ロッテが西村徳文監督(52)に来季の続投要請する方針を固めたことが20日、分かった。今季は現在5位と、クライマックスシリーズ(CS)出場が厳しい状況。だが前半戦は42年ぶり首位ターンの快進撃を見せ、一時は最大貯金15を築いた。フロントも後半戦失速の課題を確認する一方で、一定の評価をしている。さらに球団側の公表では今季までの2年契約だが、実際は来季までの3年契約を結んでいることも判明。総合的に判断し、続投要請する見込みだ。
林信平球団本部長はこの日、同監督の去就については明言を避けたが「前半戦は貯金(9)をつくって、後半戦は予想外だったが、2試合で1勝の5割で行ければ違った」と前半の戦いぶりを評価した。フロントは、CS争いに集中してもらうために、来季去就についての話し合いは控えている。だがシーズンの戦いに決着がつけば、話し合いの場を持つ予定。就任1年目の10年にリーグ3位からの下克上を起こし、日本一に導いた手腕にもう1度、来季を託すことになりそうだ。
ロッテは来季の補強に向け、DeNA・清水と阪神・小林宏の調査を本格的に開始する。清水はこの日までに戦力外通告を受け、小林宏も戦力外通告を受ける可能性が高い。
そのため林信平運営本部長は「まだ、編成から報告は上がっていない」とした上で「2人ともウチのエースだった。(清水は)選手会長も務めたし(小林宏も)FA移籍したが(再獲得に)制限はない」と興味を示した。一方で2投手はともに今季1軍登板なし。そんな現状に「直近の成績が残っていないのは痛い。(ベテランは)3年後でなく、来年成績を残せるかが大事」と、慎重な姿勢も崩さなかった。
日本野球機構は20日、来年のフレッシュオールスターゲームを7月18日に秋田市の秋田県立野球場で開催すると発表した。
12球団の代表者会議が都内で行われ、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの事業計画が話し合われた。日本野球機構(NPB)内に立ち上げが決まっているスポンサー獲得などを専任する事業部局に外部から人材を招聘することを検討。人選はNPBが行うことになった。
日本ハムの島田利正球団代表は「アマチュア球界にもネットワークがある人が理想」と話した。一方、代表監督についての報告はなかった。当初は今月中に候補選手をリストアップし、各選手に通達する予定であったが、来月にずれ込むことが濃厚。ある球団の代表は「選手はオフの調整がある。早めに決めてあげたい」と選手への通達ができないことに不満を漏らした。
第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で今大会から新設された予選が19日、米フロリダ州ジュピターで開幕した。1組1回戦の1試合が行われ、イスラエルが7−3で南アフリカに勝ち、2回戦に進んだ。
予選は09年の第2回大会で未勝利だった南アフリカ、台湾、カナダ、パナマなど計16チームが参加し、4チームずつが4組に分かれて敗者復活戦を取り入れたトーナメント戦を実施。各組1位が来年3月に行われる本大会に進出する。大会3連覇を狙う日本は予選を免除され、米国など他の11チームとともに本大会から出場する。