巨人が3分けを挟み3年ぶりの10連勝。2回に谷の中前打で先制し、5回に長野と坂本の適時二塁打で2点。6回にも加点した。内海が8回2失点で4勝目を挙げ、西村は10セーブ目。ロッテは8回に2点を返すのが精一杯だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
ロッテの先発の渡辺俊が5回3失点でKO。打線も内海から8回に代打・田中の二塁打で2点を返すのが精一杯で巨人の連勝を止められなかった。
パ・リーグ首位の意地を見せたかったが、試合内容は2−4の得点差以上の完敗。それでも西村監督はサバサバとした表情で「相手投手の出来を考えたらもっと早く点が欲しかったが、1年間の中でこういう試合もある。8回に2点取れたし、明日につながる」と気持ちを切り替えて前を向いていた。
ロッテ先発の渡辺俊は5回7安打1死球3失点で2敗目。1点を追う5回1死二塁で、長野に左中間適時二塁打を浴びた場面を「勝負に行ってうまく打たれた。あんなに打球が飛ぶとは思わなかった」と脱帽した。打線は8回に何とか2得点。西村監督は「相手投手の投球がよかった。2点取れたから、明日につながる」と気持ちを切り替えた。
ロッテは昨年の交流戦で4安打完封を喫した内海をまたも攻略できなかった。チームで唯一2安打した清田は「手の出ない球が多かった。変化球の切れも、なかなか経験できないくらい」と舌を巻いた。
7回まで2安打だけ。ようやく8回に代打田中が左中間を破る2点二塁打を放ったが、続く岡田が倒れて反撃は届かなかった。点差以上の完敗に、西村監督は「長いシーズンにはこういうこともある。8回の2点を明日につなげないと」と話した。
ロッテ・サブロー外野手(35)が古巣の力を実感した。昨季途中でトレード移籍した巨人との一戦で4番DHで出場したが、4打数無安打。ロッテもここ10戦で8勝1分け1敗と絶好調で挑んだが、連勝街道を突っ走る巨人に敗れた。「強いよ。投手がよくて、あの打線だから」と話した。
ロッテ田中雅彦捕手(30)が完封負けを防いだ。8回2死一、二塁で代打で登場。追い込まれたが、低めのスライダーを巧みに拾って左中間を破る2点適時二塁打を放った。「打てなくても当たり前という気持ちで行った」と開き直りを強調した。
ロッテ西村徳文監督(52)は巨人戦敗戦にも切り替えを強調した。7回まで内海の前に手も足も出なかったが、8回に代打田中の2点適時二塁打で一矢を報いた。「もっと早く点を取れればよかったけど、相手の投手の出来を考えればね。2点を取ったのは明日につながる」と前を向いた。
ロッテ西本聖投手コーチ(55)が先発の渡辺俊介についてコメントした。「2回の失点はもったいないね。村田の二塁打は仕方ないにしても、高橋の死球、谷は追い込んでから、ボウカーは初球だったのでもっと大事にいって欲しかった。バックの守りに助けられて1点で済んだけど、相手は9連勝と勢いがあるから、ここから大事に粘り強く投げて欲しいね」。
ロッテ渡辺俊介投手(35)が好調巨人打線に飲み込まれた。2回先頭に村田にラッキーな二塁打を許してリズムを崩した。1死後に高橋由に死球、さらに谷に中前打で先制点を許した。5回には長野、坂本の適時二塁打で追加点を献上。結局、5回7安打3失点でマウンドを降りた。「好調なチームだったので、先に点を与えないように気をつけて投げたのですが、序盤に先制点を与えてしまい、勢いをつけてしまった。バックの守りにも助けられて、3回、4回はいいリズムで投げられただけに5回は悔いが残る。何とか最少失点で踏ん張りたかった」と反省した。