阪神を今季限りで戦力外となった小林宏之投手(34)が16日、古巣ロッテの千葉・鴨川秋季キャンプに合流し、入団テストを受けた。伊東監督が見守る中で55球のブルペン投球。約2ヶ月ぶりのブルペンで直球は137キロと威力を欠いたが、チェンジアップなど変化球は低めに制球。伊東監督は「思ったよりしっかり投げられていた」と口にする一方で「セットアッパーなら、もう少し直球が来て欲しい。もう1つ光るものが見たい」と即日合格とはいかなかった。
小林は複数の球団が獲得に興味を示したが、古巣のテストを選択。「14年間お世話になったチームでもう1度やりたい」。テストは今日17日も行われ、すでにテストを受けたG・G・佐藤、佐伯も含めて、週明けには合否を伝える方針だ。
ロッテは16日、秋季キャンプ(千葉・鴨川)で阪神を戦力外となった小林宏之投手(34)の入団テストを実施した。母校の埼玉・春日部共栄高でトレーニングを積んでいたが、本格的な投球は約2ヶ月ぶり。ブルペンで55球を投げたが制球を乱す場面が目立ち、球速は130キロ台後半止まり。
本人も「もうちょっと、という感じです」と満足いかない内容に終わり、伊東監督も「現状の直球の力だとセットアッパーは厳しいね」と渋い表情。テストは2日間の予定だったが、18日の紅白戦で“追試”を行う。
千葉県鴨川市での秋季キャンプで、阪神を戦力外となった小林宏の入団テストを行った。
ブルペンで55球を投げ込んだが、伊東監督が「思ったよりは投げられていたけど、現状ではチームに入ってきても厳しいかもしれない」と言えば、斉藤1軍投手コーチも「日本一のセットアッパーだった姿と比べると少し物足りない」と辛口評価。
この日から2日間の予定だったテスト期間を1日延長し、18日の紅白戦に登板させる追試プランも浮上。小林は3年ぶりの古巣復帰に向け「またロッテでやりたいので、とにかく見てもらうしかない」と気合を入れ直していた。
前阪神の小林宏投手(34=本名小林宏之)が16日、ロッテの鴨川キャンプに合流し、2日間の入団テストの初日に臨んだ。伊東勤監督(50)らが見守る中でブルペンで変化球を交えながら55球を投じた。小林は約2ヶ月ぶりのブルペン投球ということもあり「もうちょいという感じですかね」と納得はしていなかった。だが古巣への思いについては「14年間、お世話になったチームだし、戻りたい気持ちは強い」と明かした。
パ・リーグ首位打者の角中(ロッテ)が打棒と足で貢献した。
1−0の7回、先頭打者で右中間へ打球を飛ばす。外野手の間を破らず、右翼手が追い付いたが、果敢に二塁を陥れた。「結構ぎりぎりだったんで焦りました」と振り返るが、好走塁でチャンスをつくった。犠打で三進し、失策で2点目のホームを踏んだ。
山本監督も積極的な姿勢を称賛した。角中は「少しぐらいはアピールできたと思います」と控えめに喜んだ。
2006年の第1回WBCで日本代表監督を務めたソフトバンクの王貞治球団会長は、7回の2点目につながったプレーを評価した。「角中のツーベースも良かったし、炭谷もいいバントだった」と笑顔で話した。キューバ相手に若手中心で臨んだ一戦で、試合内容には満足した様子。それでも「キューバがこんなもんだと思ったら大間違い」と警鐘を鳴らすことも忘れなかった。
パ・リーグ首位打者のロッテ角中勝也外野手(25)が意地を見せた。先頭の7回に右中間へ当たりを飛ばし、好走塁で二塁を陥れてチャンスメーク。敵失での2点目につなげた。前の2打席は遊ゴロ併殺、見逃し三振と凡退していただけに、「1打席目、2打席目が最悪だったので、何とか結果が出て良かった」と振り返った。
パ・リーグ首位打者のロッテ角中勝也外野手(25)が、「7番左翼」でスタメン起用された。打撃練習を終え、落ち着いた表情でベンチに引き揚げると「自分の打撃ができればいいと思います」と冷静に話した。
日本ハムが、ロッテで活躍した黒木知宏氏(38)に、来季1軍投手コーチのオファーを出していることが16日、分かった。「ジョニー」の愛称で知られる黒木氏は、現役時代ロッテのエースとして活躍。97年から5年連続2ケタ勝利を挙げるなど、通算76勝を挙げ、ファンから絶大な人気を得た。右肩痛にも悩まされ07年に引退したが、その後は野球評論家として、テレビなど幅広く活躍している。指導者経験はないが、球団は独自の野球理論、野球に対する姿勢を高く評価。黒木氏も前向きに検討していると見られる。
日本ハムが来季の1軍投手コーチとして、元ロッテ投手で野球評論家の黒木知宏氏(38)を招聘することが16日、分かった。現役時代にロッテ一筋だった黒木氏は、入団3年目の97年から5年連続2桁勝利を挙げるなどエースとして活躍。00年にはシドニー五輪の日本代表にも選出された。
闘志を前面に押し出した投球スタイルはファンに支持され「ジョニー」の愛称で親しまれたが01年に右肩痛を発症。復帰まで3年を要するなどケガに泣かされ、07年オフに34歳の若さで現役引退を余儀なくされた。引退後は野球評論家としてグラウンドに足しげく通うなど誠実な人柄、野球への熱い情熱は選手、関係者から評判が高く、球団は若手が多い投手陣の指導を託すことに決めた。
今季チームは投手起用をめぐって栗山監督と吉井理人投手コーチ(47)の意見が再三にわたって対立。3年ぶりリーグ優勝を飾ったが同コーチは退団。ブルペン担当だった芝草宇宙投手コーチ(43)も球団スタッフに配置転換された。2年目を迎える栗山ハムの1軍投手コーチは、黒木氏と2軍から昇格する島崎毅投手コーチ(45)の2人体制となる。