ロッテは荻野貴が本塁打を含む2長打を放ち、定位置取りをアピールした。投手陣は開幕投手有力の成瀬が2回無失点。渡辺も3回を危なげなく無得点に抑えた。中日は途中出場のベテラン山崎が本塁打を放って健在を示した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 4 |
勝ちを逃しても、ロッテ伊東勤新監督(50)は納得の表情だった。「打線の積極的にストライクを打ちにいく姿勢がよかった。勝敗はこだわらない」。就任後初のオープン戦は中日に7回から追い上げられ、4−4でドロー。だが展開のマイナス以上に収穫が大きかった。
初回は3番井口が中前打で先取点に絡み、5番福浦も中前へ2点目の適時打を落とした。「ベテランが元気いいね。やっぱりゲームになるとさすが」。さらに頬がゆるんだのは、連日の外野陣の猛アピールだ。
2回1死一塁から、荻野貴が12球団1号となる左越えアーチで2点を追加。1番起用してきたスピードスターを「色々試したい」と9番に配置。先頭の7回にも二塁打し、いい形で上位につなげた。WBC日本代表の角中が不在のチームにおいて「出番が増える分、1日1日アピールしていく」と荻野貴。清田も対外試合3戦で打率5割をマークしている。岡田、伊志嶺、加藤らを含め毎日サバイバルが繰り広げられている。
今季の対外試合は、練習試合を合わせて2勝1分けとまだ負けなし。伊東監督は「あと1点取れれば展開も違っただろうけど、それは公式戦に取っておこう」。今後の連戦へ、楽しみがつきない。
ロッテのドラフト1位左腕の松永昂大投手(24=大阪ガス)がプロの洗礼を浴びた。4点リードの7回に登板。曲がり損ねたツーシームを右越え2ランとされるなど、1回4安打3失点で追い上げを許した。大阪ガス野球部の活動自粛で、対外試合は昨年7月の都市対抗野球以来。だが「シーズン入って打たれるより今の方が絶対いい。新人合同自主トレから練習再開して、逆に1ヶ月ちょいでよくここまでこれたと思う」と被弾も笑い飛ばし、ハートの強さを見せた。
3年ぶりにオープン戦の“開幕投手”を務めたロッテのエース成瀬善久投手(27)が、上々の滑り出しを見せた。2安打されたが、2回を打者6人で無失点。左打者に全球種を試し「初戦としては90点あげてもいい」と充実の25球だった。プロ10年目で初めてキャンプ中のブルペンにビデオカメラを持ち込み、「招き猫投法」をさらに球の出どころが見にくくなるようフォーム改造に着手。4年連続のシーズン開幕投手に照準を合わせる。
ロッテ清田育宏外野手(27)が好調をキープした。1回1死で直球を右前へ転がすと、4回無死一、二塁でも右前打で4打数2安打。
21日から始まった練習試合を含めても、3試合で打率5割に到達している。外野の競争は激しく「不利なカウントになると追い込まれるので、1球で仕留めることに意味がある。出たら結果を残していかないと」と話した。
ミスターサブマリンが対外試合で新球チェンジアップを解禁した。ロッテ渡辺俊介投手(36)は2番手で3回から登板。
1人目の谷繁を二ゴロに打ち取ると、5回にはクラークのバットをへし折った。足かけ10年で習得した思い入れのある球。女房役の里崎には「落第点ギリギリ。もうちょっとちゃんと投げないとサイン出さないぞ」と言われたが、「試合慣れするだけなら時間はかからない。もうちょっと我慢してもらって練習します」と苦笑していた。
D1位・松永(大阪ガス)が7回に4番手で登板。打者7人に対し、本塁打を含む4安打3失点を喫した。「甘く入ったら打たれるのがわかった。シーズンに入ってから打たれるより良かった」と冷静に振り返った。伊東監督は「キャンプから好調だったが、プロの洗礼を受けた方が彼のため」と話した。
ロッテ・薮田安彦投手(39)が実戦登板機会がないため、24日に鹿児島・薩摩川内市内の2軍キャンプに合流する。
12球団のオープン戦第1号はロッテ・荻野貴のバットから飛び出した。2回1死一塁、内角高めの直球をうまく腰を回転させながら強振。左翼席に2ランを運んだ。「詰まったかなと思ったけど、うまく体を使って打つことができた」。
外野の定位置争いが激化している。ライバルは侍ジャパンの角中、サブロー、岡田、清田、伊志嶺、加藤、神戸、G・G・佐藤の8人。7回にも二塁打を放った荻野貴に、伊東監督も「打撃に力強さが出てきた。外野手戦争が凄い。また頭を悩ませないとな」と嬉しい悲鳴を上げた。
最大の武器は足だが「足を生かすためには塁に出ないといけないので、打撃でアピールしないと」と打撃の強化が目下の課題。「バットと体が一緒に前に出ていたのを、しっかりタメをつくって振るように意識している。感覚的には(理想に)近づいている」。石垣島キャンプで立花打撃コーチとともに行ってきたフォーム改造が実を結びつつある。
「角中がいない時期は出場機会が増えるので、しっかりアピールしたい」。昨季の首位打者が不在の間、必死のアピールを続ける。
ロッテのドラフト1位左腕・松永(大阪ガス)が、7回から4番手で登板。ディアスに右越え2ランを浴びるなど、1イニングを4安打3失点と炎上した。
昨年8月に大阪ガスの野球部員による集団賭博行為が発覚。活動自粛の影響で対外試合に登板するのは、パナソニックの補強選手として出場した昨年7月22日の都市対抗準々決勝、JX−ENEOS戦以来、216日ぶりだった。ほろ苦いデビューとなったが「シーズン中に打たれるよりずっといい。全然気にしてない」と強気だった。
ロッテのエース、成瀬善久投手(27)がオープン戦初戦の先発マウンドに立った。開幕投手有力の左腕は切れのある変化球が決まるなど2回2安打無失点。「初の対外試合だったがすんなり入れた。初めにしてはちゃんと投げられた」と収穫を口にした。
4年連続の大役に向けて「誰にも譲る気はない。自分しかいない」と頼もしかった。
ロッテは荻野貴が本塁打を含む2長打を放ち、定位置取りをアピール。開幕投手有力の成瀬が2回無失点。渡辺も3回を無得点に抑えた。
2−0の2回に荻野貴が強烈な2ラン。体をうまく回転させて左翼ポール際へ運んだ。俊足が持ち味の27歳は「切れるかなと思ったけど良かったです」とバットで存在感を見せた。7回の第3打席でも二塁打を放ち、長打2本で印象を残した。
チームの外野にはWBC日本代表で昨季首位打者の角中に2年連続ゴールデングラブ賞の岡田。清田、伊志嶺もポジションを狙う。生き残りへ「(角中が)いないので出る機会がある。何とかアピールしていかないと」と意気込んだ。
ロッテのエース、成瀬がオープン戦初戦の先発マウンドに立った。開幕投手有力の左腕は切れのある変化球が決まるなど2回2安打無失点。「初の対外試合だったがすんなり入れた。初めにしてはちゃんと投げられた」と収穫を口にした。
抜ける球が多かったことが反省点だったようで、今後は低めに決めるボールをより追求していくという。4年連続の大役に向けて「誰にも譲る気はない。自分しかいない」と頼もしかった。
ロッテの伊東新監督はオープン戦初戦に臨み、逃げ切れず引き分けに終わった。2回までに4点を奪ったが3回以降は無得点。指揮官は「勝敗はそんなにこだわっていない。でもあと1点取れれば展開は違った」と少し残念そうに話した。
エース成瀬は先発で2回無失点と順調な仕上がりを見せた。伊東監督は開幕投手について明言しなかったものの「順調だね。本人も十分にその頭でいると思う」と大きな期待を寄せた。
日本は打線が低調で苦戦したが、8回に中田、井端と初の連打で1死一、二塁とし、途中出場の相川が左越えに逆転3ランを放った。先発の田中は3回4安打3四死球で2失点と安定感を欠いたが、杉内、能見、牧田が無得点に抑えた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
豪州 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | x | 3 |