ロッテが逆転勝ち。2−4の7回、清田の左犠飛で1点差に迫り、なお2死一、三塁からサブローの2点二塁打で試合をひっくり返した。益田が8回、薮田が9回を締めた。中継ぎ陣が崩れた西武は連勝が3で止まり、2位に後退した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | x | 5 |
サブローがCS出場へ望みをつないだ。2点を追う7回、1点をかえし、なおも2死一、三塁。ウィリアムスの150キロ直球を「イチ、ニのサン」で振り抜いた打球は、左中間フェンス直撃の逆転2点二塁打。絶好調のホワイトセルが、14日に右足付け根を痛めて欠場。「彼の代わりは難しいけど、誰かがカバーしないといけない」と代役4番が最高の結果を出した。
この逆転勝ちで3位位・ソフトバンクとは3.5差に縮めた。「今年は連勝も連敗もするチームが多いから、まだ分からない」とサブローの闘志には陰りがない。「選手は全員、残り18試合全て勝つつもりで戦う。奇跡を信じて勝つしかない」と力を込めた。
8回から登板したロッテ・益田が、1回を無失点に抑え35ホールド目をマーク。09年の摂津(ソフトバンク)を抜き新人最多ホールド記録を達成した。
今季62試合目の登板での偉業に「ここまで来られるとは思ってなかった」と喜んだ。5位ながら3位ソフトバンクとは3.5ゲーム差。CS進出に望みをつなぐ力投に、西村監督は「ルーキーの年にこういう記録をつくれるのは素晴らしい」と称えた。
イースタン・リーグのロッテが15日、日本ハム戦(ロッテ浦和)に4−3で勝利し、2年ぶり9度目のリーグ優勝を果たした。
先発の渡辺俊が4回に2点を先制されるも、その裏に4点を奪い逃げ切り。9連勝で2位の楽天に8ゲームの大差をつけた。青山2軍監督は「選手たちは、この優勝に自信を持って欲しい」とコメント。チームは10月6日に開催されるファーム日本選手権(松山)で、ウエスタン・リーグ覇者と日本一を争う。
ロッテがベテランの一打で、鮮やかな逆転勝ちを収めた。1点を追う7回2死一、三塁、サブローが西武ウィリアムスの150キロ直球を左中間へ2点二塁打。一時は3点のビハインドを背負ったが、劣勢ムードをはね返した。西村徳文監督(52)は「7回によく逆転してくれた。(サブローは)練習を必死に取り組んでいる結果。みんなを引っ張ってくれている」と称えた。
ロッテの益田直也投手(22)が5−4と逆転した直後の8回を抑えて35ホールド目をマークし、2009年の摂津(ソフトバンク)を抜いて新人記録を樹立した。「とても嬉しい。(記録は)意識していました」と笑みをこぼした。
関西国際大からドラフト4位で入団した右腕。「みんながつないでくれているので簡単に打たれてたまるか、という気持ちで投げている」と負けん気の強さをのぞかせた。
ロッテは故障のホワイトセルに代わり、4番に座ったサブロー外野手(36)が殊勲打を放った。1点差に迫った7回、なお2死一、三塁で左中間へ逆転二塁打。「打った瞬間は(スタンドへ)行ったかと思ったが、パワー不足だった」とおどける表情は充実感に包まれていた。
負ければ自力でのクライマックスシリーズ進出が消滅する一戦で踏みとどまった。「あと18試合、僕らは全部勝つつもりでやっている」とファンに誓った。
ロッテが日本ハムに勝ち、2年ぶり9度目の優勝を決めた。10月6日に松山中央公園野球場で行われるファーム日本選手権で、ウエスタン・リーグの優勝チームと対戦する。
青山2軍監督は「選手は勝つ喜びを知って成長する。1人でも多く1軍で活躍できるよう練習に励んで欲しい」とコメントした。
ロッテ荻野貴司外野手(26)が5回に反撃の口火を切る適時打をマークした。3点を追うこの回、2死一、二塁から右中間へ適時打を放った。8月1日の日本ハム戦(QVC)以来の打点だった。「打ったのはストレート。センターから右方向を意識した。チャンスだったので何とか1点という気持ちだった」と振り返った。
ロッテ西本聖投手コーチ(56)が、5回3失点で降板した先発マシスについてコメントした。「悪いなりに投げてくれていた。何とか1回でも1球でも多く投げて欲しいところだった」。
ロッテの先発マシス投手(29)が5回7安打3失点で降板した。「全体的にはいい感じで投げることができた。何とか粘って投げたが、(5回の)ナカムラのホームランが余計で痛かった…」と悔しがった。