日本ハムが逃げ切り、今季最多の貯金11として首位に浮上した。5回に中田の20号ソロで先制し、6回に3連続二塁打で2点を加えた。武田勝は8回途中2失点で4年連続の2桁勝利。ロッテは今季最悪の連敗が9に伸びた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
ロッテは、今季ワーストの9連敗で、3位ソフトバンクとのゲーム差は「5」に開いた。グライシンガーは9回を投げきり3失点も、打線の援護がなく8敗目(9勝)。「自分の仕事はできたが、2点を取ってもらったのでそれを生かさないといけない」と打線をかばった。清田を12日に1軍に昇格させ、打線のテコ入れを図る。
最後まで勝利を信じた右翼席の声援が、むなしく響いていた。1点を追う9回2死一塁、一発出れば逆転の場面で、サブローの打球は力なく右翼手のグラブに収まった。昨年9月26日以来の9連敗。3失点完投したグライシンガーの力投も、勝利に結び付かなかった。
見せ場は作った。7回にホワイトセルの7号ソロで1点を返すと8回には根元が中前適時打。7試合ぶりに2点目を奪い、1点差に迫った。しかし、1死一、三塁、最低でも犠飛が欲しい場面で代打・福浦が最悪の二ゴロ併殺。西村監督は「あそこまで行くけど、そこから何とかしないと」と悔しがった。
不振の井口をスタメンから外すなど手を尽くすが、結果が出ない。それでも、主砲・ホワイトセルの復調もあり「そういうところを明日につなげないと」と指揮官。気持ちを切らさず、戦うしかない。
打てない。だから勝てない。昨年9月以来となる泥沼の9連敗。3失点で完投したグライシンガーを援護できず、西村監督は「9回投げきって3失点だから。それ以上点を取ってやらないといけない」と嘆いた。
好機がない訳ではない。8回は1点差に迫り、なおも1死一、三塁。しかし頼みの代打・福浦が最悪の二ゴロ併殺に倒れた。指揮官は「あそこまではいくんだけど、あそこで何とかしないといけないでしょうね」と眉をひそめた。
9連敗中の総得点はわずか11で1試合平均1.2点。この日は不振の井口をスタメンから外す荒療治も実らなかった。残り22試合で3位・ソフトバンクとは5ゲーム差。CS進出は極めて厳しい状況だが、8回に適時打を放った根元は「これが現実。こういうこともある。何かきっかけをつくれれば」と必死に前を向いた。
ロッテは低調な打線が振るわず、昨年9月以来の9連敗を喫した。連敗中に先制したのは1試合だけで、この日も追いかける展開だった。試合序盤での出塁率が低いと指摘された1番の根元は「それを求められてもねえ…。自分は四球を選ぶより初球から打っていくタイプだから」と、不本意そうに答えた。
7試合ぶりに2得点したが、9試合で11得点と貧打が続く。長嶋打撃コーチは「積極的に打っていく方針だから、安打になるか凡打になるか。きょうはいい当たりを捕られたのもあった」と残念がった。
ロッテが天敵の日本ハムに1点及ばず、9連敗となった。7回にホワイトセルの7号ソロ、8回に根元の適時打で1点差に追い詰めたが、あと1本が出なかった。グライシンガーが9回3失点と完投しながら勝てない現状に、西村徳文監督(52)は「それ以上に点を取ってあげないといけない」と悔しさを押し殺した。
ロッテのジョシュ・ホワイトセル内野手(30)が反撃の7号ソロ弾を放った。3点を追う7回1死、武田勝のスライダーを左中間スタンドに運んだ。「とにかく自分の仕事をしてチームに貢献するだけ。何とか1点でも取り返せて点差を縮められたのは良かった。セス(グライシンガー)も頑張っているので、援護してあげないとね」と話した。