広島が1分けを挟んで3連勝。1回に梵の犠飛で先制し、3回に赤松の左前打で2点。中盤にも天谷の2点二塁打などで加点した。前田健は8回1失点で6勝目を挙げた。ロッテは藤岡の乱調が誤算。9回に2点を返したが遅かった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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広島 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
ロッテD1位・藤岡(東洋大)は8日のヤクルト戦(神宮)に続き、またしても3回KO。交流戦優勝の望みをかけた一戦で、わずか3イニングに70球も要して3失点と、リズムを作れなかった。「まずいですね。気持ちと技術面でうまくいかなかった。チームに迷惑をかけて申し訳ないです」と反省。西本投手コーチは「ボール球になることや、打たれることを恐れてはいけない。もっと厳しく突かなくては」と課題を挙げた。
ロッテは交流戦の優勝争いの正念場で引き分けを挟む2連敗。巨人が敗れて優勝の可能性は残ったが、マジック1となり後がなくなった。06年以来6年ぶりの優勝へ崖っ縁に追い込まれたが、西村監督は「目の前の1試合を全力で戦うだけ。可能性がある限り頑張ります」と言葉に力を込めた。
先発の藤岡がプロ最短タイの3回3失点でKO。初回1死三塁から梵に右犠飛、3回2死満塁では赤松に左前へ2点適時打を浴びた。「自分の投球ができなくて申し訳ない。もっと強気でいかないと。救援陣、チームに迷惑をかけてしまった」と肩を落とした。
藤岡は8日のヤクルト戦(神宮)から2戦続けて3回でKO。指揮官は「今すぐ先発から外すことはないけど、相手も研究してくる訳だから」と黄金ルーキーの奮起を促した。
ふくらんだ逆転への期待も、最後はため息に変わった。9回、2点を返したが3番手・ミコライオがマウンドに上がると、大松、里崎が凡退。優勝がかかった交流戦の最終盤で5月1、2日以来の連敗を喫し、敗れた巨人のマジックを「1」に減らしてしまった。
苦しい展開だった。西村監督が「相手投手(前田健)のことを考えると、3点は重い」と振り返ったように、先発の藤岡が3回までに3失点。中継ぎ陣も先頭への四球から失点を重ね、最後まで試合を支配された。今後へ向けて大きな課題が残った。藤岡はこれで2戦連続の3回KO。「2回連続で先発の役割を果たせず、申し訳ない」。指揮官は「今すぐ先発を外すとか考えてないけど、当然相手も研究してくる」。同じ結果が続けば、先発再編を迫られてしまう。
交流戦は残り3試合。優勝は苦しくなったが、西村監督は「そういうのは関係ない。目の前の試合をしっかり戦うだけ。可能性のある限り頑張りますけど」と会見を締めた。優勝には残り全勝が最低条件。ただ目の前の勝利を全力で取りにいく。
ロッテの先発、藤岡が2試合続けて3回でマウンドを降りた。球威、制球とも今一つで、1回は天谷の二塁打を足掛かりに梵の右犠飛で先制され、3回も2四球などで2死満塁として赤松に2点適時打を浴びた。
4月に3勝してプロ生活の好スタートを切ったが、5月に入ってからは早い回での降板が目立っている。状態について「疲れはある。直球が高めに抜けるし、変化球はストライクが取れない」と話し、壁に直面している。
ロッテ西村徳文監督(52)が、2試合連続3回で降板した藤岡について指摘した。「この2試合というより、その前から悪い。どうなったら良くなるのか考えないといけない」と話した。前回登板した8日のヤクルト戦で3回6失点KOされた際は「メンタル面の問題」と指摘していたが、この日は「それ以外も見えてきた。他球団も研究しているから」と話すにとどめた。現時点で先発ローテーションから外すことはないという。
ロッテ藤岡貴裕投手(22)が3回4安打3失点で降板した。3回は2四球などで満塁のピンチを招き、赤松に2点適時打を浴びる内容だった。「昨日の悪い流れを止めたいと思い、マウンドに上がったが、自分の投球ができず申し訳ないです。前回も3回で降板して先発の役割を果たせず、リリーフ陣、チームに迷惑をかけてしまった」と肩を落とした。
ロッテ井口資仁内野手(37)が3点を追う3回、1死一、二塁から左前適時打を放った。「荻野貴が復帰初ヒットからつくったチャンス。球場も盛り上がっていたから、返すことができて良かったよ」と話した。