選手 | 年俸 | 前年比 |
---|---|---|
橋本 | 1390 | △170 |
上野 | 1700 | − |
中郷 | 1890 | △1030 |
田中 | 2010 | △430 |
青野 | 1130 | ▼90 |
細谷 | 760 | △30 |
[注]金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン。
熱のこもったブルペンだった。新たに就任したロッテ小谷正勝2軍投手コーチ(67)が14日、千葉・鴨川で行われている秋季キャンプで若手期待株の藤谷にフォーム指導を行った。
「バレーのアタックのように腕を振る。力を爆発させるためにどうしたらいいかを伝えました」と小谷コーチ自ら手取り足取り約30分。力みの目立つ藤谷のフォームを大きくするため、足を上げるタイミングやグラブの位置を修正した。藤谷は「全く新しくて、新鮮でした」と巨人内海らを育てた名伯楽の指導に感激した様子。やる気に火が付き「感覚をつかみたかった」と、予定していた70球を大幅に上回る120球の熱投を見せた。
投球を見ていた伊東監督も「今日の収穫は藤谷。今までフォームがおとなしすぎたけど、力感あるフォームになった。手応えを感じてたんじゃない」と大満足。「何とか化けて欲しい」と期待する右腕の変化に笑みがこぼれた。
小谷コーチは今クール4日間のみの参加だったが、来季“小谷の指導論”がロッテの投手陣に改革をもたらすのは間違いなさそうだ。
右肘痛でリハビリを続けていたロッテの唐川が、千葉県鴨川市での秋季キャンプに合流した。
今季は前半戦だけで8勝を挙げたが、7月に右肘を痛めてからは1軍復帰を果たせなかった。ブルペンでの60球の投球練習を見守った伊東監督は「来季は1年間、ローテーションを守って最低でも12〜13勝はしてもらわないと」と厳命。11年の12勝が自己最多の唐川も「1年を通して投げられることが大事。そこを意識してやっていきたい」と決意を新たにした。
右ひじ痛で離脱中だったロッテ・唐川侑己投手(23)が14日、鴨川・秋季キャンプで約4ヶ月ぶりに1軍合流した。早速ブルペンに入り、捕手を立たせ40球、残りは座らせて計60球を投げ込んだ。「まだ8割くらいの力だけど、普通には投げられる」と復調を印象づけた。
若き右腕に新指揮官も熱視線を注いだ。初めて投球を見た伊東監督は「球が見づらいし、タイミングが取りづらい。あんなタイプはなかなかいない」と惚れ込んだ。チームは成瀬がエースとして君臨するが「そこを脅かさないと。まずは1年間、ローテを守れる体をつくって、最低でも12、13勝だね」と11年の12勝の自己ベスト更新を指令した。
今季は序盤から最多勝争いを演じながら7月に離脱し、8勝に終わった。「今までで1番何もしなかったシーズンだった」と唐川。指揮官の期待に応えるためにも、悔しさを糧に巻き返しを狙う。
千葉・鴨川で行われているロッテの秋季キャンプは14日、第3クールを終了した。第3クールにテスト生として参加した元中日の佐伯貴弘外野手(42)が「1年離れて、大勢で野球をやるありがたさを感じた。ノックをやるにしても普通にできる。42歳になる人間に若い子が話しかけてくれて…。こういう機会をつくってくれたロッテさん、伊東監督、若い選手に感謝しかないです」と4日間の練習を振り返った。11年オフに中日から戦力外通告を受けた浪人生からは、感謝の言葉があふれてきた。
結果は16、17日に行われる前阪神小林宏のテスト後に発表される。「合否がどうなっても、貴重な4日間でした」と、最後まで表情は晴れやかだった。