わたしはかもめ2012年鴎の便り(7月)

便

7月20日

オールスター第1戦

全セは1点を追う2回、1死一塁で中村が左越えに2ランを放って逆転。3、5回にはバレンティンの内野安打と犠飛で1点ずつ加えた。先発の杉内は1点を失ったが、その後の館山、能見ら5投手は無失点で乗り切った。全パは1回に陽岱鋼の先頭打者本塁打で先制したが、先発斎藤が3失点と踏ん張れず、打線も4安打と振るわなかった。

123456789R
全セ0210100004
全パ1000000001

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根元、ポスト西岡に浮上!球団が背番号「7」検討[スポニチ]

ロッテは遊撃の定位置をつかんだ根元へ、今オフ背番号7の提示を検討する。7はツインズに移籍した西岡が10年まで背負った番号。

チームの1桁番号では唯一の空き番だ。球団は「ポスト西岡」にふさわしい活躍をした野手に背負わせたい意向。根元は今季79試合に出場し、ともにチーム2位の打率.275、7本塁打の好成績を残している。球団幹部は「打撃に関しては去年より脱皮した感じがある。みんなの意見を聞いて考えたい」と話した。

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中島あらら…井口に“お尻トス”呼吸合わず珍プレー[スポニチ]

名手同士による珍プレーだ。2回1死一塁で宮本の打球は二遊間へ。全パの遊撃・中島(西武)が追いついたが、二塁ベースカバーに入った井口(ロッテ)は中島の動きを見て一塁に投げると判断。構えてない井口に中島がトスし、お尻に当たりボールが転々とした。

結局、遊撃野選で出塁を許すことに。普段は別チームに所属する者同士、球宴ならではのミスとなった。3打数無安打だった井口は「楽しめましたよ。次は1本打ちたいですね」と巻き返しを約束した。

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WBC3連覇は…選手会が不参加決議[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を全会一致で決議した。米国が主導権を握る収益配分の不均衡を問題視。1年前から日本代表を支援する企業のスポンサー料を日本側に譲渡することなどを求めてきたが改善されなかったため、不参加を決めた。一方、すでに大会への参加を表明している日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(70)は、早急に選手会側と話し合う意向を示した。

選手会の決断は重いものだった。臨時大会後に会見した新井会長はこう切り出した。「先ほど行われた臨時大会で、WBCに出場しないということが正式に決定されましたので、皆様にご報告したいと思います」。3連覇がかかるWBCへの不参加を表明した。選手会は、かねてスポンサー収入の権利について改善すべきと主張してきた。現在はスポンサー料、グッズのライセンス収入などはすべて、MLBとMLB選手会が設立した大会運営会社WBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)に入る仕組み。そのため大会そのものではなく、侍ジャパンというチームを支援したい企業のスポンサー料も、全てWBCIに入る。

この点について選手会の松原徹事務局長は「本来、日本が持っている権利だ」と主張する。選手会によれば、大会のスポンサー収入の約70%は日本がもたらすものという。チームスポンサーが認められれば、日本代表の収入は大幅に増えることが見込まれる。

選手会は昨年の臨時大会で「事態が改善されない場合はWBC参加を見送る」と決議。その後、当時のオーナー会議の議長だった楽天島田オーナーらが渡米して米国側と交渉を行ったが、目に見える成果はなかった。新井会長は「あれから1年。主催者から何の返答もなかったので、苦渋の選択をせざるを得なかった」と、米国側からの歩み寄りがない現状を要因に挙げた。

過去2回の大会で世界一に輝き、野球ファンのみならず日本中から期待されている。新井会長もその点は理解しており「僕たち選手ももちろん、大会に出場したいと思いました。ただ、5年後、10年後の世代のことも考えなければならなかった」などと話した。

常設化された侍ジャパンには協力していく方針。今後は、国際野球連盟(IBAF)と連携するなどして、参加国が平等に利益を得られる新たな国際舞台について考えていくという。新井会長は「WBCを前提とした侍ジャパンではなくて、新しい国際大会を作っていくことも考えています」と話した。

このまま、3大会連続世界一の夢は絶たれてしまうのか。「条件が改善されれば参加する可能性はあるのか?」の問いに、新井会長は「仮定の話に対して、今この場で正確なことを答えることはできません」と含みも持たせた。今後の行方が注目される。

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日本は参加との認識、主催WBCIが声明[ニッカン]

来年開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催するWBCIは20日、日本プロ野球選手会が大会不参加を表明したことを受け「WBCにチームを送ることを決めている日本野球機構(NPB)と(日本が参加することで)合意している」などとする声明を発表し、基本的に日本が参加するとの認識でいることを強調した。

大リーグ機構と大リーグ選手会によってつくられたWBCIは「2013年WBCへの日本選手の参加はNPBと日本プロ野球選手会の間の問題」と静観の姿勢だが、今後については「しかるべき相手と連絡を取り合いながら、NPB、日本プロ野球選手会とともに事に当たる」としている。

WBCIは「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンに相応しいチームをまた送ってくれることを期待している」と声明を結んでいる。

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MLB、WBC日本ダメなら台湾?[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を全会一致で決議した。米国が主導権を握る収益配分の不均衡を問題視。1年前から日本代表を支援する企業のスポンサー料を日本側に譲渡することなどを求めてきたが改善されなかったため、不参加を決めた。

MLBのポール・アーチー副会長(当時は国際ビジネス担当役員)が10年12月8日に来日し、加藤コミッショナーに次回WBCへの参加を要請。また選手会とも意見交換を行った。だが11年10月、日本側が参加表明を遅らせていることに、同副会長は「これからも対話の機会は持つが、準備は進める」と苦言。「開催地が決定し、(日本に代わる)28番目の参加チームが決まった時点で、日本の参加はなくなる」と第1ラウンドは台湾での代替開催も可能だとし、日本側に参加を促した。また第2回大会で約9億円あったとみられる日本のスポンサーやグッズの収入が入らない場合でも、大会は十分運営できるとの見通しを示した。また、全ての収入をWBCIが管理する方法について、かねて「赤字が出た場合のリスクも負っている」などと主張している。

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WBC過去2回とも利益20億円[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を全会一致で決議した。米国が主導権を握る収益配分の不均衡を問題視。1年前から日本代表を支援する企業のスポンサー料を日本側に譲渡することなどを求めてきたが改善されなかったため、不参加を決めた。

WBCの利益配分
第1回、第2回ともに約1800万ドル(当時のレートで約16億〜20億円)の利益があったが、その配分率を見ると米国が66%、日本は13%と大きな差がある。選手会によれば「大会全体のスポンサー収入の7割以上が、日本代表を支援する企業から出ている」という。ただ、第3回大会はユニホームのスポンサー料だけは日本側に入ることが認められている。

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NPB側は困惑「説明不足かも」[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を全会一致で決議した。米国が主導権を握る収益配分の不均衡を問題視。1年前から日本代表を支援する企業のスポンサー料を日本側に譲渡することなどを求めてきたが改善されなかったため、不参加を決めた。

すでに参加を表明しているNPB側は一様に困惑の表情を浮かべた。20日午後には、京セラドーム大阪で12球団代表者らが集まって対応を協議。国際関係委員長でもある日本ハム島田利正球団代表(57)は「困惑?当然そうですね」と話し「(選手会に)説明不足があったかもしれない。(WBCは)侍ジャパンの価値を上げていくためにも必要と考える。早急に話し合いたい」と話しており、8月上旬にも折衝の場を持つ見通しだ。

選手会側が要望するスポンサー権などの譲渡について、今後劇的に改善される可能性は低い。加藤コミッショナーも「今後も(主催者側との)交渉は続けていく。ただ交渉というのは相手もあること」と話した。その上で「(WBCが)日本の野球ファンに対して持っている意味。2回連続チャンピオンになって、その意味は大きくなっている。ファンの大きな期待がかかった試合。それを無視するのはどうか…」と、心情に訴えていく考えを示唆した。

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衝撃!選手会「苦渋の決断」WBC出ない[サンスポ]

労働組合・日本プロ野球選手会(阪神・新井貴浩会長)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決議した。日本代表のスポンサー権などの譲渡を米大リーグ機構などで構成される主催者側に求めていたが、回答がないことから決断した。しかし、12球団側は参加を表明済みで、加藤良三コミッショナー(70)は再考を要請。8月1日に球団側と選手会が協議することになった。

オールスターゲーム開幕を4時間後に控えた大阪で、選手会の代議員24人が大きな決断を下した。全会一致で、WBC不参加を決議したのだ。

新井貴会長は「1年前から(主催者に)要望を出しているのに、1年たっても何も返ってこない。投げたボールが返ってこない状態が1年続いて、苦渋の決断をした」と、非は不誠実な米国側にあると主張した。

選手会によると、大会のスポンサー収入の約70%が日本からもたらされ、放送権料などでも大きなウエートを占めるという。だが、収益配分は米側の66%に対し、日本はわずかに13%。この比率はもとより、選手会の松原事務局長は「(スポンサー権は)本来、日本が持っているべき権利だ」と語気を強めた。

そして、新井貴会長は「短期的に見ればファンも当然見たかったと思うが、5年後、10年後を考えたら、今回のことは日本のプロ野球界にとって間違いではなかったと言えると思う」と、将来のプロ野球界を考えての決断だと強調した。

しかし、日本中を熱狂させたWBCに参加しないことになれば、球界にとっては大きな痛手だ。ロンドン五輪開幕が迫り、国民の注目が世界との戦いへ向いているさなか、五輪競技から外れている野球にとって「日の丸」を背負ってアピールする場を失う危険をはらんでいる。

第1回大会で日本代表を率い、世界一に導いたソフトバンク・王球団会長は「再度NPB(日本野球機構)が選手会と話し合いの場を持つと聞いているので、それに期待したい」とコメント。第2回大会の代表監督を務めた巨人・原監督も「双方話し合う余地があるなら、しっかり話し合って欲しい。ファンが求めるところ(参加)は双方、理解していると思う」と話した。

日本を連覇に導いた両雄は、ファンのためにも事態の好転を願った。12球団側は8月1日に選手会と協議し、再考を求める。新井貴会長も「基本的に同じ方向を向いている。NPBのためにやっているようなもの。対立するようなことじゃない」と歩み寄りの可能性を示唆している。

選手会が“決裂”した相手は米国側であり、球団側ではない。近年、球界を取り巻く環境は厳しい。WBC3連覇で野球人気を再興したい、という思いは選手会も経営者側も同じであるはずだ。

◇それでも準備は着々

米大リーグ機構は19日、日本が1次ラウンドでキューバ、中国と同組になることや1次ラウンドに加え、2次ラウンドのうち1組を日本国内で行うことを認めた。これにより、決勝戦までの最大9試合中7試合を日本国内で行うことになる。昨年10月に常設化された「侍ジャパン」も、WBCの前哨戦として今年11月にキューバ、豪州と親善試合を行う予定だ。

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加藤コミッショナー、再考要請[サンスポ]

加藤コミッショナーは20日、オールスター戦の行われた京セラドームで、選手会の決定を受けてコメントした。

「選手会に伝えたい、考えてもらいたいのは、日本のファンのこと。金目では換算できない。WBCで2回連続でチャンピオンになった意味は大きく、出ないことの影響を真剣に考えないといけない」と、スポンサー権を巡り不参加を決議した選手会に再考を求めた。

そのスポンサー収入についても「1年52週のうち(WBC開催期間以外の)48〜50週の権利は日本にあり、いいように活用していい、と日米間で確約を取り付けた」と、常設化した「侍ジャパン」を用いたマーケティング活動で埋められると主張した。

加藤コミッショナーは「五輪に野球復活のメドは立っておらず、夢と大きな期待を無視することはよくない」と、野球の国際大会であるWBCに参加しない場合の影響を危惧。囲み取材の最後も「NPBは参加表明した。もう1度考えてもらいたい」と、選手会に重ねて再考を要請した。

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主催者側の言いなりイヤ!選手会がWBC不参加を表明[スポニチ]

労働組合・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを全会一致で決めた。日本代表のスポンサー権などの譲渡を大リーグ機構(MLB)などで構成される主催者側に求めていたが、認められなかったことで結論を出した。日本野球機構(NPB)は8月1日に選手会と再協議する意向だが、過去2大会で連覇を達成した「侍ジャパン」が最終的に参加を見送る可能性が出てきた。

夢の球宴を前に衝撃が走った。正午から大阪市内で行われた労組・日本プロ野球選手会の臨時大会。約2時間後。会見に臨んだ新井会長は「WBCに出場しないということが正式に決定しました」と、苦渋の表情を浮かべながらもき然と前を向いた。そして、「WBCI(大会運営会社であるWBCインク)に要望を伝え、あれから1年、何の返答もなかった」と続けた。

08年の北京五輪を最後に五輪競技から外れている野球にとって「日の丸」を背負ってアピールする最大の場がWBCといっても過言ではない。その大会にボイコットともいえる強硬姿勢。選手会は大会収益をアマチュアも含めた日本球界へ還元するため、スポンサー権などを日本野球機構(NPB)に譲渡するよう求めてきた。

一貫して問題視してきたのは、日本からのスポンサー料やグッズのライセンス収入などもすべて大会運営会社に入るWBCの収益構造だ。五輪やサッカーW杯などの国際大会では参加国にスポンサー権が認められ、JFA(日本サッカー協会)などは年間数十億円ものスポンサー収入を得て、代表チームの強化、育成費に充てられている。

WBCは過去2大会ともに約1800万ドル(当時約16億〜20億円)の利益を上げている。総収入の4本柱となるのがチケット、放映権、スポンサー、グッズ収入。選手会によると、前回大会では放映権料の計約3100万ドル(当時のレートで約27億6000万円)のうち、日本が38%を占めた。さらに大会のスポンサー収入の約70%が日本企業からもたらされているという。だが、収益配分は米側の66%に対し、日本はわずかに13%。この比率はもとより、選手会の松原徹事務局長は「(スポンサー料などは)本来、日本が持っているべき権利だ」と語気を強めた。

不参加という最終決議に大きな影響を与えたのも、主催者側の頭越しの決定だった。第3回大会では従来の1次ラウンドだけでなく2次ラウンドも日本で開催することが内定。現行の収入構造では興行権、チケット収入も主催者に入るため、松原事務局長は「日本頼みではないか」とした。

NPBも選手会の要求をWBCI側に伝えてきたが、いまだ「ゼロ回答」。NPB側はWBC期間外にも日本代表を常設化することで独自にスポンサーを得て収益を確保するとしているが、選手会が納得するには至らなかった。

新井会長は「選手も出場したい。ただ5年、10年後を考えれば苦渋の選択をせざるを得ない」。選手会の不参加表明は必ずしも交渉打ち切りを意味するものではない。あくまで大会収益配分の見直しにこだわり、瀬戸際で「不参加」という最終カードを切った。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)
「野球の普及と国際化」を理念に、国・地域に分かれて野球の世界一を争う大会。大リーグ機構が中心となり、第1回大会が06年、第2回が09年に開催された。日本代表は第1回は王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)、第2回は原辰徳監督(巨人)が指揮。第1回は2次リーグ敗退の危機を乗り越え、決勝でキューバを破り優勝。韓国との決勝となった第2回はイチロー(マリナーズ)の決勝打で延長戦を制し2連覇を飾った。MVPはいずれも松坂(レッドソックス)が受賞。

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新井会長「5年後、10年後、間違っていなかったと信じたい」[スポニチ]

◇日本プロ野球選手会・新井会長に聞く

≫これが最終決定なのか。
新井会長
「1年前から要望を出しているが、今の段階で(主催者側から)アクションがあるとは思えない。」
≫今後主催者からアクションがあれば。
新井会長
「仮定の話にはお答えできない。僕たちは主催者側にボールを投げている。」
≫ファンはWBCを楽しみにしていた。
新井会長
「選手も楽しみにしていました。当然見たかったと思うし、出たかった。ただ5年後、10年後を見たとき、今回のことは間違ってなかったと信じています。」
≫11月には親善試合のキューバ戦もあるが。
新井会長
「WBCを前提にしないで、侍ジャパン(日本代表)としてアクションを起こしたい。侍ジャパンのユニホームを着て新しい形で国際大会をつくっていきたいとは考えている。」
≫NPBとの協力態勢は。
新井会長
「NPB、経営者側と選手会は同じ方向を向いているのは間違いない。」
≫WBCIに対して。
新井会長
「米国は野球の発祥の地でしょ、大先輩。その背中を見て、追いつき追い越せでやってきた。だから大先輩らしい振る舞いをして欲しい。」

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WBC原監督も棚上げ…一本化しようとしていた矢先だった[スポニチ]

選手会のWBC不参加表明を受け、加藤良三コミッショナーはオールスター第1戦が行われた京セラドームで「野球の五輪復活のメドが立たないいま、WBCの価値は金目では換算できない。過去2度のチャンピオンで期待を寄せている日本のファンの夢を無視できない。影響を真剣に考えなければならない」と語った。

日本プロ野球組織(NPB)・12球団は既に昨年12月のオーナー会議で参加方針を示しており、説得を続ける。8月1日には選手会とあらためて事務折衝の話し合いを持つ予定がある。

ただ、選手会の強硬な反対姿勢で、球界が混乱に陥ったのは確かだ。選手会発表を受け12球団代表者は京セラドーム内で話し合いを持った。中日・佐藤良平球団代表は「日本代表の監督問題もギリギリのところまで期限が迫っている」と言う。来年3月の大会に向け、NPBでは加藤コミッショナーが中心となり、顧問のソフトバンク・王貞治球団会長に助言を仰ぐなど日本代表監督の選考を進めてきた。

水面下では、前回2009年大会で優勝に導いた巨人・原辰徳監督に一本化しようとしていた矢先だった。6月末には女性問題で恐喝を受け、1億円を支払った事実が表面化したが、前回大会で選手の人心を掌握した信頼感が大きく、球界関係者によると「コミッショナーはずっと原監督を推している」と話していた。イチロー、ダルビッシュら前回出場した大リーガーも、原監督となら気心が知れているとのメリットもある。

候補には昨年の日本シリーズ優勝監督のソフトバンク・秋山幸二監督らの名前も挙がっていたが、12球団の了承を得て、8月下旬には発表する構想を描いていた。「日本代表・原監督」も棚上げされた格好となった。

選手関係委員長の広島・鈴木清明球団本部長は「こちらの説明不足があったかもしれない。出る方向に説得したい」。国際関係委員会、侍ジャパンプロジェクト委員会の委員長を務める日本ハム・島田利正球団代表は、「侍ジャパンの価値を高めていく意味でもWBCは大切。国際大会の意義という点で、考え方は共有できる」と話した。選手会は「最終決議」としたが翻意への望みを抱く。

大リーガーを含めた代表チーム編成の準備もある。時間は迫るが、阪神・四藤慶一郎球団専務は「まだ時間はある」と話した。

◇WBC問題の経過

11年7月22日
労組・日本プロ野球選手会は臨時大会を開き、条件交渉の結果次第ではWBC不参加を全会一致で決議。新井貴浩会長(阪神)は「今の不公平な条件のままでは、日本プロ野球の発展のためにも次回は出られない。選手全員の意思です」。
9月29日
巨人の渡辺恒雄球団会長が「アメリカは少し図々しいな。最初から妥協したら駄目。MLBとケンカしても、やめるならやめて、アジア独自の野球をやればいい」と持論を展開。
10月7日
臨時オーナー会議で日本代表「侍ジャパン」の常設化が決定。
12年3月10日
東日本大震災復興支援ベースボールマッチ・台湾戦(東京ドーム)に9−2で快勝。常設化された日本代表が初陣を飾った。
7月9日
プロ野球実行委員会で、難航している日本代表の監督選考期限を8月下旬とする方針を確認。
同19日
WBCを管轄するMLBインターナショナルが、日本が1次ラウンドでキューバ、中国と同組になると明かす。

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原監督「まだ双方話し合う余地があるのならば…」[スポニチ]

09年の第2回大会で指揮を執り日本代表を連覇に導いた巨人・原監督は選手会の決議に対し、「最終決定であるならば、これは仕方ないんですが…」と前置きした上で、「まだ双方話し合う余地があるのならば、しっかりと話し合って欲しいなと思います」とNPBとの交渉継続を訴えた。

巨人監督と兼務になった09年はWBCだけでなく、巨人でもリーグ優勝と日本一、日韓クラブチャンピオンシップ優勝を成し遂げ、オフには国際野球連盟の総会で世界最優秀監督に選出された。WBC期間中は日本中からの熱烈な応援を肌で感じていただけに「ファンの方が(出場を)求めているのは、選手も当然理解はしているでしょう。その中でしっかりと話し合い、結論を出して欲しい」とも付け加えた。

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WBC主催者側、参加を決めるのは選手会ではなくNPB[スポニチ]

MLBジャパンのジム・スモール代表(51)は20日、同事務局を通じて「今回の件は日本の選手会とNPBの問題」とコメントした。

選手会はWBCへの参加を表明できる権利がないとし「(権利を)持っているのはNPBであり、NPBは既に参加表明をしています。これはWBCIの委員会で決められていることでもあります」と説明。既にNPBの参加表明を受けたとして、大会を統括するMLBは近日中にも開催要項を発表する予定でいた。

一方で、スモール代表は、選手会側からの質問にはすべて答えているが、新井会長ら選手にまで届いていないと主張。「WBCIとしては、大事な情報が伝えられていないがために、本当の状況を全く把握できていない新井会長を残念に思います」と選手会事務局の対応に疑問を呈した。

MLBのポール・アーチー副会長はかねて「大リーガーの保険をはじめ運営に巨額のコストがかかる」と説明。そのため資金が必要で、日本の選手会の提案する形で大会を開催した場合は4ヶ国ほどしか集まらないと主張している。

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不参加表明にAP通信は「日本の選手会が脅しをかけた」[スポニチ]

選手会のWBC不参加表明に際し、AP通信は「日本の選手会が、ボイコットすると脅しをかけた(threaten)」と伝えた。

参加チームに分配される収益金の配分の割合が、希望するレベルに達しなかったためと説明。09年大会の前にも同様の主張を行ったが、最終的には参加したと報じている。また、ロイター通信は「日本がけんか(row)を収めることができなかった」と伝えた。

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WBC不参加、選手会全会一致で決議、侍JAPAN、MLBに憤り[報知]

労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時総会を行い、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加の方針を全会一致で決議した。選手会は主催者のWBCインク(WBCI)に、代表チームのスポンサー権及び関連グッズのライセンシング(商品化)権を求めてきたが改善されず、苦渋の決断を下した。既に参加表明している日本野球機構(NPB)は説得にあたる構えだ。

選手会がWBCに「NO」を突きつけた。総会後に会見を行った新井会長は、あくまで野球界の未来を見据えた決議であったと強調した。「僕達ももちろん出場したい。ただ(来年)3月の大会のことだけでなく5年後、10年後を考えたら、出場しないという苦渋の決断を選択せざるを得なかった」。「苦渋の決断」という言葉を3度使い、苦悩のほどを表現した。

新井会長の口調には、主張が受け入れられない悔しさがにじんだ。「日本代表のスポンサー権、ライセンシング権が本来、代表の権利であるにもかかわらず、それが戻ってこないということに尽きる」。今後、WBCから接触があれば考え直すのか、との質問には「今の段階で主催者側からまたアプローチがあるとは考えられない。投げたボールが返ってこない状態が1年間続いた」と話した。

スポンサー権、商品化権は、五輪やサッカーW杯などでは参加各国の権利として認められるものだ。しかし、WBCではこの権利を、大リーグ機構(MLB)と同選手会が共同出資する主催者のWBCIに全て譲渡しなければならない。ファンの応援グッズになるレプリカユニホーム1つ作るにも、侍ジャパンのロゴ入り携帯ストラップを作るにも、WBCIの許可が要る、という不自由な状態が背景にある。

例えば、前回の大会スポンサー・日本マクドナルドは、日本代表を応援するクリアファイルを作製して店舗で配布していた。しかし、このグッズ作製に支払う商品化権料は、日本代表ではなくWBCIの収入。09年大会では、約16億円の収益が得られたが、大会のスポンサー収入の約70%が日本企業からのものであり、それが日本代表に還元されないシステムはおかしい、というのが、選手会の言い分だ。

新井会長は一方で、11月に開催される侍ジャパンの強化試合、キューバ2連戦には予定通り参加する意向を表明。今後はWBCに代わる新たな国際大会の設立も視野に入れている、とも明かした。

今回の選手会の決議に、WBCIの母体となるMLB日本事務局は、静観の構えを見せた。大会の概要は固まりつつあり、日本は1次ラウンドでキューバ、中国と同組に入り、2次ラウンドでは東京ドームが会場の1つになることも決まっている。事務局関係者は「NPBと選手会の問題であって、MLBと選手会の問題ではない。ライセンスの問題に関しても新井会長の方に誤解があるのではないか」と冷静に対応。あくまで日本の“内輪の問題”との認識を示した。

既に出場を表明しているNPBは、選手会の決定を受け、球宴第1戦が行われた京セラドーム内で12球団代表者会議を行い、速やかに説得に動く方針を確認した。8月1日に選手会と協議することを決定。トップ選手が「日の丸」を背負って出場する野球の国際大会は他にないだけに、WBCの持つ意義の大きさについても、さらに訴えていく考えだ。

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新井会長に聞く…5年後、10年後を考えた[報知]

労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時総会を行い、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加の方針を全会一致で決議した。選手会は主催者のWBCインク(WBCI)に、代表チームのスポンサー権及び関連グッズのライセンシング(商品化)権を求めてきたが改善されず、苦渋の決断を下した。既に参加表明している日本野球機構(NPB)は説得にあたる構えだ。

≫出場しないと決めた理由は?
新井会長
「選手会としては主張していることは一貫して同じ。日本代表のスポンサー権、ライセンシング権が、本来代表の権利であるにもかかわらず、それが戻ってこないということに尽きる。」
≫大会に出たいという意見もあったかと思うが?
新井会長
「出場したいという意見もあったが、最終的には全会一致で出場しないということになった。」
≫ファンにはどう説明をするの?
新井会長
「ファンも楽しみにしていたと思うし、もちろん僕達選手も楽しみにしていた。でも3月の大会のことだけを考えるのではなく、5年後、10年後のことを考えて苦渋の決断をした。」
≫野球人気への影響についてどう思うか?
新井会長
「やはりファンのみなさんも当然見たかったと思うし、僕らも出たかったという同じ気持ち。ただ、これからのことを考えたら、今回のことは必ず日本のプロ野球界にとって間違ってなかったと言えると信じている。」

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中村「国際大会はWBCしかない、残念」…選手会WBC不参加[報知]

労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時総会を行い、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加の方針を全会一致で決議した。選手会は主催者のWBCインク(WBCI)に、代表チームのスポンサー権及び関連グッズのライセンシング(商品化)権を求めてきたが改善されず、苦渋の決断を下した。既に参加表明している日本野球機構(NPB)は説得にあたる構えだ。

選手会の臨時総会には代議員24人が出席した。ある選手は「最後までみんな頭を抱えていた」と話し、決議が難航した末だったことを明かした。

第2回大会で世界一に貢献した巨人・阿部は「なかなかねぇ…。時期的に難しいと思ったこともあったし」と言葉を選んだ。以前から「日の丸を背負うことは野球人として、さらに成長できる」と話していた。選手会の決議には賛成しているが、多くは語らなかった。

また、西武・中島は「(WBCでは)色々な経験をさせてもらいましたけどね」と話し、チームメートの中村も「プロ野球界では五輪もなくなり、国際大会はWBCしかない。残念といえば残念だが、決まったことなのでしょうがない」とコメント。世界舞台で自分の力を試すことができない悔しさもにじませた。

期待していたファンのためには、出場したかった。楽天・田中は「野球選手も、みんな(出場したいと)そう思っています。でも、それだけじゃやれない部分もあるので」。日本ハム・稲葉は「ファンの皆さんはWBCに期待している部分はあると思うけど、将来のプロ野球を考えた時、今のMLBのやり方は明らかにおかしい」と一歩も引かない姿勢も示した。

第1回大会で指揮を執ったソフトバンク・王貞治球団会長は「再度NPBが選手会と話し合いの場を持つと聞いているので、それに期待したい」とコメント。また、前回大会で侍ジャパンを率いた巨人・原監督は「ファンが求めているところは、選手も理解している。その中で、いい形で話し合ってもらい、結論を出して欲しい」と選手会の決定を尊重しながらも、複雑な表情だった。

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加藤コミッショナー「大きな期待無視するのはよくない」…選手会WBC不参加[報知]

労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時総会を行い、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加の方針を全会一致で決議した。選手会は主催者のWBCインク(WBCI)に、代表チームのスポンサー権及び関連グッズのライセンシング(商品化)権を求めてきたが改善されず、苦渋の決断を下した。既に参加表明している日本野球機構(NPB)は説得にあたる構えだ。

選手会のWBC不参加決議を受け、加藤良三コミッショナー(70)は球宴第1戦が行われた京セラDで報道陣に対応した。過去2大会の日本への収益分配が13%であり、それが少ないという認識を持っていることを説明した上で「交渉は鋭意やってきているが、13%を動かすのが容易ではないということも客観的な事実。WBCというのは1年52週あるとすれば、その2、3週間の話。残りの49、50週間を日本のいいように活用する。ユニホーム、マーケティングを含めて。そういう了解は明確にしてある」とし、MLBとの交渉は前進しているという認識を示した。

また、WBCの持つ意義を強調。「金目では換算できないものもある。金目も大切、当然のことながら。でも、夢といっていいかは分からないが、大きな期待がかかっている試合。それを無視するのはよくない。出ないことへの影響について、私は真剣に考えないといけないと思っている。今回の不参加の決定が最終的なものなのかは承知しないが、選手会との話し合いは続けていきたい」と選手会側に再考を促していく考えを示した。

また、NPBの国際関係委員長を務める日本ハムの島田利正球団代表は「選手会も野球界のことを思っての判断だと思います。それはそれとして尊重したい。もしかしたら説明不足もあったかもしれない。早急に話し合いをしたい。侍ジャパンという大きなプロジェクトの価値を高めていく意味でもWBCは大切だ」と話した。

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WBC参加問題、米側から譲歩引き出す狙い[サンスポ]

労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。

大会が来春に迫る中での強気とも映る選手会の不参加表明は、必ずしも交渉打ち切りを意味するものではない。1年以上、米側からの返答を待っていたが“ゼロ回答”で、切り札とも言えるカードを切らざるを得なかった。

選手会によると、大会のスポンサー収入の約70%が日本からもたらされ、放送権料などでも大きなウエートを占めるという。だが、収益配分は米側の66%に対し、日本はわずかに13%。この比率はもとより、選手会の松原徹事務局長は「(スポンサー料などは)本来、日本が持っているべき権利だ」と語気を強める。

主催者側は第3回大会では従来の1次ラウンドだけでなく2次ラウンドも日本で開催する計画を持っている。この頭越しの決定が、選手会の姿勢をかたくなにしている側面もある。関係者によると、選手からは「日本開催は金もうけのためだ」との声が漏れたという。

新井貴浩会長は「これからの世代のことを考えた」と、将来のプロ野球界を考えての決断であることを強調する。選手会の関係者は「主催者はスポンサー料などがなくても、放送権などで収益は確保できる。日本に権利を渡す可能性はある」との見方を示している。

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WBC参加問題、巨人・内海「強気にいかないと」[サンスポ]

臨時大会に出席した代議員24人の全会一致で、日本プロ野球選手会はWBC不参加を決議した。ただ、ある選手は「最後までみんな頭を抱えていた」と、難航した様子を打ち明けた。

現状の大会運営方式には納得できない点が多い、との考えがある。会議に出席した内海(巨人)は「妥協して出場したら、次(の大会)の交渉の時に、どうせ出るんだろうとなってしまう。強気にいかないと」と選手会の思いを代弁する。田中(楽天)は「目先のことだけでなく、長い将来を考えたときに話が詰められなかった」とした。

日本を代表し、WBCで戦うことへの憧れは一様に強い。前田健(広島)は「1回も出ていないので、出たい」と言う。前回活躍した内川(ソフトバンク)も「日の丸をつけて戦う経験はすごく大きい。出たいという気持ちは当然ある」と本心を隠さなかった。

前回大会で日本代表を率い、世界一に導いた巨人の原監督は「最終決定であるなら仕方ない。ただ、双方話し合う余地があるなら、しっかり話し合って欲しい」と事態の好転を願っていた。

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WBC参加問題、選手会がボイコットと報道[サンスポ]

日本プロ野球選手会が20日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を表明したことを受け、AP通信は「日本の選手会がボイコットを表明」と伝えた。日本は2連覇中だが、参加チームに分配される大会の収益金の配分の割合が、希望するレベルに達しなかったためと報じた。

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WBC参加問題、スポンサー権など求め難航[サンスポ]

日本側はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の主催者側に日本代表のスポンサー権などを日本野球機構(NPB)に譲渡するように求めてきた。昨年7月には日本プロ野球選手会が臨時大会で「改善されない場合には参加しない」ことを決議した。

8月にはNPBと選手会側が協調して主催者側に働き掛けていくことを確認。当時のオーナー会議議長だった楽天の島田氏ら代表者が複数回渡米して交渉を続けたが、状況は進展しなかった。

NPB側は日本代表を常設化し、独自の活動で収益を確保する方針に転換。12月のオーナー会議で参加を表明した。選手会側に理解を求めているが、同意を得ることはできていない。

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「苦渋の決断」選手会、WBC不参加決議[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、日本の3連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。代表チームのスポンサー権などを日本野球機構(NPB)に譲渡するよう米大リーグ機構などの主催者側に求めていたが、認められなかったため。12球団側は参加を表明している。

新井貴浩会長(阪神)は「1年前から主催者側に要望を出していたが返事がない。今後もあるとは思えず、苦渋の決断をした」と説明。五輪などでは参加国に認められているスポンサー権やグッズ販売の権利などの要望が受け入れられなかったことを不服としている。

12球団側は当初、選手会と協調して主催者側と交渉していた。しかし、WBC大会期間外にも日本代表を常設化することで収益を確保できるとして、昨年12月のオーナー会議で第3回大会の参加を決めた。

日本は2006年の第1回、09年の第2回で2連覇を果たした。第3回大会で主催者側は日本がキューバ、中国と1次ラウンドで同組になるとしている。

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WBC不参加決議、新井貴会長一問一答[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、日本の3連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。

選手会の新井貴浩会長は厳しい表情を崩さず、不参加を決めた理由などを語った。

≫決断理由は。
新井会長
「スポンサー料、(グッズの)ライセンスは本来、日本の権利であるにもかかわらず、日本に戻ってこない。それに尽きる。」
≫出たいという声は。
新井会長
「出場したいという選手、意見はあったが、最終的には全会一致で決めた。」
≫ファンは3連覇を期待していた。
新井会長
「ファンも楽しみにしていたし、選手も楽しみにしていた。ただ、5年後、10年後、これからの世代を考えたときに、苦渋の決断をせざるを得なかった。」
≫最終決定なのか。
新井会長
「そう決まった。1年前から(主催者に)要望を出しているのに、1年たっても何にも返ってこない。今の段階で(主催者から)アクション、アプローチがあるとは考えられない。」
≫アプローチがあった場合に再考の余地は。
新井会長
「仮定の話は、今この場では正確なことをお伝えできない。ただ、主催者側にボールを投げている。投げたボールが返ってこない状態が1年続いて、苦渋の決断をした。」
巨人・原辰徳監督
「双方話し合う余地があるなら、しっかり話し合って欲しい。ファンが求めるところは双方、理解していると思う。いい形で話し合って、結論を出して欲しい。」

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島田会長「説明不足あったかも」[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、日本の3連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。

島田利正国際関係委員長(日本ハム)の話 国際大会の意義、大切さということに関しては、NPBも(選手会と)一緒。考え方は共有できる。我々の説明不足があったかも。早急に話し合いの場を設けていきたい。侍ジャパンという大きなプロジェクトの価値を高めていく意味でもWBCは大切だ。

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コミッショナー「出ない影響考えないと」[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、日本の3連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。

加藤良三・プロ野球コミッショナーの話 2回連続チャンピオンで、多くのファンにとってその意味は大きい。出ない影響を考えないといけない。選手会との話し合いを継続してやっていく。WBCの持っている意義は金目では換算できない。

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加藤コミ、WBCの意義強調「金目で換算できないものがある」[スポニチ]

加藤コミッショナーはWBCが持つ意義の大きさを強調した。トップ選手が出場する国際大会は、現状では他にない。「(野球の)オリンピックでの復帰もまだ。出ない影響を考えないといけない」と選手会の決議を憂慮した。

日本ハムの島田球団代表は球界の将来を考えるという点においては、選手会との共通認識とした。その上で「『侍ジャパン』という大きなプロジェクトの価値を高めていく意味でもWBCは大切」と言う。中日の佐藤球団代表は「簡単に諦める話ではない。プロ野球の関心がないとしても、WBCに関心がある人はいる」と、不参加となった場合のファンへの影響を懸念した。

加藤コミッショナーは「金目で換算できないものがある。大きな期待が掛かって、それを無視するのは良くない」と言う。今後も、選手会を粘り強く説得していく。

ヤクルト・宮本慎也
「サッカーのようにと言うとおかしいけど、第三者機関が中心になって本当の意味での世界大会をできることを選手会も望んでいる。最終決定ではないと思う。」
巨人・原辰徳監督
「双方話し合う余地があるなら、しっかり話し合って欲しい。ファンが求めるところは双方、理解していると思う。いい形で話し合って、結論を出して欲しい。」

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