楽天が逃げ切った。1点を追う2回に松井のソロで追いつくと、3回に聖澤の右前打で勝ち越し、5回は高須の犠飛で加点した。田中は10安打されたが2失点で踏ん張って完投し、4勝目を挙げた。ロッテは打線がつながらなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
東北楽天 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
ロッテ・根元の人生初の3戦連続本塁打は空砲となった。初回1死で田中から先制の左越え3号ソロ。
昨季までプロ6年間で通算7本塁打だった2番打者は「3戦連続は人生初。奇跡です。うまく捉えられている証拠だし、いい投手から打てた」。6回にはサブローも左越えソロを放つなど、田中に10安打を浴びせたがソロ2本だけに終わって逆転負け。西村監督は「10本ヒットが出てチャンスはあった。どこかであと1本が出ていれば」と嘆いた。
ロッテはチャンスに適時打が出ず、田中を攻めきれなかった。3三振の井口は「打てる球は(4打席で)1球くらいしかなかった」と相手をたたえた。
開幕戦で田中を攻略して勢いに乗った今季のロッテだが、リーグ戦再開の一戦では逆に抑えられた。長嶋打撃コーチは「いつもはチャンスに打線がつながるが、今日はここというときにいい球が来た」と残念そうだった。
ロッテのグライシンガーは5月8日の日本ハム戦以来の2敗目を喫した。
交流戦では12球団トップの防御率0.83で3勝を挙げるなど好調だったが、この日は低めへの制球力が影を潜めた。7回を投げて内野ゴロは1つだけと持ち味を発揮できなかった。「先頭打者を5度も出して、自分の投球ができなかった。球が高く浮いた」と反省の弁だった。
ロッテの根元が1回に3試合連続となる本塁打を放った。昨季は13打数2安打と苦手にしていた田中の146キロの直球を捉えると、打球は強風にも助けられロッテファンの待つ左翼席に飛び込んだ。「いい投手相手に先制できたのは大きい」とコメントした。
交流戦期間中に打率3割1分2厘を記録するなど調子を上げてきた。今季3号で2008年の自己最多に並んだが「ホームランはたまたま」と控えめだった。
ロッテ西村徳文監督(52)が切り替えを強調した。楽天エース田中にソロ2発を含む10安打を浴びせたが、得点圏では一打が出ず、2得点に終わった。「向こうもヒットは10本。こっちもたくさんチャンスはあった。それを明日、出せるようにしたい」と冷静に話した。
ロッテ根元俊一内野手(28)が3戦連発となる本塁打を放った。初回1死から、楽天田中の外角への速球を逆らわずにレフトへ。打球は風にも乗って3号先制ソロとなった。「バッティングの基本である、センター中心に強い打球を打ち返す気持ちなので、ホームランはたまたまです。3試合連続ホームラン?もちろん初めてですよ。2試合連続も初めてでしたから。リーグ戦が再開し大事な試合。いい投手相手に先制出来たのは大きいですね」と話した。
ロッテ・サブロー外野手(36)が追撃弾を放った。6回無死から楽天田中のスライダーをとらえ、打球は風にも乗ってスタンドイン。4号ソロで1点差に追い上げた。「甘いボールだったけど、うまく腕をたたんで打つことができた。郡山のマリーンズファンの前でいいホームランが打てたね。交流戦も終わり、今日からリーグ戦に戻り、今まで以上に厳しい戦いが待っている。我々の目標でわる、パリーグチャンピオンを勝ち取るためにも、こういう試合をモノにしていかないといけない」と話した。