わたしはかもめ2012年鴎の便り(6月)

便

6月27日

千葉ロッテ2−1埼玉西武(QVCマリン)

ロッテが引き分けを挟む連敗を3で止めた。唐川は変化球を巧みに打たせ、5安打1失点で完投してリーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。打線は4回に大松が2ランを放ち先制。西武は先発の野上が粘ったが打線の援護がなかった。

123456789R
埼玉西武0000000011
千葉ロッテ00020000x2

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24日ぶり復帰唐川が完投7勝[ニッカン]

右肩の張りで離脱していたロッテ唐川侑己投手(22)が力強く帰ってきた。27日の西武戦で24日ぶりに1軍先発登板。8回まで3安打無失点とほぼ完璧な投球。9回にソロ本塁打を許して今季初完封は逃したが、5安打1失点で完投してリーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。敗れれば今季ワーストの4連敗となるところを食い止めて、首位を走るチームにリーグ再開後の初勝利をもたらした。

ただ帰ってくるだけでは意味がない。白星を携えることが唐川の流儀だった。今季初完封も意識した9回。先頭の星秀の初球、甘く入ったスライダーでプロ入り1号を浴びた。だが衝撃はない。「しょうがない。ホームラン打者じゃないし、ああ言う球でカウントを取らないと」。すぐに思考を切り替えた。完封から完投へ。勝利という最終目標は変わらない。最後、中島を打ち取り、チームに5戦ぶり、そしてリーグ再開後の初勝利をもたらした。

お立ち台での第一声は「また休んじゃいました。すみません」。3日の中日戦で6勝目を挙げたのを最後に右肩の張りを訴え、登録を抹消。プロ5年目で1度も年間を通してローテを死守していない。今回は先発機会からすれば2回と軽微。だがチームも失速し、交流戦優勝を逃し「ローテに穴を空けたのは反省。責任はある」と痛切に感じた。

空白の間。右肩に違和感を覚え、かばううちに崩れたフォームを修正した。「踏み出した左足に一直線に体重が乗れずに三塁方向へ流れていた。正しいラインに体を乗せることを意識した」。離脱前と同じ130キロ台中盤の直球でも、しっかりと球に力が伝わっていれば質は明らかに異なる。

2人の「アニキ」にも再生した姿を見せたかった。34歳の先発左腕、吉見は「1球1球取り組む姿勢がすごい」という存在。キャンプ中は動画サイトで「速球集」をチェックし、野茂の剛球について語り合った。36歳の主砲、サブローとは今季から毎試合ごとに反省会を行う。「褒められたことはほとんどない。どういう意図を持って投げたかと説明する」。教育を受けながら“弟”は成長を重ねていった。

昨季は2度の故障明けの復帰戦で敗れた。今回は違いを見せたが「今日は野手がよく守ってくれた。それに尽きます」と4回の鈴木、岡田の好守に感謝した。まだ空白の間の恩返しは足りていないと自覚している。若き右腕が首位ロッテをさらなる高みに引き上げる。

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ロッテ角中無安打で首位打者ならず[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(25)が規定打席に達し、打率リーグ2位に躍り出た。この日は安打が出ていれば、日本ハム田中を上回り、首位打者に立つ可能性もあったが無安打。「(規定打席は)あまり関係ないし、意識していない」。だが西村監督は大松の2ランにつながった四球を評価し、球宴の監督推薦による出場を猛アピール。「当然、選ばれると思う。パで1、2を争う打率だし、頑張っている選手が選ばれないのはおかしい」と訴えかけた。

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ロッテ・唐川、打たせて取る「考えて投げた」[サンスポ]

右肩違和感から復帰したロッテ・唐川がリーグトップタイの7勝目。直球のMAXは137キロ止まりだったが、球のキレと緩急で勝負し、1失点完投。2010年8月26日から続く西武戦の連勝を8に伸ばした。「積極的に打ってくる。裏返せば1球で打ち取れる。そう考えて投げました」。チームの連敗を3で止めた右腕に西村監督も「よく投げてくれた」と最敬礼だった。

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右肩違和感から24日ぶり復帰…唐川“ただいま”完投勝利[スポニチ]

最悪の立ち上がりから光明を見いだした。初回、先頭・片岡への3ボール1ストライクからの5球目。ロッテ・唐川が投じた直球は高めに抜けた。

唐川
「自分の中で意気込み過ぎて、気持ちと体のバランスが崩れていた。上体に頼っていた。力むと頭が突っ込んでしまう。そうなると、下半身から正しい順序で体を動かすことができなくなる。」

投手としては先頭打者を絶対に四球で歩かせたくないもの。ところが、明らかなミスを犯したことで、逆に悪いフォームで投げていることに気づくことができた。9回に星秀に一発を浴びて今季初完封こそ逃したが、5安打1失点。24日ぶりのマウンドで今季3度目の完投勝利を収めた。

前回3日の中日戦(QVCマリン)で5回2失点で白星を手にしたが、右肩の違和感からフォームを崩した。体が無意識に右肩をかばっていた。

唐川
「(投球の際に)左足、腰、肩のラインが一直線にならなかった。右肩を意識してしまい、体が勝手にセーブした。」

頭が早く動くことで左足を真っすぐに踏み出せず、インステップなどの悪癖が顔を出した。この日も立ち上がりは同じだった。しかし故障が癒え、修正点もはっきりと分かった。だから2回から下半身主導の投球に切り替えることができた。

「西武打線には何度も投げている。イメージもできている」。対西武は8連勝でレオキラーの本領を発揮し、リーグトップタイの7勝目を手に入れた。「復帰1戦目でこういう投球だからね。チームにとって本当に大きい」と西村監督。連敗を3で止めた右腕の存在は、首位を走るチームに再び勢いを与えた。

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角中、球宴出場もある!?規定打席に到達、2厘差2位[スポニチ]

ロッテ・角中が規定打席に達し、打率.326で日本ハム・田中と2厘差の2位に躍り出た。 この日は無安打に終わり、最近2試合は7打数無安打。それでも4回には四球で出塁し、大松の2ランを呼んだ。

規定打席到達には「あまり意識していない」と淡々。「調子自体は昨日よりも良くなっている」と前向きに話す5番打者に西村監督は「ようやくだね。球宴に選ばれてもおかしくない」と話した。

大松
「一塁に走者がいたので進塁打のために右方向へ引っ張れる球を待っていた。今年1番の感触だった。」(4回1死一塁から右越え3号2ラン)

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唐川、トップ7勝目!1失点完投でチームの連敗止めた…ロッテ[報知]

いつものように表情を変えず、唐川は最後まで投げ抜いた。完封を狙い、志願して上がった最終回のマウンド。星秀にまさかの一発を浴びても、冷静さは失わなかった。「本塁打はしようがない。1点差になって、厳しくなったとは思いましたけど」。3日以来の1軍マウンドで9回5安打1失点。完投でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

離脱をプラスに変えた。右肩の張りで4日に登録抹消。「痛いときは体が自然とかばったり、自分の中で勢いを殺しているところがあった。間が取れていなかった」。抹消中はリハビリと同時に下半身の強化メニューを消化。痛みが消えると、下半身主導のゆったりとした本来のフォームを取り戻していた。

勝っても、実は悩みがある。「悩んでますよ。150キロ投げたいんで。遅くてもいいとは思ってません」と苦笑した。この日のMAXは137キロ。「フォームに間ができて力が伝わるようになった。質としては良くなってると思います」。90キロ台のカーブとの緩急や球の切れで白星を重ねていても、“本格派”としての理想も追い求めている。

リーグ戦再開後、1分けを挟んで3連敗と勝ちがなかったチームにとっても大きな白星。西村監督は「復帰戦でこういう投球をしてくれて、チームとしても大きい」と目を細めた。ちょっと早めの3週間の“夏休み”。リフレッシュした右腕が、首位を走るチームを支えていく。

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ロッテ・角中が打率2位に「意識してない」[サンスポ]

ロッテの角中が規定打席に達し、打率3割2分6厘で田中(日本ハム)と2厘差の2位に躍り出た。ただ、この日はノーヒット。最近2試合で7打数無安打と快音が聞かれない。規定打席到達にも、本人は「あまり意識していない」と気乗りしない顔で話した。

対戦相手のマークも厳しくなっている。打線を引っ張ってきた5番打者は「バットが下から出ている。今日は打てる球も1球しかなかった」と分析した。

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ロッテ・大松が先制2ラン「完璧です」[サンスポ]

ロッテの大松が先制の3号2ランを放った。4回1死一塁で野上の真ん中に入るスライダーを捉えると、打球は夜空に放物線を描いてロッテファンの歓声で沸く右翼席中段に飛び込んだ。

今季から打力を生かそうと外野から一塁にコンバート。だが、この試合まで打率2割9厘だった。10日の巨人戦以来となる本塁打に「体がうまく反応してくれた。完璧です」と話した。

西村監督
「よく投げてくれた。戻ってきていきなり勝って、チームにとって大きい。」(復帰した唐川に)

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大松先制弾「いい援護出来た」[ニッカン]

ロッテ大松尚逸内野手(30)が先制弾となる3号2ランを放った。4回1死一塁から西武野上のスライダーを完璧にとらえ、右翼スタンド中段にまで運んだ。「体がうまく反応してくれました。完璧です。チームがこういう状況なので、先に点が取れて良かった。侑己(唐川)が戻って来ての登板で、ここまでも頑張っているので、いい援護が出来て良かった。今日はどんな形でもいいから勝たないといけない。負けられないですよ」と話した。

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今江、左太もも裏痛[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が左太もも裏痛で西武戦のスタメンから外れた。26日の試合で岸から同箇所に死球を受けて、途中交代。この日の試合前は守備練習は行わず、打撃練習だけ行った。「打撃は問題ないけど、走るのが怖さが残る。今日は休むことになると思う」と現状を説明した。

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中畑監督が“仲介”報道…G原監督問題飛び火[サンスポ]

DeNAに飛び火!?巨人・原辰徳監督が女性問題に関連して男2人に1億円を支払った問題で、28日発売の週刊文春がDeNA・中畑清監督(58)が1億円を要求した元暴力団員の仲介役だったと報じることが27日、分かった。遠征先の沖縄・那覇市で会見した中畑監督は、2人のうち1人から事前に相談を受けていたことは認めたが、金銭授受への関与は否定。男が反社会的勢力だという認識もなかったとした。

原監督の一連の女性問題が、中畑監督に飛び火した。28日発売の週刊文春は、「中畑監督が1億円を恐喝した元暴力団員に原監督の携帯番号などを教えるなど仲介した」と報じている。

これを受けて中畑監督は、ヤクルト戦のために訪れている沖縄セルラースタジアム那覇で試合前に会見を行った。

「(週刊誌報道の男2人のうちの1人の)K氏は駒大野球部の後輩の父兄の1人です」。中畑監督がOB会の要職にあったことから、2006年にこの男から原監督の女性問題について相談を受けたことを認めた。

さらに「俺が介入してもまずいかなと感じた。(記事では)色々会ったりしていることになっているが、そういうのは一切ない。双方で話し合ってくださいと話をして、私はそこで終わった」と、06年以降は接触していないと強調した。

中畑監督に続いて、池田純球団社長が同所で会見。「(K氏が)反社会的勢力だという認識は(中畑監督の中には)全くないとのことなので、問題ない」との認識を示した。プロ野球関係者が暴力団員との交際を禁じた野球協約180条をふまえ、同社長は中畑監督から聞き取り調査したことを明かした上で“潔白”の判断を下した。

また、同社長は金額のやりとりが原監督と中畑監督の間であったかどうかについても「全くないと聞いている」と完全否定した。

「巻き込まないでもらいたいので、こちらからわざわざ巻き込まれにいくつもりもない」(同社長)と、球団として抗議などはせず、静観する構えだ。

ただ、今後に新たな事実が発覚しないともかぎらない。野球界全体にとって、火種はくすぶっている。

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