角ジュニアがポスト井口を目指す。ロッテ育成選手の角晃多内野手(21)が支配下選手登録されることが30日、発表された。背番号は69で年俸は440万円(金額は推定)。主に二塁手でミート力にパワーを秘めた打撃センスと堅守が持ち味。昨季も育成選手として初めてイースタン・リーグの月間MVPを獲得し、支配下登録が検討された。今季はここまで打率2割2分5厘と低調だが、井口の後継者候補として総合的な成長が認められ、入団から4年を経ての夢が実現した。
「1軍に立てるチャンスをもらえた。(ロッテでは)岡田さんが育成からはい上がった第一人者。自分もそこに入りたい」。父は元巨人でストッパーとして活躍した角盈男氏。盈男氏は「親バカな人間としては素直に嬉しいが、プロ野球がどういう世界かは自分が1番知っている。これからが本当の勝負。井口選手のようなトップ選手を脅かすような存在に早くなって欲しい」とエールを送った。
ロッテは30日、育成選手登録だった角晃多内野手(21)を支配下登録したと発表した。推定年俸は440万円。QVCで記者会見した角は「129」から「69」に変わった新背番号のユニホームに袖を通し、「ようやくスタートラインに立てた。1軍を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。
08年の育成ドラフト3位で入団。父は元巨人投手の盈男氏(56)だ。プロで15年活躍して38勝を挙げた父には、27日に登録を聞かされると、真っ先に報告したといい「思い切ってやれと言われた。ありがとうと伝えたい」とはにかんだ。
神奈川・東海大相模高3年時には4番に座り、当時3番だった巨人・大田とクリーンアップを組んだ。記者会見では「同世代のライバル?巨人の大田選手」と即答。「ずっと追いつきたいという気持ちを持ちながらやってきた」と明かし、「彼より早く上に行ってやるという気持ちが強い」とスポットライトを浴びてきた同級生のスラッガーに、ライバル心をむき出しにした。
168センチと小柄ながら、持ち前のシャープな打撃と堅実な守備を評価されての支配下登録。4年目で念願がかなった。「焦りもあったけど、ここ(1軍)でやりたい気持ちがあったから、やってこられた」。次の目標は1軍。同世代の盟友と切磋琢磨しながら、QVCの舞台を目指す。
トレードによる契約譲渡とシーズン中の新規契約の可能期限となる31日を前に、ロッテ、巨人、ヤクルト、ソフトバンクの4球団で育成選手から計5選手が支配下登録された。
巨人などでプレーし、通算38勝99セーブを挙げた盈男氏を父に持つ角は、身近な手本を目標に掲げた。チームの育成出身選手では岡田が大ブレーク。昨季はゴールデングラブ賞も獲得した。角は「はい上がってきた方で尊敬している。自分もそうなれれば」と意気込んだ。
1メートル68と小柄ながら東海大相模では4番に座って通算36本塁打。巨人・大田とクリーンアップを組んだ21歳は「ようやくスタートライン。同級生だし、大田と切磋琢磨して1軍を目指したい」と話した。昨季はイースタン・リーグで3、4月度の月間MVPを受賞。育成選手の受賞は両リーグ初の快挙とあって支配下登録を検討されたが、最終的には見送られた。2年越しの昇格に、盈男氏は「親バカな人間としては素直に嬉しい。井口選手のようなトップ選手を脅かす存在に早くなって欲しい」とエールを送った。
ロッテは30日、育成選手の角晃多内野手(21)を支配下選手登録した。角は神奈川・東海大相模高出身の4年目で、父は巨人などでプレーした盈男氏。背番号は129から69となった。
ロッテは8月1日のQVCマリンでの日本ハム戦で、大相撲の大関琴奨菊が始球式を務めると30日、発表した。試合前の午後4時45分からは球場の正面ステージでトークショーも行うという。琴奨菊が所属する佐渡ケ嶽部屋は千葉・松戸市にあり、ロッテ戦にも、よく観戦に訪れるという。「野球が大好きなので、始球式という大役を大変嬉しく思っています。千葉ロッテ、そして自分自身も優勝できるよう願いながら、気持ちを込めて投球をいたします」とコメントした。