無情の2軍行きも覚悟せよ!ロッテ伊東勤監督(50)は22日、来春キャンプで1軍から2軍への降格を行うことを宣言した。「春は約40人を連れて行くつもり。そこからふるいに掛ける。紅白戦も含めて選考の1つ。結果が残せなければ(2軍行きに)そうなる」と打ち出した。
サバイバルをあおり、ふるいに掛けるのは、どの球団でも当たり前。だがロッテの場合、1軍は沖縄・石垣島、2軍は鹿児島・薩摩川内とキャンプ地が離れている。移動だけで約6時間かかり、1日を棒に振るため、入れ替えだけでなく、降格もほとんどなかった。昨年も45人の大所帯で、降格は若手投手の山本徹の1人だけ。キャンプ打ち上げを待って沖縄本島に移動してオープン戦が開幕する時に、2軍に降格させるのが慣例となっていた。
だがキャンプ中の降格もあり得ることで、緊張感は増す。伊東監督は「距離が離れているから難しい」と入れ替えには否定的。その分、40人以上と多めに帯同させて2軍降格という形を取り、生き残りを狭き門にする。
ベテランに対しても、厳しい姿勢を打ち出す。「ゆっくりと調整してもらっては困る。キャンプは来季を見据えた場で余裕を与えることはできない。投手なら2月1日にブルペンに入る感じでいてもらいたい」。この日で約3週間の千葉・鴨川秋季キャンプを打ち上げた。「やりたいことは、ある程度できたハードな練習をやってきたけど必死さが伝わってきた」。新天地での秋の手応えを春につなげる。
キャンプを打ち上げ、選手、スタッフと握手を交わすロッテ伊東監督 ロッテが22日、千葉・鴨川での秋季キャンプを打ち上げた。この日は約2時間の軽めの練習で切り上げ、最後は大松尚逸選手会長(30)が「今日はいい夫婦の日なので、皆さん早く帰って家族サービスしてあげてください」と、挨拶し、締めくくった。伊東勤監督(50)は「ケガ人がいなかったことが1番の収穫。ハードな練習をやったけど、必死さが伝わってきた」と充実感を感じていた。
ロッテは千葉県鴨川市での秋季キャンプを打ち上げた。伊東監督は来年2月に沖縄・石垣島で実施する1軍キャンプをサバイバルキャンプにするプランを明かした。「連れていくのは40人ちょっと。実戦中心で紅白戦も多めに入れながらふるいにかける。結果が出なければ外れていくのは当たり前のこと」。
情け容赦ない鹿児島・薩摩川内での「2軍キャンプ送り」という緊張感の中で、選手達を心身ともに鍛え上げる考えだ。
ロッテ・ロサが来季も残留する可能性が高まった。来日2年目の今季は中継ぎとして1軍で16試合に登板したが、8月に2軍落ち。イースタン・リーグでは20試合で3セーブ、防御率0.82の成績を残した。
林信平球団本部長は「2軍で成績を残している。速い球も投げられるし、まだまだやれる選手だと思っている」と、最速156キロの助っ人右腕の契約延長を示唆した。
ロッテの伊東勤監督(50)は22日、来春のサバイバルキャンプを予告した。地理的条件もあり、今春の石垣島キャンプは降格者1人だけだったが「多めで行ってふるいにかけていく。実戦を多めに入れる」と宣言。競争原理を持ち込み、チーム力の底上げを狙う。
この日、千葉・鴨川での秋季キャンプが終了。「ここで作り上げたものを崩さず、オフを過ごして欲しい。まだ戦いは始まっていない。春は1年を戦うための体力も大事だけど、実戦を多く入れる」。春季キャンプは実戦重視で結果を求めていく考えを示した。
ベテランにも容赦はしない。「最初から連れて行くか考えているところ。ゆったり調整されても困る。余裕を与える期間ではない。初日から投げる?それぐらいで来てもらわないと」。2軍でのマイペース調整は認めるが、1軍はキャンプも戦いの場。開幕1軍の切符は、自分でつかむしかない。