わたしはかもめ2012年鴎の便り(7月)

便

7月18日

千葉ロッテ4x−3東北楽天(QVCマリン)

ロッテが今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。3−3の9回1死一、三塁で代打福浦の右犠飛で試合を決めた。4番手の薮田が今季初勝利を挙げた。楽天は終盤に3点差を追い付く粘りを見せたが、救援陣が踏ん張れなかった。

123456789R
東北楽天0000001203
千葉ロッテ030000001x4x

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ロッテサヨナラ、首位ターン[ニッカン]

足にスランプはない。その格言を苦闘にあえぐ首位ロッテが体現した。9回1死一、三塁で打者は福浦。食らい付いた打球がライトへ。右翼手の牧田が浅い位置で捕球体勢に入る。球界屈指の強肩選手。普通なら無理はできない。だが三塁走者の荻野貴司外野手(26)は突入した。

佐藤三塁コーチに迷いはなかった。「足の速いランナーでも迷う。でも荻野貴だから行けると思った」。諸積編成担当が「イチローよりも速い」という韋駄天が低い前傾姿勢から一気にトップスピードへ。そして最後は頭から本塁へ突っ込んだ。

過去2年、右ひざの故障が続いた。13日のソフトバンク戦で本塁突入した際に頭から突っ込んだ。その時は「ひざから行くのは怖さがある。頭から行くのも危ないけど」と振り返った。トラウマも抱えていたが「今日は無意識だった」。送球が一塁側に少しそれ、本塁上の空間を見つけて自然と頭から滑った。サヨナラ生還は荻野貴にしかできない芸当だった。

もう1つの激走も流れを変えた。同点とされた8回、なおも2死一、三塁でフェルナンデス。右中間への打球傾向がある助っ人に対し、岡田幸文外野手(28)はベンチの指示を受け、定位置よりも右中間後方へ約5メートルシフトした。快音が響いた瞬間、「来たと思った。何が何でも捕ってやろうと」。落下地点に一直線で俊足を飛ばす。愛娘の真優(まゆ)ちゃん(4)と凛乃(りの)ちゃん(3)の頭文字2字とチーム名を掛けた「真凛(まりん)」と刻まれたグラブでフェンス手前でもぎ捕った。「状況が状況なだけに今年の好守の中でも1番かも」と笑顔が咲いた。

救援陣が崩れた負け試合を制した。分岐点となる一戦、そして激走になるかもしれない。

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マー君“倒した”!ロッテ・福浦サヨナラ犠飛[サンスポ]

ロッテは18日、楽天13回戦(QVCマリン)の同点の9回に福浦和也内野手(36)が右犠飛を放ち、今季2度目のサヨナラ勝ち。2位の日本ハムに2ゲーム差をつけ、前半戦を折り返した。首位ターンは、1970年以来、42年ぶり3度目で、過去2度はいずれもリーグ制覇と吉兆。最高の形で勝負の後半戦に挑む。

最後の最後に千両役者が残っていた。同点で迎えた9回1死一、三塁。楽天ベンチが左腕・片山から右腕・ラズナーにスイッチするのを見届けると、西村監督は代打・清田に再び代打の福浦を送り出した。

「しびれる試合でした。何とか、走者をかえそうとだけ思っていました。ボテボテのゴロでも浅い外野フライでも、荻野ならかえれると思っていた」。酸いも甘いも知り尽くしたプロ19年目のベテランは、カウント2−0からのフォークをすくい上げた。少し浅かったが、三塁走者は快足の荻野貴。三塁コーチの佐藤内野守備走塁コーチは「彼の足に賭けた」と本塁突入を指示。クロスプレーになったが、ヘッドスライディングで伸ばした荻野貴の手が一瞬早い。サヨナラ勝ちに歓喜の輪ができた。右犠飛を決めた福浦は、チームメートのウオーターシャワーでびしょぬれ。そして最高の笑顔がはじけた。

8回に中継ぎ陣がつかまり、同点に追いつかれながらも、最後は粘る楽天をうっちゃり。前半戦最終戦を今季2度目のサヨナラ勝利で締めくくった。

毎日時代までさかのぼる60年ぶりの開幕4連勝からスタートした今季。今月に入り、投打に息切れ気味だったが、40勝31敗10分けの貯金9で首位ターンだ。前半戦をトップで折り返したのは、1970年以来、実に42年ぶり。その前の1960年も併せて、2度ともリーグ制覇をしている。

「勝って終わったのはよかった。せっかく首位できたから、後半戦も優勝に向けてやっていく」。西村監督の鼻息も荒い。2年前は3位からの“下克上V”だった。今度こそは正真正銘の完全Vを目指す。

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ロッテ、前半戦サヨナラ締め、“快足”荻野貴ダイブ生還[スポニチ]

サヨナラ劇で首位ターンだ!ロッテは18日、3―3で迎えた9回1死一、三塁で代打の代打・福浦和也内野手(36)が浅めの右飛。三塁走者の荻野貴司外野手(26)が俊足を飛ばしてサヨナラのホームに頭から突っ込んだ。10年の「日本一の下克上」から一転、昨季はリーグ最下位。今季はチーム42年ぶりの前半戦首位ターンを決めた。この勢いのまま、西村ロッテは再びの下克上を目指す。

荻野貴は、頭から思い切りホームへと滑り込んだ。セーフ。サヨナラだ。9回1死一、三塁。福浦の当たりは右翼への浅い飛球だった。その打球をキッとにらむと、50メートル5秒6の俊足でスタートを切る。捕手のブロックをかいくぐった。「定位置ぐらいなら行くつもりで準備していた。サヨナラのホームは初めて。嬉しい」。

お膳立ては福浦だった。ラズナーの133キロフォークを捉えた。直球を待ちながら反応。「反対方向を狙って犠飛を打とうと思っていたけど。がっついてしまった」。サヨナラの直前、西村監督は岡田に代打・清田を送った。すかさず、相手は左腕の片山に代えてラズナーを投入。代打の代打で福浦が登場した。難敵の田中から2回に3点を奪いながら、救援陣が終盤に追い付かれた。嫌なムードを、ベテランが一振りで断ち切った。

信頼関係があってのサヨナラだ。福浦は「荻野ならボテボテのゴロでも還ってきてくれる。楽にいけた」。突入を指示した三塁コーチャーの佐藤内野守備走塁コーチも「荻野を信じるしかなかった。彼で勝負。足に懸けた」と強調。勝負強い福浦、チーム一の快足の荻野貴で1点を奪った。福浦は荻野貴に感謝し「もうちょっと飛距離を伸ばすためにウエート(トレに)行ってくるよ」と冗談めかして笑った。

チームは42年ぶりの首位ターンとなった。しかし、ここにきて先発投手陣から唐川、渡辺俊、藤岡らが離脱。この日先発予定だったグライシンガーも背中の張りで回避した。そんな中、9連戦ラストを劇的勝利で締めくくった。西村監督は「本当は逃げ切りたかったけど。勝てたのは大きい。後半戦の開幕につながる」とうなずいた。

この日は全席自由席の「360°ビアスタジアム」で、球場内のビールが通常の半額の1杯300円だった。お立ち台に上がった福浦は、右手に持ったマスコット人形を突き上げて絶叫した。「おいしいビールは飲めましたか?カンパ〜イ!」。後半戦も快走し、秋にはQVCマリンでファンとともに勝利の美酒に酔う。

◇サヨナラ勝ちターンは15年ぶり

ロッテが5月12日ソフトバンク戦に次いで今季2度目のサヨナラ勝ちで前半戦を終了。ロッテが前半戦最終試合をサヨナラ勝ちでターンするのは97年7月20日ダイエー戦(○6−5)以来15年ぶりだ。今季のロッテは1点差試合に14勝9敗(勝率.609)とパでは楽天の.563を抑え最高勝率。特にQVCでの1点差試合は11勝3敗(.786)と地の利を生かし相手チームを圧倒している。

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今江&里崎で序盤一気3点、里崎「いい流れでつないでくれた」[スポニチ]

ロッテは難敵の田中から序盤に3点を奪って主導権を握った。2回1死三塁で今江が遊撃への適時内野安打。なお1死二、三塁として里崎も2点中前適時打で続いた。

リーグトップの防御率1.63を誇る田中から一挙3点。今江は「相手投手がいいので、最初のチャンスで得点できたのは良かった」と話し、里崎も「いい流れでつないでくれたので自分も乗っていけた」とうなずいた。

岡田
「ベンチの指示でやや右中間よりに守っていた。捕れて良かった。打てない時は守らないと。」(8回2死一、三塁でフェルナンデスの右中間への大飛球をフェンスに激突しながら好捕)
上野
「自分に勝ちはつかなかったけど、チームが勝ったので良かった。打たせて取ろうと低めを意識して投げた。」(7回3安打1失点も今季初勝利はならず)

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福浦サヨナラ犠飛!西村監督「後半戦につながる」…ロッテ[報知]

トップスピードの荻野貴が頭からホームへ突っ込んだ。審判の両手が広がると、一塁ベンチから一斉にナインが飛び出す。水を掛け合う祝福の中心に、福浦の笑顔があった。「この9連戦苦しみましたけど、勝って終われてよかった」。9回1死一、三塁から代打・福浦がサヨナラ犠飛。42年ぶりの首位ターンに花を添えた。

前半戦最後の9連戦は、試合前まで1勝6敗1分け。この日も2回、楽天の田中から3点を先制したが、7回に失策を絡めて1点を返されると、8回も失策で出した走者をきっかけに同点とされた。

しかし、その直後の8回、なおも2死一、三塁からフェルナンデスの右中間への当たりを中堅・岡田がスーパーキャッチ。「右中間深めに守備位置を変えていた。『よっしゃ、きた!』という感じ。何が何でも捕ったろと思った。勝ちにつながって嬉しい」。データをもとに約5メートルの守備位置変更で決勝打をもぎ取った。

試合前、キャプテン・今江と福浦がナインを集め、「(前半戦)最後のゲームだから、一丸となって頑張ろう!」とゲキを飛ばしていた。西村監督は「サヨナラで勝ったことは、後半戦につながる」。取り戻したのは勢い。後半戦もロッテが混パの主役を張る。

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ロッテ・上野、7回1失点に納得の表情[サンスポ]

ロッテの上野が7回1失点と好投した。直球は130キロ台前半が多かったが低めに角度があり「打たせて、うまく投げられた」と納得の表情だ。

勝ち投手の権利を残して交代したが、救援陣がリードを守れず今季初勝利はお預けとなった。だが「自分は勝てなくてもチームがいい形で勝って良かった」と、すがすがしかった。

荻野貴
「ホームベースはブロックされずに空いていたので、頭からいった。」(サヨナラのホームを踏み)
岡田
「右中間に寄れとベンチから指示があった。勝ちにつながって嬉しい。」(8回2死一、三塁でフェルナンデスのフェンス際への大飛球を好捕)

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打たせて好投、上野7回1失点[ニッカン]

ロッテの上野大樹投手(25)が7回1失点と好投した。直球は130キロ台前半が多かったが低めに角度があり「打たせて、うまく投げられた」と納得の表情だ。

勝ち投手の権利を残して交代したが、救援陣がリードを守れず今季初勝利はお預けとなった。だが「自分は勝てなくてもチームがいい形で勝って良かった」と、すがすがしかった。

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西本C上野「丁寧に投げてる」[ニッカン]

ロッテ西本聖投手コーチ(56)が中4日ながら5回まで1安打無失点と好投している上野について好評価した。「前回の投球も良かったけど、中4日という所で心配もあった。しかし、前回同様ここまでいい投球内容だね。1球1球丁寧に投げている。後は、初球の入り方だけ注意して欲しい。簡単にストライクを取るのではなく、意図を持って投げて欲しいね」と話した。

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里崎がマー君から2点適時打[ニッカン]

ロッテ里崎智也捕手(36)が楽天田中から2点適時打を放った。2回に今江の先制打、ホワイトセルの二塁打で1死二、三塁とチャンスを広げ、里崎が田中の足元を抜くセンター前へのヒットで走者2人を返した。「いい流れでつないでくれたので、自分も乗っていきたかった。今日は(イベントの)ビアスタで球場の雰囲気もいつもと少し違うね。たくさん点を取っておいしいビールを飲んで欲しい。前半戦最後は勝って締めくくりたい」と話した。

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今江、マー君から先制適時打[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)が楽天田中攻略への先陣を切った。2回1死三塁から内角低めへの144キロシュートを、うまく腰を回転させて遊撃手のグラブをはじく内野安打を放って先制点をたたき出した。「昨日、悔しい負け方をしたので今日は絶対に勝ちたい気持ちが強い。相手投手もいい投手で最初のチャンスで得点できたのは良かった。マツ(大松)さんが進塁打で進めてくれたので、無駄にしなくて良かった」と話した。

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NPB、8月に慈善オークション[サンスポ]

日本野球機構(NPB)は18日、マツダオールスターゲーム2012に出場した選手らが着用した直筆サイン入りユニホームの慈善オークションを8月9〜16日にNPB公式サイトで行うと発表した。売上金は全額、東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付される。

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侍JAPAN、いきなりキューバ!来年WBC最大7戦日本開催[報知]

来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の概要が17日までに明らかになった。4チームで行う第1ラウンド(R)では、第1回大会準優勝のキューバとの同組が有力。日本3連覇への道のりは、いきなり強豪国との激突で幕を開ける。また、今回は第1Rに加え、第2Rも日本国内で行うことが決定的。最大7試合のホーム開催は、侍ジャパンに強い追い風となりそうだ。

ディフェンディング・チャンピオンの前に、キューバが立ちはだかる。3月上旬に日本国内のドーム球場(未定)で開催される総当たりリーグ戦の第1Rで、日本はキューバ、中国と同組に入ることが濃厚になった。もう1か国は今秋の予選ラウンドを勝ち上がってきたチームになるが、主要国際大会で多くの栄冠に輝く「赤い稲妻」が最大のライバルなのは間違いない。

日本は過去のWBCでキューバ相手に3戦全勝。06年の第1回大会は決勝で退けて世界一に輝くと、09年の第2回大会第2Rでは2戦連続完封勝ちを収めて、連覇への踏み台とした。だが、油断はできない。前回大会では、攻撃の際にベンチから声を出して配球を伝達するなど、勝利のためには手段を選ばない相手。侍ジャパンは11月16、18日の強化試合で2連戦を予定するが、結果を踏まえ、あらためて対策を練る必要がある。

従来、第1Rは「アジアラウンド」として開かれ、日本の相手はアジア諸国に限られていた。が、前回大会で、決勝を含めて日本―韓国戦が5試合も行われる偏りが出た。予選を新設し、参加国も16から28に増やした今大会では、第1Rで初めて日本と韓国を別組にするなど組分けを調整。キューバとの黄金カードが実現した。

王者ならではのアドバンテージも用意された。過去2大会で第2Rは米国内を中心に開催されたが、今回は初めて日本も舞台となる。会場は東京ドームが決定的だ。4チームで争う第2Rは前回大会同様に、2敗したら終戦の敗者復活(ダブルエリミネーション)方式を採用する方針を固めている。

大会を主催するWBCインク(WBCI)のポール・アーチー副社長は「日本のファンは最大7試合、日本代表チームが世界一のタイトルを防衛する戦いを、目の前で観戦できる。近いうちに公式に発表したいと思う」とコメントした。侍ジャパンが米国で戦うのは、準決勝、決勝の2試合だけ。選手の調整も比較的容易になる上、ファンの声援も追い風になる。

ただ、大会準備が着々と進む一方、NPBとプロ野球選手会の足並みがそろわない。既にNPBは参加を表明しているが、選手会は、WBCIが持つ代表チームのスポンサー権の帰属など、待遇改善が認められない限りは不参加という姿勢を貫いている。20日に開かれる選手会の臨時総会でWBC問題が協議されるが、対応に変化が出るか注目が集まる。

◇WBCを巡る動き

11年7月22日
選手会が臨時総会で第3回大会への不参加を決議。代表チームのスポンサー権と関連グッズのライセンスを持つ権利を求めた。
8月18日
NPBと選手会が共闘態勢を確認。
9月9日
日本ハム・島田代表(NPB国際関係委員長)らがニューヨーク市内で主催者と交渉。
10月7日
オーナー会議。日本代表チームの常設化、3月10日に東京Dでの台湾代表戦(秋山代表監督=ソフトバンク)開催を決議。
同15日
楽天・島田オーナー(オーナー会議議長)がニューヨークで主催者側と会談。
12月1日
オーナー会議。NPBが第3回大会参加を正式表明。
同8日
選手会定期大会。待遇改善を求める従来の姿勢を確認。
12年3月10日
侍ジャパンが常設化して初の対外試合で台湾代表に9−2で勝利。
4月24日
NPBと選手会が事務折衝。選手会の強硬姿勢変わらず。
7月9日
実行委で、8月下旬までに代表監督決定の方針が固まる。

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フレッシュオールスターゲーム2012先発メンバー発表

◇ウエスタン・リーグ選抜

打順位置名前球団背番
1菊池涼介33
2安達了一3
3高橋周平31
4川端崇義46
5伊藤隼太51
6中谷将大60
7赤田龍一郎202
8土生翔平43
9牧原大成69
西川健太郎32

◇イースタン・リーグ選抜

打順位置名前球団背番
1西川遥輝26
2石川貢西53
3榎本葵36
4岡島豪郎27
5鈴木大地35
6翔太50
7西田明央30
8桑原将志37
9永江恭平西59
中村勝36

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