ソフトバンクの武田が、6回を4安打無失点でプロ初登板から2戦2勝。要所を締め、8三振を奪った。打線は5回2死満塁で、本多が右中間に3点三塁打を放った。ロッテは散発4安打に終わり、引き分けを挟んで今季初の5連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
ロッテの初物キラーぶりは不発だった。今季はソフトバンク千賀(4月30日、3回2/3で3得点)楽天釜田(6月24日、6回2/3で3得点)と初対戦の相手を攻略。球数を投げさせるより狙い球を絞って積極的に振る方針で成果を挙げてきた。だがこの日は武田相手に3度の得点機も無得点。ピンチ脱出で武田が笑うたびに、ナインの表情が引きつった。
ゾーンとイメージのギャップに戸惑った。8三振のうち見逃しが4つ。全て落差の大きい縦スライダーで、ボールの感覚で見逃したが、ストライクと判定された。長嶋清幸打撃コーチ(50)は「ストライクゾーンが縦に広い。あれでは対応できない」と振り返った。最速152キロという触れ込みも実像は違った。サブロー外野手(36)は「変化球投手という感じ。最近の高卒投手は直球だけじゃなく、変化球がいい」と舌を巻いた。武田にひねられ、今季ワーストの連敗は5に伸び、3カード連続負け越し。5月20日以来の貯金1ケタ台となった。
ロッテは今季初の5連敗を喫した。5回2死満塁で本多に走者一掃の三塁打を浴びた吉見は「失投した自分の責任」と悔やむ。打線も19歳の武田の前に散発4安打と沈黙。西村監督は「先制点を取れば違っていたのでしょうけど」と唇をかんだ。3カード連続で負け越しが決まり「明日何とか勝って千葉に帰るしかない」と気持ちを切り替えた。
5日の楽天戦(QVCマリン)で右ひじに張りを訴えたロッテの唐川が14日、出場選手登録を抹消された。試合前に西村監督は「思ったよりひじが回復しないので帰京させた。患部がひじなので、ある程度時間がかかると思う」と説明。監督推薦による球宴出場についても「本人と話し合って数日中に決めたい」と表情を曇らせた。
19歳の武田の前にロッテは打線が8三振。散発4安打で零封され、引き分けを挟んで今季初の5連敗を喫した。
1メートル87の長身から投げ込んでくる縦のカーブに苦しんだ。高めからストライクになる落差の大きい球で見逃し三振を4つ奪われた。初回2死一、三塁の先制機にカーブで見逃し三振に倒れた角中は「あの高めに抜けてくる球は頭になかった。手が出なかった」と悔しがった。西村監督は「打つ方がちょっと元気がない。先に先に点を取れば展開も違っていた」と歯がゆそうだった。
ロッテの唐川侑己投手(23)が14日、右肘の張りのため出場選手登録を抹消された。
登板した5日の楽天戦(QVCマリン)後に違和感を訴えてから1軍で調整してきたが、西村監督は「思ったより回復しなかった。重症ではないけど場所が場所だから、ある程度日数はかかる」と説明。今季8勝を挙げている唐川だが、6月にも右肩の張りを訴えて離脱していた。20日からの球宴に選出されているが、指揮官は「これから考える。投げられる状態ならいいけど」と話し、辞退する可能性が出てきた。
ロッテは投打とも精彩を欠き、引き分けを挟んで今季初の5連敗となった。
5回2死満塁で本多に走者一掃の三塁打を浴びた吉見は「制球の問題。失投した自分の責任」と悔やむ。打線も19歳の武田の前に散発4安打で沈黙。2安打した井口も「球威と球の回転がいい。適度に荒れているのもいい」と相手を褒めた。
点差以上の完敗に、西村監督は「ちょっと今、元気がないかな。どこかで1本(適時打が)出ていれば、違う展開になっていただろうが」とうめくように話した。
ロッテの唐川侑己投手が14日、右肘痛のため出場選手登録を外れた。西村監督は「どれくらいで投げられるか、はっきり言って分からない。重症ではないが、場所が場所だけにある程度、日数はかかる」と話した。
6月には右肩に違和感を訴えて出場登録を外れていた。今季リーグトップに並ぶ8勝(2敗)を挙げており、防御率は2.66。20日からのマツダオールスターゲーム2012のメンバーにも選ばれているが、出場について同監督は「これから考える」と話すにとどめた。
ロッテ吉見祐治投手(34)が5回に泣いた。緩急を巧みに使いながら、4回まで2安打無失点。だが5回に1死一、二塁で9番高谷に四球を与えたのが誤算だった。「打たれるのならまだしも、四球は最悪の結果だった」。明石は右飛に打ち取ったが、本多に走者一掃となる右中間突破の三塁打を食らって降板となった。「絶対に負けられない試合だと分かっていて、序盤は何とかしのぐことができたが、5回のワンチャンスでやられてしまった。自分の投げミス。踏ん張らなくてはいけないところでの失投。悔しいですね」と話した。
ロッテがソフトバンクの高卒ルーキー右腕、武田を攻略できず、完封負けを喫し、今季ワーストの連敗が5に伸びた。武田に対し、初回1死一、二塁を始め3度の得点機をつくったが、最後の1本が出なかった。西村徳文監督(52)は「選手の疲れもあるけど、明日の試合を全力でやるしかない。何とか勝って千葉に帰る」と気持ちを切り替えた。
ロッテ西本聖投手コーチ(56)が序盤、好投を続ける先発吉見を好評価した。「いい立ち上がりで楽に投げているね。うまく緩急も使えている。悪い時は力むポイントが少し早いが、今日はバランスよくいいタイミングで投げている。低めのボールをうまく振らせているし、自分のピッチングをしてくれている。このまま、踏ん張って欲しい」と話した。
ロッテ今江敏晃内野手(28)が通算1000試合出場を達成した。5回終了時に花束を受け、祝福された。「1つの区切りですね。入団当初はここまで出来るとは思っていませんでしたが、丈夫な体に育ててくれた両親、そしてここまで携わってくれた方々のおかげです。皆様に感謝しています。これからも、1試合1試合大切に一生懸命プレーしていきたいと思います。次は1000本安打ですかね」とコメントした。
ロッテの唐川侑己投手(23)が14日、右肘痛のため出場選手登録を外れた。西村監督は「どれくらいで投げられるか、はっきり言って分からない。重症ではないが、場所が場所だけにある程度、日数はかかる」と話した。
6月には右肩に違和感を訴えて出場登録を外れていた。今季リーグトップに並ぶ8勝(2敗)を挙げており、防御率は2.66。20日からのマツダオールスターゲーム2012のメンバーにも選ばれているが、出場について同監督は「これから考える」と話すにとどめた。