わたしはかもめ2012年鴎の便り(5月)

便

5月24日

千葉ロッテ6−1東京ヤクルト(QVCマリン)

ロッテの藤岡が約1ヶ月ぶりの4勝目。7回途中まで1失点でしのぎ、7回無死満塁では2番手の内が好救援した。打線は2回に清田の二塁打で2点を先行し、2−1の5回に井口が2ラン。7回にも2点を加えた。ヤクルトは5連敗。

123456789R
東京ヤクルト0000100001
千葉ロッテ02002020x6

ページトップ

藤岡4勝!畠山への内角高めが運命変えた[ニッカン]

内角高めへの1球が、ルーキー左腕の分岐点となった。ロッテ藤岡貴裕投手(22)はヤクルト戦で初回に制球が乱れ、1死満塁の危機。だが5番畠山の初球に内角高めのボール球で空振りを取ったのを機に立ち直った。7回無死満塁のピンチは救援の内の力投に助けられ、1失点の粘投で4月30日ソフトバンク戦以来の4勝目を挙げた。この1ヶ月は不調に苦しみ、交流戦デビュー戦も負ければ、ズルズルと失速しかねない状況だった。瀬戸際での1球が、藤岡をよみがえらせた。

試合の運命を分ける1球は常に存在する。だが藤岡の投じた球は、この試合のみならず今後のシーズンを占う1球だったかもしれない。「あれがボールだったら、どうなっていたか…。大きな1球だった」。ホッと言葉を吐き出した。

それは1回1死満塁で5番畠山に投じた初球だった。そこまでの伏線がある。大物ルーキーとして駆け抜けた2ヶ月。だがこの日は多くの不安材料があった。

(1)
最近4戦の20回2/3で13失点の不調
(2)
中10日と間隔が空いた先発
(3)
オープン戦を通じて初となるセ・リーグとの対戦
(4)
人生初のナイター登板
(5)
マリン名物の強風

複合要素が絡み、初回に大ピンチを迎えた。1死から野口に安打を許し、直球、変化球ともに制御が乱れた。8球連続ボールで連続四球。(1)〜(4)の要素も多いが、(5)の影響も大きい。バックスクリーンからホームへ5〜6メートルの強い風。バックネット付近で跳ね返り、投手には向かい風になる。投げた球は高めに浮く。「今まで、こんなに強い風はなかった。初回(の乱れは)はそれが原因かも。高めに浮くから抑えようとして、下へ引っ掛かる。でもそれは言い訳になる」。初体験の“マリン風”に苦しんだ。

8球連続ボールで「ストライクがどうしても欲しかった」。初球、畠山の142キロの内角高めの直球は浮いた。「見逃されたらボールだった」。だが畠山は強振し、バットは空を切った。満塁の初球を狙うセオリーは存在する。それでも、もし9球連続ボールだったら…。「あれがボールだったら、状況は全然違った。ストライクが入って落ち着けた」。カウント2−2から再び内角高めの直球を投じた。感覚が違った。「高めに浮いた。でも指にかかった球だった」。空振り三振でピンチを切り抜けた。

最近の不調は変化球の精度が落ち、直球を狙われていると分析。修正を図り、ブルペンでは1球種につき2、3球多く投げ込んだ。やるべきことをやり臨んだ一戦。この日、崩れていたら藤岡は迷宮の奥に入り込んでいただろう。今季を終えた時、ターニングポイントとなる1球になるかもしれない。

ロッテ藤岡が4勝目。今季新人では広島野村の3勝を上回り、トップとなった。ヤクルト打線に被安打8、与四球4ながら1失点。藤岡の走者得点圏被打率1割8分9厘はパの規定投球回到達19人中6位で、走者を背負ってから粘り強い。

ページトップ

ロッテ・藤岡、東洋大コンビ清田の援護で4勝[サンスポ]

ロッテは24日、ヤクルト2回戦に6−1で完勝して首位をガッチリ固めた。先発したドラフト1位・藤岡貴裕投手(22)=東洋大=が、7回途中8安打1失点で4勝目。東洋大の先輩でもある清田育宏外野手(26)が2回に左翼線への先制2点二塁打で援護し、今季東都大学リーグで最下位に沈む母校にエールを送った。

ひたすら粘った。22日の雨天中止もあっての中10日。初のナイター。だがルーキーは言い訳を一切しない。8安打を浴び、4四球を与える苦しいマウンド。藤岡はそれでも19日の広島・野村に続く新人交流戦初登板白星で、4勝目をつかんだ。

「安打を打たれすぎた。これでは野手に信頼されない。いい形でアウトを取って野手に信頼されないと…」。試合後は反省の弁しか出てこない。1回1死一塁で、ミレッジとバレンティンには連続ストレート四球で満塁。畠山三振、宮本三ゴロで何とかしのいだ。ヤクルトの拙攻にも助けられた。だが藤岡自身も、前に突っ込む上体を軸足の左足にしっかり体重を乗せ、内外角のコントロールを修正した。

すると打線も援護する。先制、中押し、ダメ押しと効果的に2点ずつ。2回2死二、三塁からの先制打は、東洋大の先輩、清田だった。「カーブは頭にあったので、体がうまく反応した。藤岡を援護できてよかった」と、七條のカーブを左翼線に2点二塁打。

2人の母校、東洋大は東都大学リーグで今季低迷。あと1敗で2004年以来の1部最下位が決まる。

「自分も2年生のときに入れ替え戦を経験した。当時は何をやってもうまくいかなかった。一緒にプレーした仲間だから頑張って欲しい」と藤岡。「藤岡の抜けた穴」がクローズアップされることに胸を痛めている。藤岡の粘りと清田の読みは、苦しむ後輩達のヒントになるはずだ。

ページトップ

内、無死満塁抑えた!右肘手術から復活の4試合無失点[スポニチ]

ロッテ最大のピンチを内が完璧に抑えた。

7回に藤岡が連打と四球で無死満塁としたところで登場し、バレンティンをスライダーで空振り三振。続く畠山もスライダーで二ゴロ併殺に打ち取った。「もう1点もやらないつもりで投げた」。19日のDeNA戦(横浜)でも2点差の7回無死一、二塁で好救援。昨年8月の右肘手術から復帰して4試合無失点の右腕に対し、西村監督は「今日は何と言っても内でしょう」と最敬礼だった。

井口
「今はいい形で野球ができている。個々が役割をこなし、チームとして戦えている。」(1点差に詰め寄られた5回に4号2ラン)

ページトップ

藤岡、新人トップ4勝!クロスファイア復活で5月初勝利[スポニチ]

よみがえったクロスファイア。ロッテ・藤岡貴裕投手(22)が24日、ヤクルト戦に中10日で先発し、右打者9人を先発メンバーに並べた打線を相手に、6回0/3を1失点。交流戦初登板で初勝利を飾ると同時に、4月30日のソフトバンク戦(QVCマリン)以来の白星となる今季4勝目を挙げた。4勝は広島・野村を抜いて両リーグ新人最多。チームも最近10試合で8勝1敗1分けで、貯金は今季40試合目で最多の11となった。

久々の勝利の味は格別だ。7回に無死満塁と大ピンチを招いて降板。不格好ではあったが、藤岡が8安打を浴びながらも5月初勝利を挙げた。「何とか1失点に抑えることができた。内さんが完璧に抑えてくれて感謝しています」。

中10日での先発マウンド。プロ初体験となるナイターでいきなり窮地に立たされた。初回1死一塁からミレッジ、バレンティンに連続でストレートの四球。しかし、ここで畠山を141キロの内角直球で空振り三振、宮本をスローカーブで三ゴロに仕留めて波に乗った。

相手は先発メンバーに9人の右打者を並べた。だが、左腕ながら実は藤岡は右打者の方が強い。被打率は左打者.304に対し、右打者.263。本人は「左打者も少しいた方がやりやすい」と照れたが、西本投手コーチはこう分析した。「右に強いのはクロスファイアがあるから。勝てないときはシュート回転して打たれたけど、今日は内角にきっちり投げて外角も生きた」。クロスファイア。投手が自身の利き腕と対角のラインに投げるストレート。左腕の藤岡の場合、右打者のインコースに鋭く切れ込む。だから「左投手には右打者有利」との定説を覆せる。

4月に勢い良く3勝をマーク。しかし、対戦相手の研究も進む5月に入って打ち込まれた。首脳陣は「休養」の意味合いも込めて先発8試合目でプロ最長の調整期間を与えた。その間にフォームを立て直した。プロで戦う緊張感と疲労によって、わずかに腰高になっていたのだ。10日間、重点的に下半身トレーニングを行い、低い重心を取り戻したことでクロスファイアもよみがえった。

ルーキーの復活勝利で、チームも今季最多の貯金11。「安打数が多いと野手に信頼してもらえない。もう少しポンポンと抑えていきたい」。プロとしての真価が問われる夏場がもうやってくる。

◇Aクラス率100%

藤岡(ロ)が6回0/3を1失点で4勝目。今季新人では野村(広)の3勝を抜いて最多になった。また交流戦は初登板で白星。ロッテの新人で交流戦勝利は05年久保4勝、07年荻野1勝に次ぎ3人目。ただし久保は交流戦2試合目、荻野は9試合目で初勝利。初登板で勝ったのは藤岡が初。なおロッテはこの日で40試合を消化し24勝13敗3分けの貯金11。開幕40試合時に2桁貯金は日本一になった05年(貯金16)以来7年ぶり9度目。過去8度の最終順位は3度の優勝を含め全てAクラスと吉兆データだが今季はどうか。

ページトップ

藤岡「今までより粘れた」新人単独トップの4勝目…ロッテ[報知]

マリンの夜風が、入魂の107球を熱投した体を冷ますかのように、そっと、背番号18を包んだ。7回。藤岡は連打と四球で無死満塁のピンチを招き、降板。視線を落とし、滴り落ちる汗をぬぐいながら一塁ベンチへ下がった。「安打が多すぎた。悪い形で内さんに任せてしまった」。6回0/3、8安打1失点。新人12球団最速で4勝目をつかんでも、喜びより反省が口を突いた。

本当は、母の日に贈りたかった白星だ。前回登板のソフトバンク戦(QVC)は、13日で母の日。大学時代は「そんなにお金もなかったので」と言いながらもパーカー、置き時計、フォトアルバム、今年はドライフラワーと母・京子さん(54)に毎年贈り物を続けていた。

「ウイニングボールもプレゼントできたらいい」。そう誓い、群馬・渋川市から駆けつけた母の目の前でのマウンドだったが、5回2失点で約束を果たせず。そして、この日、ちょっと遅いプレゼントを再びスタンドから声援を送った母にささげた。

苦しみに苦しんだ。でも、だからこそつかんだ24日ぶりの白星には価値がある。得点圏に5度走者を背負いながら最少失点に抑えた。「今までよりは多少、粘れた。徐々に良くはなっていると思う」。光明は、差しつつある。

これでチームの貯金は今季最多の11に伸び、25日(QVC)から10連勝を目指す巨人と激突する。「どことやろうが関係なく、戦うだけ」と西村監督。しかし、苦しみの果てにルーキーがもたらしたこの1勝は、決して無駄じゃない。

ページトップ

ロッテ・井口「いい形で野球ができている」[サンスポ]

ロッテ打線が効果的に得点した。2−1とされた5回に井口の4号2ランで再びリードを広げ、7回にも3本の長打で2点。西村監督は「打つ方がしっかり点を取ってくれた」と褒めた。

最近10試合は8勝1敗1分けと投打がかみ合っている。井口は「今はいい形で野球ができている。個々が役割をこなし、チームとして戦っていきたい」とベンチの雰囲気を代弁した。

「1点もやらないつもりで投げた。監督が信頼して使ってくれたら、いつでも投げられるように頑張りたい。」(7回無死満塁を抑え)

ページトップ

“先輩”清田が援護!ロッテ・藤岡、交流戦初勝利[サンスポ]

ロッテは先発の藤岡が6回0/3を1失点に抑える好投で、4勝目を挙げた。打線も藤岡を援護し12安打で6点を奪った。

ドラ1ルーキー、藤岡は立ち上がりに苦しんだ。1回1死から野口が右前打、ミレッジとバレンティンに連続四球。1死満塁のピンチを招いた。しかし、続く畠山を三振、宮本に内野ゴロを打たせ、1回を乗り切った。

すると、東洋大の先輩、清田がバットで援護した。2回2死二、三塁から「2死だったので走者をかえすことしか考えてなかった」と、左翼線へ落とす二塁打で2者をかえし先制した。清田は「カーブがくることは考えていたので、体が上手く反応してくれた。藤岡を援護できてよかった」と思い通りの打撃に胸を張った。

藤岡は5回に1点を失うも、その裏に井口が左翼へ4号2ラン。4月30日以来白星がなく「いい意味で、この試合は重要になる」と身構えていた新人左腕だったが、打線の援護をもらい6回0/3を1失点。交流戦初登板で初勝利を挙げた。

ページトップ

4勝目の藤岡「何とか…」[ニッカン]

ロッテのルーキー藤岡貴裕投手(22)が7回途中8安打1失点で、4月30日のソフトバンク戦以来の4勝目を挙げた。

「6回まで粘りながら、何とか1点で抑えることができたが、7回無死満塁のピンチをつくり、マウンドを降りてしまってチームに申し訳ないです。そのピンチを内さんが完璧に抑えてくれて、本当に感謝しています」と喜んだ。

ページトップ

打つ方がしっかり点を取った[ニッカン]

ロッテ打線が効果的に得点した。2−1とされた5回に井口の4号2ランで再びリードを広げ、7回にも3本の長打で2点。西村徳文監督(52)は「打つ方がしっかり点を取ってくれた」と褒めた。

最近10試合は8勝1敗1分けと投打がかみ合っている。井口は「今はいい形で野球ができている。個々が役割をこなし、チームとして戦っていきたい」とベンチの雰囲気を代弁した。

ページトップ

右打者9人も「やっかい…」[ニッカン]

ヤクルト伊勢孝夫総合コーチ(67)が、5回まで5安打1点に抑えられているロッテ先発の藤岡貴裕投手(22)についてコメントした。今季初めて右打者を9人並べるオーダーを組んだ。

「球の質がいい。バッターの手元でビュンときている。内のストレートが来るとわかって、狙って打ちにいっているのに差し込まれるのだからやっかい。点を取れるところで取れないのだから、どうしても苦しい展開になってしまう」。

ページトップ

井口4号2ランで流れ引き戻す[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(37)が4号2ランを放った。5回無死一塁から七條のスライダーをとらえ、レフトスタンドへ。その表に1点を返された後だっただけに、流れを再び引き寄せる本塁打となった。「序盤に何度かチャンスは作ったけど、追加点が取れていなかったので、いいホームランが打てたね。今はいい形でマリーンズの野球ができている。選手個々が自分の役割、仕事をこなして、チームとして戦って行きたい。今日もこのリードを守りきりたいね」とコメントした。

ページトップ

清田、大学後輩を援護打[ニッカン]

ロッテ清田育宏外野手(26)が、後輩を援護する先制打を放った。2回2死二、三塁からヤクルト先発七條の低めのカーブを拾ってレフト線へ適時二塁打。先発の東洋大の後輩、ルーキー藤岡に2点をプレゼントした。「ツーアウトだったので、ランナーを返す事しか考えていませんでした。カーブは頭にあったので、体がうまく反応してくれました。藤岡を援護出来て良かった。あとは、藤岡に頑張って欲しいですね」と話した。

ページトップ