わたしはかもめ2012年鴎の便り(7月)

便

7月21日

オールスター第2戦

投打のかみ合った全セが快勝した。1回にバレンティンの左前適時打で先制。3回に坂本の2ラン、6回は中村の中前適時打で加点した。先発の前田健は3回を1安打無失点と好投。内海、野村、藤川とつなぎ、4安打無失点に封じた。全パは序盤に投手陣がつかまり、打線も5回1死一、三塁で田中が併殺打に倒れるなど適時打が出なかった。

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全パ0000000000
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成瀬黒星も新球試した/球宴[ニッカン]

全パの先発、ロッテ成瀬善久投手(26)が新球?を披露した。2回1死、ヤクルト畠山に2球続けて落ちるスローボールを投げた。人さし指と中指でボールを挟むフォークの握りで、投げるときにボールを抜く感覚で投げる球だという。「遊びでいつも投げてるんですけど、こういう舞台でしか投げられないので。坂本くんにも投げたんですけどね…。難しいですね」と苦笑いだった。2回1失点で敗戦投手となった。

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ロッテ・成瀬、100キロフォーク/球宴[サンスポ]

4年ぶり選出で初先発した成瀬(ロッテ)は2回1失点。前回球宴で2回8失点の汚名を返上した。1回の坂本(巨人)、2回の畠山(ヤクルト)の打席では、100キロ前後の“超遅球”フォークを初試投。「直球勝負だと抑えられない。打者には申し訳なかったけど、シーズン中には投げません」と苦笑い。吉川(日本ハム)、大隣(ソフトバンク)との3投手リレーは16年ぶりに全パの最少人数記録に並んだ。

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成瀬、魔球ナックルフォーク投げた!球宴だからこその3球[スポニチ]

お祭りだからできることがある。初回2死で打席に坂本を迎えた全パの成瀬(ロッテ)は、未完成の魔球を初球から投げ込んだ。人差し指と中指でボールを挟み、ナックルとフォークを合わせたような握り。外角に大きく外れたが、ほぼ無回転で揺れながら落ちた。

成瀬がその正体を明かす。「フォークの握りで無回転。いつも遊びで投げているが、こういう場でしか投げられない球もある」。参考にしたのは、元ロッテの小宮山悟氏が何度か披露した80キロ台の超遅球「シェイク」。メジャーにはナックルとカーブを合わせた「ナックルカーブ」の使い手は珍しくないが、成瀬の新球は「ナックルフォーク」とも言える。

2回1死で対戦した畠山にも2球連続で投げ込んだ。初球は103キロ。真ん中高めから内角低めに揺れながら落ちてストライク。2球目はさらに遅い99キロで高めに抜けた。魔球で幻惑し、3球目の136キロ直球で右飛に打ち取った。結局、ナックルフォークは全31球中3球だけ。「シーズンでは使えない」と、次回挑戦は来季の球宴までお預けとなったが、野球の奥深さを感じさせる魔球だった。

08年の球宴第2戦では2回11安打8失点と炎上しただけに、2回3安打1失点でも「遊び心があった方が打たれても言い訳が効くし、それに何とか1点に抑えられ、無事に終わってよかった」と本音もこぼした。トラウマも同時に克服した首位・ロッテの大黒柱にとっては有意義なマウンドだった。

全セ・坂本 フォークかなと思った。ちょっと抜けた感じだった。

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角中、全打席フルスイング!「四国で頑張る選手も目標持って」[スポニチ]

角中は全パの2番・右翼でフル出場したが、4打数無安打に終わった。

ただ、大歓声を受けた全打席でフルスイング。「普段はホームランを狙うことはないけど、どんどん振っていきました」。高知時代、森山一人コーチ(現徳島コーチ)が中村(DeNA)と近鉄時代の同期入団だった縁から、バットやスパイクなどを提供されたことがある。中村に挨拶し「首位打者を獲れよ」とゲキを飛ばされた25歳は「凄くいい経験ができた。今、四国で頑張ってる選手も目標を持ってやって欲しい」と充実感をにじませた。

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全パ、悪天候で出発遅れ冷や汗!?球場到着は午後3時すぎ[スポニチ]

大阪からの移動試合となったこの日は、全セと全パに分かれてそれぞれ空路松山に移動した。しかし、昼すぎから伊丹空港周辺は激しい雷雨に見舞われ、全セよりも約1時間遅い便だった全パは出発が20分ほど遅れるハプニングに見舞われた。

松山空港から球場へ直行し、到着したのは午後3時すぎ。練習開始時間には間に合ったが、全パの秋山監督は「練習ができなかったとしても、球宴だからね」と苦笑いだった。

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ロッテ・角中、思い出の四国でプレー/球宴[サンスポ]

独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知に所属していたロッテの角中が「2番・右翼」で先発した。国内の独立リーグ出身選手としては初めての球宴。4打数無安打に終わったが「どんどん振っていった。打席に入ったら、本塁打を狙ってしまう部分があった」と笑顔だった。

ロッテが前半戦を首位で折り返す原動力となった25歳は四国で行われたオールスター戦に「(高知でプレーしたことが)すごくいい経験になっている。四国があるから、今もあると思う」と懐かしんだ。

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ロッテ・成瀬、2回1失点「僕らしい」/球宴[サンスポ]

オールスター戦で初めて先発を任されたロッテの成瀬は2回1失点だった。1回2死無走者から坂本(巨人)、和田(中日)に連続内野安打を許し、続くバレンティン(ヤクルト)に左前へ運ばれた。

2回は三者凡退に抑え、前半戦でリーグ最多タイの9勝を挙げている面目は保った。それでも球宴ではこれで3試合に登板して9失点となり「きっちり抑えたかったが、打たれてしまったのは僕らしい」と頭をかいた。

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全セ勝ち越しでウエーバー優先権/球宴[ニッカン]

全セが勝ち越しを決め、10月25日に開かれるドラフト会議でのウエーバーの優先権がセ・リーグに与えられることになった。ウエーバーの指名順は、セの最下位球団、パの最下位球団、セの5位球団…の順となる。

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WBC運営会社は選手会無視!あくまで「NPBと合意」[スポニチ]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催する運営会社WBCIが20日(日本時間21日)、日本はあくまで「参加に合意」との認識を強調した。労組・日本プロ野球選手会が不参加を表明したことを受けて声明を発表し、日本野球機構(NPB)とは既に合意していると主張。NPBと選手会の問題は「内輪」の問題と位置づけた。9月から予選ラウンドもスタートするだけに、大会運営に影響する日本の不参加は受け入れられないとの意向だ。

日本プロ野球選手会によるWBC不参加表明を受け、WBCIは声明で「WBCにチームを送ることを決めている日本野球機構(NPB)と(日本参加で)合意している」と強調。参加表明の権限はあくまでNPBにあるとし、WBCIの委員会でも日本参加の意思確認が行われているとの態度を鮮明にした。選手会の意向は「無視」し、さらに「13年WBCへの日本選手の参加は、NPBと日本プロ野球選手会の問題」と、日本側が解決すべきとの認識を示した。

日本が登場するのは来年3月の1次ラウンドからだが、予選ラウンドは今年9月から開始。既に日本の参加前提で、1次ラウンドと2次ラウンドの1つの組を日本で開催する方針を固めている。さらにスポンサーなどビジネス面の交渉も進んでおり、2連覇中の日本の不参加を受け入れることは事実上不可能な状況といえる。NPBと選手会の問題については「静観」の方針だが、今後もWBCI側は日本の参加を前提に準備を進め「しかるべき相手と連絡を取り合いながら、NPB、日本プロ野球選手会とともに事に当たる」とした。

WBCIは大会に関わる日本代表のスポンサー権などを譲渡した場合「参加は4ヶ国程度にとどまる」と言及。出場困難な国の招待や、大リーグの選手が母国でプレーする際の保険など巨額なコストがかかると日本側にも理解を求め、これまでも再三説明してきた。WBC大会に直接リンクしない「侍ジャパン」の活動による収益は全て日本に帰属する点は認めてきたが、選手会の要望はWBCの運営自体に関わるとして受け入れられないとの考えだ。

WBCIは「第1、第2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンに相応しいチームをまた送ってくれることを期待している」と声明を結んだ。

WBCI
「World Baseball Classic Inc」の略で「INC(インク)」は法人の意。WBCの大会運営、企画を一手に担う。大リーグ機構の国際部門内の組織で、05年に大リーグ機構と大リーグ選手会の共同で設立された。本部はニューヨーク。WBCの大会理念は「野球の普及と国際化」で、09年大会の収益から欧州やオーストラリアなど世界の野球に1500万ドル(約13億3300万円=当時)を還元できたとしている。

◇過去2度のWBC

06年
日本は東京で行われた第1ラウンドで、韓国に2−3で敗れて2位で第2ラウンドへ。4チームで争った第2ラウンドは1位韓国。アメリカがメキシコに敗れる波乱があり、日本は米国、メキシコと1勝2敗で並んだが、失点率で準決勝に進出した。準決勝はそれまで2敗していた韓国に6−0で快勝。決勝ではキューバを10−6で下して初代王者に輝いた。
09年
東京ラウンドでは韓国と1勝1敗。2勝1敗の2位で米国ラウンドへ。トーナメントで行われた第2ラウンドは1回戦でキューバに6−0で快勝も、2回戦で韓国に1−4で敗退。敗者復活戦を勝ち抜き再び韓国と対戦、6−2で破って準決勝進出を決めた。準決勝は米国に9−4で快勝。5度目の対戦となった韓国との決勝戦は、イチローの決勝打で連覇を成し遂げた。

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古田氏は選手会支持「世界的に見てもナンセンスなシステム」[スポニチ]

元プロ野球選手会長の古田敦也氏(46=野球評論家)が21日、WBC参加問題について不参加を決議した選手会を支持する考えを示した。

テレビ解説のため、球宴第2戦が行われた愛媛・松山の坊っちゃんスタジアムを訪れた古田氏は「僕個人の意見」とした上で「選手会の考えに賛成です。よく(不参加を)決断したと思います」と明言。自身の2代後の新井貴浩会長(阪神)が「苦渋の決断」とした前日の総会決議に理解を示した。

古田氏は、日本代表のスポンサー料は日本野球機構(NPB)に帰属すべきと主張。「自国のスポンサーが自国にお金を落とし、球界発展に生かされるのが当たり前のスタイル。サッカーのW杯でも五輪でもそうでしょ?(WBCは)世界的に見てもナンセンスなシステム」。MLBに偏った利益分配システムが問題と指摘して「自国の利益を損なっている訳ですから。コミッショナーは選手会を説得するとお話ししてますが、やらなくちゃいけないのはMLBとの交渉」と続けた。

元選手会長、一野球人として熱く語った古田氏。球界の発展を願う思いはユニホームを脱いでも変わらなかった。

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新井会長、球界全体で共闘を「一緒になって戦って欲しい」[スポニチ]

WBCIの声明を受け、日本プロ野球選手会の新井会長(阪神)は甲子園球場で取材に応じ「きのう決めたことに変わりはない。覚悟を持って、みんなで決めたことだから」と話した。

前日の選手会臨時大会で、第3回WBCに参加しない方針を全会一致で決議。一夜明けたこの日も不参加の姿勢を強調した。「WBCIが何と言おうと変わりない。コミッショナー、NPB、選手会が一緒になって戦って欲しい」と、日本プロ野球界全体での共闘を願っていた。

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加藤コミ説得へ「大事なことは日本の中で割れないこと」[スポニチ]

加藤良三コミッショナーは選手会が不参加を表明したWBC問題について「(MLB側からリアクションは)何もありません」と語った。

今後は選手会の説得と並行してMLB側との交渉も継続していく方針。「相手があること(交渉)は難しい。大事なことは日本の中で割れないことです」と続け、あらためて選手会に理解を求めていく考えを強調していた。

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王さんは静観「話し合うということだから見守りたい」[スポニチ]

06年第1回WBCの優勝監督で、加藤良三コミッショナーの特別顧問を務めるソフトバンク・王貞治球団会長は「コミッショナーからは連絡を受けていない」とし「話し合うということだから見守りたい」と今後の交渉に期待した。

この日は都内で行われた、早実の先輩で元学習院大野球部監督の故島津雅男氏の「お別れの会」に出席。「野球界の先輩達も日本の実力を世界に示したいと皆さん思っていると思う」と話した。

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大リーグ公式サイト、WBCIの声明淡々と伝える[スポニチ]

WBCIの声明を、大リーグ公式サイトは淡々と報じた。

同サイトは09年の第2回大会前にも日本は同様の主張を行ったが、大会に参加したことを伝えた。また、ファンサイトなどには「前回大会で報酬の点では日本選手は大リーグ選手よりも多く受け取ったとされるが、故障の保険など、リスク回避にかけられたお金は大リーグの方が多い」との意見もあった。

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選手会不参加表明にWBCI冷たい反応「王者らしいチームが来ると期待」[報知]

来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催するWBCインク(WBCI)は20日(日本時間21日)、労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)主催者声明が大会不参加を表明したことを受けて、声明を発表。基本的に日本が参加するとの認識でいることを強調した。一方の新井会長は、不参加の方針に変わりがないと改めて明言。両者の主張は平行線のままだ。

WBCIの対応はあくまで冷静なものだった。WBCIは「WBCにチームを送ることを決めている日本野球機構(NPB)と(日本が参加することで)合意している」などとする声明文を発表した。最終的には出場すると信じて疑わないような文面で、20日の臨時総会で第3回WBCへの不参加を決議した選手会と、大きな温度差を感じさせた。

WBCIは、大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が共同設立した運営会社。選手会は、WBCIが一括して持っている代表チームのスポンサー権と代表関連グッズの商品化権を要求。強硬手段に訴えたが「2013年WBCへの日本選手の参加はNPBと日本プロ野球選手会の間の問題」と突き放したような声明文から、当事者意識は読み取れなかった。今後については「しかるべき相手と連絡を取り合いながら、NPB、日本プロ野球選手会とともに事に当たる」としたものの、選手会との直接交渉など、具体的なプランには言及しなかった。

NPBは昨年12月1日のオーナー会議でWBC参加を正式表明しており、WBCIはこれを受けて大会の準備を進めている。日本は1次ラウンドでキューバ、中国と同組に入り、2次ラウンドでは東京Dが会場の1つになることも決まっている。WBCIは「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンに相応しいチームをまた送ってくれることを期待している」と声明を結んでいる。あくまで、日本球界の内輪の問題との認識は変わらない様子だった。

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