(救援した)内に申し訳ない」と内容には不満げだった。これで5月に入って早くも3勝目。エースはそれでも「三振は取れないし、ここ2試合は内容が良くない」と厳しく自己採点した。

「ドキドキしながらマウンドに上がった。肘は連投でも大丈夫。自分が来たことで新人の2人(益田、中後)が楽になってくれればいい。」(7回無死一、二塁で好救援)

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角中4戦連続V打!パ44年ぶり最下位から最速貯金10[スポニチ]

また打った。また角中だ。ロッテの角中が4回2死三塁から高崎の内角146キロ直球をはじき返した。右翼線を破る先制二塁打。ラッキーボーイのバットがまるでタクトのような輝きを見せると、打線がつながった。この回5安打で3点。09年以来3年ぶりの6連勝を決め、試合後、西村監督がうなった。「最初はまた角中から始まった。よく期待に応えてくれている」。

驚異の勝負強さだ。得点圏打率.478。最近4勝は全て決勝打を放ち「去年はチャンスで気負っていた。今は自分の打撃ができる」と集中力を研ぎ澄ませている。春季キャンプでは外野の定位置を争う清田、伊志嶺らと居残り特打の日々。その練習量が自信の裏付けとなり、打席で泰然自若として構えることができる。

4月24日の日本ハム戦(東京ドーム)で右手親指を負傷。今でも痛みを抱えて出場している。プロ6年目の24歳は「試合に入ったら関係ないので」と定位置確保へ必死だ。9日の日本ハム戦(QVCマリン)が雨天5回コールドになると、プロレスラー風のマスクをかぶって登場。雨中のダイヤモンドを1周してスタンドを沸かせた。それから大ブレーク中で「(運気が上がったところが)ちょっとあるかもしれません」と笑った。

チームは今季最多貯金10。前年最下位球団が12球団一番乗りで貯金10に到達するのは、パ・リーグでは68年の近鉄以来リーグ44年ぶりの快挙だ。「欲を言えば、今年は猛打賞がないのであと1、2本打ちたかった」。欲が出てきた謎のマスクマン、いや、好調ロッテを支える角中だった。

◇失速にご注意

昨季6位のロッテが22勝12敗3分けで貯金10に到達。前年最下位チームの両リーグ貯金10一番乗りは64年阪急、68年近鉄、81年中日に次ぎ4チーム目の快進撃になった。なお、過去3球団の最終順位は阪急2位、近鉄4位、中日5位と失速。ロッテは勢いを持続できるか。チームはこの日で1分けを挟み6連勝となったが、最近4勝は角中が決勝打。チーム4連勝中に4連続勝利打点は今季3、4月の森野(中)がいるが、ロッテでは勝利打点が制定された81年以降初の快記録になった。

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悲しき5安打は昔の話、ロッテ角中「持っている男」に変身だ[スポニチ]

「持っていない」男が、今やチーム一「持っている」男かもしれない。 ロッテの角中は昨年8月28日のオリックス戦(京セラドーム)で5打数5安打の大当たり。プロ初の5安打だったが、チームが敗戦したとあってヒーローになり損ねてしまった。

試合後、引き揚げる通路では口が重かった。「5安打は野球人生で記憶にないです。打てたのは良かったですけど」とポツリ。「こんなに記者さんに囲まれたこともないのに。チームが負けては…」と肩を落としていた。

今季は5安打どころか猛打賞もゼロ。それでも最近4勝は全て決勝打で、あの日の分はお釣りが来るほど取り返した。

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ロッテ・成瀬、4勝目も「三振が取れない」[サンスポ]

ロッテの成瀬は4勝目をマークしたが、笑顔はなかった。6回までは3安打無失点と好投していたが7回に連打で1点を許し、なお無死一、二塁とされて降板。「自分の出した走者で同点にされてもおかしくなかった。内がよく抑えてくれた」と同僚に感謝した。

これで5月は3勝目。それでも、左のエースは「ここ2試合は良くない。三振は取れないし」と、内容に不満そうだった。

西村監督
「連勝を続けられるのはいいことだが、一戦一戦を全力で戦うだけ。どういう状況でも同じ。」(6連勝に)
角中
「今日は打席で打てそうな感じだった。欲を言えば、もう1本、2本安打が欲しい。」(先制二塁打)

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今江「ヒットはヒット」[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が渋い働きを見せた。4回2死一、三塁から外角低めのスライダーに手を出し、三塁線へのボテボテのゴロ。だが打球が弱かったのが幸いし、投手の高崎も捕るのが精いっぱいだった。9回には無死一、二塁から、きっちり犠打を決めてダメ押しの4点目を呼び込んだ。「スライダーを狙って打ったが、ああいう形になってしまった。とにかく、得点に結びついて良かった。どんな形であれ、ヒットはヒットです」と結果重視を強調した。

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西村監督「あそこは内」[ニッカン]

ロッテ西村徳文監督(52)が勝利の方程式の強化を実感した。エース成瀬が7回無死から3連打で失点。なおも一、二塁の場面で投入したのは昨夏の右肘手術から2戦目の登板となる内。内野ゴロの間に1点は失ったが、期待に応えて最速153キロの速球を軸に相手に傾きかけた流れを断ち切った。「あそこは内しかいなかった。よく抑えてくれた。2戦目で前より球のキレもあった。内とロサが(1軍に)入ってくれたのはチームにとっても大きい」と、たたえた。

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角中「狙った」先制タイムリー[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(24)が先制打を放った。4回2死三塁から一塁線を痛烈に破る二塁打。この一打をきっかけに3得点が生まれた。「どっかで内角に来ると思っていたので、狙っていた。(勝利打点だが)欲を言えば、猛打賞が欲しい。(打率3割以上と)これだけ打っていたら、普通1回はあると思うんですけど…」と、貪欲だった。

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福浦、がっついて適時打[ニッカン]

ロッテ福浦和也一塁手(36)が追加点となる適時打を放った。4回2死二塁から初球の低めの球をすくって、左前に落とした。「初球から、がっついて打ちにいったら、チェンジアップでタイミングがズレたが、バットの先でいい所に落ちてくれた。カク(角中)がいい流れを作ってくれたね」と話した。

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