ロッテが連敗を4で止めた。0−0の7回1死一塁で根元が右中間三塁打すると、続く角中も中前打して2点を奪った。2番手の大谷が3勝目。薮田が20セーブ目を挙げた。日本ハムは9回に1点を返したが反撃が遅かった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
ロッテは、7回1死一塁から根元の先制三塁打、続く角中の中前適時打で2点を奪い、負ければ貯金ゼロで勝率5割となる危機で踏みとどまった。首位でシーズンを折り返しながら、後半戦は7勝14敗2分けと失速して4位に転落。さえない表情が続いていた西村監督は「今日は打線がつながった。これからが勝負」と巻き返しを誓った。
ロッテの藤岡はつぶやいた。「絶対に抑えてやる」。0−0の5回2死満塁、弱気の虫を自らの言葉で振り払った。糸井に対し、全て直球勝負。3ボール1ストライクとしたが、最後は内角高めの143キロで二飛に打ち取った。
「あそこで失点したら今までと何も変わらない」。6月30日のオリックス戦(京セラドーム)以来、50日ぶりの1軍マウンド。5勝目を手に入れることはできなかったが、直球主体の投球を取り戻し、5回3安打無失点。連敗を4で止めたチームの勝利に貢献した。
ドラフト1位左腕がどん底まで落ちた。不振で2軍落ちし、7月10日の0日のイースタン・リーグのDeNA戦(ロッテ浦和)では2回0/3で10失点。涙もこぼれた。翌朝には「寝て起きると左肩が上がらなくなっていた」。心は折れそうだった。心身をリフレッシュするために10日間ノースロー。その間もブルペンの傾斜を使い、鏡を見てシャドーピッチングを行った。上半身に頼ったフォームを下半身主導に修正しリリースポイントを探した。
「今日は腕が振れて精神的な強さを感じた。一皮むけて帰ってきたね」と西本投手コーチ。先発陣は唐川、ペン、渡辺俊が戦線離脱中。それだけに藤岡の復活がチームの今後を大きく左右する。「1ヶ月半も迷惑をかけた。次はもっと長い回数を投げたい」。その顔には笑みが戻っていた。
ロッテの藤岡が6月30日以来の1軍登板で、5回を3安打無失点と好投した。不振で2軍落ちし、降格後には左肩に違和感も生じた。それが、この日は直球主体の投球で「以前と変わった自分を見せたかった。次は長い回を投げたい」と話した。
5回2死満塁では糸井にに33ボール1ストライクとしたが、内角直球で二飛に打ち取った。西本投手コーチは「ボール球が続くと腕の振りが小さくなっていたが、今日は腕が振れて精神的な強さを感じた。一皮むけて帰ってきたね」と手応えを感じていた。
ロッテ藤岡貴裕投手(23)が約1ヶ月半ぶりの1軍登板で5回無失点と好投した。直球、カーブの精度がよく、最速145キロをマーク。5回は2死から二塁打と敬遠、四球で満塁のピンチを迎えたが、力のある内角高めへの143キロ直球で糸井を二飛に打ち取った。5回89球で降板となったが、復帰戦としては上々の内容。「自分なりにいい投球ができた。もう少し長いイニングを投げたかったが、チームが勝てたのでよかった」と笑顔を見せた。
ロッテ根元俊一内野手(29)が決勝の一打を放った。0−0からの7回1死一塁、粘りながら最後は右中間を抜く三塁打で均衡を破った。「今日は絶対に負けられない試合だった。次につなげようという気持ちだった」と話した。
ロッテ西本聖投手コーチ(56)が5回まで無失点に抑えている藤岡を好評価した。6月30日オリックス戦以来の先発だが、5回2死満塁のピンチを切り抜けるなど力投。同コーチは「いいピッチングです。ファームに行く前と比べるとしっかり腕が振れるようになってきた。前はボール球が続くと腕の振りが小さくなってしまっていたからね。いい時の状態に戻ってきてるんじゃないかな」と話した。