選手 | 年俸 | 前年比 |
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小林 | 1200 | ▼300 |
山本 | 570 | ▼20 |
翔太 | 550 | ▼20 |
[注]金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
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選手名 | 球団 | 得票数 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
野村祐輔 | 広 | 200 | 益田直也 | ロ | 116 |
田島慎二 | 中 | 40 | 武田翔太 | ソ | 80 |
高木京介 | 巨 | 12 | 釜田佳直 | 楽 | 5 |
堂林翔太 | 広 | 9 | 美馬学 | 楽 | 4 |
川端崇義 | オ | 4 | |||
該当者なし | 1 |
ロッテの伊東監督が、千葉県鴨川市での秋季キャンプで、投手と野手のメニューを完全に入れ替える珍トレーニングを敢行した。
強打が売りの清田はブルペンに入り、快投を披露。直球にスライダーも織り交ぜながら、小気味よく50球を投げ込んだ。東洋大3年の冬に投手から打者に転向。6年ぶりというブルペンでの投球練習に「久しぶりに投げて楽しかった。140キロは出てたんじゃないですか。大学の時より速くなっていた」と自画自賛。伊東監督も清田の才能に驚いた様子で「(試合で)投手がいなくなったら使えるね。1イニングぐらいならいけるよ」と二刀流での起用も示唆した。
ロッテの益田は「実績のあるドラフト同期生に負けないようやってきた。年間の半分の試合を投げられたのが1番の誇り」と胸を張った。
72試合に登板し、新人最多記録となる41ホールド、43ホールドポイント。防御率1.67と抜群の安定感を発揮した。母への感謝を忘れなかった。母子家庭で育ち、市和歌山商の卒業時には、家計を助けるために野球をやめて就職しようか悩んだこともある。プロ入りの際は契約金を母に渡し、裸一貫で上京。新人王の吉報も「1番に報告した」という。泣いて喜んでくれたそうで「あまり言わないが、ありがとうと伝えた」と話した。
伊東監督は「来季は抑え候補の1人として考えている」と明言。本人も「やれと言われれば全力でやりたい。高校で補欠の内野手だった自分が、やればできると証明したい。制球を磨き球種も増やしたい」と、さらに上を見据えた。
セ、パ両リーグは20日、今季の最優秀新人(新人王)を発表し、セは広島・野村祐輔(23)、パはロッテ・益田直也(23)の両投手が選ばれた。ともに平成生まれとして初の受賞。プロ野球担当記者らによる投票で決まり、野村は広島の選手として2006年の梵英心内野手以来8人目、益田はロッテの選手として05年の久保康友投手(現阪神)以来7人目の受賞となった。両リーグの最優秀選手(MVP)は、21日に発表される。
益田は秋季キャンプ地の千葉・鴨川市内で行われた会見に、ユニホーム姿で登場。「周りの人のおかげで144試合の半分を投げられた。毎年取れるものではないので本当に嬉しかった」と素直に喜んだ。
母子家庭で育ち「1番に報告した。あまり言わないけど、ありがとうと伝えました」。全国的には無名の関西国際大の出身で、ドラフトは4位指名だった。150キロを超す直球が武器の右腕は新人投手としていずれもプロ野球新記録となる72試合登板、41ホールド、43ホールドポイント。「全部誇り。72試合に投げられたのが、いい記録につながったと思う」と充実の1年を振り返った。
苦しい時期もあった。シーズン中盤は「投げても打たれそうな気がして…。疲れてきてコントロールも悪くなり、こんなんでやっていけるのか、と。精神的に1番きつかった」。弱気になっていると、サブロー外野手(36)から“喝”を入れられた。「『ロッテのセットアッパーはお前だぞ。もっとしっかりしろ!』と言われて目が覚めました」。
気持ちは来季に向いている。「市和歌山商高で補欠の内野手だった自分が、やればできると証明したい。制球を磨いて球種も増やしたい」。伊東新監督から守護神候補に挙げられている23歳は、「やれといわれれば全力でやりたい」と力を込めた。
和歌山市内で吉報を受けた母・しのぶさん(46)は「絶句しました。涙が自然とあふれ出て止まりませんでした。本当によく頑張ったと思います」と感激した。今季から有料放送に加入したが、一人息子が投げる試合をハラハラしながら生で見る勇気はなく、ロッテ戦は全試合録画したという。「高校、大学では注目されなかったのに、まさかプロ入りできるとは…。そして一生に1度の賞まで頂いた。周囲の方のおかげです」と感謝の言葉を並べた。
公式サポートソング「勝利の女神が舞いおりた!!」を歌う、歌手の中村あゆみ(46)が20日、ロッテの秋季キャンプを激励訪問。伊東監督に挨拶し、キャプテンの今江には同CDを手渡した。「歌でしか応援できませんが、ファンの皆様と足並みをそろえて応援していきたい」とコメント。
セ・パ両リーグは20日、今季の最優秀新人(新人王)を発表し、セは広島・野村祐輔投手(23)、パはロッテ・益田直也投手(23)が選ばれた。ともに平成生まれとして初の受賞。母子家庭で育った益田は母親に感謝の言葉を並べた。野村は、66年の巨人・堀内以来となる新人の防御率1点台を記録した。また両投手は各リーグの「ゴールデン・ルーキー賞」も受賞した。
文句なしだ。中継ぎでシーズン半分の72試合に登板した益田は、新人記録となる41ホールド、43ホールドポイント(救援勝利の2勝を含む)をマーク。8勝を挙げたソフトバンク・武田に36票差をつけた。「自分1人の力では取れなかった。投票して下さった記者の皆さんのおかげです」。150キロ超の直球で押すマウンドでの強心臓ぶりと裏腹に、記者会見では緊張の面持ちで感謝した。
最愛の人に捧げるタイトルだった。女手一つで育てた母・しのぶさんは、打たれても抑えても、毎日のように励ましのメールを送ってくれた。高校時代は控えの内野手だったのに、大学まで野球を続けさせてくれた感謝は、今もずっと忘れていない。
だから、受賞は誰より早く報告した。「1年間、支えてくれてありがとう」と伝えると、電話口から泣き崩れる声が聞こえた。「何を言ってるか分からなかった。オフに旅行に連れて行ってあげたい」と照れ笑いしたが、夢をかなえた姿がこれ以上ない親孝行だったはずだ。 新人王右腕に、新たな使命が待つ。受賞を喜んだ伊東監督は「クローザーも当然、頭にある」と来季の抑え候補に指名した。中日・浅尾を目標とする右腕も「やれと言われたら全力でやりたい。浅尾さんくらいに頑張りたい」と静かに意欲を燃やした。
同期で“最下位”となるドラフト4位入団から始まったサクセスストーリー。「今は自分にご褒美をあげている場合じゃない。来年も活躍するために肩、肘の疲れを取ることで精いっぱい」。大投手へと続く物語のゴールは、ずっと先だ。
ロッテ益田直也投手(23)が20日、パ・リーグ新人王を受賞した。ドラフト4位ながら1年を通してセットアッパーで活躍。登板72試合、41ホールドと新人最多記録を更新し、ソフトバンク武田、楽天釜田らライバルを抑え、球団では05年の久保以来、7年ぶりの受賞となった。女手一つで育ててくれた母しのぶさんに報告。「母には『1年間支えてくれて、ありがとう』と言ったら『あんたが、そういうことを言うと思っていなかった』と泣いていた。よう泣くんですよ」と照れ笑いを浮かべた。また平成生まれで初の新人王受賞に「僕らの世代で盛り上げられたらいいなと思います」と話した。