わたしはかもめ2012年鴎の便り(5月)

便

5月28日

広島3−7千葉ロッテ(マツダスタジアム)

ロッテが快勝した。0−0の5回に井口の6号3ランなど6長短打を集めて7点を先行。今季初登板の香月が6回2/3を3失点(自責点0)で2年ぶりの白星。広島は反撃が遅く、1分けを挟み6連敗。借金は今季最多の11となった。

123456789R
千葉ロッテ0000700007
広島0000003003
今江
「打ったのはツーシームだと思う。同級生の香月が久しぶりの先発で頑張っていたので何とかしてやりたかった。先制点を取れて良かった。いい口火になったね。」(5回先制適時二塁打)
井口
「打ったのはスライダー。いい流れで打つことができた。ホームランはヒットの延長です。自分はホームランバッターではないからね。200号は長くやっていればね。でも素直に嬉しいよ。次は日米250号かな。」(5回6号3ラン、日本通算200号本塁打)
大松
「ファーストストライクから積極的に行くつもりで打席に入りました。ストライクを取りに来ると思っていたから、思い切っていけました。いいバッティングでいい追加点が取れました。」(2回適時二塁打)

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香月1勝「コロッケの揚げ方は忘れた」[ニッカン]

2年ぶりに先発したロッテ香月良仁が、ローテーションの谷間を埋めた。6回2/3 を自責点0で切り抜け、5回にはプロ初安打初打点で7得点につなげる打棒も見せた。西村監督も「チームとしてなんとか踏ん張らないといけなかった試合。いい仕事をしてくれた」と手放しで褒めた。

昨季、ファームで1年苦汁をなめた間に磨いたスライダーが効いた。2回1死一、三塁のピンチに石原をスライダーで見逃し三振。そこから波に乗った。5回の打席では、その勢いのまま初安打。投手用の軽いバットを手に「直球を芯で捉えようと思った」と、シンプルに全米ドラフト1位のバリントンから打った。

2年前は5回4失点での白星。プロ入り前にバイトしていたコロッケの揚げ方の方が堂に入っていたくらいだった。だが「もうコロッケの揚げ方は忘れました。前に進まないといけないので」。野球界で生き残るため、今は全神経を野球に注いでいる。

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香月2年ぶり白星!7回途中自責0&プロ初安打初打点!…ロッテ[報知]

懐かしい白星の味は少し苦かった。7回、ローテの谷間で今季初先発をつかんだ香月は、味方の2失策が絡み自責0も3失点で降板。「あそこで失策が出るのは自分のリズムが悪いから」。2年ぶりのプロ2勝目に、表情が緩むことはなかった。

大学卒業後の06年、スーパーチェーン「鮮(せん)ど市場」の硬式野球部・熊本ゴールデンラークスに入団。惣菜売り場でコロッケを1日8時間揚げながら汗を流し、夢をつかんだ苦労人だ。10年4月29日の西武戦(西武D)でプロ初登板初勝利。だが球種は少なく、昨季は2軍でも打ち込まれ防御率5点台と転落した。

「自分の才能を信じようと思った」。従来のチェンジアップとカーブに加え、独学で速いスライダーを習得。「カウント球でも決め球でも使える」。新たな武器で生まれ変わると今季、ファームで8登板、防御率は0.78。抜群の数字に結び付けた。

「一発勝負」と覚悟を決めた舞台。信じた才能は、確かにきらめいた。2回に速いスライダーで初三振を奪うと、5回にはバットで初安打初打点もマーク。好投手・バリントンにも投げ勝った。

「諦めたら、消えていくと思っていた」。夢を追いかけた6年前も、結果が出なかった昨季も、思いは同じだったと打ち明ける。不屈の魂でつかんだ白星だ。「まだ終わりじゃない。野球人生を長く続けるために、次に切り替えてやっていく」。過去を乗り越えた男は、前だけを見据えて言った。

香月良仁(かつき・りょうじ)
1984年1月22日、福岡県生まれ。28歳。柳川高−第一経大を経て社会人野球・熊本ゴールデンラークス入り。08年のドラフト6位でロッテ入団。10年4月29日の西武戦(西武D)でプロ初登板初先発で完投勝利。10年は登板3試合で1勝1敗、防御率10.45で、昨季は1軍登板なし。オリックスの香月良太は実兄。180センチ、79キロ。右投右打。背番号42。

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投げて打って香月!2年ぶり白星&プロ初安打初打点[スポニチ]

1、2の3で強振。打球は一、二塁間を抜けた。5回に1点を先制し、なお2死一、三塁。ロッテ・香月がフルカウントから142キロ直球を叩いた。プロ2打席目で初安打&初打点となる右前打。一挙7点の猛攻を呼び込み、自らのバットで2年ぶりの勝利をたぐり寄せた。

「直球一本に絞って芯に当てることだけ考えました。投手用バットの中から軽いのを取って、思い切り振りました」。代役として巡ってきたマウンドで燃えた。ローテーションの谷間。当初は中継ぎから小野が先発に回る予定だったが、腰痛で回避。2年ぶりの1軍登板は序盤からピンチの連続だった。2回1死一、三塁など何度も走者を背負ったが、7回途中まで3失点で粘った。

社会人時代はスーパーでコロッケを揚げていた経歴を持つ異色右腕。10年4月29日の西武戦(西武ドーム)で初勝利を挙げて以来の白星だ。昨季は1軍登板がなく、「120キロ中盤の速い変化球がなかった」とスライダーを磨いた。今季はファーム8試合で防御率0.78。「序盤はフワフワしていた。でも、スライダーがあったからあと1本を許さずにすんだ」と、新球でピンチを切り抜けた。西村監督は「今日はチームとして踏ん張らないといけない試合だった。7回途中までいけば十分」と称えた。

2連勝で今季最多の貯金12。香月は「これで終わりではない。プロで長くやっていくために、この投球を続けていかないと」。実直な苦労人が、首位を快走するチームの谷間を見事に埋めた。

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井口、日本200号!日米通算250号にはあと6本[スポニチ]

ロッテ・井口が日本球界通算200本塁打を放った。5回2死一、三塁でバリントンのスライダーを完璧に捉え、左中間席に運んだ。2戦連発での大台到達に「自分はホームランバッターではないから。長くやっていればね。でも、素直に嬉しいよ」。日米通算250本にもあと6本。「6本もあるの?そのうちいくよ」と笑顔だった。

井口(ロッテ)通算200本塁打
28日の広島2回戦(マツダ)の5回、バリントンから6号3ランを放って達成。プロ野球98人目。

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ロッテ・井口、節目の一発も「安打の延長」[サンスポ]

ロッテの井口が日本球界通算200本塁打を達成した。ダイエーでの8シーズンで149本を放ち、米大リーグへ。2009年からロッテ入りし、日本復帰4年目で記念ホーマーとなった。

前日27日に今季5号を放った際には「本塁打を狙う打撃スタイルではないので、どうでもいい」と素っ気なかったが、この日も「本塁打は安打の延長。200号は長くやっていれば(できる)」と冷静だった。

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香月デー!白星&初安打初打点[ニッカン]

ロッテ香月良仁投手(28)が、2年ぶりの白星を手にした。走者を出しながらも適時打を許さない要所を締める投球で、広島打線を封じた。7回、失策がらみで3失点したものの、ローテーションの谷間を埋める大きな仕事を果たした。5回には打撃でもプロ初安打初打点。まさに「香月デー」で、パ・リーグ首位をがっちりキープした。交流戦は先発投手を5人でまわすため、今後の起用法は不透明だが「こういう投球を今回だけでなく、続けていってチームに貢献したい。そうしないと長く野球界に生き残れない」と、危機感も抱きながら好投を振り返った。

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今江、先制の適時二塁打[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が5回1死三塁から、左翼線に先制の適時二塁打を放った。甘く入ったツーシームを強くはじき返した。「同級生の香月が久しぶりの先発で頑張っていたので何とかしてやりたかった。いい口火になったね」と、この回7得点につながったことを喜んだ。

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井口200号「次は日米」[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(37)が、日本球界通算200号となる3ランを放った。5回、連打で4点を奪った場面で打席がまわってきた。スライダーを左中間にライナーで運んだ。「いい流れで打つことができました。ホームランはヒットの延長です。自分はホームランバッターではないからね。200号は長くやってれば出る。でも素直に嬉しいよ。次は日米通算250号かな」と喜んだ。目指す記録までは、あと6本だ。

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