21日に初の対外試合(練習試合)となる阪神戦に先発予定の5年目左腕のロッテ・木村が20日、キャンプ地の石垣島から沖縄本島へ移動後、練習を行った。ランニングやキャッチボールなど約1時間15分ほど汗を流した。「1軍での先発は初めて。インコースとかきっちり投げていきたい。せっかくもらったチャンス。しっかりモノにしていきたい」と気合を入れた。
ロッテ・成瀬善久投手(27)が2008年からプロデュースするファン招待企画シートを、今年は「招き猫シート」の名称で行うことになった(詳細は25日の球団HPで)。
ロッテの5年目・木村が、伊東新監督の対外試合初戦となる21日の阪神との練習試合の先発を任された。沖縄・石垣島から沖縄本島に移動後にキャッチボールなどで調整した左腕は「1人1人、アウトを取っていけたら」と意欲を口にした。昨季まで1軍での先発登板は1度もないが中継ぎから転向し飛躍を期す。「1試合1試合が大事。結果が欲しい」と言葉に力を込めた。
ロッテ・伊東監督が初の対外試合となる、21日の阪神との練習試合(宜野座)を前に「談笑禁止令」を出した。
「ベンチを預かる身としては、球場で相手チームの選手とニコニコと話して欲しくないね。命懸けで真剣勝負をしないと。俺は現役時代に話さなかったし、目で相手を威嚇していた」。主将の岡田は「監督の方針に従って、球場では戦闘モードに切り替える」と誓った。
毎年恒例のファン招待企画で、ロッテ成瀬善久投手(27)が「招き猫シート」を設置する。今季QVCマリンでの70戦で、内野指定S席に2組4名を招待する。投球フォームが「招き猫投法」の愛称で親しまれていることから、チケットには成瀬をイメージした猫のキャラクターがデザインされている。
「自分もファンの皆様にとって福を呼ぶ招き猫のような存在となれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」と成瀬。シーズンオフには、当選者を対象にトークショーイベントも行う。
申し込み方法などの詳細は、球団HP(http://www.marines.co.jp)にて2月25日より告知予定。
21日の阪神との練習試合に先発予定のロッテ木村優太投手(27)が20日、キャンプ地の石垣島から移動し、沖縄・宜野湾市内でランニングやキャッチボールを行った。
08年のドラフト1位。1軍では未勝利だが、キャンプ中のブルペンでは伊東勤監督(50)に「2ケタ勝てる」と絶賛された。1軍初先発に「中継ぎの経験は少しあるので、それをどう生かすか。楽しみたい」と話した。
第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の最終メンバー28人が20日、発表された。投手では浅尾、山井、野手では村田、大島、聖沢の落選が決まったが、主将の阿部慎之助捕手(33)は「気持ちは33人で米国に行く」と決意表明。
「涌井、能見…」。無数のフラッシュを浴びながら、山本監督が投手から順に、1人ずつメンバーを読み上げた。最終メンバー28人の発表が行われたのは午後6時過ぎ。「今日の今日まで、という感じで悩んだ」。陣容は固まった。3連覇への決意を新たにした。
この日の紅白戦後、スタッフ会議で最終決定がなされた。連日の話し合いの末、外れたのは浅尾、山井、村田、大島、聖沢の5人。監督を含め、首脳陣がホテルの監督の部屋に全員を呼び出し、通告した。「外れたメンバーも同じ侍の一員。何かあればすぐに、はせ参じてくれと言った。誰もが残念な表情。つらい選択だった」。最後は1人1人、握手をしてねぎらった。
合宿は3日間の練習と、実戦は17日の広島戦、そしてこの日の紅白戦の2試合。極めて限られた時間での選考となった。調整状態、実績、戦略。総合的に判断。紅白戦では聖沢が2打数2安打と猛アピールしたが、代表メンバーからは外した。「前回の広島戦と今日の紅白戦を参考にはするが、それ以前のものもある。彼には、通達したときにはナイスバッティングと言った」と指揮官。右手中指の爪をけがしている村田、左肘痛の大島に関しては「けがの影響?少しはあった」と認めた。
開幕まであと9日間。「選手には3月2日のブラジル戦にピークに持っていけるように、それぞれコンディショニングをして欲しい。そして心を1つに戦っていこう、という話をした」。野球人生最大の挑戦がスタートする。
WBCに出場する侍ジャパンの代表メンバー28人が20日、決定した。メンバーは以下の通り。
3月のWBCに出場する侍ジャパン28人が発表された。山本浩二監督(66)ら首脳陣が20日、宮崎合宿の紅白戦終了後に代表候補33人から絞り込みを行い、メンバーを外れる5人を決定した。難航したのは野手の人選。山本監督は当落線上にいた複数の選手の中から、昨季のセ、パ盗塁王の大島と聖沢を外す大きな決断を下し、打撃力重視で角中勝也外野手(25)を残した。
発表の場は物々しい雰囲気に包まれた。テレビカメラ13台に報道陣100人。会見場に表れた山本監督は、無数のフラッシュに驚いた表情を浮かべた後で、28人の名前を読み上げた。「みんなすごく意欲的に練習していたが、戦略的な面からも選ばざるをえない。毎日のようにミーティングを重ねて、色々なことを想定しながら、今日まで悩みました」。最後の最後まで悩み抜いた。
投手は大方の予想通り、右肩痛の浅尾と、滑るボールの対応に苦しんだ山井が外れた。一方、大激戦の野手の人選については、コーチ陣の意見も割れ、最後は山本監督が決断した。メンバーから漏れたのは、右手中指の爪を負傷した村田のほか、大島と聖沢の「盗塁王コンビ」だった。
過去2大会の象徴だった日本らしいスモールベースボールを展開するには、足を使った攻撃が欠かせない。しかし、今回の侍ジャパンには糸井や松田、長野らレギュラーの中に俊足の選手が多い。山本監督は「足を持っている選手はレギュラーにいる」と説明。ベンチで待機する代走のスペシャリストは本多1人で足りるとの判断が背景にあった。
代走より、勝負どころでの代打の切り札を選んだ。スモールベースボールを体現できる俊足選手の代わりに、角中が28人の中に残った。守備やスピードに物足りない面はあるものの、簡単に三振しない粘り強い姿勢、何よりパの首位打者に輝いた打力を評価した。山本監督は「点を取ることも考えないといけない。(角中は)代打だけじゃなくスタメンも可能性があるということ」と期待した。
山本監督にとっては、宮崎合宿に参加した33人全員が侍ジャパン。落選した選手には直接伝え、握手を交わした。「彼らも侍ジャパンの一員という気持ちに変わりはない。何か事故でもあれば、手を貸して欲しい。はせ参じて欲しい」。つらく、大きな仕事が1つ終わった。21日に宮崎合宿が終了する。「3月2日(WBC開幕戦)にピークに持っていけるよう、コンディショニングをしっかりして、心を1つにして戦う」。外れた5人の思いも背負って、前へ進む。
会見場にはテレビカメラ13台が並び、集まった報道陣は100人を超えた。山本監督は姿を見せると、まずその数に驚いたが、すぐに真顔になり、28人の最終登録メンバーを力強く読み上げた。
「毎日のようにスタッフとミーティングをしまして、色んなことを想定しながら今日まで悩みました。非常につらい選択だった。(落選した選手には)何かあればすぐはせ参じて欲しいという気持ちを伝えました。外れた5人も侍ジャパンの一員です」。
連日、食事を首脳陣で取り、その後は監督の自室へ。深夜にまで議論が及んだこともある。この日も紅白戦後、すぐに宿舎へ戻り、ミーティングに入った。そして、大部屋に山本監督以下、6人のコーチが並び、落選した5人を同時に呼んだ。戦略上の点から外したこと、そして28人にアクシデントが出た場合は追加招集することを告げた。最後に力強い握手で選手を送り出した。
投手は右肩の張りで登板できなかった浅尾、紅白戦も含め2試合連続失点の山井が外れた。野手については「(内外野で)12人しかおらず、頻繁に選手を代えることはできない。試合後半になっての戦い方を考えた」と説明した。
この点から聖沢、大島の昨季セ・パの盗塁王の外野手を外した。村田は「右の大砲」という点で中田とかぶる。一塁も守れる中田を優先した。結果的に体調に不安の残る選手が外れた。
最終登録メンバー28人は決まった。山本監督は「3月2日の1次ラウンド初戦にピークにもっていけるように。心を1つにして戦っていこう」と呼びかけた。本大会まで4試合の実戦を経て開幕を迎えるが、問題は山積だ。効果的に得点できる打順や、抑え投手の確立。さらに先発陣も前田健が右肩に不安を抱える。過去2大会に比べても、選手の状態が良いとは言えない。指揮官がいかにチームを上昇気流に乗せるか。本当の勝負が始まる。
WBC日本代表合宿(20日、宮崎県総合運動公園)当落線上にいた本多(ソフトバンク)と角中(ロッテ)が代表メンバーに滑り込んだ。
俊足の本多は「後悔しないために」と合宿で特打や特守を精力的にこなした。それでも一時は「(選考の結果は)受け止めたい」と落選も覚悟していたようだ。
角中はこの日の紅白戦で2打数無安打と好結果を残せなかった。「スター選手の中でアピールできたか分からない」と話していたが、嬉しい代表入りとなった。