ロッテが、来季2軍投手コーチとして小谷正勝氏(67)を招聘することが5日、分かった。6日に発表される。伊東監督を迎えたチームは、選手、コーチを含めた投手部門の全般を統括的に指導できる人材を探していた。横浜、ヤクルト、巨人と投手コーチ一筋で指導を行ってきた小谷氏に白羽の矢を立てた。同氏は2年ぶりの現場復帰となり、ロッテでの指導は初めて。
小谷氏にロッテ投手陣の底上げを託す。チームは現在、成瀬、唐川の20代の投手が柱として活躍している。だが、伸びしろが大きい若手はまだまだいる。1年目は6勝の藤岡、06年高校生ドラフト1巡目の大嶺。ファームにも伊東監督が期待する米国からの逆輸入右腕・藤谷、斉藤投手コーチが「日本ハムの吉川みたいになれる」と評する左腕の植松らがいる。次世代を担う投手達に対し、指導歴33年の豊富な経験を伝える。
「指導者の指導」も大きな役割となる。2軍の川越投手コーチは39歳で、来季でコーチ2年目と指導歴も浅い。指導法はもちろん、スケジュール管理などのノウハウも伝授する。新任の斉藤、川崎1軍投手コーチはかつての教え子であり、1、2軍のパイプ役としても期待される。今月中旬にもチームに合流予定。名伯楽の入閣で、伊東ロッテに太い芯が入る。
米大リーグのツインズからFAとなった西岡剛内野手(28)が、古巣ロッテからの誠実な復帰要請に感謝した。5日、日本球界復帰に向けた最初の交渉として都内ホテルでロッテと話し合いの場を持った。約1時間15分の交渉を終えて西岡は「どこの球団よりも先に交渉しようと思った。ロッテに育ててもらったし、当たり前のこと。『力を貸して欲しい』と言われて、その言葉だけで十分。今日においては感謝だけです」と思いを口にした。
条件提示は2年契約で出来高も含めて総額4億円とみられる。争奪戦で圧倒的リードの阪神には及ばない。だが古巣からの熱いラブコールが単純にうれしかった。02年のドラフト時に入団拒否姿勢を翻意させてくれた松本編成統括に「絶対来てほしい。その思いは球団、チームとして一致している」と言われた。「ドラフトの時の初心に戻れるような気持ちになった。松本さんのことは1番信頼しているし、変かもしれないけど今回も両親以外では松本さんに相談するかも」と恩人の言葉に郷愁を抱いた。
今後は近日中に阪神、オリックスと交渉予定で、その後、各球団に結論を伝える。「話をしたいという球団には感謝しているので、全て会う。全球団と話し終わるまではフラットな状態」と強調した。それでも阪神優位の情勢は動かない。だが「人間なので情も出てくる。ロッテには育ててもらったので、1番悩むところ。(会う前と)気持ちが変わった。断る理由がない」と複雑な心境ものぞかせた。
虎入り、秒読み!阪神への入団が決定的になっている西岡剛内野手(28)=前ツインズ=が5日、東京都内のホテルで古巣ロッテと初交渉を行った。交渉に同席した入団時の担当スカウト、松本尚樹編成統括(42)は「手応えは分からない」と弱気発言。大筋合意している阪神入りの情勢は変わらなかった。阪神は11日にも行う初交渉で2年4億円を提示したロッテ以上の好条件を用意する。
心は決まっている。古巣への礼儀も通した。障壁はなくなった。ロッテとの初交渉を終えた西岡の猛虎入りが、一気に加速する。
阪神が興味を示していることについて「フラットです。フラットじゃないと他球団に会うのも失礼。結果がどうなるかわからないけど、暗い話じゃなくて、嬉しい話なので、明るく前向きにやりたい」と話した。ロッテに配慮して言葉を選びながらも、虎との対面を楽しみにしているようだった。
10月19日に帰国していたスピードスターが東京都内のホテルで約1時間半、ロッテと交渉の席についた。最後の1時間は昼食を囲みながら談笑。力を貸して欲しい−との訴えに「断る理由がない」と揺さぶられた。だが、水面下で大筋合意している虎入りの流れまでは変わらなかったようだ。
テーブルにはドラフト入団時の担当スカウトだった松本編成統括も同席。「手応えは分からない。本人が決断することなので、選んでくれれば」と慎重に言葉を発した。西岡がロッテ時代から信頼を寄せてきた人物のセリフが、全てを物語っていた。
古巣球団の交渉不発を尻目に阪神サイドはドッシリと構え、きたる時を待つ。高知・安芸の秋季キャンプを視察中の中村勝広GM(63)は、西岡がロッテの交渉が終えると、“恋人”から連絡があったことを明かした。6日にも実現するとみられた初交渉を11日にも組み込み、自らが出馬して本格交渉を行う。さらに「ロッテ以上の条件を出す」と胸を張った。ロッテが年俸2億円の複数年を提示したが、上回る契約を用意。決めゼリフについては、「策を練ります」と7日に安芸入りする南球団社長と作戦会議を開くことを明かした。すでに大筋合意に達しているが、安芸会談で調整したトドメの一言を懐にしのばせ、テーブルにつく。
西岡は決断の決め手について「1番は野球選手としてチームとして必要としてくれるというところ。納得して野球ができる場所」とした。5位に低迷した阪神は来季の巻き返しへ若手育成と並行した大型補強も必要と判断。西岡に関しては、獲得を目指す福留、五十嵐に先行し、9月29日にツインズを自由契約となる以前から水面下でラブコールを送ってきた。愛着のある背番号「7」も用意する方針で、必要戦力との思いは十二分に伝わっている。
「全球団と話すならば早めに答え出すのが礼儀。他球団にも迷惑かけないようにしたい」と西岡。快足男がタテジマに袖を通す。その日は、カウントダウンに入った。
西岡は阪神、ロッテ以外に獲得を申し入れている球団があることを明かした。「2球団以上はあります。球団が終わるまでフラットです。金額が多いからというので動くことはない」。獲得の申し入れがあった球団に礼を尽くすために、全ての球団と交渉後、阪神入りを正式表明する見通しだ。
ツインズを自由契約になった西岡剛内野手(28)の阪神入団が早ければ9日にも決まる。西岡は5日、都内で2010年まで在籍していた古巣・ロッテと初交渉。2年総額3億円、ロッテ在籍時の背番号「7」を提示されたが、「フラットな状態」と他球団と横一線であることを強調。地元・大阪のチームであることに加え、真っ先に獲得に名乗りを上げてくれた阪神に好印象を抱いており、9日にも予定される阪神との交渉で一気に入団決定となる可能性が出てきた。
誠心誠意を尽くして復帰を訴える古巣に、心を突き動かされるまでは至らなかった。都内のホテルで昼食を挟みながら約1時間半の交渉。西岡は「ロッテで育ててもらって“もう1度君の力を貸して欲しい”という言葉だけでプロとしてありがたい。僕にも情がある」と感謝の意を口にしたが、その顔に笑顔はない。「今はフラットです。そうじゃないと交渉する他の球団にも失礼。全球団が終わるまでフラットです」とあくまで横一線であることを強調した。
交渉では、ロッテ側は2年3億円の条件に加えて、西岡が在籍時の03年から8年間つけていた愛着の強い背番号「7」を提示。さらに、中村家国球団社長(67)、林信平球団運営本部長(52)とともに、入団時に西岡の担当スカウトだった松本尚樹編成統括(42)も同席させて、口説き落としにかかった。ただ、「切り札」として投入された松本編成統括は「手応えは分からない。本人が決断することなので(ロッテを)選んでくれれば…」と慎重な言い回しに終始した。
西岡は7日にオリックス、9日に阪神と交渉予定で、なかでもツインズ傘下3Aロチェスターに降格した今シーズン途中から熱心に調査を進めてきた阪神に「恩義」を感じているといわれる。今回の移籍先を心機一転、第二の野球人生のスタートと位置付けている西岡にとって、自らの出身地である大阪のチームということも後押しする。もちろん、阪神側が用意する2年総額5億円以上の条件は、ロッテ、オリックスを上回る。
「早めに答えを出すのが仁義。他球団に迷惑がかからないようにしたい」と西岡。縦ジマのユニホームに袖を通す気持ちで固まりつつある西岡に、“よこしま”な考えはない。
オリックスが、米大リーグのツインズを自由契約になった西岡剛内野手(28)の争奪戦に電撃参戦することが5日、分かった。最下位に沈んだチームは森脇新監督を迎え「改革」に乗り出しており、その象徴となる攻守の新リーダーとして期待した。近日中に直接交渉を行う。その西岡はこの日、都内で古巣のロッテと初交渉。2年総額4億円の提示を受け「(交渉前と気持ちが)変わった」と話した。
都内のホテルで約1時間半の初交渉を終えた西岡は、表情を引き締めて会見場に現れた。「必要としているというお話を頂き、感謝の気持ちでいっぱい。誠意を感じました」と頭を下げた。報道陣から「交渉前と気持ちは変わったか」という問いには「変わった」と答えた。入団時の担当スカウトで「(ロッテで)1番信頼している」という松本編成統括から「絶対来て欲しい」とラブコールも受け「育ててもらったところに必要とされることは、考えないといけない」と、揺れる胸中を語った。
元主将の復帰を願うロッテも本気だ。「球団として、精いっぱいの条件を出した」と林球団運営本部長。ロッテ時代と同じ年俸1億7000万円、出来高を含め2年総額4億円を提示したとみられる。西岡も「感謝できるだけの内容を出していただいた」と納得した。
一方で西岡は、ロッテ以外に複数の球団から獲得オファーがあることも明かした。「決め手は選手として1番、必要としてくれるところ。今はフラットな状態」とし、興味を示した全球団と交渉の席に着く方針。最大限の誠意を伝えたロッテとしては、良い返答を待つしかない。
米大リーグのツインズを自由契約となった西岡剛内野手が5日、東京都内のホテルで古巣ロッテとの入団交渉を行った。
具体的な条件提示もあり、オファーを受けた西岡は「自分を育ててもらった球団に必要とされるのは幸せなこと」と語り、交渉と前と後で気持ちは変わったかの問いには「変わった」と笑顔で話した。
複数の球団からの獲得オファーを認めた上で「現時点ではフラット。そうでないと交渉の時にオファーをいただいた球団に失礼ですし、話は全て聞きたい」。決め手に関しては「自分が納得してプレーできる場所。お金じゃないです」と話していた。
米大リーグのツインズを自由契約になった西岡剛内野手(28)は5日、東京都内で2010年まで在籍していたロッテと初交渉を行った。西岡は2度の日本一を経験させてもらった古巣だけに「育ててもらったので悩む。今は数球団から話があり、フラットな状態」と話した。今後は阪神などと交渉する。
詳細は明らかにされなかったがロッテは条件提示も行った。ロッテの林球団運営本部長は「精いっぱいの話をした。可能性は十分ある」と強気の姿勢だったが、松本編成統括は「手応えは分からない。本人が決断することなので選んでくれれば」と慎重だった。
西岡はロッテでの8年間で打率2割9分3厘、55本塁打、300打点。大リーグでは2年間で通算71試合の出場にとどまった。
ロッテが6日、都内のホテルで西岡剛内野手(28=ツインズFA)と交渉を行い、復帰を要請した。ランチも交えて約1時間15分の話し合いを持った。西岡は「必要としてくれるロッテの思いを感じたいし感謝の気持ちでいっぱい」と話した。阪神ら複数球団も獲得に名乗りを上げる中で「人間なので情も出てくる。特にロッテは育ててもらった思いも強い。1番悩むところ」と胸中を明かした。交渉に当たった林球団運営本部長は「リーダーとして球団として必要だと伝えた。西岡選手も真摯に受け止めてくれた」と交渉の感想を口にした。今後は阪神も含めて数球団と交渉の場を持ち、結論を出す。
来春開催される野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表のスタッフ会議が5日、東京都内で開かれ、山本監督をはじめ、東尾投手総合コーチ、梨田野手総合コーチら全スタッフがそろい、今後のスケジュールなどを確認した。
また、巨人の橋上戦略コーチが日本代表の戦略コーチに加わったことが発表された。